今日から俺は!!に憧れる男がその舞台に転生する!   作:ゆーざー315

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17話「憧れの男①中野」

 

〜京都駅〜

 

プシュー!ガー!

 

「着いたー!」

 

「うっ!陽射しがまぶしいー…」

 

「大丈夫サキちゃん?」

 

「恭介の奴ちゃんと戻って来れっかな。」

 

「あんなバカはもうしらねー、もう2人のバカとよろしくやってんだろ。」

 

「今日はこのあとすぐにバスで旅館に行くからなー!ちゃんと乗り込まないと置いてくぞー!」

 

軟葉高校の学生達は京都駅へと到着し、旅館へと向かった。一方、恭介達3人はというと…、

 

……

 

ブロロロロロ…

 

 

「きょ、京都ナンバーに乗り込んだはいいけど

れ、冷凍車だったとは…!さ、さ、さ、寒い…!」

 

「く、ククク…!こ、こりゃ、わ、笑ってられない寒さ、だな…!」←笑ってる

 

「ね…ねむい…、ぐぅ…zzz。」

 

「こらー!谷川起きろー!寝たら死ぬ…ぞ、zzz。」カクン

 

「…はっ!?い、今井さん!起きてください!寝たら死にますよ!!」

 

「…んあっ!?今理子さんの声が…!?」

 

 

「ふ、ふふふ…!この2人はこんな状況でも漫才しやがって…!」

 

「お、お前、はこんな状況、で、よく笑ってられ、る、な…!」

 

「ぜ、絶対に京都に戻るんだ…!戻ってみせるぞ…!」

 

3人の受難は続く…

 

 

------------

 

〜京都のとある旅館の温泉〜

 

 

「なぁ三橋、恭介のヤツこのまま来ねーのかな。」

 

「あぁー?来ねーならオレが旅行の出来事を

たーっぷりと自慢してやるだけだ、はぁーそれにしても温泉最高〜!」

 

「…お前に聞いた俺がバカだったぜ。」

 

 

そしてそれぞれの夜が過ぎていく…、

 

------------

 

……

 

次の日、軟葉高の生徒達は班に分かれ京都の街中を見物しようとしていた。

 

「いいか三橋、伊藤!面倒事は起こすなよ!班長であるボクの責任になるんだからな!」

 

「ここから私達4人で回るのよ。」

 

「良くんが班長かぁ…。」

 

「いつ決めたんだよそんなの。」

 

「お前達がサボって居ない時だ!」

 

「へいへーい。」

 

「ま、たまには良くんに華を持たせてやろうぜ。」

 

 

一方サキは理子と友人メグミこと浅倉めぐみと班行動をする事になっていた。

 

「決めた通りサキちゃんは私と一緒の班よ、よろしくね。」

 

「よろしくーメグミちゃん。」

 

「新也君も居たらこっちの班だったんだけど…、」

 

「京都着いたら居なくなってるから困ったよー、ごめんねー。」

 

「もう1人の男子も朝から熱出して付いてきてないし…、どうしよっか?2人で回る?」

 

「うーん…2人で回ってもいいけどー…、」

 

「理子に相談してみようか?」

 

「そうしようかー。」

 

相談する事にした2人は理子の元へ向かった。

 

 

 

「リコちゃーん!」

 

「?どうしたの?」

 

「理子、私達の班のことなんだけど…、」

 

……

 

「えっ、メグミの班2人しか居ないの?それなら私達の班に加わって一緒に回ろうよ。」

 

理子は2人を誘うが、横で話を聞いていた班長である田中良は首を縦には振らなかった。

 

「申し訳ないですが勝手に決めたら駄目ですよ理子さん、ちゃんと先生に許可を取ってからじゃないと。」

 

「それもそうね、じゃあ聞いてくる。行こサキちゃん。」

 

「うん。」

 

タタタ…

 

「もう良くん!相変わらず融通が効かないんだから!」

 

「で、でも勝手に決めると後で先生に怒られるし…、」

 

「あーあ、大丈夫かねぇ?班長がこんなんで。」

 

 

……

 

『そうか…、赤坂もそう言ってるのなら田中の班に加わりなさい。』

 

『はい!』『やったー』

 

……

 

「って事でよろしくね。」「よろしくー」

 

「本当は3人で回りたかったのよ〜!うれしいわ!」ダキッ!

