報告書読み読みタイムです。
詰め込み過ぎたので長くなりましたがまぁ良いでしょ。
密猟団が出港する前日、タンジアの港にある集会所のクエストカウンターの上で、ギルドマスターが空のジョッキを片手に寝そべっていた。
「最近だらしないですよギルドマスター?」
タンジアの港の看板娘であるキャシーが、そんなギルドマスターを嗜める。
とは言え、とある報告書を読んで以降からビールを一杯も飲んでいないので、その言葉には心配が勝っていた。
「そうよ。それに報告書も溜まってきてるから、はい、読む? 読むわよね」
「む、むぅ~……」
闘技場の受付嬢であるローラが、何時も通り少しせっかちかつぶっきらぼうに、極秘と書かれた報告書を側に積み上げて行く。
極秘の報告書はギルドマスターしか読む事ができない。しかし、その報告書の題名が【大水獣についての報告】であったが為に、ギルドマスターの報告書に伸びる手は遅々として進まなかった。
「そう言うのいいから」
そんな無駄な抵抗は、ローラが報告書を押し付けて来たことで無意味と化した。
「……はぁ~、しょうがないのぉ……」
そう言うと、ギルドマスターは渋々体を起こし、報告書を読み始めるのだった。
■大水獣観測調査並びに行動報告書
・庇護下にあるルドロス討伐依頼遂行後の大水獣の変化についての報告。
・大水獣はルドロスの亡骸を集め、地面を掘った後その穴にルドロス達を埋めた。
・その後、穴の側にある岩壁をブレスで削り出し、墓の様な物を作り、文字らしき模様を彫った。
・大水獣には、仲間を弔う為に土葬し墓石を建て、その墓石に文字を刻む知識があると推測。
・ハンターに対する復讐の危険性有り。注意されたし。
・ブラキディオスと戦闘し、勝利。
・粘菌の危険性を知っている様子で、ブレスを使って洗い流すという行動を取っていた。
・過去、大水獣がブラキディオスと接触した形跡が無い。何故粘菌の性質を知っているかは不明。
・生物の骨格を破壊する様な、近接格闘術の如き動きでブラキディオスの肩を破壊。
・衛兵の対人格闘術に酷似。理由は不明。
・ジンオウガと戦闘し、勝利。
・今までとは違って命を取らなかった。恐らく、エサとなる物が豊富だったからと推測。
・手負いのジンオウガは孤島の奥地へと逃走。その際、背中に黄金の雷を観測。警戒リストに登録。
・モガの村ハンターが大水獣と接触。復讐の気配なし。大水獣とハンターは、地面に書き出した文字らしき何かによってコミュニケーションを取っている様子。ハンターの報告を待つ。
「ふぅ~、問題なかったか……すまんが、ビールを頼む」
「お、元気出て来ましたね! わかりましたー!」
報告書を閉じると、ギルドマスターは胸中に渦巻いていた不安を、溜め息として吐き出した。
この報告書を読む限り、大水獣は人類に対して敵対的ではないと分かった。
途端、喉が酷く乾いている事に気付いたギルドマスターはビールを飲む事にした。
「すみませーん、ビールを──え、試食を!? 任せて下さい!」
レストラン【シー・タンジニャ】へとビールを注文しに行ったキャシーが、料理の試食を頼まれているのが見えた。
食いしん坊のキャシーが試食を断る訳もなく、一口食べて輝く笑顔を見れば、暫くの間料理への感想と意見を言い、そしてさらなる試食を頼まれるだろう。
タンジアの集会所でたまに見る光景だ。
「……先に報告書を読んでおくかのぉ」
ああなっては長いのだ。それを経験から知っているギルドマスターは、モガの村ハンターの報告書を手に取った。
■大水獣に関する報告まとめ
・大水獣の庇護下にいるルドロスの駆除クエスト以降、大水獣に会うのが気まずかった。なのに大水獣は、少し気にしている様子を見せるだけで、何時も通りの対応をして来た。それが不気味で怖かった。
