fate/extra melt blossom   作:もっこもこの埃

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開戦

 

第一暗号鍵を探しに、

少しでもレベルを上げるために、

アリーナへと続く扉をくぐる。

 

一の月想海/一層

 

少し進んだ先によく知る人物を見つける

あれは…

 

「遅かったじゃないか、岸波。

お前があんまりモタモタしているから僕はもう暗号鍵をゲットしちゃたよ!」

 

こちらに話しかけてくる慎二。

どうやら既に第一暗号鍵を手に入れたらしい

 

「は、だったらさっさと帰ってそのワカメみたいな頭を何とかしたら?目障りでしかたないわ」

 

「なっ、誰がワカメだって!?

お前、岸波のサーヴァントのくせに生意気だぞ!!」

 

メルトリリスの言葉に慎二が苛立つ

 

「っ…!ま、まぁいいさ、どうせ口だけだ。

せっかくだから教えてやるよ、格の違いってやつを!」

 

「おや、おしゃべりは終わりかい?残念だねぇ。

ほら、うちのマスターは人付き合いがヘタクソだろう?坊やとは珍しく意気投合してるんで平和的解決もいいと思ったんだが…」

 

慎二の横にたっていたサーヴァントが前に出る

 

「な、なに勝手に僕を分析してんだよおまえっ。

コイツとはただのライバル!

いいからさっさと痛めつけてやってよ!」

 

「素直じゃないねぇ。

でもまぁ、自称親友を叩きのめす性根の悪さはアタシ好みだ。いい悪党っぷりだよシンジ。

報酬をたっぷり用意しときな!」

 

サーヴァントがこちらに両手に持った二丁拳銃を向ける

それに合わせてメルトリリスも前に出る

 

「戦闘は禁止って知らないわけ?」

 

「なぁに、手早く済ませればいいさ」

 

二丁拳銃が火を吹く

 

「メルトっ!!」

 

「分かってるっての!!」

 

飛んできた銃弾をメルトリリスは切り払う

しかし…

 

「やるねぇでも、甘いんじゃないかい?」

 

「っ…!!くっ!」

 

銃弾を囮に接近したサーヴァントに蹴り飛ばされメルトリリスはアリーナの障壁に叩きつけられる

そのまま銃弾の雨を撃ち込まれる

 

「はっ、ははっ!!なんだやっぱり大した事ないじゃん」

 

慎二が嘲笑う様に叫ぶ

 

油断した…相手は攻勢プログラムじゃなくマスターとサーヴァントなのだ普段以上に気を引き締めなければならない

その上でメルトリリスは自分のせいでとてつもないハンデを背負っているというのに…

 

「っ…は!こんなもの?お生憎様、私細かい攻撃にはめっぽう強いのよ…ねっ!!」

 

今度はメルトリリスから距離を詰める

 

見ろ…相手の動きを、その総てを…よく見て

 

「メルト!伏せろ!!」

 

サーヴァントが放った銃弾はメルトリリスの頭上を掠める

メルトリリスは低姿勢のまま相手の懐へ滑り込み攻撃を放つ

 

「っ…ハッハ!いいねぇ、そうでなくっちゃ」

 

メルトリリスの放った攻撃は惜しくも防がれ再び距離をとられる

 

「おい!何やってんだよ!!」

 

「そう叫ぶんじゃないよシンジ、攻撃は防いだんだなんの問題もないだろう?」

 

苛立った慎二の叫びにサーヴァントは宥めるように返答する

 

「ギャーギャー五月蝿いわね。

ゲームチャンプ様は随分と気が短いんです事、みっともないわよ」

 

「っ!!…このっ…さっさと片付けろ!!ライダー!!」

 

メルトリリスの言葉に慎二が叫ぶ

その叫びに応じる様にサーヴァントの背後に複数の砲門が現れる。

あれは…

 

「白野」

 

「あぁ…」

 