 

「きゅ急に抱きつかないでー!」「もう、はしゃぎすぎよ理子。」

 

キャッ!キャッ!

 

「ほれ見ろ良クン、この光景をお前は壊す所だったんだぞ。」

 

「ぼ、僕はそういったつもりで言ったんじゃなかったんだよ!ルールってのがあってだな…!」

 

「へいへーい。」

 

結果的にサキとメグミを加えた6人での班行動になり、三橋達は京都中を回っていった。

 

「ここか〜!清水の舞台ってのは!」

 

「ひゃ〜、流石にたけえな〜!」

 

「あっ!私おみくじ引こー!」

 

 

「俺も!」

 

「私もー!」

 

理子がおみくじを引きに行くと伊藤とサキもそれにつられる。

 

「バッカ!やめとけよそんなの!金の無駄だろー?ちっ、行っちまったよ。」

 

 

 

〜伊藤&サキおみくじ中〜

 

ガラッガラッガラ

 

「21番か…。」

 

「伊藤クン何番ー?」

 

「21、サキちゃんは?」

 

「私7番ー。」

 

「くじ貰いに行こうぜ。」

 

「おっけー」

 

「すいません!21番を…」「7番をー」

 

ドンッ!

 

「きゃっー」

 

「18番だ!頼むぜおやっさん!」

 

伊藤とサキはくじで引いた番号の紙をもらおうとしたが、ガラの悪そうな学生に肩をぶつけら

れ割り込まれた。

 

「いたたー…」

 

「サキちゃん大丈夫か!?」

 

「くそー割り込まれたー…!」

 

「ごめんよ可愛い子ちゃん!俺達忙しくてな!」

「ハハハ!」

 

「待てよオラ。」

 

「あぁ?」

 

「割り込んどいてアイサツなしか?あぁ!?」

 

「何だと!?」「このオタクコゾーが!人見てモノ言えよアァ!?」

 

伊藤は割り込みにもの申すが、いつもの髪型でなく前髪を下ろしている状態での啖呵ではヤンキーには通用せず、逆に舐められる始末であった。

 

「誰がオタクだコラァ!」

 

「何処からどう見てもオタクだろうが!」

 

「女の前だからってカッコつけてると痛い目あわせるぜ!」

 

「こんな奴らパパっとやっちゃえ伊藤クンー!」

 

「おぉ、やってやるぜ!」

 

両者がヒートアップし、一触触発となっている状況に割り込む人物がいた。

 

「おーいオタク!何やってんだよ?」

 

「ッ!?」「な…!」

 

ギラン!キラキラ…!

 

「おみくじも1人でマトモに買えねーのかよ、コラ!」

 

「き、金髪だ…!」「や、やべえな…!行くぞ…!」

 

バタバタバタ!

 

状況を見かねたのか参戦した三橋。すると金に染まった髪を見ると怯みだし、ヤンキーは逃げだした。

 

「おぉー!流石金髪の三橋だよー。」

 

「フッ…、お礼はそのおみくじでいいぜ。」

 

「いつになくカッコつけてんなこいつは…、

あとそんぐらい自分で買え。」

 

「でもやっぱり京都にもいるんだねーガラの悪い人達はー」

 

「許せねえぜあいつら…!次会ったらただじゃおかねぇ!」

 

「伊藤クン、その見た目で何言ってもムダムダ、せいぜい大人しくしておきなさい。オタクなんだから。」

 

「お、お前なぁ…」

 

「はい伊藤クンのおみくじー落ちてたからあげるー」

 

「あっ!いつの間に!」

 

「いや…、凶のおみくじなんていらねぇ。」

 

 

 

 

一方冷凍車にて京都に向かっている3人は…

 

〜京都?〜

 

バン!

