fate/extra melt blossom 作:もっこもこの埃
三回戦 四日目
三回戦も今日で半分を過ぎた
昨日の事をずっと考えていたが、
結局はっきりとした答えは出てこなかった
「さて、どうしたものか。…?」
ふと、隣にいるメルトリリスがなにか鼻歌を歌っていることに気付く
その曲はどこか儚げで、メルトリリスの表情も何か…
「メルト、その曲って」
「〜…別になんでもないわ。昔、色々あって自分で作ったのよ」
「…作曲なんて出来るのか」
普段の戦闘スタイルを見ていてバレエ…踊りは得意なのだろうとは思っていたが
「当然でしょ、私を誰だと…って、そういえば教えてないわね。まぁ、とにかくこと芸能において私は誰にも負けないわ。この歌だってアイドル合戦で…
あら?私そんな事した覚えないわね」
そう言ってメルトリリスは首を傾げ考え込んでしまう
よくは分からないが、とにかくメルトリリスは凄い才能を持っているのだろう
もしかしたら、こうした戦いではなく大勢の人に囲まれたステージの上で輝くこともあったのかもしれない
第二層にて取得されたし
携帯端末に通知が入る
「そろそろ行こうか、メルト」
メルトリリスと共にマイルームを後にし、アリーナへと足を運ぶ
★★★★
「あ、お兄ちゃん!」
マイルームを出てすぐの廊下でありすと出会う
既に死んでしまっている少女
こうして対面しても他のマスター達と何も変わらないように思えるが…
「おはよう、ありす」
「ええ!おはよう、お兄ちゃん!」
「ちょうど良かったわね、あたし」
「うん、ちょうどいいね。あたし!お兄ちゃん、今日はかくれんぼしましょ!」
相変わらずのありすとあの時とは違いそれに合わせ幼い少女らしく振る舞うサーヴァント
かくれんぼ…
範囲が校舎内だけじゃなくアリーナも含まれるのなら、
おそらく彼女のサーヴァントは攻撃を仕掛けてくるだろう
「冗談じゃないわ。くだらない遊びに付き合う気は…」
「メルト」
「っ…はぁ、はいはい。わかったわよ、好きにどうぞ」
苛立ち気味に口を挟むメルトリリスを制する
「さあ、それじゃあ始めましょ。
知ってると思うけれど隠れている人を鬼が見つけたら勝ちよ、簡単ね」
「最初はお兄ちゃんが鬼ね!目を瞑って60秒数えてから探し始めてね!」
目を瞑ると、パタパタと走っていくありすの足音が聞こえ直ぐに静かになった
さて、それじゃあ数え始めよう
「いち、に、さん…」
「まともにやると思ってるわけ?少なくともあっちのサーヴァントはやる気なんでしょ?」
「…ああ。たぶん、仕掛けてくるんじゃないかな」
「だったら…」
なぜこんなことに付き合うのか
そんな当然の疑問をメルトリリスが口にする
正直なところ自分がどうするべきなのか、これが正しいことなのか、その迷いは消えずに頭の中を彷徨っている
けれど、そんな多くの迷いの中で一つだけはっきりしていることがある
「子供相手にムキになるのは大人げないからね。それに…俺にはメルトがいるから。どうあれ、
自分にはメルトリリスがついていてくれる
だから、自分の選択に、在り方に迷っても
戦いに怖気付く必要は無い、
強く美しくあろうとする彼女を自分はただ信じればいい
「…貴方、私が弱体化しているってこと忘れてない?
でもまぁ、いいわ。そこまで言うなら付き合ってあげるわよ」
「それじゃあ、そろそろ行こうか」
ひとまず、校舎内から探してみるとしよう
「……」
★★★★
「白い少女?いや、悪いが見ていないな」
「む、今日ここに来たのは君が初めてだが?
