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なんと無しに書いた下ネタがこんなにも……なぜ……?
ギルドナイトが登場して以降、密猟者も来ず、観測も少なくなり、俺は穏やかな日々を過ごしていた。
『ギャアアアアア!!』
『ガアアアアア!!!』
……そう思ったそばからこれだ。こんな夜更けに夫婦喧嘩か?
リオ夫婦の喧しい鳴き声に叩き起こされ、不機嫌になりながら巣のある方角を睨みつける。するとそこには、見知らぬリオレイアが来ていた。
なんだ、不倫か? ……いや、違うっぽいな。リオレウスも威嚇してる。リオレイア一匹に対して二体一で戦っているようだが、どうにも劣勢らしい。リオレウスの怯んだ声が聞こえる。
その後も争う鳴き声が孤島に響くが、ついにリオ夫婦が縄張り争いに負けたようだ。新しく来たリオレイアの勝利の咆哮が轟く。
逃げ出すリオ夫婦だが、その際に一番大きな子供を二匹連れて行ったようで、遠ざかる二匹の口元に不自然な影が見えた。
……だが当然、全員連れて行けている訳では無いようだ。巣に残された子供もいるらしく、小さな飛竜の鳴き声が聞こえてくる。
そして次第に鳴き声が減っていき、やがて何も聞こえなくなった。俺が助けた子じゃなきゃいいけど……ままならないね。
そんな事を考えていたら、エリア11番にいたルドロス達が、小さなリオレウスとリオレイアの子供を持って来た。引き摺られる度に首だけグリグリ動いているので、新しいリオレイアは慈悲深く、技に長けているようだ。
で、それをどうして持ってきたんだ? ……なに、前に俺が助けてたから? ……そうか、覚えてたのか。だが、それはもう死んでいる。
恐る恐る確認したが、その亡骸は自分が助けたリオレイアの子供では無いことに気付いた。とは言え食べる気も無いので、ルドロス達に「食べていいよ」と捕食を許可する。
そう言うと、ルドロス達は飛竜の子供の亡骸を貪り始めた。
その翌日の夜、沖から荒々しい波音が響いてきたので見ると、ロアルドロスがやって来ていた。
久し振りの縄張り争いか。……ルドロスはいないよな? ──いない、よし!
そうして、波打ち際からロアルドロスが飛び上がり上陸する。
……うーん、結構強いな……上位個体……いや、それより少し上くらいか……。
「……ッグゥオォーー!」
そのロアルドロスは、俺を見た後に後ろにいるルドロス達をチラチラ見始めた。その視線を見るに、こいつは雌を巡っての勝負をしに来たようだ。
「グゥオォ!!」「ビィイイイ!」「ビャアァァァア!!」
……何匹か持ってってくれても良いんだけどさ……何かルドロス達が全力拒否して吼えてて笑えるよな。お前等そんな声出せたのかよ。
まあ、そういうわけだから……。
「……ッピィイィィィー!」
ズタボロになりながら逃げ出すロアルドロス。それを見送りながら、俺は思わず溜め息を吐いた。
いやー……しぶとかったなー……。凄いぜあいつ、咆哮ぶつけようがトサカ見せようが怯まなかったし、挙げ句何度も突撃してきたんだ。
あまりにもしつこくてトサカと海綿体を部位破壊しちゃったけど、それでも向かって来てルドロス達にアピールしてたんだ。
まあ、全く靡かなかったみたいだけど。
それにしても随分と鬼気迫っていたな。見た感じ普通に強かったし、何もしなくてもモテそうだったんだが……あ、まさか。
ふと思い付いた事をルドロス達に聞いてみる。あのロアルドロスどうだった?
