今日から俺は!!に憧れる男がその舞台に転生する! 作:ゆーざー315
よろしくお願いします。
人物の設定などは後書きにのせようと思います。
とある廃倉庫にて10数人の集団が集まっていた。
ワイワイガヤガヤ
「…!!」パラパラ
その集団のリーダーは集まりも気にせず一つの漫画を熱心に読んでいた。
「ねぇリーダー、またその古い漫画の
『今日から俺は!!』読んでるのー?好きだねー。何回読み返してんですかぁー?」
「うっせーよ!何でお前はこの漫画の魅力が何度読ませても分かんねぇんだよ!」
「だってそれ古くさい漫画だしー?それに今は何と言っても『東リベ』でしょー。」
「『今日俺』にハマってないってだけで人生損してるよな、お前はよ。理子ちゃんを見習え。」パラ…パラ…
「はー?漫画のキャラと比べるなよー!私は可愛いんだー!」
「うるせぇ、語尾伸ばし女。」パラッ…
リーダーと呼ばれた男はかの有名なヤンキー漫画「今日から俺は!!」を何度も読み返し、その漫画の登場人物達に憧れを持っていた。
『俺の仲間に手ェ出すんじゃね──よ!!』
「カッコいい…カッコいいぜやっぱり三橋は!」
『今、俺を助けに来ねーって事は……
俺を………待ってるんだ。
ここで行かない奴は、伊藤じゃ…ないぜ。』
「あー泣けるなやっぱりここの伊藤のシーンは」グスッ
『おーこれからバナナは皮ごと食うぜ』
「ッ…!ッ…!www…!!!」バンバン!
今日から俺はの登場人物の名シーンに一喜一憂するリーダーと呼ばれる男
「あーあ、またリーダーの今日俺の読み返しが始まったよ。」
「まぁ普通に面白いけどなー。私も読んだけどー」
「いやいや東リベのほうがやべえってやっぱ!」
「そうだよねー。やっぱー
続きが気になって仕方ないよー。ってリーダー!いい加減話し合い始めないのー?」
「あー少し待ってくれ今井の監禁編読み終わったら始めるからよ。くっwクククッ…!」パラッ
「はぁー…ふざけた話し合いじゃないんだけどなー。」
♪〜「ん?」スッ。
ピッ「もしもしー…おーそうか見つけたのかー。
じゃあーそのままそこで見つからないように張っててー私達も行くからー。見つかりそうになったら逃げていいからなー?無理すんなよー、また後でなー。」スッ
「リーダー!話し合いどころじゃなくなったよー。見つけたってー、変態おっさん共のヤリ場所。C港の倉庫だってー。」
語尾を伸ばす人物の通話が終わり物騒な報告を聞くと漫画を読んでいた男は読むのをやめ、立ち上がる。
バサッ「…そうか、よし行くぞお前達!」
「おお!」「よっしゃ!」「あー気持ちわるい場所だー行きたくねぇー」
ブォォォン!ブォォォン!
リーダーの男が集団を引き連れバイクでC港に向かう。
「ねぇー!リーダー!いつも思うんだけどハタチすぎて長ランボンタンでバイク乗るのやめようよー!あと危ないよー!」
「お前はいつもいつも、この格好見るとそれしか言わねぇよな!いいんだよ別に!この格好が好きなんだから!」
長ランにボンタンを着てバイクを運転する男はやはり「今日から俺は」の影響で着用しているのだった。
♪〜スッ「あーもしもしー。あーもうヤラレちゃいそうー?分かったー、もうすぐ着くからー。はいー」ピッ
「リーダー!もっと飛ばしていこー!もうやばいかもー!こっちの山道危ないけど近道ー!」ブォォォン!
「ああ!」ブォォォォン!
そうして危ないショートカットをしていきその集団はC港に辿り着いた。
◇
C港入口付近
夜
キキッ!キキッ!
「ここからは静かに近づくぞ」
「了解。」「了解ー」「よっしゃ。」
港の外れにバイクを止め慎重に倉庫に向かう集団達、倉庫を突き止めた人物がそこに居た。
「あっ、リーダー!待ってましたよ!」
「しー。声がでかい。で、状況は?」
「変態オッサン達が部屋に入って少し経つのでもう間に合わないかもしれないですよ。見張りも数人います。」
「…お前ら一旦ここで待ってろ。まず俺が見てくる。」ザッ
ジッ「…(見張りはチンピラが数人か…
後は全員部屋に入ったようだな。よし!待ってろ、今助けてやるからな!)」
「よし、お前らは中に入ったら変態共をボコして女の子達を逃がせ。全員で一斉に部屋に入って助ける。その後は一気に退散だ。」
「「了解」」
◇
港の倉庫
部屋
「いや…やめて…。」ポロポロ…
「…ッ!」ガタガタ…!
