fate/extra melt blossom 作:もっこもこの埃
ここ数話の間アリーナの表記が二層になっていたので修正しました
二回戦/四日目
第二層にて取得されたし
「メルト、本当に大丈夫?」
「だから、平気だって言ってるでしょ。
見ての通り問題なしよ、昨日も言ったけどあの程度どうってことないわ…まぁ、別の理由もあるみたいだけど…」
昨日、アリーナで奇襲を受けた後保健室へと向かおうとする自分をメルトリリスは必死に止めた、「問題ない、マイルームで休めば回復する」そう訴える彼女は普段の不敵な笑みを浮かべる彼女とは違い、何かに怯えているようで…自分はただ彼女の言う通りにするほかなかった
もし、自分の記憶が戻っていれば対処出来たのだろうか…
きっと、他のマスターであれば解毒の手段を用意できたのだろう…
本当に彼女は大丈夫なのだろうか…
自分の不甲斐なさへの苛立ちと不安がずっと頭から離れずにいたが、メルトリリスは宣言通りに回復してみせた
「だいたい、この私に毒を盛るなんていい度胸よね。
今回は油断していいようにやられたけど、次は必ず…
ええ、やられっぱなしは性にあわないもの、次はあの小賢しいネズミをくだらない策略ごと徹底的に叩き潰してあげるわ」
メルトリリスは昨日のことが嘘だったかのように、
いつも通りの不敵な笑みを浮かべてそう豪語する
「…ああ、次は必ず勝つ」
そんなやり取りをしながら校舎を歩いていると、
視界によく知る人物が映る。
あれは…
藤村大河、自分のクラスの担任だった教師でマイルームの必需品とも言える布団を譲ってくれた恩人とも言える人物。
彼女はこちらに気付き笑顔で手を振ってくる
「やっほー、岸波くん。
久しぶりだねー、一回戦突破おめでとう。」
いつも通り、良くも悪くもこの人は予選の時と変わってないような気がする。
それにしても…気になっていたのだが、手に持っている物はいったい?
クッキーのようだが…
「ん?…ああ!これ?これね、実は先生二回戦が始まってすぐの頃に別の子にちょっとしたお願いごとをしたんだけど、その代わりに家庭科室を使いたいって言われて…まぁ、別にそれくらいならいいかな〜って鍵を貸したんだけど」
お願いごと…
「また、何かなくしたんですか?」
一回戦の時は竹刀がアリーナに紛れたからと、
取りに行くことになったのだが、
もっともそのおかげであの布団を手に入れられたので感謝しているが…
「やだなぁ…別に、ホントちょっとしたことよ?
…とにかく、そしたらなんでもお菓子作りをしたらしいんだけどその時ちょっと作り過ぎたから皆に配って回ってるみたい。あ、そうだ良かったら岸波くんもどう?見た目は…あれだけど味は結構美味しいよ」
藤村先生はクッキーの入った袋をこちらに差し出してくる。
まぁ、せっかくだしいただきます、
そう言ってクッキーを一つ口に運ぶ
これは、確かに美味しい
甘酸っぱい爽やかな味が口に広がる
「そういえば、君と同じ髪の色の子だったよ。
でも、あっちは女の子だったけど。
…あ、そうだ!思い出した」
…?
こちらに頼む予定の面倒事でも思い出したのだろうか
「いや…違うよ?違うからね?
そういえばあの娘が連れてたサーヴァント、どこかで見たような気がしてたんだけど、そうそう、桜さんだ。いや〜改めて考えるとホントそっくり」
桜に似たサーヴァント?
…それならメルトリリスもそうなのだが
まぁ、世界には同じ顔の人が3人いると聞くし、珍しいがそういう事もあるのだろう。
でも、この話題は口にするとメルトリリスに怒られるので黙っておくとしよう
★★★★
「にしても、聖杯戦争の最中だっていうのにお菓子作りだなんて随分呑気なマスターもいるものね」
「でも、あのクッキー美味しかったよ。メルトも食べればよかったのに」
思いのほか美味しかったのでメルトリリスにも勧めたが、きっぱりと断られてしまった
「はっ、どこの誰かも知らないような女が焼いたクッキーなんて冗談じゃないわ。知らない人に貰った物は食べてはいけないのよ、知らないの?ましてや聖杯戦争の最中に。
貴方…警戒心にかけすぎじゃない?」
思いっきり正論で叩かれてしまった
確かにそれはそうかもしれないが
「いやでも、藤村先生も食べてたし」
「AIと人間じゃ話が別でしょ、だいたいあれはたとえ毒が入っていても気付きもしないわよ」
酷い言いようだが、まぁ確かに毒入りのクッキーを食べてもケロッとしていそうではあるが
そんな事を話しながらアリーナへと向かうと、
廊下の突き当たり…アリーナの扉の前にダンとそのサーヴァントが立っていた。
まるでこちらを待っていたかのように
「今度は飼い主の許可をもらったわけ?