メルトリリスの声に頷く

あれを食らうのはまずい、何としても躱さなければ…

 

「悪いねぇ、もう少し遊びたかったんだが…仕方ない。

派手に吹っ飛びな!」

 

サーヴァントが言い放つ…しかし

砲撃が放たれる事はなく、

展開されていた砲門はまるで弾けるかのように光の粒になって消えてしまった、無論自分やメルトリリスがやった訳ではない、慎二やそのサーヴァントでもあるはずがないなら…

その疑問は直ぐに解けた…宙に映し出された文字によって

 

《セラフより警告》

《アリーナ内でのマスター同士の》

《戦闘は禁止されています》

 

システムによる戦闘行為の強制終了

 

「おや、残念時間切れかい」

 

「ちっ、お前がチンタラやってるから!

…命拾い出来て良かったな岸波。行くぞライダー!」

 

舌打ちして去っていく慎二、

ライダーと呼ばれたサーヴァントはやれやれといった顔でついて行く

 

何とか切り抜けたようだ

気が抜けそうになる体に鞭を入れてメルトリリスに駆け寄り、桜から受け取った結晶を体に触れさせる。

すると、薄緑色の粒子がメルトリリスの体を包み吸収され、傷を治していく

 

「ごめん、メルト」

 

「…はぁ?なんで貴方が謝るのよ」

 

本来のメルトリリスではれば遅れを取る事はなかったはず、なのに自分のせいで実力を発揮出来ずにいた

その上で…自分は

 

「本来のメルトリリスならきっと勝てたんだろう。

それに俺は最初完全に油断してた、それで…」

 

「…はぁ…言っておくけど、

私だけならあのまま負けてたわよ。私、自分でも嫌になるのだけど戦闘になると冷静さを失うのよ、

でも貴方がいたから負けずにすんだ。

油断してたって言うなら次気をつければいいわ。レベルに関しては…まぁ、悪いと思うならいつまでもくよくよしてないで私のリハビリに付き合いなさい」

 

メルトリリスはそうたしなめてから、立ち上がって先に進むよう促してくる

 

そうだ…下を向いていても仕方ない、この場は切り抜けたのだ前を向いて次に備えなければ

 

「あぁ、精一杯付き合わせてもらうよ。

ありがとう、メルト」

 

「別に…分かればいいわ」

 

 

メルトリリスと共にアリーナを進む

配置されたエネミーを倒しつつ、第一暗号鍵を取得し、

アリーナから帰還する

 

★★★★

 

アリーナから帰った後、マイルームでメルトリリスと共に今日の出来事、対面した慎二のサーヴァントについて話す。

 

「にしても、あいつ本当に馬鹿ね。

あっさりライダーって叫んじゃって、

一流を名乗るんなら自分のサーヴァントのクラスくらい隠せばいいものを」

 

慎二はあの戦いで苛立った様子でライダーと言っていた

サーヴァントのクラス名…真名がバレるよりはマシとはいえ戦闘スタイルがある程度予測されるのならクラスも隠した方が得策なのだろうけれど…

 

「でも、ライダーって言っても見たところ乗り物に乗っている様子はなかったけど」

 

「ま、相手のサーヴァントがどのクラスかなんて

分かったところで相手によってはまったく意味がなかったりするのよ、実際バーサーカーを名乗っておいてバリバリ理性残ってるうえ剣だの槍だの使う奴もいることだしね」

 

そうなのか…

となると…残るはあの砲門…

 

「とにかく、まだ二日目よ。

地道にやってくしかないわ」

 

そうだ、まだモラトリアムはあと四日間ある

七日目の決戦に向けてその間に

情報を集めつつレベルを上げるとしよう

 

★★★★

 

★★★★

 

三日目の朝

 

特に意味もなく入った隣の教室で他のマスターと話す

なんでもアリーナでの戦闘には強制終了だけでなくペナルティが科される事もあるらしい。

 

教室の扉を開け廊下へ出ると廊下の先に見覚えのある姿が二つ見える

あれは…遠坂凛と間桐慎二だろうか

近づいてみると何やら話をしているようだ

 

「君はもうアリーナには入ったのかい?