 

「い、生きて外にでれた…!」

 

「やっ…やったー!」

 

「はー…、さむかった…!(この2人についてくのは並の奴じゃあついていけねーな…、死ぬかと思った…。)」

 

「…おい見ろよ谷川、新也、ここどこだ…?京都に海なんてあったかぁ…?」

 

「あ、あるにはあった気がしましたけどぉ…、」

 

「…と、とりあえず人に道聞いてみるかぁ…。」

 

「…おぉ。」「…そうだな。」

 

3人が辿り着いたのは若狭という福井県の京都の隣町であった。

 

 

 

「京ちゃんの旅館の番号は…と、」

 

班行動も終わり1人行動となった伊藤は彼女の早川京子に連絡をとろうとしていた。

 

 

「オイ、オタク!さっきはチョーシ乗ってくれたな!」ガシッ!

 

「見つけたぜ。金髪のパシリヤロー!」

 

「あぁ?それはこっちの台詞だ…!」

 

「おっ!すごんじゃってカッコいいね〜!」

 

「さっきの金髪がいないうちにやっちまおうぜ!」

 

「…俺は今京ちゃんへの連絡を邪魔されてイライラしてんだ…!手加減できねーぞ!!」グワッ!

 

「な…、何だコイツ…!」

 

バキドカボコ!

 

「ぐ…、はぁ…!」

 

「な、なんでオタクがこんなに強いん、だ…!」

 

バタン!

 

「へっ!見た目で判断するとエレー目に遭うってこった、もう絡んでくんじゃねーぞ!」

 

 

「く、くそ…許さねえ…!あ…、」ガクッ!

 

 

……

 

 

夜になり、京都のホテル頭山館では茨城県にある立光圀工業高等学校という茨城県の学校の生徒達が修学旅行の為、宿泊していた。

 

「コラァ!高校生が何しとるかぁ!」

 

「ゲッ!」「うわ!」

 

「バッカ、オレだよ。」

 

「な、何だぁ!村ちゃんか〜、脅かすなよ。」

 

「ん?どうしたんだその面?」

 

「い、いや、ちょっとな…!」

 

「清水でやられたんだよな?"例のオタク"って奴に。」

 

「うるせぇ!」

 

「お前なぁ、京都まで来て恥晒すんじゃねえ。」

 

「でもよぉ、やたらめっぽう強いオタクでよぉ。」

 

「"中野"さんにシメてもらうべか。」

 

「馬鹿野郎、そんな事中野さんに知られたらムチャクチャになっちまう。」

 

「そうだな、誰も抑えられなくなって血の雨が降っちまうよ。」

 

「…でもこのままじゃ腹の虫が治まらねぇよ!」

 

「ま、ソイツに会ったらオレがやってやるか。」

 

「おお、やってくれよ村ちゃん!」

 

ワイワイガヤガヤ!

 

そして夜も更け伊藤は知らぬ内にターゲットにされるのだった。

 

 

変わって軟高の宿泊先、三橋は受付で荷物を受け取ろうとしていた。

 

 

「三橋と伊藤宛に郵便届いてない?」

 

「ああ、軟葉の。届いてますよ。」

 

「おお…!これこれ…!」

 

 

〜次の日〜

 

〜東映太秦映画村〜

 

何だあの2人…、金髪だ…、

ザワザワ…

 

「フッ…いいねぇこの感じ。」

「人の見る目が違うぜ。」

 

昨日届けておいた荷物から三橋は短ラン、伊藤は長ランに着替え、髪型も元に戻し2人は派手な出で立ちとなっており注目の的となっていた。

 

「もう!そんな格好して、先生に怒られるわよ?」

 

「伊藤君はともかく三橋君に関しては黒い方がいいわねー。」

 

「へっ!今更帰れって言われても聞くかよ。」

 

「そんなに目立つとまた変なのに絡まれるよー?」

 

「オレを誰だと思ってんだ、千葉の番長と恐れられる三橋様だぜ。」

 

「それもそうだねー。」

 

「って伊藤がいねぇ!?どこいったアイツ!」

 

