fate/extra melt blossom   作:もっこもこの埃

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第40話

 

 

五回戦が終わった。

けれど、BBが現れる様子はない…

元々、私が知っているものとは違っているし、

何より私の存在自体がイレギュラーなのだからその可能性も考えてはいた。

 

「はぁ…これじゃ無駄骨じゃない」

 

無駄に考えて情けなく怯えていたのが馬鹿みたいに思えてくる。

まぁ、結果的に上手くいったのだから全くの無駄という訳ではないけれど。

余計な心配がなくなったという意味でも悪いことではない。

それにしても…

 

「その後、ねぇ?」

 

いつか見た裏切りの光景を思い浮かべる。

ああ、正直あれは愉快だったわね。

あと一歩のところで白野を奪われて、苛ついているBBの姿は見ていて滑稽だった。

ユリウス・B・ハーウェイ…あの男が何故か白野の味方をしているのか、私もBBも理解できなかった。

だから、何かあるとは思っていたけれど…

あんな形でとはね…

あの様子じゃ間違いなく面倒になりそうだわ。

あの男は五回戦で死んだ、それは間違いない。

ムーンセルはそう記録してる…

なら次に出てくるとすればそれは…

 

「はぁ…まったく。つくづく面倒にばかり好かれるのね、貴方は…」

 

とはいえ、私が言えたことではないのだけれど。

まぁなんにせよ、やる事は変わらない。

必要な答えはお陰で得ることが出来たのだから。

どんな運命だろうと私は彼の為に刃を振るう。

それがメルトリリスなのだから。

 

 

 

 

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六回戦 一日目

 

 

 

 

ふと目を覚ます。

五回戦の疲れは大きく、マイルームに戻るといつの間にか眠ってしまったようだ。

 

「ああ、起きたの。もう対戦相手が決まったみたいよ」

 

見れば端末に通知が入っている。

鈍る頭に鞭を打って起き上がり、マイルームを後にする。

 

 

 

 

二階掲示板前…

いつものように張り出された用紙を見ると

 

 

マスター:岸波白野

マスター:ラニVIII

決戦場:六の月想海

 

 

……………なるほど。

対戦相手の名前が無い。

いや、無いと言うよりは何者かによって破壊された様だ。

 

「はぁ……なんて言うか…見飽きたわね、コレ」

 

ボヤくメルトリリスを横目に名前が消された張り紙を眺める。

以前にも似たようなことはあった、けれど…

前回とは違い、これは意図して行われたものなのだろう。

しかし……

一つの疑問が浮かぶ。

いったいなぜこんなことを…

 

 

 

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「というわけなんだが」

 

「ふーん?名前を、ねぇ?」

 

しばらく考えた後、凛は諦めたように手を挙げて口を開く。

 

「ま、普通に考えたら不意打ちの為に情報を隠してるって感じなんだけど…

あなたの言う通りここまで来た以上対戦相手なんて数える程しか居ないのよね」

 

そう、

既に校舎に残るマスターは凛を除き4人…

自分はもちろん、恐らくレオも違うだろう。

そうなると……

 

「何にしても気をつける事ね。

ここまで勝ち残ったマスターは誰であれかなりの手練なんだから」

 

そう凛に念押されその場を後にしようとして、桜に阻まれる。

半ば強制的に椅子に座らせられてしまった。

突然の事に困惑していると、

目の前に重箱が置かれた。

 

「えっと……これは?」

 

一瞬思考が止まったが、すぐに理解した。

これはもなにも支給品以外にないだろう。

そう思い手を伸ばすが…

止められてしまう。

 

「…最近、地下の購買で異常な物品の販売がありました。

ダメージソースを回復アイテムと偽っていたんです」

 

………まぁ、何の事かはなんとなく分かる。

そんなことを誰かにも言われた。

しかし

 

「いやでも」

 

「とにかく。

聖杯戦争に関係の無い所で死者が出ては私の立場がありません。今後、非正規のアイテムの使用には注意してください」

 

反論など聞く気はないらしく、遮るように重箱を押し付けられ忠告を受ける。

まぁ…別に禁止ではないのだから食べても問題ないだろう。

そんな事を思いながら扉に手をかける。

 

「ああ、それから…販売されていたアイテムについては私の権限で削除しましたので」

 

そんな言葉が聞こえ、肩を落としつつアリーナへと足を運ぶ。

 

 

 

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六の月想海/一層

 

 

 

 

「……っ!気をつけなさい、白野。わざわざで迎えに来るなんて、案外やる気みたいね」

 

メルトリリスの忠告とともに走り出す。

まさか、こうもすぐに襲ってくるとは…

とにかく開けた場所を探さなければ。

 

「…っ」

 

しばらく走っているとメルトリリスが足を止める。

前を見ると通路が閉ざされている。

 

「扉?……仕方ない、メルト!」

 

「ちっ…」

 

やむを得ずその場で迎え撃とうと、

振り返り構えるが…

いっこうに対戦相手が姿を見せることも、攻撃してくることもない。

 

「………?」

 

「……はぁ?どういうつもり?ここまで来て怖気付いたわけ?」

 

どうやら対戦相手は引き返してアリーナを立ち去った様だ。

状況的にありがたいが…

なぜ……?

自分と戦うことを迷っているというのだろうか。

予想外の行動に頭を悩ませていると

 

「………………は」

 

背後で鋭い音が響き振り返る。

するとメルトリリスが通路を塞いでいた扉に刃を突き立てており、扉はゆっくりと溶けて崩れ去ってしまった。

 

「こんなもので私を止めようだなんて随分と甘く見られたものね、不愉快だわ」

 

「え……壊せるのか?その扉」

 

「当然でしょ?ムーンセルの障壁ならともかく魔術師風情の術なんて無駄よ、無駄」

 

なるほど…

なんにせよ、おかげでアリーナの探索が行えそうだ。

 

「それじゃ、暗号鍵を探すとしようか」

 

 

 

ex/recordの追加ルートはなんだと思います?

  • レオルート
  • 自鯖エルキドゥ
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