今日から俺は!!に憧れる男がその舞台に転生する! 作:ゆーざー315
第2話
「夢じゃねぇよなぁ…まじか…」ボー…
撃たれて死んでしまった新也恭介は目が覚めると今日から俺は!!の世界に何故か飛び込んでしまいその漫画の主人公、「三橋貴志」「伊藤真司」がツッパりを始める所を目撃し、感激するとともに家の前で立ち尽くしているのだった。
「…。(大体俺は俺のままなのか?サキ達もここにきてんのか?それか現実で植物状態の俺が見ている夢なのかやっぱ?あー!ていうか考えだしたらきりがねぇよ!)」ボー…
考えだすとまとまらない恭介は、一人の男に声をかけられる。
「おい、オメー!何ぼさっと突っ立ってるんだよ!」
「…ん?え!?お!お前は!?」
恭介に声をかけたその男は今日から俺は!!を見た者なら瞬時に分かる金髪でパーマをかけた主人公「三橋貴志」であった。
「ああ!?俺の事しってんのか!?
…ん?ああそっか!
いやー金髪にしてツッパリを始めた瞬間もう認知されているとはさすが俺。
って…いやいや知ってる訳ねぇだろ普通に。」
「い…いや、知り合いにそっくりだったからよ…。(うわー!生三橋だ!生三橋!)」
「んで?何でお前はそこでボサ〜っと立ってる訳よ?頬つねって喜んでよ。」
「(とりあえず適当に答えとくか)
今日ここに来たばかりで、何も分からないから考えがまとまんなくて…そしたら床屋からすげぇ髪型した二人が出てくもんだからつい見ちまって…。」
「あぁあのツンツン頭か、あいつの前の髪型見たかよ?オタクみてーな髪型してたよな!プププ…!」ケラケラ!
「で…でもその後の髪型はイケてたよな!こう…バシッと髪を突っ立ててよ!」
「は?あのウニ頭みてーな髪型のどこがいいんだよ?お前目ン玉おかしーんじゃねえのか?それより俺のこの金髪をみよ!すげーだろ!派手だろ!ワハハハハ!」
「ああ、すげーカッコいいし、すげーイケてるよ!」
「そうだろう!そうだろう!見てろよ…!この俺様がツッパリ最強になる日は今日から始まるのだ!」
「(漫画で見た通りの性格だ…やべぇ泣きそう。)」ウルッ
憧れの三橋と話すだけで泣きそうな恭介だった。
「何泣いてんだお前?なさけねーやっちゃなー、さっきからよ。」
「い…いや!大丈夫だ、それより自己紹介がまだだったな、俺は新也恭介だ、よろしく。」
「三橋貴志だ、この名前が明日からこの辺一帯に知れ渡っていくからよろしくな。てかオメー学校どこよ?俺は軟高(なんこう)だ。」
「(あ…そうだった、何も分かんねぇんだった…。)いやまだ決まってなくて。これから決めるんだ。」
「ふ~ん、そうかよ。まぁせいぜい気をつけるこったな、お前ナヨナヨしてそうだしよ。」ザッ
そう言い三橋は恭介の前から去る
「ああ、忠告ありがとう。また会えるといいな!」
「…。(嫌味でいったんだけどな…。何だあいつ。強えのか?タッパあるし。女みてぇなツラだけど。)」スタスタスタ
「最初期の三橋だ…」
三橋の嫌味は恭介には通じていなかった。
◇
三橋と別れ家に帰った恭介は自分の姿を鏡で見て驚愕する。
「…やっぱり俺だ…俺そのものだ。」
自分の姿を見て本人だと確認した恭介、そして家にある書類を見つけまた驚愕する
「な…何だよ、こんな事があっていいのかよ…!私立軟葉高等学校学生証…俺のかこれ!?歳は…16!?」
自分が三橋伊藤が通う軟高の学生だと知り恭介が衝撃を受けていると誰かが入ってくる。
ガチャ!「恭介ー!まだ荷物届いてないのかー!」
「お…お前は…まさか…サキ!?」
「あー?何今更驚いてんだよー?まだ空っぽじゃんこの部屋ー。」
恭介の部屋に入ってきた人物は自分がいた現実の部下の語尾を伸ばす口調の女だった。
「お、おいお前!俺とどんな関係だ!」
