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最初に、ルドロス装備の女ハンマー使いに水ブレスを放つ。
回避を誘発して、ハンマーの溜めを解除させるためだ。
「やぁぁ──チッ! 」
そして、ハンマー使いが回避した瞬間を狙って更に水ブレスを放つ。
「グッ、おいローズ! 突出し過ぎだ!」
「ごめん、ルース! ありがとう!」
しかし、水ブレスはラギア装備の男大剣使いに防がれてしまった。
ふーん、ハンマーちゃんがローズで大剣くんがルースね。それで後の二人は──おっと!
「嘘ッ!?」
「うおっ!?」
「熱ッ!? ちょっとレイナ!?」
後方から放たれた火炎弾をローリングで避ける。
すると、射線に立っていたローズとルースに火炎弾が被弾した。
駄目じゃないか、射線の管理を怠っちゃあ。てかガンナーちゃんレイナって言うのね。後は片手剣のレウス装備だけだな。
それにしても、ボウガンの弾速が目で追える速度とはいえ、意外と避けられるもんだな。
目で前を見て、意識を後に向ける……何だ、何処かで聞いた『後に目を付ける』とは、水中でやってる全方位警戒の四面版だったのか。
そのまま射線にハンターが来るように立ち回ると、ガンナーの射撃を封じるか、頻度を下げる事が出来た。
それじゃあローズとルースを先に倒して──んああ! やっばガンナーは邪魔だな!
後から撃たれた通常弾をローリングで避けまくる。
「ッこいつ、ボウガンの事を理解してる……! 皆、集まってくれ!」
リーダーらしいルースが指示を出し、ハンター達が一塊になった。攻め時だな、遠慮なくいこう。
先ずは目眩ましだ、喰らえ!
地面に鉤爪を突っ込み、腕力に物を言わせて砂利と水をぶっ掛ける。
「何ッ!? グウッ!」
「危ないッ!」
「ルース、リオ!」
「リオ、無理をするな!」
レウス装備の男片手剣使いとルースが盾になって庇い、攻撃からローズとレイナを庇った。
へー、片手剣くんはリオって言うのか。リオレウスの片手剣って火属性だろ? 先ずはガンナーのレイナごと君をやらせてもらおう。
砂利と水を掛けたのは、何も攻撃だけが目的じゃない。
視界を防いで、俺自身を隠すためでもあるんだ。
巻き上げた砂利と水を追い掛けて、その先にいるリオ、その後で庇われているレイナを狙って飛び掛かる。
「リオ! レイナ!」
「なにッ!? ぐあ!?」
「チィ! ──きゃあ!?」
ローズが気付いて警告するも間に合わず、リオとその後で庇われていたレイナごと捕らえる事が出来た。
だがその前に、一発の火炎弾がロアルドロスの胸部に当たった。
熱ッ!? まじか、火炎弾一発で胸元の水が一瞬でお湯になったんだけど?! しかも
だが……よし、面倒な奴らをまとめてゲットだ! ……後は──このまま落とし穴に叩き落としてやるッ!
二人のハンターを爪に引っ掛け、俺は仕掛けられていた落とし穴に向かって駆け出した。三脚走行も意外と出来るな。
「待てッ! クソ、アイツ何をするつもりだ!?」
「リオ、レイナ、振り払うのよ! 早く!」
追いかけて来るローズとルースだが、君等の持ってる武器は重いだろ? 背負い直す暇もなかったから重しになっている。
「うあああ!?」
「きゃああ!?」
右前脚に引っ掛けた二人だが、特に肥やし玉とかを投げる素振りも無い。揺れに苦しみ、焦っているだけだ。
なら、このままやっちゃうか。
本来なら、落とし穴はハンター二人程度では起動しない。
だがドスジャギィとかで発動する事を考えると、罠の発動重量はおおよそ一トン前後だろう。
このまま二人を落とし穴に投げても、何にも起こらない。
だが二人のハンターは今、
つまり! このまま落とし穴に触れずにハンターを押し付け、数トンか数十トンもある俺の体重を掛けると……?