「あなたたち!誘拐なんてして後からどうなるか分からないの!?」
「そんなの気にしないよwだっておじさん達はこれぐらいの悪い事しても大した罪にならないんだよw」
「あー最高だなやっぱ金と権力があると。女の子の誘拐も普通に人に頼めるんだもんなぁ。」
「一日と言わず何日も遊ぼうねぇ…久々だから何度でもイけそうだよ。」
「ッ…!なんて人達!きゃっ!」グィッ!
「いいねいいねぇその強気な感じ、おじさんは強気な娘が好みなんだよ。」
「じゃあ…僕はこの大人しそうな子にするかなーw」グィッ!
「きゃあ!」
「おいおいずるいぞ!」「俺たちが先だ!」
「まぁまぁ、全員でかわりばんこならいつか回ってくるわけですし、でも15人位いるからその時意識があればいいですけどねぇw」
「ワハハハ!」「違いないですな!」
「くっ…!」
「いやだ…イヤだよ…。」
「誰か助けて…」ガタガタ
怯えている三人の少女は誘拐や強盗などを全国で行っている集団に突然各地でさらわれて港の
使われていない古い倉庫で金と権力を持った中年の男達に襲われそうになっていた。
「きゃあー!」ビリッ!
「イヤ…!いやぁー!」ビリビリ!
「…!(こんな連中に好きにされるならいっそ舌を…)」
「さぁ楽しもうね。」
男達の手が少女達に迫ったその時。
バーン!「オラァァァ!」
救いが現れた。
「な…なんだ!お前らは!ぐへっ!」バキッ!
「気持ち悪いやつらは成敗ー!」
「ぐわぁぁー!」バゴッ!
倉庫の部屋の中に突入し、リーダーの男を先頭に中年達を倒していく。
ワーうわー!バキ!ドゴ!グシャ!
「あ…あなた達は…。」
「大丈夫か?何もされてないか?」
「え…ええ。襲われそうだったけどあなた達が来てくれたから…。」
「そうか、それは良かった。おい!そっちの子たちも無事か!?」
「おー!大丈夫みたいー。」
「よし!お前ら先に女の子を連れて行け!俺は…!ッ!?」
少女達を助け一同が部屋から出ようとした時、リーダーの眼前には中年男の一人が銃を取り出し語尾を伸ばす部下に撃とうとしているのが目に入った。
「ぼ…僕、の邪魔を…!しやがっ…て!」カチャ
「サキ!」ガバッ!「え…!」
「死ねぇぇ!」バキューン!
「グッ!」バスッ!「…!」バタン!
部下のサキを庇って背中を撃たれ倒れるリーダーの男
「へ…へへへざまあみろ!」
「きょ…恭介ぇ!!!クッ!おまえぇ!!!」バキッ!ドゴッ!グシャ!
一瞬で詰め寄り銃を踏み壊し男を殴り倒すサキ
「ぐわぁっ!がはっ…。」
「お…おい!サキ!やめろ!」ガシッ
「はなせ!殺すの!こいつは!」
「人殺しになるぞ!やめろ!おい!とにかく救急車だ!救急車呼べ!」
「ち…ちくしょう…。」
「恭介!しっかりしろ!」
「い…いいから女の子達を早く逃がせ…。」ポタ…ポタ…
「こんな時までお前は何言ってんだ!お前の方が今は危ないだろ!」
「きょ…恭介ぇ!ごめん!私なんか庇ったから!」
「女の子…守るのが…男だ…。あと口調…伸ばしてねぇぞ…。」ガクッ…
「いやぁ!死なないでよ恭介!」ポロポロ
「くそっ!こんな外れた港に救急車が来るまで待てねぇ!サキ!バイクで連れて行くぞ!」
「う…うん!はやく行こう!恭介!立てる!?ッ…!?」
サキ達は恭介を起き上がらせようとした時、背中からの出血量を見て驚愕した。
「い…いやぁ…!しんじゃいやだよ!」
「馬鹿!恭介が死ぬか!弱気になるんじゃねぇ!ちょっと痛えと思うけど病院に着くまで我慢しろよ恭介!」グィッ!