「コソコソとどっかいったよー?」

 

「何ィ〜!?さては京子の所にいったな〜!待てー!」

 

「あっ三ちゃん!どこ行くのよ!」

 

「ほっときましょう理子さん。関わるとロクな事がないので。」

 

「もう…、相変わらず勝手なんだから!」

 

 

 

「ハ、ハァ…ハァ…、やっ、やっと着いたな…、谷川、新也…。」

 

「あ、ああ…、つらい道のりだったな…。」

 

「も、もう、歩きたくない…、」

 

「何言ってんだ、み、三橋の野郎を探すぞ…、」

 

「そ、そうだ…、恨みをはらすんでしたね…!」

 

 

隣県の福井県から歩いてきた3人は京都に到着したものはいいものの、疲れ切っておりボロボロな状態だった。

 

「おーい!今井ー!どこ行ってたんだよー!」

 

「?あれは…、」

 

そんな今井を呼ぶ声は紅高の生徒だった。

 

「勝手にどっかいってるから先公がずいぶんカンカンだったぜ?それよりもこの女子達と遊びに行く所なんだが一緒に行かねぇか?」

 

「な、何だソイツらは。」

 

 

「埼玉の女子高の生徒さん達だ。声掛けたら一緒に遊んでくれるみたいでな。」

 

「よろしくお願いしまーす。」

「なんかボロボロね。」

「あの人ちょっとカワイイかも…。」

 

「(うむむ…、女子と遊べるなんて滅多にない…、いや!だが俺は理子サン一筋なんだ…!)

いや、気持ちはありがたいが俺は遠慮しておく。」

 

「そうか。谷川、お前はどーする?来るか?」

 

「あっ!ボク!行かせて頂きまーす!よろしく〜!」

 

「た、谷川…?」

 

「よしじゃあ行くとしますか!」

 

「ねぇあの可愛い顔の人は誘わないの〜?」

 

キャッ!キャッ!ワイワイ!

 

「た、谷川…!あれだけ道中に三橋への復讐を誓い合ったというのに…!」

 

「そういや結構チャラい奴だったな谷川は…。」

 

 

「この…!根性なしー!」ブン!

 

今井は置いていかれたショックなのか杖代わりにしていた棒をヤケになって投げた、すると通りがかった他校の生徒に当たりそうになる。

 

「うぉ!何すんだてめぇ!」

 

「なんだとぉ!俺は今むしゃくしゃしてるんだ!来るなら来やがれ!」

 

「ほー!丁度いいや、オレたちも苛ついてたんだ。」

 

「サンドバッグになってもらうぜ。」

 

「お、おい…謝れよ今井…、」

 

「い、いやぁ…、そんなにゾロゾロと…、いらっしゃったのね…?」

 

……

 

バキッ!

 

ドザァッ!

 

「ぐうッ!」バタン!

 

「へっ!何だ、でけぇ図体してちっとも手応えがねえ!」

 

「おいまだまだ付き合ってもらうんだ、オネンネはまだ早いぜ!」ガッ!

 

「ぐは…!」

 

「こっちのカワイイ顔したにーちゃんの方がまだ骨があったな。」グイッ

 

「くっ…、髪引っ張んじゃねえよ…!」

 

「おー、まだまだヤル気あんじゃねえか…よ!」

 

「ぐふっ!」ボグッ!

 

「オイ、やりすぎんなよ。本命はオタクなんだろ。」

 

「ああ、分かってるよ村ちゃん。もう少しストレス解消させてくれよ。」

 

「死なない程度にな。」

 

「ハァ…、ハァ…。(村ちゃん…?

そうか、こいつ中野の友達のあの村井か…!

マズイ…!最近原作の知識がその場で頭に浮かばなくなってきてる…!)お、おい…!村ちゃんとかって人…!」キッ!

