fate/extra melt blossom 作:もっこもこの埃
四回戦 一日目
保健室を後にし、アリーナへ向かう途中ふと声をかけられる
「ごきげんよう」
知っている声
でも、ありえない
だってその声の主は…
「ラニ…」
ラニVIII彼女は確かに決戦場でランサーに心臓を穿かれその後…
けれど、目の前にいるのはどう見てもラニ本人だ。
蘇生したのか、ホムンクルスだからなのだろうか
「ムーンセルのファイアーウォールを突破できる魔術師を私は知りません。少なくともアトラスのライブラリには存在しない、貴方はいったい何者なのですか」
面食らっていた自分にそんな質問が投げられる。
先程遠坂凛にも同じ事を聞かれ、答えに困った自分にも分からない疑問
「それは…俺にも分からない」
そう答えるしかない
「そういえば、記憶が無いのでしたね。
…でしたら、コレを差し上げます」
ラニが一つのナイフを差し出す
これは…?
「探知機のようなものです。
空間の歪みを探知し、残留魔力を切り取り取得することの出来る礼装です。あなたの記憶、正体を知るのに役立つかと」
説明されてもよく分からなかった。
が、とりあえず差し出されたナイフを受け取る
「とにかく、これを持ってアリーナで光っている場所を探して使用してください、
そう言うとラニは去ってしまう。
どうしたものかと考えていると、
「胡散臭いわね」
いつの間にか姿を現したメルトリリスがそう口にする
まぁ、確かに急だったしわからなくはないが
自分のことを知れるなら、試してみたいが…
「…ところで白野、あなたネット通販ってどう思うかしら?」
通販…?
ama〇onとかそういう?
「まぁ、便利だよね。わざわざ遠出しなくても欲しいものが買えて、家に届くし」
「えぇ、そうね。とても便利だわ、人間のくせに上手いこと考えたものよ。でもね、なにもいい事ばかりではないわ、世の中には粗悪品に紛い物を平気で騙って売る輩もいるのよ…ええ、ほんっとに冒涜的、恥ずべき行為よ、万死に値するわ」
そんなメルトリリスの言葉にはとてつもない憎悪と殺意がこもっていて、コクコクと頷き同意する他なかった
…詐欺にでもあったことがあるのだろうか…?
「だから、大切なものは直接自分の目で見て確認するのが重要なのよ。まぁ要するに、貴方はもう少し人を疑うことを覚えた方がいいって話よ…と言っても無理でしょうけど。
ま、別にやるなら止めやしないわ、何かあったらあのホムンクルスを本物の人形にしてやればいいだけだもの」
…なにか物騒なことが聞こえた気がするが
要するに、どうするか任せるということだろう
頼もしいものだ
改めてアリーナへと向かう
★★★★
アリーナを半分ほど進んだところで、明らかに光を放っている場所を見つける。
あれがラニの言っていた歪み、残留魔力だろうか…?
近づいてみると、手に持ったナイフが同じように光を放ち始める、どうやら当たりのようだ。
適当にナイフで空間を切ってみると、
「っ…!?」
一瞬、頭にノイズが走っただけでこれといった変化は起こらない
「白野?大丈夫なわけ?」
「…あ、あぁ。平気、だけど…」
これでいいのだろうか?
「なにも変わってないって感じね。
とりあえず今日は戻りましょう」
メルトリリスの言う通り、今日は探索はせず戻った方がいいだろう。
もしかしたら後でなにかあるかもしれないし
そう考え、来た道を戻りマイルームに帰還する
★★★★
★★★★
照明が落とされ、静寂に包まれた校舎
少女は保健室のベッドの上で考え事に耽る
「はぁ…やっぱり無理よねぇ」
三回戦でのイレギュラーによって聖杯戦争から外れてしまった遠坂凛は自身が聖杯戦争に復帰する方法がないか調べていたが、これといった情報はなく
「まずったなぁ〜…
だいたいなんだってのよアイツ」
決闘に乱入し自身を助けた少年、
記憶がなく覇気もない、にもかかわらず四回戦まで勝ち抜いて来た、岸波白野そして…
「メルトリリス…真名を隠してない、平気で名前を呼んでたけど…単に何も考えてない、って訳じゃないでしょうし。
よっぽど自信があるってこと?」
真名を隠さないなんてそれこそレオみたいな奴でもない限りやりっこない、
それとも、よっぽどマイナーで名前だけじゃ正体が分からないとか…実際メルトリリスなんて名前は聞いたことがないし
「…一応、調べてみる…か」
そう思い、セラフのライブラリにアクセスする。
このままじゃ、聖杯戦争が終わると同時にこの校舎こどと削除される羽目になる。
それを避けてここを出る方法は…
なんにしても知っておいて損はない
ただ、その結果は思っていたよりもずっと不可解で、
イレギュラーと言う他にないものだった
「なによ…これ」
画面にはそう書かれていて
メルトリリスに関する情報は何一つ閲覧することが出来ない
「なんで、英霊の情報に管理権限が必要になるのよ。
だいたい、☆ってなによ、☆って!?」
想定外の結果に声を荒らげる
すると…
「どうかしましたか?」
カーテンを開けて桜が様子を見に来る
ちょうどいい、聞いてみるとしよう
「桜、これいったいどう言うこと?」
表示された画面を見せる
上級AIである彼女ならなにか知っているかもしれない
「えっと…これは?」
「見ての通りよ、なんで英霊の情報に閲覧制限なんてかかってるわけ?細工された訳じゃなさそうだし」
一瞬、彼かもしくはサーヴァントが細工したのかとも思ったがそんな形跡は見られない。
つまりこれはムーンセルが意図して制限をかけているってことになる
「そんなはずは…あれ?なんで…」
自分でもアクセスしてみたのか桜は困惑した表情を浮かべる
まさか、上級AIでもアクセス出来ないなんて
「ごめんなさい。何故かは分かりませんがその記録にはもっと上の権限が必要みたいです」
「もっと上…要するにムーンセル中枢じゃなきゃ無理って訳ね」
たかだか英霊にそこまでするなんて…
そもそも公正公平を謳うムーンセルが特定の英霊を特別扱いするなんて、余程…
「いったいなんだってのよ、あのサーヴァント…」
ex/recordの追加ルートはなんだと思います?
-
レオルート
-
自鯖エルキドゥ
-
ccc関連
-
その他新規ルート