fate/extra melt blossom 作:もっこもこの埃
三回戦 五日目
ありすが呼び出したお友達、
アリーナに立ち塞がる怪物を倒すために情報を集めようと図書室へと訪れる
「うーん…これは違うような」
怪物、そういったものが出てくる本に片っ端から目を通して見るもののそれらしきものは見当たらない
何らかの無敵性を持った異形の怪物…
魚を思わせる頭部をした巨人…
頭を悩ませていると、
横目にメルトリリスがジッと一点を見つめているのが映る
メルトリリスの視線の先、
そこには、「世界の人形図鑑」そう書かれた本が…
偏執的、と自分で豪語するほどに人形が好きなようだから、目に入った以上どうしても気になるのだろう
視線の先にある本へと手を伸ばす
「っ!…べ、別にサボってたわけじゃないわよ?ちょっと気になっただけで…」
「いや、少し休憩しよう。それにしても…
人形、か。メルトはどんな人形が好きなんだ?」
手に取った本のページを適当に開く
よく見る物から呪術にでも使うのかと思える様な不気味な物まで様々な人形の写真が載せられている
「っ!そうね。種別…は、もちろん大事よ。
だけど、まずなんにしても完成度、出来の良さが最も重要ね。何より〜」
楽しそうな顔で流暢に語り始めるメルトリリス
珍しい光景に少し頬が緩む
しかし…
止まる気配がない、呼びかけても反応しない
まずい、完全に自分の世界に入ってしまっている
ふむ…
無理やり止めるのもなんだし、少しそっとしておこう
適当に本棚を見て回る
しかし…電脳空間で本というのも変な感じだ
わざわざこんな風に再現しているなんて
ここまでする必要があるのだろうか?
あの予選もやけにリアルに作られていて、いったいなんの為に…
何となくそんな疑問が頭に浮かぶ
「あ、お兄ちゃん」
不意に声をかけられる
よく知った声、その方向に目を向ける
「ありす…おはよう。図書室に何か用でも?」
「おはよう、お兄ちゃん。あたしね、前にお姉ちゃんに貰ったお菓子が美味しかったから自分でも作りたいなって思って」
お菓子…そういえばお茶会の時にそんなことを言っていたような
お姉ちゃん、二回戦の時に藤村先生も確かお菓子を配ってる生徒がいると言っていて自分も一つ貰ったが同じ人だろうか?
いや、それよりも…
「あのお友達を何とかして欲しいんだけど」
ダメもとで頼んでみる
「そんなこと言ったら可哀想よ?ありすのお友達だからお兄ちゃんにも仲良くして欲しいな」
「そ、そうだね。うん…」
まぁ、そう返ってくるとは思っていたが
…いや、言い方が悪かったのかもしれない
もっと別の形で…
「あ!でも…あたしもお兄ちゃんと…」
ふと、ありすがなにか言いかけた瞬間、本棚の影からもう一人の少女が現れる
「ねぇ、あたし。これじゃないかしら」
ありすの隣へと寄ってきた少女、アリスの手にはお菓子作りの本が抱えられて
開いたページをありすへと見せる
「わぁっ!おいしそうね!あたし!」
「ええ、ホント!早く食べたいわ、あたし」
「そうね!すぐ作らなきゃ、忘れちゃうものね!」
アリスに急かされてありすは出口へと向かう
「あ!じゃあね、お兄ちゃん」
こちらへ振り向いてそう笑顔を向けるありすに手を振って返す
あたしもお兄ちゃんともっと遊びたい
そんな言葉が微かに聞こえた気がする
見た目通り、子供らしい願いを抱えるありす、
そんなありすを守りたいと願い、戦うことを強いられるアリス
彼女たちはどうしたら…
自分はいったいなにを…
「ちょっと!白野?無視して置いていかれると流石に傷つくのだけど」
メルトリリスがこちらにやってきて文句を言う
どうやら現実世界に戻ったようだ
「ごめん、止めるのも悪くて…」
ふと、一つの本が目に止まる
鏡の国のアリス
そういえば同じ名前か…
手に取った本を適当にめくる
「いかにもって感じね」
「ああ、でも流石に安直すぎるかな」
本棚へと戻そうとすると、
一枚の紙切れが落ちる、本の中に挟まれていたらしい
床に落ちた紙を拾い上げ目を通してみる
「これは…」
紙に書かれた文字、
英語かと思ったがどうも違うようだ
暗号、だろうか
そういえば前回の時もメモ書きが残されていた
コレもなにかのヒントなのだろうか
「なにかヒントでも書いてあった?」
そう言ってメルトリリスが手に持った紙を覗き込んでくる
「いや…暗号かな?…メルト、なにか分かる?」
「はぁ?どうして私に聞くのよ。私は肉体労働担当、謎解きは貴方の役割でしょ?せいぜい頑張りなさい?」
はぁ…
つまり分からないってことか
「とりあえず、そろそろ行こうか」
★★★★
紙に書かれた暗号について考えながら、
アイテムの補充に教会を訪れる
「………」
「…ふむ、私の勘なのだが。
ウィンドウショッピングは結構だが、店の前で別のことを考え込むのはご遠慮願おうか?」