 

「?ああ?急に何ガンつけてきてんだ。それと馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえよ」

 

「今井がした事はかわりに謝るよ。だからもう許してくれ、オレたちは福井から歩いてきて疲れ切ってんだ。」

 

「ほー、そりゃご苦労なこった。…だがこちらとしてもそこの馬面が生意気な態度とってくれた落とし前はつけさせてもらう。」

 

「く…!(くっそ〜!こんな事になるなら全力鬼ごっこしながらとか来るんじゃなかったぜ…、でもアイツらが来てくれるハズ…!それまで時間稼ぎを…)」

 

ザッ!

 

「4対2とはずいぶんとヒキョーじゃねえのか?」

 

そしてすぐに恭介の原作知識の通り伊藤が助けに入ってきた。

 

「誰だ!?」

 

「よくもオレのダチをやってくれたな。」

 

「い、伊藤!」

 

「よう恭介。京都に来るまで何してたんだよ。」

 

「いやー壮絶な旅をしててな…、」

 

「お友達の登場か。」

 

「あれ?お前達は清水寺でのした奴らじゃねえか。」

 

「ん…?あー!お前はあのオタクぅ!?」

 

「人って髪型でこんなに変わるもんだな〜。」

 

「探す手間が省けたぜ。オレが相手だオタク君。タイマンだ、いいな。」  

 

「上等だ、あと俺はオタクじゃねえ伊藤だ。」

 

伊藤と村井のタイマンが始まろうとしていた矢先、橋の上から声がかかる。

 

「まてまてーい!とうっ!」バッ!

 

「今度は何だ!?」

 

「フッ、決まった…!」シュタ!

 

伊藤を探していた三橋も参戦したのだった。

 

 

「あ、あの金髪だ…!」

 

「引っ込でろ三橋、こいつとはオレがやる。」

 

「うるせー!お前だけにおいしい思いはさせねー!」

 

「み、三橋…、すげえ登場だな。」

 

「おう子分よ。何とか俺様のいるこの京都に辿り着いたみてーだな。ご苦労じゃ!」

 

「おい!テメェら、一体何処から来たんだ!」

 

「?アッチから!」

 

「フザけんじゃねえ!何処の高校だぁ!」

 

「千葉!千葉の軟葉高校の三橋様だ、この機会に覚えとけ!」

 

「ち、千葉ぁ〜!?千葉だってよ〜!」

 

「「ギャハハハハ!!!だっせー!」」

 

「"千葉"じゃ、エレーんだな〜!」

 

「な…!て、テメーらは何処からきたんだよ!」

 

「「「「オレたちは茨城だよ!」」」」

 

「ぎゃーはははは!茨城かよダッセェー!!」

 

「な、なんだと!千葉に言われたかねえ!」

 

三橋と村井達の県の言い争いが始まり、状況は泥沼と化していった。

 

……

 

「はぁ、もう行こうぜ。こんなかっぺ共相手にしてられっかよ。」

 

「なんだと〜!このまま行かせると思うな!」

「やっちまえ!」

 

「ッ!」ギラン!

 

「オラァー!」シュッ!

 

「ぐぉっ!」

 

「おりゃああ!」ブン!

 

「ぐわっ!」バキッ!

 

バタン!

 

「「う、うう…」」

 

「む、村ちゃん…、」

 

「つ、つえぇ…!」

 

「さ、流石は三橋と伊藤…!4人を一瞬の内にのしちまいやがった…!」

 

「へっ!イキってた割には大した事ねぇ奴らだったな。」

 

 

ピピー!

 

「やべっ!サツだ!」

 

「ずらかるぞ三橋、恭介!」

 

「あ、ああ。今井起きろ!」

 

「う…うーん…、理子さん…、」

 

「そんな奴ほっとけ!」

 

「いや…、俺は大丈夫だ、今井を介抱してから行く!お前達は逃げろ!」

 

「つくづくお人好しなヤローだ!」

 

「フッ、それじゃあ後でな!」

 

タタタ!

 

「起きれるか今井。」グイッ

 

「す、すまねぇな…。」 

 

バタバタバタ!

