fate/extra melt blossom 作:もっこもこの埃
平凡な日常、なんてことの無い日々。
同じ毎日の繰り返し。
ただ……ある日、ほんの少しのズレが生じた。
★★★★
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朝だ。
今日はいつもより2分早く起きた。
頭痛が酷い
学校に行かなければ。
いつも通りの通学路、気持ちが悪い程の晴天。
ふと、なにかに見られている気がして振り返る。
「……?」
誰もいない。
頭痛が止まない、早く学校に行こう。
校門の前に生徒が溢れている。
理由は直ぐに分かった。
校門の前に一人の生徒が立って登校してくる生徒達を呼び止めている。
黒い制服の学生、生徒会長であり、友人である柳洞一成。
彼はこちらに気づきこちらへやってくる。
「おはよう!今朝も気持ちのいい晴天でたいへん結構!」
彼が話している。
頭が痛い。
「ん?なにを驚いた顔をしている?先週の朝礼で話しただろう、今日から学内風紀強化月間にはいると」
知っている。
すべて知っている。
この展開を何度も……
頭痛がする、意識が飛びそうな程……
「では、まずは生徒証の確認だな。言うまでもないが、校則では携帯する義務がある」
お前は誰だ、そう聞かれてる。
頭痛が酷くなる。
「おれ、は……」
意識が薄れる。
そうだ、いつもここで……
グチャグチャになった様な頭で必死に自らの名前を絞り出す
「岸波……白野」
行かなければ
返事を待たずに彼を押し退けて歩き始める
「よろしい!皆もしっかりと____」
誰もいない場所に柳洞一成は話し続ける
頭を抱え教室に向かう。
見つけなければ……
でも、なにを?
結局なにも変わらないまま夕方になってしまった。
視界にノイズがはしる
放課後の教室、やけに人が少ない。
いつもならもっと……
一階に下りる、なにか……誰かが目に映る。
一際目立つ赤い服、知っている転校生のレオ
俺の友人……だけど、なにか
レオの後を誰が追っていく、あれは……確か
自分も行かないと
手遅れになる前に/なにが?
分からない……それでもたどり着かなければ。
「……?」
なにか、白いものが視界の隅に映った。けれど、辺りには誰もいない。
いや、そんなことよりも……
早く追いかけなければ。
廊下の先、何も無いはずの行き止まりでレオとだれかが話している
「本当によく出来ていますね。ディテールだけじゃなく、空気でさえリアルだ。ともすれば、現実よりずっと現実らしい」
「ねぇ……貴方たちはどう思います?」
ッ……!!
気づかれた?
いや、おそらく……
「こんにちは、こうして話をするのは初めてですね」
レオは自分を無視して彼と話しはじめる
「ここでの生活も悪くありませんでした。僕は学校というものに来た事がありませんでしたので。そういう意味ではとてもおもしろい体験が出来ましたよでも……」
レオに異変は無い、けれど……
「それもここまでです。この場所は、僕のいるべきところではない。寄り道も程々にそろそろ本来の道に戻らなければ」
レオはこちらに背を向け
壁しかない筈の場所に向き直る
「さようなら……いや、違いますね。お別れを言うのはまだ早い、僕は理由もなく貴方にまた、会える気がしている」
ほんの一瞬レオは視線をこちらに向けた後、壁の中に消えていった
あれはいったい……
もう一人もすぐに同じ様に壁に向かって消えていく
これが、ずっと求めていた答えなのだろうか?
