今日から俺は!!に憧れる男がその舞台に転生する!   作:ゆーざー315

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原作キャラについては、ある程度主人公との関係ができた所だけ紹介します。


第3話「憧れの男②今井」

 

引っ越し先での荷解きも終わり、恭介とサキの二人は歩いて近くの商店街に来ていた。

 

「おお…なんか昔と言っても町並みや人は今と大して変わんねぇな…。それにしても今は下校時間だからか学校帰りか多いな!

おっ!セーラー服女子だ!今じゃ女子の制服でセーラー服なんてあんまり見ねぇぞ!」

「そんなにセーラー服が珍しいのかー?私も明日から着るけどなー。それより今日は早く買い物して帰ろうねー。明日朝早いんだからさー。」

「ああーそうだなー…。」

昭和の雰囲気を持つ商店街に物珍しく感じた恭介はサキへの返事を適当に返しながら歩く。

 

「なぁサキ、そういえば俺達金は持ってるのか?」

「施設出ていく時に当分生活できる分は施設からもらったー。

後おじさんからももらえたけどそれは恭介が持ってると思うよー。…あ、今は私がどっちも通帳持ってるんだったー。でもお互いいずれバイトしなきゃねー」

 

「そ、そうなのか!じゃ…じゃあまずその金で長ラン買っていいか!?」

「はー?もう制服あるからいらないよー。駄目だねー。それにそんな贅沢はできないんだよー?後、変な事に使いそうだから恭介には通帳渡さないよー。」

「お願い頼むから!俺がしたい贅沢はそれだけでイイんだよ!何なら毎日の飯の量を減らしてくれてもいい!」

「ご飯はちゃんと食べようよー…。とりあえず普通に制服着て学校行こうよー、それに制服はおじさんから買ってもらった物なんだよー?」

「そ…そうなのか…。それは仕方ないな…。」がっくし

「そう落ち込むなよーこっちが悪い事した気分になるよー…。(別に買ってあげてもいいけどー…そんな格好して学校行ったら変なのに絡まれるかもだしー…)」

 

そうして二人が話しながら街を歩いているとガラの悪そうな制服を着たヤンキー集団が女子生徒達に絡んでいた。

「やめてよ!行かないって言ってるでしょ!?」

「しつこいんだよ!?」

「ギャハハハ!いいから俺たちと遊ぼうぜぇ!?」グイッ!

「いやよ!離して!?誰か!」

「…。」スッ「…!」サッ!

商店街を歩く人達はその集団に絡まれている女子生徒達を見るも通り過ぎていく。

 

「うわーあれに絡まれたらめんどくさそうだなー…。でもあの子達可哀想だし警察呼んであげようよ恭介ー…ってええ!?」

 

サキが警察を呼ぼうとしていると恭介がそのヤンキー集団から庇うように女子生徒達の前に立った

 

「オイ!嫌がっているだろうが!男なら一度誘ってフラレたら諦めろよ!」

「ああ〜ん!?何だてめえは!?関係ねぇだろうが!邪魔すんじゃねえよ…!」

「お前達だってこの子達には関係ないだろうが!ほらもう行けよ。後は俺が話つけるからさ。なっ。」

「あ…ありがとうございます!行こう皆!」タタッ!

「ありがとう!」タタッ!

そう言われて走り去っていく女子生徒達

 

「おい!待て!…てめえ!ふざけんなよ!」

「この始末はてめえをボコしてつけさせてもらおうかな〜!」

「少しはストレス解消になるだろうよ!ここじゃなんだからよー?ちょっとついて来いや!」

 

「…。(くぅ~やっぱり漫画で読んだ通りの昭和のヤンキーだぜ!ガラが悪いや!今と違って商店街のど真ん中での喧嘩も普通にあるんだもんな〜!)」ニヤニヤ…

 

「お…おい…、こいつ急に黙って笑いだしたぞ…。」「やべぇ奴なのか…?」

 

今日から俺は!!の世界のヤンキーに初めて絡まれ、漫画通りのヤンキー像に恭介は心の中で歓喜した。それをみたヤンキー達は恭介を不気味に感じた。

 

「お…おい!何笑ってんだコラァ!?」

「なめんなよてめぇ!!!もういいここでやっちまえ!」

少し怯みながら全員で襲いかかる男達、恭介はその攻撃を難なくかわす。

「くそっ!当たらねぇ!なんだよこいつ!?」

「どうした?やめるなら今の内だ。(現代ならこんな喧嘩は動画撮られてUPされて俺もこいつらも即警察行きだぜ!まったく!何て世界だよ!)」ニヤニヤ

「気味が悪いやろうだ!殴られて笑ってんじゃねぇぞ!?」ブンッ!

「それは見てると確かに気味が悪いな、すまない。」サッ!

 

少し離れたところで恭介が喧嘩している所を見ているサキは思い返した。

「あちゃー…。そういえば最近は大人しいと思ってたけど元はそういうやつだったー…。施設と中学では喧嘩とかなかったもんなー。逆に喧嘩できなくてストレス溜まってたのかなー。」

 

「ハァ…ハァ…!」

「くそっ…!ゼェ…ゼェ!」

「殴りかかってストレス解消になっただろ?

よし!これにて解散!(ん?よく見たらこいつらの制服…紅高の制服じゃねえか?)おいお前らの学校の番長は誰だ?」

「あ?何だよ急に!?」

「いやお前らの制服を見て紅高だなーと思ってな。」

「それは…」

「オイ。俺を呼んだか…。」

「!!!」

恭介が紅高の生徒にそう質問するとその答えの持ち主が恭介の背後に現れた。

「(ま…!まさか…!)」ゴクリ…!

