海賊だから踊ろうぜ   作:ヘビとマングース

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公然の内緒話

 突然の襲撃者から逃れたルフィは道に迷っていた。

 少し前までキリやチョッパーが居たはずなのだが気付けば一人だ。

 困った顔をしてはいたがさほど気にしてもいなくて、手にした肉にがぶりとかぶりついている。

 

「あいつらどこ行ったんだ? まったく世話の焼ける奴らだなぁ~」

 

 呆れた口調と態度で呟き、肉を食べることをやめずに歩く。彼は元より方向音痴だった。さらに細かく考えてから動こうなどとはしないため一分とかからずに道に迷う。あてもなく進んですでにどこへ行けばいいかもわかっていない。

 そんな時、不意に声をかけられる。

 

「おお、ここにおったか。ルフィ君」

「ん? あ~っ! ジンベエ!」

 

 一際よく通るルフィの声と、人目を引く魚人族の姿が人々の注意を集める。

 そこに居たのはジンベエザメの魚人であるジンベエであった。水色の肌と指の間には水かき、大柄な体は丸いシルエットだが強靭で、太く頑強な牙が生えている。魚人族の中でも特に世界で知られた人物だった。

 注目を集めるのは当然。今は眼前にルフィまで居る。

 

 海賊共和国に参加した魚人族の代表。元七武海。最強の魚人。

 海賊団を率いる船長であり、魚人島を自らのナワバリとして守護する実力者でもある。

 数多の海賊を倒してその名声は高まるばかり。懸賞金は7億3800万ベリーとなった。

 

 ルフィにとっては義兄の親友であり、かつての戦いで自身が世話になった恩人である。魚人島に訪れた際にも顔を合わせたが再び会えて嬉しそうにしている。

 なぜ会いに来たのか、考える素振りすらない。友達なのだから当然だとさえ思っていた。

 さらに言えば、ルフィはジンベエを自分の仲間にしようと誘っていた。その答えが欲しい。

 

「用事終わったか? おれの仲間になれよ!」

「すまんがもう少し待ってくれんか。その気持ちはあるがもう少しじゃ」

「ちぇ~っ」

「それより、会わせたい者がおる。ちょうど今しがた着いた」

 

 そう言ってジンベエが視線を動かすとルフィもそちらを見る。

 サンダルを履いて軽装の男がやってきた。逆立てた金髪と側頭部は髪を剃っており、まるでその様はパイナップルのよう。いつかと違って眼鏡をかけていた。

 

 その顔には覚えがあった。

 他人の顔を覚えるのが苦手なルフィもあっと声を漏らす。

 

「元白ひげ海賊団一番隊隊長、“不死鳥”マルコじゃ」

「よう。久しいよい、麦わら」

「お前かぁ~! しっしっし、ひさしぶりだなー」

 

 マルコがひらりと手を振る仕草を目にして、状況が状況であったため言葉を交わしていないというのに懐かしささえ覚える。

 ルフィは嬉しそうに口角を上げ、彼とは対照的にジンベエは深刻な顔になった。

 

「少し話すか……お前さんに協力を頼みたい」

「ん? いいぞ」

 

 ジンベエの発言に特に悩む素振りも見せず、ルフィは呑気な顔で快く頷いた。

 

 

 

 

 場所を移して、足を止めたのは細い路地の中だった。

 そこへなぜか山の如く焼かれた肉が皿に積まれて運ばれてくる。

 突如として現れたハンコックと大好物の肉に、ルフィは満面の笑みを浮かべた。

 

「ルフィ~!」

「ハンコック~! お前も来てたのかぁ!」

 

 全力で駆けてくるのは嬉しそうに破顔する絶世の美女。長い黒髪、端麗な容姿、完璧とさえ言えるプロポーション。世界的に知られた海賊であり、最も美しい女海賊だとも言われていて、海賊でありながら高い人気を誇る。

