今日から俺は!!に憧れる男がその舞台に転生する!   作:ゆーざー315

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第7話「今日から俺は軟派になる!!」

 

軟葉高校

屋上

 

昨日上級生達から襲撃を受けた伊藤は受けた傷が治らないまま登校し、屋上にいた。

 

「…。」

バン!

「伊っ藤!ちゃーん!よお、やっぱオメーもヤられたんだな」

「三橋…?」

伊藤の前に現れた三橋は金色の髪ではなく茶色がかかった髪色をしていた。

 

「あーあーお前ブサイクになったなー、元からだけど。」

「お、おめーどうしたの…?その頭?」

「…これ?ああ、今日からやめにしたんだよツッパリは。今日から俺は!!軟派になる!」

「今日から軟派ぁ!?おいおい!何言ってんだ!冗談だろ!?」

「潮時だよ。あーいう変な奴らに狙われだしたらキリがねぇよ。それとコソコソ隠れてねぇで出てこいよ新也!」

 

「よ…よう。よく分かったな。」

「恭介…!おめー俺らより怪我が酷えじゃねぇか!?」

「分かったか伊藤?お前も意地はってねぇで大人しく過ごす事だな。それ以上ボロボロになると京子ちゃんも悲しむだろ?

新也もな。まぁお前は分かってるか。」

 

「…。」

「三橋、お前のツッパリってのはその程度だったのかよ!?悔しくねぇのかこのままで!」

「ぜーんぜん!」

 

「…。(この2人のやりとりはまさに漫画で見た通りだ…。俺が入ってるから少し違うけど。じゃあこれから上手くいくはずだ、俺は出しゃばらない方が…。)」

 

恭介はイレギュラーな存在の自分が関わる事でこれから先の展開が崩壊してしまい悪い方向に向かうのを何より恐れていた。

 

「長いものには巻かれろ、だ!」

「…くっ…!てめぇ…!もういい!てめえとは今日限りだ…!」スタスタスタ…

三橋の態度に怒り伊藤は屋上から出ていく。

 

「あっ三橋くーん!金髪じゃないけどどうして?」

「あれはもうやめたんだ〜。今日から俺は軟派男になるぜ!」

「えー!」「金髪の方が似合ってたわよー?」

 

「…。(三橋、伊藤、頑張れよ。少しの間だったけどありがとう…。)」ザッ

女子達と三橋の会話を聞きながら恭介も屋上から出ていこうとする。すると三橋が声をかける

 

「おい新也!話がある。」

「…?分かってるよ、俺はもうケンカもしないし大人しくして過ごすよ。」

「ちげーよ!あの上級生達の事だよ!」

「だから分かってるって。」

「…このボケ!」パコッ!

「いて!?く〜!軽くでも殴るなよな!全身に響くんだから!」

 

「お前は俺の子分だろうが!なぜ今から俺がやろうとしてる事をきかんのじゃ!」

「軟派になるんだろ?(俺が入ると悪い方向に向くかもしれないし、これ以上関わらない方がいい。)」

 

「ハァ…いいか?あのツッパリバカはこれからも意地張って上級生達に歯向かうはずだ、ボロボロになりながらな。」

「伊藤はそういう男だろうな。」

「俺はそんな目にあいたくない!だから考えんたんだよ、伊藤が目立ってやられてる間俺は軟派男を装って油断させてあの上級生共を1人1人潰していこうってな!」

「そ…そうなのか。(やっぱそうか。原作通りなら余計に邪魔しちゃまずい。)」

 

「何他人事のように聞いてんだよ、お前はこの計画が上手く行くように俺の手足となって動くんだよ!」

「…悪いんだけど俺はもう子分やめさせてもらうよ、ごめんな。」

 

「何だと〜!たった一回フクロにされたぐらいで何ビビってんだよ?転校したばっかの時大人数にブチ切れて向かってたじゃねえかよ。」

 

「それは…あの時だけだよ。それにもうフクロにされるのはイヤなんだ。(あの三橋がこんなに引き止めてくるとは…。)」

 

「…ちっ!ナヨナヨしやがって!もういい!これからは俺に話かけてくんじゃねぇぞ!それと伊藤にはこの事は言うなよ!」

「分かった、約束する。」

「…!チッ!」バタン!