 

「キミ達!何があったんだ!」

 

「これはこの人達が一方的に絡んできて…、

って誰も居ない!?」

 

「何があった事か説明してもらうよ。」

 

「え、えーと…、はい…。」

 

…………

 

パトロールしていた警察官に事の経緯を説明し、解放された恭介と今井はその後別れ、恭介は修学旅行のしおりに書いてある旅の予定を見て集合場所を目指していた。

 

 

「ふー何とか解放されたな。確か集合場所は…、駅のバス乗り場か。しおり持っててよかった。」

 

「よぉ兄ちゃん、随分とボロボロだが大丈夫かい?」

 

「?…は?」クルッ

 

「くっくっく…、」

 

「!!!な…!(中野!?)」

 

からかうような声に恭介が振り向くと目の前にいたのは作中での実力、人気、と共に高いキャラクターである『中野 誠』だった。

 

「どうした、オレの顔見てそんなに驚いちゃってヨ。」

 

「い、いや、急に声かけられたから、驚いただけだよ。(い…今、三橋達と知り合いってバレたら殺される…!)」

 

「ふーん…、まぁいいや。ここらで金髪の頭したヤツ見なかったかい?」

 

「…金髪?いや、知らないな。」

 

「…そうかい、急に声かけて悪かったなぁ。」

 

「あ、ああ。(そうか…、居て欲しくない訳じゃなかったけどもちろん京都にいるよな。

中野は原作通り三橋と伊藤に任せよう。)もういいか?急いでるんだ。」

 

ポロッ

 

「…オイ!」

 

「は、はい!なんでしょうか!?」

 

「紙、落としたぜ。」

 

「あ、ありがとうございます…。」

 

「(修学旅行のしおり…、軟葉高校か。)」

 

「で、では…。」

 

「なんかオドオドした奴でしたね。」

 

「フッ…、可愛いもんだ。さぞかしオレにビビってたんだろうさ。」

 

 

…………

 

伊藤、三橋とのケンカの後、村井達は恭介とすれ違ったばかりの中野と合流する。

 

「…よう中野。」

 

「オウ村ちゃん。どうしたよそのザマは?何かあったんかよ?仕返しなら手伝ってやろうか?」

 

「じ、自分のケツ位自分で拭くさ。中野に手伝ってもらっちゃ悪りいよ。」

 

「そうかー、ケガは大丈夫か?」ニコニコ

 

「あ、ああ。平気ー」

 

「ッ!」シュッ!

 

「ぐはっ!?」ボグゥ!

 

「な、中野さん何を…!」

 

「村ちゃんはオレに隠してるつもりだろうがもう事の次第は他のヤツから聞いてるんだよ。悲しいぜ、仲間外れにするなんてヨ。」

 

「…す、すまねぇ。そんなつもりは無かったんだけどよ。」

 

「しかしこれだけコケにされたらその2人はオレが直々に成敗してやるからよ、心配しなくていいぜ。」

 

「は、はい!」

 

「…中野、やるにしてもあいつらは強ぇぞ。」

 

「へぇーそうかい。まぁまずはそのツラをおがみに行くとしますかね…。

…オイ、さっきお前達がやりあった中に女みてぇな顔したヤツはいなかったか?」

 

「女みたいな顔…?ああ、居ましたよ。てんで弱かったですが。」

 

「金髪とツンツン頭と仲よさげに話してたました。そいつがどうかしたんですか?」

 

『金髪…?いや、知らないな。』

 

「ク、クク…!怪しいと思ったぜ…!

この俺様に噓つきやがったなァ…!まだ近くにいるハズだ!探すぞ!ヤツらの高校は軟葉高校だ!」

 

 

「ねぇ伊藤クンー恭介とさっき会ったんでしょー?まだ来ないよー?」

 

「今井を介抱してから来るって言ってたけど…、

まさか場所が分からねぇとかかな?」

 

「…。」

 

「何だ、新也はまだ来てないのか。発車までもう10分なんだぞ。」

 

「先生ー、私探して来ますー。」

 

「探すのはいいが…、戻って来ないとお前も置いていくぞ姫谷。」

 

「その時は置いてってくださいー。」

 

「そんなのダメよサキちゃん!」

 