 その人が飛びつくようにして抱きしめてきて、ルフィは動じることなく受け入れた。

 

 まだ世間には知らされていないが、疑いようのない明らかな事実がある。

 ハンコックがルフィに心底惚れ込んでいることは限られた人間しか知りえない情報だった。

 ルフィ自身は友達に会えた喜びで笑っているものの、ハンコックの態度は見るからにそれとわかるものであり、たとえ初めて見ようとも心境を理解できる。

 知っていたはずのジンベエは呆れて、初めて見たマルコはおおと声を漏らした。

 

「ハンコック、お前さんアジトで待っておけと言うたじゃろうが」

「ああっルフィ! 会いたかった! そなたが旅立ってからというもの、わらわは毎夜胸が苦しくて張り裂けそうで……!」

「聞いておらんな」

「うんまそぉ~な肉だなー。これお前が作ったのか?」

「もちろんじゃ! これは全てルフィのもの! さあ、心ゆくまでご賞味あれ♡」

「うっひょ~! いっただっきまーす!」

 

 彼女が連れてきた、数人の部下だろう女性たちが皿を運んでくる。ルフィを見ながら優しく地面に置かれて、素早く座ったルフィが両手で掴んで食べ始める。マナーも行儀もない行動であったが叱る者はおらず、むしろハンコックなどはその姿を男らしいと捉えて嬉しそうにしていた。

 何が行われているのやら。くつくつと笑うマルコとは裏腹にジンベエが言葉を失う。

 

「先が思いやられる……」

「いいじゃねぇか。意外だしおれは面白い。このままでいいよい」

 

 はあ、とため息を一つ。気を取り直した。

 ジンベエは背後からハンコックに抱きしめられながら食事するルフィを見やり、自らも地面に座ると正面から向き合う。

 

 場所は大通りを避けて人目を避けた路地。迷い込むか調べようとしない限りは誰も来ないだろうと考えている。だが、海賊をはじめとして数えきれないほどの人間が集まる島だ。どこに居ようと情報を隠すことは不可能に近い。

 それならば、そもそも隠そうなどとは思っていなかった。事態はすでに動き出していて、誰に知られていようとも構わないと思っている。

 

 口火を切ったのはジンベエだった。

 ルフィが長々とした話を嫌うのは魚人島での会話ではっきりしている。

 興味を引く進め方をしなければならないと考えていて、改めてこの状況を考えれば肉が運ばれてきたのは幸いだった。少なくともそれが無くなるまで彼がどこかへ行くことはない。

 

「さて、ルフィ。そのままでええ。少し話をしよう」

「なぁジンベエ、もうおれの仲間になれんのか?」

「まだじゃ。わしとしてもそうしたいところだが、状況は変わらず慌ただしい。落ち着かん限りはそれも難しくてな……」

 

 ため息交じりではあったがジンベエは目つきを変え、凛とした顔でルフィへ問いかける。

 

「ともかく、お前さんに小難しい話を長々しようとは思うとらん。単刀直入に言おう。わしらと同盟を結ばんか?」

「ああ、いいぞ」

 

 口が膨らむほど肉を詰め込みながらルフィはあっけらかんと答えた。

 ジンベエは再びつこうとしたため息を飲み込み、窘める。

 

「そう言うじゃろうとは思っとったが、一船の船長であればもう少し冷静な判断を……」

「話が早くて助かるよい。要するにお前らの力を貸してほしいってことだ」

 

 ルフィが発言したマルコを見た。

 以前にも会った、というより見かけただけの人物。だがその時の状況はすぐに思い出せる。

 慌ただしくて話していられる状況でもなかった。思い出すとすぐに頭を下げる。

 

「お前らおれのこと助けてくれたんだろ? ありがとう」

「気にすんな。おれたちの勝手でやったことだ。それに、守りてぇもんは守れなかった」

 