「てめぇ…ウチの生徒に手ぇ出してくれたみてぇだな…!」

「い…!今井だぁーー!紅高の番長の今井だぁー!」

実物の登場で歓喜のあまり大声で今井の事を叫び言う恭介

「お、おう。そ…そうとも!俺が紅高の番張ってる今井勝俊だ!」

「すげー!でけーなー!実際見るともっとかっけえなー!」キャッ!キャッ!

「そ、そうか?お前見る目あるじゃねえか!」

恭介に褒められ、怒りを忘れてしまう今井。

 

「い…今井さん!何おだてられて怒りを忘れてんですか?仲間がやられてたんでしょう!?」

「た…谷川もいるじゃねぇかよ!あー何てファン冥利に尽きる日なんだよ今日は〜!」

「な…何だよお前…俺のファンとか…やめろよなー!」

「お前もじゃねえか谷川ぁ!」

「はっ…つい!」

「よっ名コンビ!今のやり取り最高!」

「おいおい〜!褒めても何も出ねぇぞー!?」

ワハハハハ!

…その恭介と今井達のやり取りをあっけにとられ見ていた紅高生徒達は毒気を抜かれ、さらにやって来た番長今井に呆れを覚え帰って行った。

「もういいよ、今井、俺達が悪かったよ…」トボトボ

「お、おい!お前達!そういえばこいつと喧嘩してたんじゃなかったのか?」

「俺達が一方的にそいつに絡んだんだよ…悪かったな…」スタスタスタ…

「……………」

 

「と、言う事で喧嘩終了〜!」

いつの間にか恭介の喧嘩を見ていたギャラリー達が拍手する

ワーパチパチパチ!

「はぁー…馬鹿と馬鹿っぽいのが絡めば話が長くなりそうだなー…。いい加減に買い物行きたいなー…。」

 

 ◇

 

「ということで最近千葉に越してきた新也恭介だ!よろしく!」

「そうなのか!最近越してきてよく俺らの事知ってたもんだ。」

「そりゃもう紅高の番長だから有名なんですよ今井さん!」

「(ここは乗っとこう)谷川の言う通りだよ!」

「そ、そうかなー!ハハハ!やっぱ俺有名になっちゃったかなー!?」

 

今井はまたおだてられて笑うが真剣な顔つきになり恭介に向き直る。

「新也。それはそうとウチの生徒達が悪い事をしたな。番として謝る、すまなかった。」

「あーいいよいいよ!俺よりあいつらに無理に女の子をナンパすんなよって今井から言っててくれればいいよ〜。」

「そうだな…。あいつら女の子をよってたかってしつこくナンパしやがって…!」

「今井さん、あいつらに後でヤキ入れてやって下さい!」

「おう!」

「(うーん目の前でこの2人のやり取りを見せられると感動するぜ!あっ…そういや何か忘れてるような…)

 

ちょんちょん!「ん?げっ!?」

ピクピク…「ねぇ…。恭介ぇー…?いつまで喋ってんのぉ…?私を無視してさぁー…!」

 

恭介が振り返ると待たされ続けたサキがガチギレで恭介に話しかける。

「い、いやちょっと憧れの人と会ったもんだからつい話が弾んじゃって…!」

「お、おい新也!その女性は誰だよ!」

「あ、ああ。こいつはサキって言って…」グイッ!

「ほらもう買い物行くよー!?」グイグイ

「まっ待ってくれ!引っ張んなよサキ!いっ今井ー!谷川ー!また会おうなー!」

サキに引っ張られ今井たちの前から去る恭介

 

「「………」」

 

「今井さん…」

「…何だ。」

「羨ましいっすね。」

「何がだ。」

「新也に彼女がいる事ですよ…泣」

「言うな!くそー!いい奴だと思ったのに…!女持ちか!あいつぅ!!!気に入らねぇー!」ウオー!

商店街に悲しい男の雄叫びが鳴り響いた。

 

「まったく…!今度は喧嘩したらだめだからねー!」

「悪かったよサキ、そう怒るなよ。」

「明日学校なんだからさっと買い物済ませて帰るよー!」

「ああ、分かった…。(こいつと買い物行くとうるさいから嫌なんだよなー…。)」

 

「はいー!これー!これも買うー!」

「お、おいおい!そんな焦って買い物する事ないだろ!?」

「私は買い物は手早く済ませないとイライラするのー!後部屋の整理もまだ終わってないし学校あるから夜更かししたくないんだよー!」

「わ…わかったからそんなに急ぐな!」

 

そして手早く買い物を済ませ家に帰り就寝する二人だった。

 

 

恭介宅

 

「ふー今日は疲れたーおやすみー」

「ああ、おやすみ。」

 

「(明日から軟高に通えるんだ…!伊藤にも会えるんだなー!くぅ〜楽しみだぜ!…今日寝て目が覚めたらやっぱり夢で死んでるって事は…ないよな?汗)あーやべぇ寝れねぇ!」

 

「んー…きょうすけぇー…わたしたち朝弱いんだからはやく寝ないとだめだよぉー…。」スヤァ…

「楽しみで寝れんかもしれん。」

「…。」すやすや

「寝付きはいいのに目覚めが悪いとかあるんだな…。サキ、お前がこの世界にいてくれて助かったよ、ありがとう。」

 

そう言って恭介は今度こそ眠りについた。

 

次話に続く!

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