「嘘だろ!? うわあッ!?」
「まさか生き埋めにッ!? いやあッ!!」
落とし穴のロープが切れ、その穴に二人のハンターが飲み込まれることになる。イイね!
……そして──見えてるぞ!
「ハァ! 嘘ッ!?」
「ドリャ! なにッ!?」
尻尾を狙ったローズとルースの攻撃を、ただ尻尾を振るだけで避ける。そして振った反動を利用して、そのまま二人を叩き飛ばした。
「ギャア!」
「グオッ!」
見事に叩き飛ばされた二人の落ちる先には
「グウッ……え?」
「ガハッ……マズイッ!?」
そう、奴らが俺を弱らせる為に用意した、大タル爆弾Gだ!
タル爆弾にぶつかって慌てるローズとルース。二人が起き上がる前に、水ブレスをタル爆弾に向けて放つ。
結果、タル爆弾は想定通りに大爆発し、俺の足元まで二人のハンターを吹き飛ばしてくれた。
「ウゥ……」
「グッ……クソぉ……!」
まだ息があるのか。
転がって来たハンター二人の頭を持ち、起き上がった勢いで叩き潰そうとしたその時だった。俺は今回の目的を思い出したのだ。
いかん危ない危ない危ない! 殺しちゃダメでしょ!? 俺の安寧の為に無害アピールしなきゃいけないのにッ!
それに、こんな遊びで死なれちゃかなわんのだけど。
……いや~びっくりしましたわ~、急に攻撃して来はるもんですから……。でもまぁ、お互いに勘違いがあったって事で、勘弁な~?
手に持っていたローズとルースを置き、生き埋めにしたリオとレイナを掘り出す。
だいぶ汚れていたので、二人を水で洗ってローズとルースの横に並べる。
これで良し! ──何が!? 恐らく上位のハンター達が四オチしたんだが!? ……もしかして、俺強くなってる?
……取り敢えず、ハンター達が生きてるかの確認だ。先ずはリオの腹を突く。
「ゲホッ……」
リオは生きてる、良し! 続いてレイナ。火炎弾の御礼も兼ねて、その豊満かつ安産型の尻にデコピンを放つ。バシン! と良い音が鳴った。
「グッ!? 痛~……!」
元気そうだね。よかったよ。……続いてリーダーっぽいルース。ヘルムを鉤爪で連打して確認。
「ググググッ──や止ぁめめめろォオォオ……!」
存外元気そう。……さて、続いてローズだ……。
「うぅ…………」
………………すぅー………………はぁ~………………装備も相まってか、スッゲー同種の雌味を感じる。まだ主義思想が人寄りだからかな、いけないことが頭を過ると言うか……人の雄の本能が喧しいと言うか……。
……取り敢えず生存確認…………そう、これは生存確認だ……。
ローズを傷付けないように爪先を伸ばしてーー心臓の鼓動を確に──あ~手が滑る~~~~!?
人の本能に負け、且つ野生の本能が後押しした
……モミョン。
────フォーーーーーーーーーー~~~~~~!!!!!
ロアルドロスで良かった! ロアルドロスで良かった!!
そうして、勝者の特権を盾に鎌首をもたげる雄の本能を──理性を持って叩き潰し、俺は自分の頰をひっ叩いた。
バッカ野郎!!!
俺は!! 平和にッ!! 生きたいの!!!
アイッ! アムッ! ジェントルメーーンッ!!!
……良し、痛みによって理性が勝った。これで変な事はもうしないだろう。取り敢えず一安心だ。もしこんな事をしてたのがハンターちゃんとかにバレたら──
──ハッ!? 観測気球ッ!?
不意に掠めたこの状況を見ているであろう存在を思い出し、急いで空を見る。
しかし、そこには晴天が広がっていた。
…………ふぅ~~~~…………良かったぁ~~観測気球いなーい!
心に湧く、気球に早く見付けて欲しいような、セクハラを見られなくて良かったような、不思議な気分に陥る。
そんな気持ちを抱えつつ、俺はハンター達から慰謝料としてアイテムポーチと剥ぎ取りナイフをもぎ取り牙に引っ掛け、大剣を咥えて巣へと帰るのであった。
この後めちゃくちゃ繁殖した。
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