fate/extra melt blossom   作:もっこもこの埃

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才能

 

一の月想海/第二層

 

二つ目のアリーナへと入る

配置されたエネミーを倒しつつ先へ進んでいると、

途中メルトリリスが足を止め、ほんの一瞬アリーナの障壁を見渡し…

 

「……そこっ!!」

 

なんでもない壁を斬り裂いた

するとあったはずの壁がまるで何も無かったかのように消え、先へと続く通路が現れる

 

「隠し通路ってやつね。大事な秘密を隠すのに最適だと思わない?」

 

確かに物を隠すのにはうってつけだと思う

隠し通路を進んだ先に配置されたアイテムフォルダ、

中を開けてみると何やら古びた本が入っている

これは…

 

「…っ!!白野っ!!」

 

突如、鳴り響く銃声、

飛んできた銃弾をメルトリリスが斬り払う

 

「へぇ、見つけたんだ。

君にしては頑張ったんじゃない?一応、褒めといてあげるよ。ま、どの道ここでゲームオーバーだから意味無いんだけどさ!」

 

いつの間にか姿を現した慎二とライダー、

どうやら待ち伏せされていたらしい

 

「待ち伏せなんて、セコい真似してくれるじゃない。」

 

「ははっ、こんな単純な罠に引っかかる方が悪いに決まってるじゃないか。せめて、一撃くらい入れられる様せいぜい足掻きなよ、あまり一方的過ぎちゃ面白くないからね!ライダー!!」

 

「上等よ!目障りなその鼻っ柱をへし折ってやるわ!白野、指示を寄越しなさい!」

 

メルトリリスとライダーが対峙する

前回は…後一瞬遅ければ敗北していた

けど、今回は…

 

一瞬の攻防…メルトリリスの攻撃はわずかにライダーへ届かず、逆に幾らかの銃弾を浴びせられる

 

「っ!…忘れたの?こんなもの効かないっての!」

 

「はっ、強がっちゃってさぁ。まぁいいよ、そこまで言うんならもう一度教えてやろうじゃないか!僕達との格の違いってやつをさ!!」

 

慎二の声に合わせてライダーは砲門を展開する

 

きた…多少レベルが上がったとはいえ、あれの直撃は避けたい。だから…

 

<メルト!>

 

「分かってるっての!」

 

メルトリリスがライダーへと滑りだす

ただ一直線に

 

「はっは、突っ込んでくるのかい?威勢がいいねぇ、悪くない!藻屑と消えな!!」

 

轟音と共に砲弾が発射される

 

アリーナでの戦闘可能時間は限られている

一定時間を超えれば強制終了されしまう、前回はそのおかげで窮地を免れた、だからこそ…

ライダーは迫り来るメルトリリスの妨害ではなく直撃、戦闘不能を狙う、なら

 

<今だ、メルト!>

 

メルトリリスは指示に合わせて限界まで上体を反らし砲弾を躱す、常人ならひっくり返る様な状態から速度を維持したまま体勢を戻しライダーへと滑走する

 

ライダーの反応が一瞬遅れる

後退しようと動く、でもこの距離ならメルトリリスがわずかにはやく届く

 

しかし…メルトリリスの刃がライダーへと届く寸前、

不自然に後方へとメルトリリスの体が弾かれる

 

「っ!…ちっ!!」

 

《セラフより警告》

《アリーナ内でのマスター同士の》

《戦闘は禁止されています》

 

時間切れ…

あと少し届かなかった…

 

「あっはっは!惜しかったねぇ。

しかし、いい身のこなしだったけどアンタ曲芸師かなんかかい?」

 

「…ただの趣味よ」

 

気にした様子もないライダーとは違い、

慎二の顔からは普段のニヤついた笑みが消えていた

 

「嘘だろ…この僕に…そんなっ」

 

「はっ、良かったわねここがアリーナで。

そのチンケなプライドがへし折れずに済んだじゃない」

 

間桐慎二は天才だ。

たとえその才能が作られたものであっても、

その能力に違いは無い、だからこそこの戦いには自信があった。いかに岸波白野が…そのサーヴァントが成長しようとも埋まることのない差、

たかが数日では覆ることのない壁…

にもかかわらず…ほんの少し亀裂がはしる

 

「っ!!…こんなまぐれでいい気になるなよな!

