誤字脱字報告ありがとうございます。助かります。
■追記
主人公のハンターに対する認識やスタンスを追加しました。
大海龍ナバルデウスをモガの村のハンターが撃退したことで、モガの村及びモガの森にギルドの注目が集まり始めた。
そして当然、そこに住み始めた人間に友好かつハンターと共闘したとの報告のある特殊なロアルドロスにも、モガの村と同じ様に──何ならそれを超える程に注目が集まっていた。
■特殊ロアルドロスに対するモガの村ハンターの報告書&観測気球の報告書。
・ラギアクルスの撃退クエスト。その最中に巨大なロアルドロスがモガの森に出現。何故か共闘することになり、結果的にラギアクルスを撃退。以降、モガの森に住み始める。
・若い個体のロアルドロスと縄張り争いに勝利。雌を奪い取り、繁殖を開始した。備考︰驚異の繁殖能力を確認。ルドロスの大量発生を警戒。
・リオレイアの狩猟クエスト。その最中、ロアルドロスは此方を観察しているようだった。側で狩りをしているにもかかわらず、滝を浴びていた。リオレイアを恐れる様子がなかった。
・ラギアクルス二匹の狩猟、または撃退クエスト。ラギアクルスの番と縄張り争いをしていた。二対一の状況でも対等に渡り合えていた。おそらくロアルドロスは上位個体。再び共闘し、ラギアクルス二匹による大技からその身を盾にオトモの奇面族諸共守ってくれた。ラギアクルス二匹は想定外の結果により自滅。とどめを刺し、ロアルドロスと分け合った。
・古代鮫の狩猟の際にロアルドロスと会話らしきものをした。ロアルドロスはおそらく銛が何なのかを理解している。ルドロスの統率が取れており、何かしら指示を出しているのか襲われた覚えがない。エサに不足が無いのか、村に被害が無い。
・モガの森での縄張り争いを複数回観測。
・ドスジャギィ︰相手にされていない。タックルを微動だにせず跳ね返した。無抵抗や完全な無視をしている訳では無いようで、時折ジャギィを捕食している。
・他ロアルドロス︰ロアルドロス特有の縄張り争いを観測。咆哮、トサカの本数、純粋な力比べにより勝敗を決していると推測。備考︰特殊ロアルドロスの群れの数が拡大し続けています。警戒。
・リオレイア︰海に落下した幼い飛竜を助ける様子を観測。その後も幼い飛竜を守り、親であるリオレイアへと返した。その後の様子から、互いに不干渉を保っている。
・リオレウス︰エサの奪い合いをした際に、偶然かブレスで噎せ、その時の苦しみからかロアルドロスを警戒。以降、争いは観測されていない。
・ラギアクルス︰縄張りを追い出されたと推測される個体。その下顎を明確に狙って殴り、一撃で打ちのめした。特殊ロアルドロスは他個体より特別賢いものと推測。注意されたし。
「カァーーッハッハッハ! 何度見てもおもしろいのぅ!」
モガの森に現れた特殊なロアルドロス報告書を読みながら、タンジアのギルドマスターは大笑いした。
ただでさえ巨大なロアルドロス、本来なら警戒すべき事だが、報告書を読むにその性質は穏やかなもの。
普通のロアルドロスなら、その巨体と強さに驕り人に危害を加えてもおかしくはない、だがこのロアルドロスはその様子が一切ないと聞く。
「ふむ、じゃが放置もできん……さて──ん、何じゃ?」
報告書を置いてタンジアビールを飲もうとしたその時、観測気球から伝書隼が飛来する。
だがそれは余程の何かがあった時に使うものの筈だ。
ギルドマスターが伝書隼の脚から手紙を解き読む。
するとそこには、例のロアルドロスがイビルジョーと戦い的確に無力化し、結果イビルジョーが変質。
そしてハンターから武器を奪い、とどめを刺した。そう書いてあった。
「うーむ、調査の必要があるのぉ……」
ギルドマスターは暫し考えた後、モガの村に根回しし、上位ハンターによる調査の為の観察と、捕獲を試みる依頼を出すのであった。
■
ふぁ~あっと……ふむ、見られているな?
イビルジョーとの戦いが終わって暫く、どうにも奇妙な視線を感じるようになった。
一応視線の正体は解っている。おそらく上位のハンターだろう。
ハンターちゃんを基準に考えると、上位の半ばかその上かって位だ。
それにしたって何で今さら……あ、ナバルデウス!