そんな言峰の声に意識が現実に引き戻される
「いや…悪い。でもどうしても分からなくて」
暗号の書かれた紙を言峰へと見せる
「ほう…くくっ、なんだ簡単なことではないか。
ただの鏡文字だが、見て分からなかったのか?」
鏡文字…
なるほど…いや、それにしても腹立つ笑みを浮かべてるなこの店員
「…こっちから聞いといてなんだが、いいのか?監督役なんだろ」
「いや?無論公平性にかける行為は私に関わらず運営AIは禁じられている。そういった行為があったと知られれば即座に解体されるだろう、当然利益を得たマスターも失格になるだろうな」
な、なんでそういう事を後になってから言うんだこいつ
「あぁ、だがちょうどよくここに本来一点物として売り出していた商品がどういう訳か再入荷された物があってな、仮にも一点物として売り出していた以上再販する訳にもいくまい、しかしこのまま不良在庫を抱えるのもごめんだ」
「つまり、買い取った上でその事を黙っていろと?」
「物分りが良くて助かる。なに、私から買った事を隠してくれれば構わん。君にとっては大いに役立つ代物だろうからな、使うな…と言うのは酷だろう」
そう言って商品を取り出した言峰に代金を支払う
なにかの礼装か…
守り刀
hack(16):対象にskillスタン
「skillスタン?」
「文字通りだ、サーヴァントのskillに合わせて使用する事でスタンさせることが出来る。
無論、タイミングを間違えれば何の効果もないが…そのくらいはしてもらわねばな」
確かに役に立つ物なのは確かなようだ
あとは、自分に使いこなせるかだが…
「ところで、手鏡も取り揃えているが…
いかがかな、お客様?」
★★★★
鏡文字で書かれたそれは、ひとつの詩だった
ジャバウォックと呼ばれる怪物が退治される物語
ジャバウォック
鏡の国のアリスの作中登場する詩に語られる怪物
魚のような頭部に燃えるような瞳、ドラゴンの体…
ジャバウォックはヴォーパルの剣で首を刎ねられ倒される
もしあの怪物がジャバウォックだとしたら、ヴォーパルの剣が突破口になるかもしれない
どうやって手に入れたものか
「ヴォーパルの剣ですか?
それでしたらご用意できますよ」
偶々見かけたラニに聞いてみると、すんなりととても良い答えが返ってくる
「元々、錬金術は我々の専門分野です。物質を主とした魔術形態、それ故に今も尚アトラスは魔術機関として確固たる地位を維持し続けることが出来ているのです…とは言っても、それもあとわずかな時間ですが…」
「…なるほど?」
「…話を戻しましょうか。ヴォーパルの剣を用意することは可能です、しかし私は今材料を持っていません。なのでマラカイトを持ってきてください、そうしたら私が錬成します」
まぁ、当然だ…
錬金術には素材が必要になる
こちらが頼んでいる以上それくらいは用意しなければ
しかし、マラカイトといっても
どうやって手に入れたものか
…なにかタライ回しになっている気がするような?
「…っと、ごめん」
「こっちこそ…って、なんだ白野くんか。
なに?また、遊んでるのかしら?」
階段を降りたところで遠坂凛とぶつかりそうになる
「いや…俺そんなイメージなの…
ていうか、そっちこそどうかしたのか?」
「え、あぁ…まぁ、ちょっとね。
ルビーが必要で購買をハッキングしたんだけど…まさかあんな値段設定になるなんて流石に高すぎるでしょ、あれ」
ルビー…
彼女も錬金術を使うのだろうか?
「へ?錬金術?違うわよ。ていうか、も、ってなに?あなた錬金術なんて出来たの?」
遠坂凛に一通り事情を説明する
「ふぅーん。ヴォーパルの剣ねぇ…にしてもサーヴァントに匹敵、それ以上の使い魔を召喚するなんてホント規格外もいいとこね、彼女。ま、その魂を得たサイバーゴーストってのが本当なら納得ね、量にも出力にも際限が無いんだもの」
「ところで、マラカイトって持ってたりしないか?」
「あるわよ?でも、タダで渡すってのもねぇ?
…あ、そうだ!じゃあ、ルビーを手に入れてきてくれたらそれと交換してあげる」
…あぁ、これはあれだ
所謂、お使いクエストと言うやつなのだ
そんな事を考えつつ購買へと向かう
ex/recordの追加ルートはなんだと思います?
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レオルート
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自鯖エルキドゥ
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ccc関連
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その他新規ルート