いいさ、どうせこんなのはただの前座だ!

最後の最後、決戦に勝つのは僕だ!覚えてろよ!!」

 

そう叫び走り去っていく慎二、

やれやれといった様に首を振ってその後をライダーが追う

 

「あはははっ!見た?あの顔…くくっ、たまらないわ。

やっぱり戦いはこうでなくっちゃね」

 

嘲笑うメルトリリスとは異なり、自分は…

『ただのまぐれ』という慎二の言葉を否定することが出来ない。セラフによる介入がなければ、あの一撃は決まっていた…けれど、そのまま戦い続けたとしてはたして勝てただろうか?

慎二は本気を出していない。おそらく、まだ自分を舐めている部分があるのだろう。実際、少しでも慎二が本気になれば簡単に引き離されてしまう、それだけの実力差がある事は分かっている。

だから、もっと成長しなければ…

 

★★★★

 

慎二との戦闘の後、アリーナを進み第二暗号鍵を獲得し帰還した自分たちはマイルームで先ほど手に入れた書物を読むことにした。

 

慎二がわざわざ隠していた一冊の本、

それは羊皮紙に書かれた…手記の様で、

古すぎて文字がかすれておりとことどころしか読むことが出来ないが、[黄金の鹿号]という船の名前や、

いくつかの島の名前、襲った船の積荷などが読み取ることが出来た。

海賊の航海日誌だろうか。

 

明日はこの[黄金の鹿号]について図書室で調べてみるとしよう。

 

★★★★

 

五日目の朝

 

[黄金の鹿号]について調べるため図書室へ向かう。

その途中ふと、視界の端に白い少女とそれを追いかける女子生徒が映る。

 

あれは…対戦が決まったマスター同士にしては随分と楽しそうな様子だった気がするが。

まぁ、自分には関係の無いことだ。

しかし…あの髪の色はどこかで…

 

そんな考えを隅に図書室へと足を進める。

 

[黄金の鹿号]十六世紀、英国のガレオン船。

元々の船名は「ペリカン」だったが、世界周航の際に支援者の家の家紋にちなんで改名された。

その主は…

 

目的の情報を手に入れ図書室を出る。

 

★★★★

 

慎二との差を少しでも埋めようとアリーナに向かうと、アリーナの扉が塞がれている。

これは、いったい?

何事かと考えていると、背後から声をかけられる。

 

「あれ、君もアリーナに用かい?

悪いけどその扉にはちょっとした細工をさせてもらったよ。ほら、君みたいなレベルの低いマスターとアリーナで出会うとイジメになるからね。

僕なりの優しさってやつさ。

どうしても入りたかったら、二個…この学園に隠した僕の魔法陣を探せばぁ?

ただし、アリーナに入ってきたら今度は全力で君を潰すから覚悟しておきなよ」

 

そう言って慎二は去っていく。

さて、どうしたものか。

 

「…っ!!いつもいつもコソコソと小賢しい真似をっ!!

本っ当にムカつくわねあのワカメ!!白野!さっさと魔法陣とやらを見つけてこの鬱陶しい結界を破壊するわよ!!」

 

★★★★

 

結局、二人で校舎中を探し回った末何とか魔法陣を破壊しアリーナに入ることが出来たが、

あれだけ言っていた慎二の姿を見ることはなかった

 

ex/recordの追加ルートはなんだと思います?

  • レオルート
  • 自鯖エルキドゥ
  • ccc関連
  • その他新規ルート
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