血だらけの恭介を担ぎ部下達は倉庫を抜け出す。そして恭介をバイクに乗せる部下。
「全員いるな!俺とサキは恭介を病院に連れて行く!お前らは女の子達を安全に送り届けろ!」
「「りょ…了解!」」ブォォォン!
「サキ!準備はいいな!行くぞ!」ブォォォン!
「うん!」ブォォォン!
◇
ブォォォォォ
「」ボタ…!ボタ…!
「くそっ!振動で出血が酷くなってやがる!全然スピード出せねぇ!」
「響也!途中で救急車いたら私が止めるよ!」
「頼む!おい恭介!大丈夫か!聞こえるか!」
「…あ、あ。」
「もう少し頑張って!絶対に死なせないから!」
「…サ…キ、響…也。おれ、は…も…う、だめだ。」
「お前らしくねぇぞ!何言ってんだよ!」
「恭介ぇ…!」ポロポロ
「も…う、こ…きゅう、が、上手く、でき、ねぇ…んだ、だ、からさいご…に言わ…せ…て、くれ。」ヒュー、ヒュー
「弱気になんじゃねえよ!」ポロポロ
「…!!!」ポロポロ
「お…前達と、仕…事、でき…て最…高にた…のしかった…!」ガクッ!
「いやぁっ…!いやぁーっ!!!」
「恭介ぇーーー!!」
「…(最後にサキを守れてよかった…。後、今日から俺は!!も全巻読み返しておいてよかった…。
三橋、伊藤、今井、俺はお前らのようにツッパりきれたかな…。)」
そして恭介は息絶えた。今日から俺は!!の登場人物に思いを馳せながら。
そして
------------
「ハッ!?」パチッ!
死んだはずの恭介は見知らぬ古びたアパートにて意識を取り戻す。
「お…俺は死んだはずじゃ…。それに…どこだよここ。」
恭介のいる部屋は木製のボロボロのワンルームばかりの広さで家具など一切ない部屋だった。
「さっきまで血だらけだったのに傷一つねぇし…どうなってんだこりゃ。ん?」
自分の体を確認しながらカレンダーを見つける恭介。
「おいおい、なんだよこのカレンダー。198X年って俺生まれてねぇよ!と…とりあえず外にでてみよう!」ガチャ!
恭介が自分の生まれてない年代のカレンダーを見て恐怖しながら外に出てみると向かいの家に床屋があるのが見えた。
「ん?何かみた事ある床屋だな…。それにしても古びた床屋だなオイ、昭和かよ。」
その古びた床屋に何か意を決しながら入ろうとしている二人の若い男が居た。
「あ…ああ…。まさか…あの床屋とあの二人は…!」
そして二人が出てくるまで立ち尽くして床屋を見ていた恭介は二人が出てきた時驚愕する。
ガチャ
「(この今日からツッパリが!!)」タタッ
「金髪とツンツン頭…!ま…間違いない…!三橋、伊藤だ!」
憧れの漫画で見てきた人物が目の前に現れた。
「絶対あの世か夢だよな」ギュー!
頬をつねて夢かどうか確かめるも痛みがあり、目は覚めない。
「夢じゃねぇ…!まじかよ…!それか撃たれて頭おかしくなっちまったのか…!?ハハハ!」
憧れの人物を目の当たりにし、
ハイテンションな男を遠くから見ていたツッパリなりたて金髪の男、三橋だった。
「なんじゃあいつ…ボーっと立ち尽くして自分つねって喜んで…気持ちわるっ。」
人助けをし、最期は撃たれて息絶えた男は憧れの漫画「今日から俺は!!」の舞台に降り立ったのであった。
次話に続く!
登場人物紹介
主人公
新也 恭介
しんや きょうすけ
年 20前半
容姿 黒色でサラサラな少し長めのショートヘアー 顔は中性的で格好次第では女に間違われるほどの美顔だが本人は嫌がっている。
幼少期から母親のみの元で育てられるがネグレクトで施設に入退を繰り返して育った。
10代前半の頃に『今日から俺は!!』を読み影響を受けるが恭介の時代はすでにヤンキーなどいない現代でありツッパリを目指せず、
生まれが悪くそれを理由に学校でいじめにあってしまうが、それに逆らい喧嘩や暴力に明け暮れる内にアウトローな世界で生きてしまう。
しかし汚い世界とその世界に生きている自分に嫌気が差し、憧れの漫画のキャラを見習って真っ直ぐに生きようと思い不幸な目にあっている人達を救おうとそれを仕事にして活動していた。