案外面白いとこだったよ?ファンタジックなものかと思ってたけど、わりとプリミティブなアプローチだったね。

神話再現的な静かな海ってところかな。

ちょうどアームストロングのサーヴァントを連れたマスターも見かけたしねぇ。

いや、ホントよくできたゲームだよこれは」

 

「あら、その分じゃいいサーヴァントを引き当てたみたいね?アジア圏有数のクラッカー、マトウシンジ君?」

 

「あぁ。

君には何度か煮え湯を飲まされたけど、今回は僕の勝ちだぜ?なんせ僕と、彼女の無敵艦隊はまさに無敵。いくら君が逆立ちしても届きやしないさ」

 

ふと、慎二の言葉が頭に残った

無敵艦隊…艦隊か…

 

「へぇ、自分のサーヴァントの情報を敵に喋っちゃうなんて、マトウ君ったらずいぶん余裕なのね」

 

優雅さを含んだ声、遠坂凛は慎二の自慢を保護者さながらの余裕で流している

自身の失態に気づいた慎二は顔を赤くしながら言葉を返す

 

「っ!!……そ、そうさ。言っただろう逆立ちしても届かないって、あんまり一方的なのも面白くないしハンデってやつさ!だいたい、ブラフって可能性もあるわけだし?」

 

「そうね、今の迂闊な発言だけじゃ真名は推測の域を出ないわ、まぁでも砲撃にせよ突撃にせよ物理攻撃なわけだし?私に出来るのは物理障壁を大量用意しておくくらいかしら?

あぁ…それと、私の分析が正しければその無敵艦隊って呼称はどうなのかしら。それはむしろ彼女の敵側の呼び名だし?せっかくのサーヴァントも気を悪くしちゃうわよ?」

 

慎二の顔がみるみる青くなっていく

どうも図星をつかれたらしい

 

「ま、まぁいいさ…知識だけあっても実践出来なきゃ意味無いしね。それに、僕と君が戦うとも決まったわけじゃないしね」

 

そう言って慎二は踵を返し逃げるように去っていく

…こちらに向かって…

 

「おまえ!…まさか、そこでずっと見てたわけ!?

…まっ、どうせお前じゃ僕の無敵艦…サーヴァントに勝てやしないさ。せいぜい頑張れば?どうせ僕の勝ちは変わらないけど」

 

そう言い捨てて慎二は去っていく

 

「あいつ…本当に馬鹿ね。正直ここまでとは思ってなかったわ」

 

メルトリリスが霊体のまま呆然とした様子で呟く

慎二の迂闊さに余程呆れているらしい

 

「やれやれ、緊張感にかけたマスターが多いわね」

 

そう呟いて遠坂凛もこの場を去る

 

「多い、ねぇ?

…ま、とりあえず今はいいわ。

白野、せっかくだしそこの図書室であのサーヴァントについて調べてみたら?」

 

メルトリリスに言われ、図書室で手に入れた情報について調べてみると無敵艦隊について書かれた本を見つけた

 

[無敵艦隊]16世紀、スペインが編成した大艦隊の呼称

 

との事だが、なるほど艦と言うならあの大砲も納得がいく。彼女はスペイン海軍に属していた人物なのだろうか?

 

★★★★

 

情報収集もほどほどにそろそろアリーナに向かうとしよう

 





ところでアームストロングの宝具って何になるんでしょうね?ロケット(ミサイル)か、どっかの蜘蛛よろしく周囲を月に変えるとかですかねそのうち出てきて欲しいものです

ex/recordの追加ルートはなんだと思います?

  • レオルート
  • 自鯖エルキドゥ
  • ccc関連
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