 ふっと笑うマルコの一言に、肉を食べるルフィの手が止まる。

 気付けば辺りの音が消えたかの如く静寂を感じる。

 この場に居る者は誰もが事情を知っていた。ルフィの義兄が死んだこと、その場に居ながら守れなかったこと、ルフィが死にかけたことまで記憶している。

 

 空気を変えようと思ったのか。いくらか声色を変えたマルコが真剣に言い出す。

 悔いていても仕方ない。今はもう前を向かなければ。

 そのためにも、過去を清算するつもりで現状に向き合わなければならない。

 

「今、おれたちはある人物を探してる。情報を集めちゃいるがわからないこともあって、とにかくそいつを黒ひげ海賊団より先に見つけて保護したい」

 

 ルフィは再び肉にかぶりつく。

 他人の話を聞くのは苦手だが今回ばかりは真面目に聞こうとしていたらしい。直感的にそうしなければならない気がしたのだ。

 

「奴らは血眼になって探してる。どうやらそいつは、白ひげの能力を手に入れたみたいなんだ」

 

 脳裏に浮かぶ映像があった。

 かつての戦争で、大地を揺るがし、空をひっくり返した強大な能力。

 思わず難しい顔をしたルフィは、口いっぱいに入っていた肉をごくりと一息で呑み込んだ。

 

「あれか」

「ああ。あれだ」

「お前さんも見たじゃろう。親父さんが極限まで能力の練度を高めていたからとはいえ、グラグラの能力は世界を滅ぼしかねん危険な能力。放っておくのはまずい」

「ティーチが手に入れるのもまずいんだがな。あいつらの手に入らなくてもこのままにしておくのはあまりに危険過ぎるんだ。ある噂も入ってきてるしな」

 

 情報収集を怠る日はなかった。意識的に集めようとすれば情報も噂もあらゆるものが耳に入る。

 先にそれを聞いたのはマルコだったようだ。

 

「今から数週間前、ある海域で島が一つ消えた。グランドラインにゃ不思議な海流も移動する島も数多くあるが、島が跡形もなく消えるってのは只事じゃない。移動するはずのない島で永久指針(エターナルポース)が存在するなら尚更だ」

「不思議島だな」

「おれはこの一件が、そのグラグラの能力を手に入れた奴の仕業じゃねぇかと思ってる」

 

 ルフィはうんうんと頷いて納得した様子を見せた。

 確かに、島の一つや二つを海に沈めるなど簡単であろう。少なくとも以前の能力者が使用したそれは意図的に天変地異を起こしていた。目の当たりにして体感した上で今も自分たちが生きているのは死なないように配慮されていたからに違いない。

 

 グラグラの実を食べた能力者がどこかに居る。

 マルコはそう言っていて、ジンベエもまた補足するように口を開いた。

 

「ただしわしらが手に入れた情報では意図的に起こした事態ではないのかもしれん。目星を付けとるのは黒ひげ海賊団が追っている少年。どうやら海賊ですらないらしい」

「だがグラグラの実を食べたのが本当ならそれだけで危ういんだ。能力の暴走がある」

「そうじゃ。食べたのが海賊や犯罪者であれば無論悪用されるじゃろうが、かといって戦う力を持たない少年が食べたとしても、それはまた別の危険がある」

 

 ううん? と首を捻ったルフィは難しい顔をしている。今回ばかりは聞いておいた方が良さそうだと判断して聞いているらしいが、そもそも他人の話を聞くのは苦手だ。徐々に飽き始めているのか理解を拒んでいる節すらある。

 その態度を呆れる暇さえなくマルコとジンベエは簡潔に伝えようとする。

 

「その実力ならお前も知ってるだろうが、悪魔の実の能力ってのはある程度鍛えなきゃ自由自在には扱えねぇもんだ」

「それなら知ってるぞ。修行したからな。ガキの頃なんかパンチ打つのですら大変だったんだ」

「よほどのことがない限りは滅多に起きんとはいえ、悪魔の実の能力は稀に暴走することがある。身の丈を超えた力を発揮する状態じゃ。万が一にもそうなれば如何なる能力であれ、覇気使いでも止めるのは至難の業」