「…チッ!世話のかかる子分だ!行くぞ伊藤!」

 

「…しょうがねえ、行くか!サキちゃんは残ってな!」

 

「やめてよ2人共、恭介がバカなだけなんだから。」

 

「気にすんなよサキちゃん、俺もアイツがいねーと三橋とつるむのは疲れんだよ。」

 

「む…、それはコッチのセリフじゃ!カッパ!」

 

「それじゃ私も行くよ!」

 

「ね、ねぇ…!アレ新也君じゃない!?」

 

「ん?」「え?」「あぁ?」

 

……

 

「ハァ…!ハァ…!自分が望んだ事とはいえ…!浮かれすぎた…、これじゃ旅行どころか京都で病院送りになりそうだぜ…!」ズル…ズル…!

 

バス乗り場に足を引きずりながら向かう恭介。

だが京都に向かう為に今井達と不眠不休で向かい、

そして先程の茨城の生徒とのケンカのダメージが重なり、

もはや満身創痍であった。

 

「や、やっと着いた…!どのバスにのれば…。」

 

「恭介ー!こっちだよー!」

 

「サキ…!分かったー!」

 

「待てよ、オイ。」

 

「…!?」

 

「よっ!元気かヨ。」

 

「は、ハハハ…!あんまし元気じゃない、カモ…?」

 

「コイツだ!金髪とツンツン頭の仲間!」

 

「急いでる所悪いがお礼させてくれよ。ウソついてくれたお礼をヨ。」

 

「そ、そのお礼ってのは…、暴力とかじゃないですよね…?」

 

「クックック…、どうだろうなァ…!暴力よりイイもんかもしれねぇぞ…!?」

 

「「(こいつ死んだな、南無。)」」

 

中野のキレ具合を見た村井達は恭介に心の中で合唱した。

 

 

 

「な、何アイツら…!」

 

「アレは茨城の…!」

 

「どんくせぇヤローだ!」ガタッ!

 

「懲りねぇ奴らだな!」ガタッ!

 

中野達に捕まっている様子を見て席を立ち救出に向かおうとする三橋と伊藤だが、教師に声をかけられる。

 

「ど、何処に行くんだ?三橋、伊藤。」

 

「あぁ!?アレが見えねえのか!新也のヤローが絡まれてんだ!」

 

「そ、それで?」

 

「アイツ助けに行くんだよ!」

 

「け、喧嘩とかは駄目だぞ?話し合いで…」

 

「あんな奴ら相手に話し合いなんかできるわきゃあねえだろ!」

 

「そ、そんな事ならなおさら行かせられないよ…。」

 

「じゃあどうすんだバカ教師!あのままアイツ放っといていいってのか!?」

 

「そ、それは…、」

 

バキィッ!

 

「!?新也!」

 

「が、はっ!」

 

グイッ!

 

「バスの中で見てる金髪とトンガリ頭に言っとけ!今度会ったら茨城の中野が相手してやるってヨ…!」

 

「そ、そうだな…!い…!言っといてやる、よ…!」

 

「!…クチの聞き方にィ…!気をつけろよォ!」シャッ!

 

ゴスッ!

 

「う、うう…!」

 

ズルズル…バタン!

 

「ハッハッハ!オイ!コイツを助けに来ないのかァ!解放する前に殺しちまうぞぉ!?」

 

「先生!三橋君と伊藤君が駄目なら私が行きます、私はケンカなんかしません。」

 

「私も一緒に行くわサキちゃん。」

 

「いやー」

 

「あなた1人で行かせないわよ、いざとなったら私が守ってあげる。」

 

「リコちゃん…、嬉しいけどやめてってば。」

 

「先生、あの人達に新也君を返してもらいに話をしてきます。話し合いなら良いんですよね?」

 

「リコちゃん!」

 

「う…うぅむ…、まぁそれなら良いが…、」

 

「それなら俺達もその"話し合い"に参加させてもらうとするか。」

 

「おう、交渉ならこの三橋様に任せとけ。話し合いならいいんだろセンセイ?」

 

「え、えぇい!わ、分かった!新也を連れ戻しにでもなんでも行って来い!時間が過ぎたら置いてくからな!」

 

「行くぜ!」

 

ダダダ!

