耶倶矢「え?マジ?」
夕弦「落胆。がっかりです。」
「ところで知ってるモンスターが全く出てこないのですけれど…」
プレイ開始から4時間程経過し、狂三がそうこぼした。
「呵々!鈍い鈍い!我らのように常に最新のゲームを購入するようにせねば追いつけぬぞ!」
「通訳。狂三がプレイしたことのある作品よりもだいぶ後の作品故、モンスターの入れ替わりも激しいのです。」
そう言うと狂三は少し残念そうな顔をした。
「まあ、もう少し待てば出てくるよ…多分。」
「…何故既プレイのはずの耶倶矢さんが疑問気味なのでしょうか…?」
「いやだって狂三がプレイしてたシリーズが何なのか知らないし…」
「大体P2G位ですわ。」
P2GとはPrayStationPortableにて発売されたゲームでモンキラブームの火付け役となった作品である。
「理解。ならばもう少し後くらいに出ます。」
「タガーレックスに何回もやられたのもいい思い出ですわね…キェヒ!」
そしてシリーズ未経験者の士道は!
「何の話かさっぱり分からないんだが…どういうことなんだ夕弦?」
困惑していた。
「返答。士道にもそのうち分かりますよ…多分ですが。」
「…多分かよ…」
そんな調子でありながらも2人は結構順調にクエストをクリアしていった。
「呵々!さすが我が眷属たちよ!これから先も期待できそうよのう夕弦」
「首肯。火力スキルを盛りすぎてガード強化すらつけずにすぐやられがちな耶倶矢より優れたキラーに成れそうです。」
「なっ!?余計なこと言うなし!」
「指摘。事実を言ったまでです。」
耶倶矢は一撃必殺の大技で相手を倒すのが得意(というかそれをやりたい)のだが、その為に相手の反撃に直撃したりすることが多々あった。
尚、これでもまだマシになった方であり、始めたばかりの頃は闇雲に必殺技を打っては外していた。
「違うし!勝手なこと言うなし!」
「疑問。耶倶矢は誰に向けて話しているのですか?」
「え?それは…」
…それはそれとしてポケポケを倒した士道と狂三であった。
「それにしても狂三は上手いな!本当にプレイ久々なのか?」
「あらあら、そういう士道さんこそ初めてにしてはご上手でございますわね!」
「呵々!さすが我が眷属たち!しかし、これからの怪物たちはさらに手強いぞよ!」
…士道と狂三、共通の思い出したくない過去を持っている2人は耶倶矢の喋り方を聞いていると時々頭が痛くなってくる。
狂三に至っては分身体と人格が融合してしまった結果、体が勝手に変な行動を取ってしまいかけそれを抑えようと必死になっていた。
「呵々!我が眷属たちよ我が漆黒の闇に染ま…痛っ!何すんの夕弦!」
「妨害。2人が漆黒の闇(笑)に染まらない為の措置です。」
夕弦が軽く耶倶矢を小突いた。
(ふぅ…)
(助かりましたわ…)
2人が内心感謝したのは言うまでもない話である。
ポケポケ…毒の霧を吐いてくる鳥みたいな龍、モチーフはプケプケ。