恭介と決別し三橋は屋上から出ていく。

 

「…この問題が解決してももう俺は三橋達と関わる事は出来ねぇだろうな…。何でこんな弱気になっちまったんだ俺は…!」

 

その後恭介は人が変わったように暗く弱気になり、数日が経ち三橋、伊藤、恭介の3人は話す事も無くなりそれぞれが別の行動をしていったのだった。

 

 ◇

 

路地裏

 

「ぐはッ!?お前は…三橋!ぎゃっ!?」バタッ!

「気に入らねえんだよ!お前達のやり方はよ!」ゴシャ!ドゴ!

三橋は上級生達が1人になった所をつけて路地裏や人気のない所に潜み報復していた。

 

「ハァ…!ハァ…!こんぐらいで…今日はやめとくか…!」

「お疲れだねー?」

「ッ!?」クルッ!

人の気配を感じ振り向くと三橋の背後にはサキがいた。

 

「三橋ー学校ではヤンキーやめたふりしてこんな事やってたんだねー。」

「てめーか…、俺に何の用だ。」

「うちの恭介がごめんねー?あいつ2人の事好きなくせに何も協力しようとしないしー。あいつの事あのままの弱気男だったら嫌いになりそうだよー。」

 

「フン…。それより今見た事誰にも言うなよ。まだ潰した数が全然足りてねぇんだ。」

「その事だけどさー、私も上級生潰しやりたいなと思って。」

 

「女は関わるな、それとお前には関係ねぇ。」

「関係あるよ。私は目の前で恭介が袋叩きにあってるのを何も出来ないで見てたんだ。」

「…あいつがやり返さねぇんだ、もうそれで終わっただろ。」

「私が許せないんだよ、私1人だと少し怖いから三橋となら大丈夫かなと思って。」

 

「…お前ケンカできんのかよ。」

「今試してみる?」

「女相手に殴りはしねぇよ、全部避けてやる、来な。」

 

「分かった。…じゃあ行くね!」ビュン!

「うおっ!(速え!)」サッ!

サキは三橋の顔に向かって突きを放ち、普段は見せない持ち前の格闘術と運動神経で三橋に攻撃をする。

 

「すごい!全部避けるなんて!」ビュン!ビュン!

「ちょ…ちょっとまて!もう分かったから!

ちょ、やめ…ギャー!?」ガッ!

 

「あ、ごめん最後の攻撃当たっちゃった。」

「おーいてて…。お前そんだけケンカ出来るなら新也と2人でやれば上級生達倒せただろ。何で見てたんだよ?」

 

「あのバカ恭介がひよって私のせいにして抵抗しなかったんだよ。あの日は最悪だった!」

「そうかよ。アイツは本当にナヨナヨバカだな!」

 

「で、どう?合格?」

「…今度からは人数多くても狙っていくぜ。そん時は俺の近くにいろ。」

「うん、分かった。明日からよろしく!」

「おお。(新也…これはお前にやってもらおうとした事だぜ…?何でお前の女がやる事になってんだよ…!)」

 

 ◇

 

その頃伊藤は上級生達に意地を張りつづけるも返り討ちにあい続けていた。

 

「ぐわっ!」ドシャ!