 

「ヤツら来るみたいだぜ。どうする中野?」

 

「…今日の所はここらにしとくか、ずらかるぞ。おい女顔、これに懲りてもう嘘はつかねぇ事だな、じゃないと痛い目見るぜ。」

 

「そ、そうだな…これからは気をつける、よ…。」

 

「…次会う時はテメェがズタボロじゃねえ時にでも殺してやる。行くぞ!」

 

ザッ!タタタ!

 

 

「おい待て!」

「構うな三橋!恭介助けんのが先だ!」

 

 

「新也!」「「恭介!」」「新也君!」

 

「う、うう…、(…三橋が頭にケガしなくてよかった…、それと…中野はやっぱカッコいい…、ぜ…!)」ガクッ!

 

京都にて中野との対面を果たした恭介、そして遂に仲間達と合流できた事で安心して気を失うのであった。

 

             

              次話に続く!

 

 

 

おまけ

 

〜今井、谷川、恭介の京都への旅路〜

 

「京都行きに乗ったはいいが福井県に着くとはなぁ…、」

 

「ケド良かったじゃんか隣の県なら行けない事も無いよ。」

 

「お前はなんか楽しそうだな新也。見ろよ、大分歩いてきたのにまだ町も見えないぜ。あると言ったら海と山だ。」

 

口数が少ない今井を置いて谷川と恭介が現状について話す。あまりに同じ景色が続く現状に恭介が暇つぶしの為か提案を持ちかけた。

 

 

「そうだな…、ただ歩くだけってのも飽きてきたし、ちょっとしたゲームをしながら目指すってのはどうだ?」

 

「ゲーム?」

 

「まだ体が冷えてるし鬼ごっこしながらとかはどうだ?目標の自販機まで鬼だった奴がその自販機で全員の飲み物奢り!今からだったら自販機見つかるまでかな!」

 

「ははーん?新也、お前さては自分の足に自信があるからそんな提案したんだろ?」

 

「いやいや!足はそんな自信ないよ。」

 

その話を聞いて、それまで黙っていた今井が口を開く。

 

「…流石は三橋の金魚のフンだな。こんな時にロクな事思いつきやがらねぇ。

付き合ってられっかバーカ、そんな事考えんなら近道でも見つけやがれボケ!」

 

福井に着いてから機嫌が悪く八つ当たり気味に話す今井の言葉に恭介はカチンときた。

 

「ムカッ…!まぁーそうだよなぁ、その金魚のフンに走りで勝てねぇようじゃ京都に着いても三橋に復讐するどころか相手にもされないだろうなー」

 

「ハッ、誰がそんな見え見えの煽りに引っかかるもんかよ、ねっ今井さん?」

 

「…じ、上等じゃねぇかぁー!一生テメェを鬼にさせてジュース100年分奢らせてやるよ!!」

 

「えぇー…、あっさり引っかかってるよ…、」

 

「じゃあジャンケンで負けた奴が最初の鬼だ!じゃーんけん…!」

 

「ええっ!?俺やるなんて言ってないよ!?」

 

 

「「ポン!」」「ポ…、ポン!」

 

恭介 今井 谷川

パー グー パー

 

「…」「…」「…」

 

「マデェ゙ェ゙ェ゙ェ゙!」

 

「ひ、ヒィィ!」

 

「逃げるぞぉ!」

 

こうして3人は青春?をしながら京都へ向かって行ったのだった。

 

 

「「「自販機はどこだァァァ!!!」」」

 

 

…自販機が見つかるまで。

 





主人公の原作知識について

自分にとって印象的な場面はまだハッキリと思い出せるが先の展開については記憶があいまいになっており、先の事を思い出そうとしてもモヤがかかったようになっている。(その場で思い出す事が多い)

今更ながら場面転換難しい…、読みにくいと感じたらアドバイスくれると嬉しいです。
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