「グラグラなら島を跡形もなく消すくらいわけはねぇだろうな」

 

 肉を食べるのをやめた。ルフィは真剣な顔で二人を見る。

 

「その力を奪うために黒ひげは件の少年を追っておる。先に辿り着けば、お得意の“能力狩り”でグラグラの能力を我が物とするつもりじゃろう」

「それ自体もまずいんだが、そうする過程でもし能力が暴走すれば、そいつが居る島がまた消されちまう恐れがある。そう頻繁に起こるもんじゃない。が、例外がないとは断言できねぇし、まだ精神も落ち着いてねぇだろう子供なら尚更どうなるか読めない」

「わしらの目的はその子供を見つけて保護すること。黒ひげに渡してはならん」

「力を貸してくれるなら、おれたちもお前の冒険の手助けをする。たった一度とはいえ、同じ戦場で戦った仲だしな」

 

 マルコがにこりと笑いかけ、ジンベエが力強く頷く。

 考える素振りなど皆無であった。

 にっと笑ったルフィは即座に答えを出し、悩む暇もなく二人へ答える。

 

「ああ、いいぞ。よろしくな」

「流石にはえぇよい」

「まあ、予想はしておった。じゃがいいのか? こちらから頼んでおいてなんだが、下手をすればお前さんらを巻き込んで黒ひげ海賊団との戦争になる。まだこちらの海へ来たばかり。満足に拠点もできていない状態で、楽な道ではないぞ」

「しっしっし、ま~なんとかなんだろ。難しいことはキリが考えるよ。とにかくお前ら困ってるみたいだし、おれは海賊王になるんだ。邪魔すんなら黒ひげだってぶっ飛ばすだけだ」

 

 あっけらかんと笑って言われて、予想していたとはいえジンベエが小さく嘆息する一方、そうこなくてはと好意的に受け止めたマルコが肩を揺らす。

 話に聞いていた通りであり、いずれ会えばわかると思っていたがやはり予想通り。考えるまでもなく疑いようもなく彼は“火拳のエース”の弟だ。

 

「ぶはっ、そりゃそうだ。難しく考えたって仕方ねぇよな」

「そりゃそうだろ。肉食うか? やらねぇぞ」

「そうじゃ! ここにある肉は全てルフィのもの!」

「肉は別にいらねぇが、改めてお前を気に入った。ま、仲良くやろう」

 

 危機的な状況だからこそ頭を下げているのだが、彼らの態度に危機感は感じられない。今の今まで緊迫していたマルコまでそれだ。

 やれやれと首を振るジンベエは、しかし厳しく注意しようとはせずに言う。

 

「そこでじゃルフィ。早速じゃが一つ情報がある。件の少年がここに来ているかもしれん」

「へぇ」

「早急に見つけねばならん。おそらく黒ひげ海賊団もこの島に潜伏しておるはずじゃ。流石に堂々とは出てこんじゃろう……わしらが来ておることも知っておるはず」

 

 言っている最中に町のどこかで大きな爆発音がする。

 早速動いたのか。それともどこぞの海賊が暴れ出しただけか。路地の中に居る現状では目視で確認することができない。

 動き出そうとしたジンベエを手で制し、マルコが動いた。

 

「おれが見てくる。速さも高さも視野もおれの方が上だろ?」

「むっ……すまんな。平気か?」

「心配すんな。しばらく前線から退いてたが勘は鈍ってねぇよ」

 

 地面を蹴り、壁を蹴って建物の上へ到達するマルコはまずその場から遠方を眺めた。

 黒煙が上がっている。些細な揉め事では済みそうにない。

 念のために確認した方がいいだろう。彼は建物の屋根を蹴って移動を始めた。

 