ところでまさか聞くだけ聞いて何も買わずに帰るつもりか?」
「白い少女ですか?…いえ、すみませんが見ていませんね」
「へ…白い少女?見てないけど…あなたいったいなにやってるわけ?」
「ふむ、こちらには来ていませんが。よろしければ占いましょうか?…それはズル?そうですか…」
校舎を駆け回りながら目に付いた人にも聞いて回ったが、まるで見つからない
こうなると…
「やっぱりアリーナか」
「ま、そうでしょうね。さっさと片付けるわよ」
★★★★
アリーナの中をありすを探しつつ探索していく
大方見て回った頃、アリーナの隅から伸びた通路の先にある広めの空間
ポツンと置かれたアイテムフォルダの影に隠れしゃがんでいる白い少女を見つける
「見つけた」
そう声をかけると、体を一瞬ビクッと震わせ白い少女が物陰から出てくる
「見つかっちゃった。あたしの負けね、すごいわ!お兄ちゃん!」
「そうね、案外やるものね」
「それじゃあ、今度はあたしが鬼ね!」
「ええ、だけど走り回って少し疲れてしまったからお友達に代わってもらいましょうか」
「んー、それもそうね。お兄ちゃん、仲良くしてあげてね?」
そんなありす達のセリフと共に、
異形の怪物が姿を現す
「なっ…」
「チッ…やっぱりそうくるわけ、下がりなさい白野」
「■■■■■■ーーー!!!」
複数の言語が混ざったような理解のできない叫びがアリーナに響き渡る
「それじゃ、頑張ってね。おにいちゃん?」
アリスがそう微笑んで、
二人の少女は姿を消してしまう
残された自分達は目の前に立ち塞がる怪物と対峙する
おそらくあのアイテムフォルダの中に暗号鍵が入ってる
どうにかしてこの怪物を片付けなければ自分達は…
「■■■■ッ■■■■■ーー!!」
再び怪物が叫びをあげる
酷い重圧が空間を支配する
まずい、あれは…
「メルト!出し惜しみはなしだ、一気にやるぞ」
指示に合わせてメルトリリスが駆け出す
何かは分からない、
だけどあれは、手の内を隠して勝てる相手じゃない
そう直感する
メルトリリスは振り抜かれた剛腕に合わせて身を逸らしカウンターに怪物の体を斬り裂く
このまま…
「っ!?メルト、さがれっ!!」
怪物は受けた傷をものともせずにメルトリリスへと拳を振り下ろす
「っ…!!な、冗談じゃないわ。なんで…私の毒が効かないのよ!」
後退してきたメルトリリスがぼやく
無理もない、彼女の持つ毒
[メルトウイルス]はたとえ弱体化していようとサーヴァント相手にも問題なく作用していたなのに…
まるで動きを止める様子がない
…いや、それだけじゃない先程付けたはずの傷が消えている
再生した…というより元ともそんなものはなかったかのように消え去っている
これは…
怪物がこちらへと向かってくる
「白野?どうするのよ、これじゃ…」
「分かってる」
手の打ちようがない
今の自分たちではあの怪物は倒せない
逃げようにもおそらくアリーナから抜け出す前に追いつかれるだろう
怪物が迫る
問題ない、この距離なら
こんな時のために必死にアリーナを駆け回ったのだから
剛腕が振り下ろされる
明確な死が迫る
この一撃を受ければ確実に死ぬ、そう直感する
たとえサーヴァントであろうとこれは受けきれない
「メルト!」
隣にいるメルトリリスの手を掴む
アリーナ全体が轟音と共に揺れ、構成する霊子が揺らぐ
放たれた一撃はアリーナの床を破壊したが、
狙っていた獲物を捉えることはなく、いつの間にかその姿を消していた
獲物を見失った怪物は辺りを見回した後、
部屋の中央に陣取り、まるで財宝を護るドラゴンの様にアイテムフォルダの前に立ち塞がる
★★★★
リターンクリスタル、使用することでアリーナから帰還することの出来るアイテム
かなりの出費ではあったがおかげで怪物から逃れることが出来た
「っ…はぁっ、はぁ…メルト、無事か?」
「まぁ、無事ではあるわね。それにしても…はぁ、ホント冗談じゃないわ。なんだってのよアイツ」
ありすの呼び出したお友達、
巨人のような異形の怪物…
メルトリリスの毒を無効化した上与えたはずの傷さえまるで無かったかのように消え去っていた
「あれもサーヴァントなのか?」
「それはないわ。サーヴァントの情報はマスターのIDに紐付けされてるから複数契約は禁止されてるしすぐにバレてペナルティをくらうわよ。
まぁ、余程優秀なキャスタークラスなら偽装出来るかもしれないけど…そもそも、あんな脳みそまで筋肉で出来てそうな肉ダルマが英霊な訳ないでしょ!
ああっ、ムカつく!なんで私の毒が効かないのよ!だから嫌いなのよ、ああいう脳筋は!」
「そっか…はぁ」
とにかくあの怪物について調べてみるしかないか
暗号鍵を手に入れるためにもあの怪物は倒さなければならない
でも…
「とりあえず、今日はもう休もうか」
ありすを探して走り回ったうえ、あの怪物が放つとてつもない重圧で一気に疲れが溜まった
色々と考えるのはまた、明日にしよう
インチキ使い魔ジャバウォックこと全裸のムキムキマッチョマンの登場
なぜああなってしまったのか、原作だと一応ドラゴンなのになぜ全裸マッチョ…
ex/recordの追加ルートはなんだと思います?
-
レオルート
-
自鯖エルキドゥ
-
ccc関連
-
その他新規ルート