「えっ!?ど…どんなって…。
コホン…友達以上の家族みたいな関係って言ってくれたじゃんかー///」
「まさか…こ…恋人の関係なのか!」
「ば、馬鹿!まだそんなんじゃないだろ!…はぁ…いいからとりあえず買い出しいこうよー、明日から学校もあるんだからさー。荷物家の前に置くように言ってんだしー?」
「あ…ああ、だがその前にお前に大事な話がある。(何も分からんし正直に言った方がいいかもしれんな)」
そうしてサキに自分の事を全て話す恭介。
「ってわけなんだ…。」
「じゃあここの世界の私との記憶は無いってわけー?」
「申し訳ないけどそういうことになる。だけどお前の性格とか見た目とかその口調は同じだ、全く変わらん。」
「んー…それならまぁいっかー。なんか恭介は恭介みたいだしー。」
「相変わらず軽いなお前…。その切り替えも変わらねぇよ。」
「じゃあ何も分からないで困ってるでしょー?私になんでも聞きなよー。」
切り替えと理解が早いサキからこの世界での自分の境遇を聞く事にした。
「俺とお前は何で一緒に住む事になってんだ?どうやって俺らは知り合ったんだ?」
「まず知り合ったのは児童施設だよー。そして施設に突然やってきた足長おじさんのおかげで二人の住む家を用意してもらって高校に通わせてもらえたからだよー」
「そうか…やっぱり施設か。ってか足長おじさんって誰だよ!?怖えな何か!」
「いたんだよーそういう人がー。親なしの施設の子どもに色々と支援してくれるおじさんー。」
その足長おじさんはその施設の子ども達全員にボロボロではあるが家を与え身元人になり支援をしていたのだった。
「まじか…お礼に今すぐにでもいかねぇと!」
「無理だよー…数回ぐらい会ったきりでその後どこにいるか分からないからねー。まー向こうからそのうち会いにくるんじゃないー?」
「そうか…。足長おじさん、ありがとうございました。」
「お礼はもうおじさんに言ってたよー?」
「今の俺が言うべきなんだよ。事情は分かった。それと明日から学校があるって?」
「うんそうだよー。荷物の中に制服もあるよーまだ届いてないけどー。」
「おい一つ聞くがその制服は長ランか?」
「普通の制服だよー。恭介ヤンキーにでもなるのー?」
「まじか…」ガクッ…
長ランとボンタンを着用していた恭介は心底落胆した。
ピンポーン!荷物のお届けでーす!
「あ、荷物きたー。はーい。」
「(まずは制服だな…買う金がねぇならバイトしてすぐにでも揃えてやるぜぇ…!)」
「いつまでも落ち込んでないで荷解きやるよー。」
「ああ分かった。…とりあえずこれからもよろしくな、サキ。」ニコッ!
「…ッ///…うん。よろしくー」ニコ
こうして恭介の憧れの漫画の転生した世界での生活が始まった。
その頃三橋は恭介の事を思い返していた。
「…。(あいつちょっとマブかったな…イカンイカンあいつ男だろ!)」
次話に続く!
登場人物紹介
姫谷サキ
ひめやさき
現代での年齢 19歳 昭和での年齢は16
容姿 黒髪 サイドテール 服装はいつもカジュアル風 あどけなさを持った顔つきだが色白で目鼻立ちはきりっとしている。
会話をする時に語尾を伸ばす口調をする。
慌てた時や焦った時は語尾を伸ばさず普通に喋る。
喧嘩は色々な武道や格闘技を恭介に教えてもらい並の男には負けない位強い。
現代では恭介と同じく片親育ちで母親にネグレクトを受けて捨てられ施設育ち。
施設を出て働いていた夜職でその店から酒に睡眠薬を盛られて強制的に人身売買に出され海外に流されそうになっていた所を恭介に救われ、恭介の仕事についていくようになる。
転生した世界では恭介とは一緒の年齢であり児童施設で恭介と家族のように過ごしていた。