確か3Gでは、古龍であるナバルデウスを単独で撃退したハンターによって孤島に注目が集まったとか。
成る程、それで俺も見つかった訳か。まぁ普通の個体より倍以上にデカいもんな。それだけじゃないだろうけど。
実際、観測気球が前よりも高頻度で飛んで来ている。
時折リオレイア達に襲われるも、その度に距離や角度を変えて、このモガの森を観測し続けている。
まあ、俺が気にする事じゃねぇか。別に人に危害加えて無いし。ルドロス達にも言い聞かせてるし。
実際、秘密で釣りに来てた子供達を襲わないよう言ったらちゃんと聞いてくれたし。言う事聞いてくれた理由? 不味そうだし食べるとこ少ないからだってさ。
まあ、理由はどうあれ人を襲わないなら問題にはならないだろう。
最近、子供達は俺がルドロス達に言い聞かせてるのを知ったのか慣れてきたし、帰り際にサシミウオとかプレゼントしてくれるんだぜ?
あの胆力と釣りの腕なら将来は立派な漁師になることだろう。
それはそうとジロジロ見られてるのは落ち着かんな。ここは一つ無害アピールでもするか。
そう考えて動こうとした時、エリア5番からルドロスの助けを呼ぶ声が聞こえてきた。
何だ? まさかルドロスの狩猟依頼とか出てる感じ?
……それとも
そう考えつつ急いで向うと、そこには見知らぬハンター達と戦うクルペッコの姿があった。
「グァーー!」
「な、ロアルドロス!?」
「そうか、ルドロスの鳴き声でアイツを呼んだのかッ!」
何やら罠や爆弾を背にクルペッコと対している二人のハンター。……だが、今はクルペッコだ。
またテメェか害鳥! 何度も何度も下らねぇ用事で呼び出しやがって! 迷惑な奴め、その鳴き声を二度と出せないようにしてやるッ……!!
無害アピールをする暇も無く、俺はクルペッコの嘴を叩き割るのだった。
「ギョワーー!!?」
あーあー全く、折角の無害アピールチャンスだったってのに……。
急いで飛び立つクルペッコの尻に追い打ち水ブレスをぶっ掛けつつ、武器を手に警戒するハンター達に向き直る。
片方はレウス装備の男ハンター。
リオレウスの片手剣を抜刀し、盾を構えながら油断なく俺を見ている。
もう片方はレイア装備の女ハンター。尻の大きいクール系美人。
リオレイアのヘビィボウガンを構え、何時でも撃てるようにしている。
ははは、別に敵対する気なんか無いのにねぇ?
それに何だ、ハンター側に
てことはあれだ、単純に俺が乱入しちゃったか? それにしても雰囲気がなんか──あ、そうか! 俺の捕獲クエストかこれ!
ハンター達の向ける視線に覚えがある。……あれはそう、何気なく海を泳いでいた時の事だった──とか言っても単純な話だ。迷子のルドロスを助けたら惚れられて“この雄を逃さないッ!!”と、何が何でも捕まえる意思を、俺がルドロスを抱くまでぶつけられ続けたんだ。
それに似た、相手を捕まえたいと言う意思をハンター達の視線から感じた。
……え~~~~? 君達が? 俺を?
早く走れない上に軽い、二足歩行の君達が?
クソでかい上に人の知恵付きの俺を?
────捕獲!?!?!?
……おかしいな、ハンター達に狙われたら普通ピンチの筈なのに、命の危機を感じない。……イビルジョーとの戦いでバグったか?
ふむ……それは後で考えるとして、せっかくハンターに出会ったんだし、取り敢えず挨拶でもしとくか。ボク悪いロアルドロスじゃないよぉってな。
よう、ハンター達。出会いはあれだったが、俺は今んとこ人を襲わない無害な──あっぶね!?
レイア装備のハンターが撃ってきやがった! でもどこ狙ってんだ? カスリもしなかったが。
……あ、ふーん。顔とか腕見たらガチガチじゃん。緊張してんの?
うーん、このままだと弱いものいじめっぽいな、勢い余って殺しちゃいそうだ。別に今さら殺人とかに抵抗は無いんだが……人殺すとな〜因縁がなー。ハンターと敵対すると主人公がなー! 俺を殺すまでどこまでも来ちゃうしなー!
……めんどくさ……何か萎えたな。帰るか。
そうして、ガンナーの射撃に注意しながらエリア9番に行こうとすると、その方角から更にハンターが二人も現れた。
片方はルドロス装備の女ハンターで、金属製のハンマーを構え溜めながら走ってきている。
……人の時の好みドンピシャな勝ち気な顔に、ルドロス装備の上からでもわかる豊満な体……結婚か?
……んで、もう片方はラギア装備の男ハンター。ラギアクルスの大剣を背に、ルドロス装備のハンターの尻を追い掛けてきていた。そこどけよ。
……うーん……これじゃあ逃げられないかぁ……まあ、やるだけやるか。
そうして、おれは初めてハンター達と戦うのだった。
ネジが緩むとこんなん書きます。よろしくお願いします。
評価とお気に入り登録、感想とここすきをよろしくお願いします。