モブ主人公(矛盾)成長日記 作:みに
誤字報告いつもありがとうございます。ちゃんとみてます。
[〜月〜日]
夏が来た。
キヴォトスの学園には大抵制服がある。トリニティにも勿論指定の制服があって、皆それを着て授業を受ける。結構な確率でアレンジしてあるけど。お金持ちや流行に敏感な生徒の多いトリニティならではなのかな。他の学校だとそこまで見たことが無い。
話を戻すと、気温が高くなってきて夏服で登校する人が増えていた。かくいう僕も夏服に着替えている。暑いのは苦手だから。
[〜月〜日]
今日はプール開きがあった。
学校指定の水着に着替えて授業をしたのだが、泳ぎ方の多さに驚いた。特に翼のある人達。翼をヒレのように使って泳ぐ人から、抵抗にならないよう畳んで泳ぐ人まで様々で面白かった。泳ぐのも中々速かったし。でも羨ましいかと言われるとそうでも無い。というのも、そういう人達の水着には専用の穴が空いているようで、着るのも脱ぐのも手間がかかりそうだったから。あと乾かすのも大変そう。
[〜月〜日]
今日は聖園さんと話した。
射撃でいつも隣のレーンの人が居ること。ブロンドヘアで射撃が凄く上手いことを話すと目を丸くして、その後凄く笑っていた。幼馴染の桐藤さん以外に考えられないらしい。その桐藤さんの誕生日が明日だという事を聞いて今度は僕が目を丸くした。もし人違いだったらなんて話すのを躊躇っていたけれど、もっと早めに言っておくべきだった。
渡すプレゼントを迷っていたらしく、2つの内どちらがいいか聞かれたので僕の好みで答えた。あくまで僕の意見であることを何度も何度も繰り返しておいた。
[〜月〜日]
今日は桐藤さんに話しかけられた。
射撃の順番待ちで銃を眺めていた時だったから尚更驚いた。薬室に実包が入っていたら確実に誤射していただろう。
僕が会話下手なせいで、桐藤さんが質問して僕が答えるという流れを繰り返した。雰囲気が面接みたいになってて逆に緊張が解れた。一定の距離感を保った会話だと定型文で返しやすくて助かる。聖園さんみたいな、正しい距離感を測りづらい会話が1番苦手だから。
夜、プレゼントを喜んでくれたと聖園さんからモモトークが来た。僕の選んだものを渡したと聞いた時は心臓が飛び出るかと思った。”社交辞令じゃないかな”と言ったら”幼馴染だよ?ないない!”と返されたので、ちゃんと喜んでくれたんだと思う。
日記が長くなりすぎた。もっと簡潔にまとめなきゃ。
[〜月〜日]
今日は桐藤さんの連絡先を手に入れた。
正確に言うなら、桐藤さんからモモトークの友達申請が来たのだ。勿論許可した。僕から連絡先を聞ける訳がない。友達申請されているのに気が付かず、聖園さんからのモモトークで初めて気がついた人間なのだから。初めの挨拶が謝罪だったのは僕の黒歴史だ。桐藤さんは許してくれた。聖園さんは笑っていた。すごく恥ずかしかった。
[〜月〜日]
今日は雑事をしながらモモトークをしていた。
ハンドガンを分解して掃除したり、買い出ししないといけないものを纏めたり、布団を干したり……やらないといけないことは幾らでもある。そう言ったんだけど、聖園さんにはあまり理解されなかった。桐藤さんは結構理解してくれた。聞いてみると、2人の場合は使用人さんがやってくれるらしい。住んでいる世界の違いを見せつけられた気がする。
なんで僕に構ってくれているんだろう。
[〜月〜日]
今日は買い出しの帰り道、不良に絡まれた。
普段は正義実現委員会の方が巡回しているためあまり見ないのだが、トリニティは巨大学園、他の学園から来てまで悪い事をする人も多い。完璧に取り締まれないのも仕方ないだろう。
人数が少なかったこともあり、正実の人がいる所まで逃げきるのはそこまで難しくなかった。制圧してくれた正実の方には感謝しか無い。
僕のハンドガンは9ミリ口径で威力が足りないし、殴る極めるのは以ての外だったから。
ご高覧頂きありがとうございます。
寒暖差や感染症、花粉など地球が私達を殺しに来ていますので、お体にお気をつけて下さい。
【以下書き散らし】
キヴォトスって地球以上に残酷な才能世界ですよね。
産まれ持った神秘がそのまま火力であり耐久力なんですから、GTAレベルの倫理観も合わさり結構生きづらいと思っています。じゃあ神秘が全ていい方向に働くかと言われればそうでも無く、アスナやジュリみたいにデバフにしかならない事も……ふふ、ままならないね。
そんな世界に産まれたモブちゃん(仮称)の物語、楽しんでいただければ幸いです。