上等よ、昨日の借りを返してあげるわ」
「いや、こちらに敵意はない。
昨日の無礼を謝りに来ただけだ、そう警戒しなくていい。」
そんなダンの言葉に自分もメルトリリスも呆気にとられる
謝りに来た…聖杯戦争の対戦相手に、わざわざ…
「身勝手な言い分だが、イチイの矢の元となった宝具を破棄した。これで、イチイの毒も消えたはずだ。
これを謝罪とさせてほしい」
毒が消えた、メルトリリスを見ると不愉快そうな表情を浮かべていて
「…そうらしいわね。わざわざどうも…情をかけたつもり?そんな事しなくてもあんなチンケな毒どうとでもなったわ」
「情けをかけたつもりはない。ただ、この聖杯戦争はルールの敷かれた戦いであり、国同士の戦いではない。人と人、それぞれが己の信念のために戦うものだ、わざわざ畜生に堕ちる必要はない」
メルトリリスの言葉にダンはゆっくりと答える。
それは確固たる信念の提示であると同時に…
どこか、まるで自身へと言い聞かせるような
「…そして、アーチャー。
言ったはずだ次はないと、令呪をもって命じる。
今後一切学園内での
「はぁっ!?」
アーチャーと呼ばれた男が驚くのも当然、
ダンはあろうことか令呪を使用して自身のサーヴァントの宝具に制限をかけたのだ。
既にイチイの毒も放棄している、その上で
「っ…冗談だろ、旦那。
これは殺し合いだ、誇りだのなんだの言ってちんたらやってたらこっちが殺される…それは分かってんだろ」
「無論、分かっている。
だがなアーチャー、これはわしの戦いだ。
わしにとってはどうしても負けられない戦いでも、
貴君にとっては違う…数ある戦いの中の一つに過ぎない。
誰もなんとしても勝てとは言わん、わざわざ貴君が闇に身を置くことはないのだ」
「……」
アーチャーは無言で姿を消し、
ダンもまた、
「君とは決戦場で正々堂々と雌雄を決するつもりだ。
どうか、今回の無礼を許して欲しい」
そう言ってこの場を去っていった
どうしてダンはそこまで誇りにこだわるのだろうか、
この戦いが本物の殺し合いで、皆それを知ったうえで自身の命を懸けてでも叶えたい願いがあるからこそ参加しているのだろう。
だが、ダンはまるで聖杯ではなく
「…よくやるわ、令呪まで使うなんて。
どんなに高潔に戦おうと、相手を殺すことに変わりはない。戦い方なんて所詮自己満足でしかない、結局自分が死ねばそれで終わりだっていうのに。
ま、それでも…案外、無意味ってわけでもないのかしら」
そう口にしたメルトリリスは、
一瞬こちらに目を向けたような気がした
★★★★
アリーナ第二層の探索は、
なんの問題もなく進んでいて、
第二暗号鍵を見つけ、もうアリーナを探索しきったと思うが
「だいたいみて回ったわね。
どうする?まだ、時間もあるしレベル上げでもする?」
「ああ、出来ればもう少し続けたい」
先日のアーチャーの奇襲、
それでわかったがリターンクリスタルは必需品だ。
高いが一つ持っているだけでもかなり状況が変わるはず
どうにかお金を貯めて買っておかなければ
そんな考えの元、しばらくの間エネミーを倒しながらアリーナを駆け回った
テンション上がって余計なことをペラペラ喋ってSG割られるメルト、あれがなければ勝てたような気もするけれど。
そんなメルトが可愛くて好きです
ex/recordの追加ルートはなんだと思います?
-
レオルート
-
自鯖エルキドゥ
-
ccc関連
-
その他新規ルート