そして返ってきたのは、あのロアルドロスが繁殖限界のオッサンだと言う、救いが無い話だった。
そんなこんなでモガの森に上位個体達が集まり、夜の森が魔境に成り始めた。この先の事を考えると溜め息すら吐いていられない。なので、俺は修行を始める事にした。
修行相手その一、ボルボロス。
「ブオォーッ!」
鼻から角笛の様な息を吹き鳴らし、真正面から突撃してくるボルボロス。
俺はそれに対して後ろ脚と尻尾で立つと、その突進を真正面から受け止める。
──どっせーい!! おお、今日も元気だなお前は!
余裕を持って受け止めたボルボロスを投げ飛ばしながら思い出す。俺達がこんな事を始めたのには、そんなに深くないが理由がある。
まず、こいつとは縄張りが被る。そして、ボルボロスの生態にある。こいつの食性は昆虫食で被ることは無いのだが、俺がアプトノス狩りや滝浴びをしようとすると、外敵として追い出そうと下から突き上げようするのだ。
当然それが見えていた俺はつい、いたずら心が湧いてしまい、突き上げようとするボルボロスに全体重を掛けて伸し掛かったのだ。
いや~、腹の下で必死に藻掻くボルボロスが面白くて面白くて……で、気付いた時にはボルボロスが酸欠で死にかけてしまった。以降は恨まれたのか、俺の足音を聞く度に先に飛び出して突進してくるようになったのだ。
え、俺が受け止めている理由? 当然、修行のため!
……とは言え、重量や筋力的に既に俺の方が上らしく、後ろ脚や尻尾の修行にはなるが、それ以外は泥に汚れる以外にトレーニング効果を感じない。先に泥落とすとヤル気無くしちゃうしな~。
起き上がろうと必死なボルボロスを他所に、泥を落とすため滝浴びをしに行く。
修行相手その二、アオアシラ。
文字通りの孤島にどうやって来たか知らないが、たまに遭遇する様になった。ただ、初見時はアオアシラに
じゃあ何故修行相手になったかって? それは簡単。眼の前で魚を横取りしてやったんだ、そのアオアシラが狙っていた一番大きな魚を。
そのアオアシラは食い意地が張ったやつらしく、俺が目の前で美味そうに魚を食ってたら凄い勢いで怒り出したんだ。
……修行方法? そりゃ相撲よ。今んとこ負け無しだぜ。
さて、ここまでは面白い話なんだが、ここからは違う。
あの勇敢なドスジャギィが居なくなって空きが出来た場所──エリア6番に、新たにドスジャギィとドスフロギィが同時に現れたのだ。
新たなドスジャギィは前任の正当な後継者らしく、以前からいた群れがそのまま傘下に入ったようだった。
そしてこいつは賢いらしく、俺に出会っても調子づく部下を
……アイツの部下は優秀だな。
そしてドスフロギィ。こいつが厄介でな。ドスジャギィと縄張り争いを繰り返しているんだが、その性質が悪辣でな……。
こいつも孤島に現れたのに相応の理由があるらしく狡猾だ。戦い方は、自分や部下のフロギィの毒をひたすらに吹き掛け続け、毒が当たったら逃げ出すんだ。
一度俺も毒を食らっちまってな。水ブレスで撃退してエリア2番でげどく草を食うハメに成ったんだ。
げどく草を食べて毒を治した俺をドスジャギィが見てたらしく、それ以降にドスフロギィの毒を利用した縄張り争いは成功していないようだった。
俺としてもドスフロギィに入られちゃ困るから、ドスジャギィが賢くなるのは問題ない。困る理由はな、毒で水が汚染されるからだ。
「ガァァ……」
「……ウォウ」
だから、ドスジャギィが追い詰めていたドスフロギィを仕留める必要があったんだ。
ごめんね、横取りしちゃって。
「……ウォーッオッオッオッ!!」
ドスジャギィはそれに構わず勝利の咆哮を上げ、部下を連れて巣に帰っていった。……ほんとに賢い……長生きするぜ、あいつ。
……さて、毒で一つ思い出したことがある。MHP3から登場した、この場所に来て一番の被害を出す存在だ……。
そしてある日の夜、ロアルドロス亜種がモガの森に現れたのだった。
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