自分も同じ様に壁の前に立ち、手を触れる
何かがおかしい……
視界がボヤける
引き返すべきなのかもしれない、自分は何か取り返しのつかないことをしようとしているのではないか
そんな考えが頭をよぎる
いや、違う
ならばこの痛みは何故……
ほんの少し深呼吸して目を凝らす
あるべき世界に戻る為に
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ステンドガラスに囲まれた空間、神秘的に見えるその場所にはおびただしい数の死体が積み重ねられ。
今、まさにその数を増やそうとしている
自身を守り戦っていた人形は破壊され傍らに倒れている
そしてもう一つ、人形を破壊した別のまったく同じ姿をした人形
それはゆっくりと、今度は守る者の居なくなった自分へ近づいてくる
「ふむ、ここまでか。そろそろ刻限だ」
抑揚の無い声が終わりを告げる
「君を最後の候補とし、その落選をもって、今回の予選を終了しよう」
あぁ、今になって気づいた
ここには多くの犠牲が積み重なっている
そして……やがて自分も
もう、いいのかもしれない
やれることはやった、だからもう……
目を閉じて……
嫌だ……まだ……諦めたくない
そう思って起き上がろうと力を入れる
しかし、上手く力が入らない
体が震えている
立ち上がる事すらままならない
だから……もう……
駄目だ……そんな事は許されない
酷く体が重い、全身に引き裂く様な痛みが走る
恐い
痛みが、死が……
周りに積み重なった者と同じになることが……
何より無意味に消えるのが
ここで終わるのなら、なんのために
あの痛みは……彼等は……なんのために
立て
立って進め
お前はまだ……
立たなければ
立って進まなければ
だって、自分はまだ一度も……
「俺はまだ一度も自分の意志で戦っていないのだから!!」
自分でもよく分からないでも、このまま無意味に死ぬのは嫌だ
何も分からないまま終わりたくない
どうせ死ぬのなら自分の……
「ほう、暗闇の中何も分からぬ地の底で朽ち果てる事を嫌い、どん底で尚微かな光に手を伸ばすか。まったく、君は本当に……」
「よろこべ少年、運良く君に相応しいサーヴァントが一基……いや運がいいのは彼女の方か……」
響く声を遮るように、ステンドガラスが砕け落ちる
「ごちゃごちゃ五月蝿いわよ。私と彼だもの長ったらしい前置きは必要ないわ。あぁ、それにしてもこの私を喚ぶなんて……本当になんて幸運」
自分と人形の間に割って入った人物は、やけに興奮した口調で話し続ける
「よろこびなさい。貴方は無数の可能性の中から毛ほどもない微かな運命を掴み取ったわ」
彼女はゆっくりと自分のいる方へ向き直り手を差し出す
「はじめまして、私はメルトリリス。貴方のサーヴァントにして最大の理解者よ。さぁ、貴方の望みはなに?ここで目を閉じて辛い現実から逃れる?それとも、剣を取り茨の道を突き進むかしら?」
何もかも分からないけれど……
自分はその手を……
「いい選択ね。光栄に思いなさい?私を剣として使おうなんて普通なら串刺しよ?」
メルトリリスに引っ張り起こされる。
掴んだ手は細く、力がこもっていない。
しかし、それよりもこれは……流石に……
目の前の少女の格好につい顔を背ける
「ちょっと、なんで顔を逸らすのよ!流石に失礼じゃない?ていうか普通に傷つくのだけど」
いや……でも、やっぱり健全な男子高校生にその格好は……
「はぁ……まぁいいわ。会ったばかりだし大目に見てあげる……っとまだ話の途中なのだけど礼儀知らずな人形ね、それにしても芸術性の欠片もない人形ね。いくら無駄を削ると言ってもこれじゃただの木偶じゃない、こんな物デザインした奴は即クビにすべきよ」
飛び込んできたメルトリリスに弾き飛ばされた人形がいつの間にか後ろに迫っている、それに気付いたメルトリリスは向き直り自分に声をかける
「指揮は任せるわ白野、平気よ心配しなくても貴方と私だもの敗北はありえないわ」
そうして、再び最後の試練に挑む
戦いは直ぐに決着が着いた
メルトリリスの戦いはただひたすらに圧倒的で何処までも美しかった
『敗北はありえない』
その言葉を裏付ける様に力強く、完璧に勝利した
「……これ、レベルダウンだけじゃないわね。いくつかのスキルが……これは……」
メルトリリスが何か呟いている、よく聞き取れない
意識が遠のいて、体から力が抜ける
「それにしても……あぁ、これは……癖になるわね」
あぁ、それにしても本当に凄かった
「さて、ところで白野あなた……ってちょっと!?」
崩れる様に倒れ込む
そういえば……
彼女は……どうして……
自分の……名前を……
意識が完全に途切れる
「ちょっと、どういうことよこれ!」
「はぁ……私に言われても困るのだが。ただの疲労だ、急に命の危機に瀕したのだむしろよくここまでもったものだ。ふむ、少しばかり伝える事があったのだがまぁいい、特別にこのまま保健室に転送しよう、なに礼には及ばない。が、もし機会があればどうぞご贔屓に、お客様」
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幸運だった
本当にとてつもない幸運
ありえない運命、起こるはずのない奇跡
あぁ、きっとこれは夢なのでしょう
だけど、それでも構わない
たとえ夢だとしても私の想いは変わらない
ex/recordの追加ルートはなんだと思います?
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レオルート
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自鯖エルキドゥ
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ccc関連
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その他新規ルート