「いい加減にしやがれ!しつこいんだよテメェ!」

「ぺっ!次歯向かってきたら殺してやるからな!」

「…く…くそ…!」

 

「伊藤!大丈夫か!?(…くっ!いくらこの後の展開を知ってるからってこんなのずっと見過ごせる気がしねぇ!)」

「…話しかけてくんな、テメーも三橋と同じだ。弱虫野郎。」

「…ごめん。(毎日ボロボロだ…でも伊藤はこの後腕折られながらも上級生達に向かって行くんだよな…。それなのに俺は…!)」

 

「…俺も言い方が悪かったな。お前にはなんか事情もあるみたいだしよ。」グググ…ザッ

「どこ行くんだ?」

「京ちゃんがサ店で待ってるんだ、行かなきゃ。お前ももう俺には話かけねぇ方がいいぜ。」

 

「そうか…。(俺は真っ直ぐ生きる生き方を学んだんじゃないのかよ…。この2人に!)」

「じゃあな。」

伊藤が本当の別れと言わんばかりに挨拶をした時、恭介が伊藤に話しかける。

 

「…伊藤!俺が悪かった!もうやめだ!ウジウジすんのは!」

「…!」

「あのくそヤロー共ぶっ潰してやる!(もう原作展開なんて知ったこっちゃねえ!)」

 

「恭介…!」

 

「友達を見捨てた事は謝りきれないけどあいつらに仕返しする事だけは手伝わせてくれ!」

「フッ、別に見捨てられたなんて思ってねぇよ。ちょっとガッカリしてただけさ。」

「…本当ごめんな。」

 

「お前が悩んでたのは分かってたからな、別にいいさ。それより明日からはキツイ目に遭うぜ?」

「覚悟してるよ。

あっそういえば伊藤、京子さんとの待ち合わせは?」

「…あっ!やべぇ!急がねぇと!また明日な!恭介!」タタッ!

「引き止めてごめんなー!じゃあなー!」

 

仲違いをしていた伊藤と恭介は和解し、2人で反抗を誓うのだった。

 

 

路地裏

 

上級生狩りを続けている三橋は4人の上級生達を路地裏に呼び出しケンカを売っていた。

「ほれ見ろ!金髪の三橋だよ〜んw」

「三橋テメェ舐めてんのか!」「また痛い目にあわせてやるよ!」

 

「フッフッフッ…やれ!」

「とぉ!」ビュン!

三橋が命令すると建物の上からサキが降ってきて飛び蹴りを食らわせる。

 

「!?ぐわっ!」ドゴッ!

「何だ!?」

「隙ありじゃ!」ゲシッ!

「ぐおっ!?」

「ハッ!」ビュン!

「ぎゃっ!?」

 

あっという間に4人を叩きのめした2人

「ふう…大分減ってきたかな?」

「それより先にあのバカがくたばんなきゃいいが…」

「私恭介に言おうか?伊藤クンに協力しろって」

 

「あいつが自分で動かねえと伊藤は納得しねぇだろうよ。そもそも俺は今のあいつキライじゃ。」

 

「私も今は家であんまり喋ってないよ。なんか暗いし。どうやったら元に戻るんだろ?」

 

「あいつしか分からねぇよそんなの。さ、帰ろうぜ。」

「うん。(上級生達を倒したら戻ってくれるかな…。)」

 

 ◇

恭介宅

 

「ただいまー」

サキが家に帰宅すると家でも暗い雰囲気だった恭介が突然謝りを入れてきた。

 

「おかえりサキ!後本当にごめん!」

「何よいきなり…?何の謝罪ー?」

「上級生達に襲われた時不甲斐なかった事とこの数日間の俺の態度の謝罪だ。」

 

「よかったー元に戻ってくれたんだねー!」

「明日は三橋にも謝りに行こうと思ってる。そして上級生達に仕返しもしてやる!」

「三橋に謝るのもいいけど、伊藤クン1人で頑張ってるから助けてあげたらー?」

「ああ分かってる、伊藤には今日話をしたんだ。」

 

「今度あーいう事が起きたらもうあんな考えするのやめてよねー?」

「今度からお前を頼りにさせてもらうよ。そん時は頼むな!」

「うん!任せてよー。」

「よーし!覚悟しろよーセンパイ達…!」

 

サキとも和解し、明日からの上級生達との戦いに闘志を燃やす恭介だった。

 

次話に続く!

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