 

 

 

 仲間であることは間違いない。これまでに彼に助けられた場面があり、彼が居なければどうにもならなかった冒険もある。実力を認めているのも確かで、基本的には認めているのだが、どうしようもなく腹立たしくなって蹴り飛ばしたくなる瞬間があるのも確かだった。

 今がまさにその時だ。

 怒り狂うサンジは溢れ出す嫉妬の念を隠そうとはしていなかった。

 

「あーんして、あーん」

「で、でも、人前だから、恥ずかしい……」

「恥ずかしがってる顔も可愛いよ。ね、だめ? あーん」

「あ、あーん……」

「コォルルルルルルァ‼ てめぇさっきから何やってやがんだドグサレ野郎がァ‼ 降りてきて勝負しやがれゲス野郎ォ‼」

 

 燃え上がるかのようなサンジの目は身長が4メートルはあるだろう女性、その胸元を見ていた。確かに水着に等しい露出の多い服装をしていて気になるのだが今はそれどころではない。

 女性のたわわな胸の谷間に、抱きかかえられた男が居るのだ。

 なんて羨ましい。彼の心情を占めるのはそれのみであり、もはや全身が嫉妬の炎に包まれるのを自分の力ではどうすることもできなかった。

 

 満足そうに、緩んだ顔でパフェなど手にして寛ぐキリは上機嫌であった。

 女ヶ島で出会った女性、サンダーソニアは恥じらいながらも彼を手放すつもりがなく、その態度を見ているとつまりそういうことなのだろうとわかる。

 女性の機微には聡いサンジが見逃すはずがなく、彼は地面を砕くほど激しく地団太を踏んだ。

 

「なんでお前ばっかりがイイ想いをしてやがるんだ! ちくしょう、おれだって……! そりゃあおれだって大きなお姉さんの胸元に飛び込んで抱きしめてもらいてぇえええっ‼」

「うるさいなぁもう。ちょっとくらい空気読めない? せっかくいい雰囲気なのに」

「っせぇ‼ お前みてぇな軟派なペラペラ野郎に麗しいレディが騙されてるのは我慢ならねぇ! いいからまず降りてきておれと勝負しやがれ! そして彼女をお前の毒牙から救い出す!」

「軟派とかサンジには言われたくないなぁ。しょっちゅう別の女性に声かけてるくせに」

「おれの愛は無限大だ!」

「よくわからないよ」

 

 やれやれと言いたげに首を振るキリを見てさらにサンジが怒りの炎を大きくするのだが、意にも介さない彼は平気そうな顔でサンダーソニアに目を向けた。

 体の大きさはずいぶん違うが当人たちにとっては大した問題ではないらしい。

 キリの指がそっと頬を撫でると、サンダーソニアは嬉しそうに頬を赤らめ、目を細める。

 

「大事な仲間だけどこういう時はうるさいからね。二人っきりになれる場所に行こうか?」

「う、うん……キリがそうしたいなら」

「でもルフィのことだから夜には多分みんなで盛大に宴でもやるんだろうし、その後にしよっか」

「うん♡」

姉様(あねさま)……」

「うおおおおおおおっ⁉ 悔しいっ! おれは悔しくて堪らねぇぞ! どうしてこいつをもっと早く海に沈めておかなかったんだ! 覚えとけ紙野郎!」

「は~い。覚えときまーす」

 

 サンジがどれほど怒りを伝えようともキリは平然としており、態度は変わらない。

 なんて恐ろしい男だと、かつてとはまるで別人かのような表情を見せる姉を見やり、いまだに見慣れず言葉を失うマリーゴールドは思っていた。

 

 重々しい空気で緊張感が漂っていた時間などずっと前のことのように感じる。

 気を取り直して、いつもと変わらないやり取りをする二人を見たロビンは穏やかに笑っていた。

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