・孤島のエリア10番に墓があった。後に教わった言葉から“ルドロス◯の◯”と読み解けた。初めて見た文字は、実際に大水獣に確認した。するとそれはルドロス達の墓だと分かった。孤島のクエストに行く際は注意したほうが良い。
・白海竜の狩猟クエストにて遭遇。子供らしきルドロスを三匹連れていた。危うく白海竜に潰されそうだった子供を助けた後、白海竜と睨み合い、一撃で殴り倒した。ますます強くなっている。
・白海竜の狩猟に大水獣が乱入、共闘することになった。そこで閃光玉を投げたけど、大水獣は少し怒るだけで私を助けてくれた。
・大水獣の戦いに容赦は無い。ブレスは常に白海竜の目を狙っていたし、戦闘に有利になるならオルタロス等の環境生物すら利用していた。ちなみにオルタロスは白海竜の口内に投げ入れる使い方をしていた。有効だった様子。
・大水獣のブレスは変幻自在で、低威力の水鉄砲から致命的な一撃まで操っていた。
・近接戦闘能力も高い。上記で白海竜を一撃で殴り倒したビンタも強力だが、突進して来た白海竜を一撃で止めた、体重を掛けた両前脚のストンプ。
・その後に見せた、受付嬢のアイシャ曰くバックドロップと言うらしい技を使っていた。そして、白海竜の肋骨を押し潰す膂力を確認。まともに戦いたくない。
・個人的な悩みを解決するため、ルドロス達の墓に花を添えて祈った。大水獣は少し嬉しそうにしていたが、ルドロス達には嫌われた。
・孤島のエリア5番に移動して、大水獣のことを教わろうとした。そしたら大水獣の使う言語表を書き出され、一文字ごとに絵を描いて教えてくれた。それらを清書した物と、教わった成果の一部を添付する。
・その言語は【ひらがな】と【カタカナ】と読むらしい。孤島のクエストに来ていたユクモのハンターに読んでもらった。その中の複雑な文字は、どうやらユクモや、ユクモ村の近くにあるカムラの里の言語とも近いらしい。
・今度は私からの御礼として、人間の言語表を持ってこちらの言葉を教えてみようと思う。大水獣は絵もかけるので、お互いに伝えやすいと思う。
「…………………」
あまりにも表に出せない情報の連続に、ギルドマスターは胃が痛くなってきた様で、腹を手で抑えて俯き始めた。
事前の情報でルドロス達の墓の事は知っていたが、それをモンスターが作り出した事が問題だ。それに、花を添えて祈ったら喜んだ? モンスターが死後の祈りを理解した? 祈る対象がいるのか? 湧いて出た疑問が尽きない。
それに、二種類の言語表? モンスターが? 挙げ句にユクモのハンターがそれを解読し、確りと意味のあるものだと言う。
そして、添付された二種類の言語表の出来の良さと、更に成果と書かれた絵付きの未知の言語に頭を悩ませる。
一つは特徴的な襟巻きを持つ鳥竜種の絵に【ジャギィ】と書かれている。表を見るに、これは【カタカナ】でジャギィと書いてあるのだろう。
そして二つ目。これにはロアルドロスの絵に【水獣ロアルドロス】と書かれている。前の文字は何か解らないが、後の文字はロアルドロスと書いてある。
そして最後に【雷光虫】と読めない文字の書かれた虫の絵だ。その文字の上に【ライコウチュウ】と書かれているので、雷光虫の事らしい。何故これを?
「……大水獣は、自身や他のモンスターの
「すみませーん、お待たせ──ど、どうしたんですかギルドマスター!? お腹痛いんですか!?」
ビールを片手に戻ったキャシーが、慌てた様子でギルドマスターに向かって走って来た。思いの外大きな声に、周囲がざわめき始める。
「いや、大丈夫じゃ。それとすまんが水を頼む。ビールは飲んで良いぞぉ」
「お水ですね? わかりました!」
ビールを一気飲みして走るキャシーを見送りながら、ギルドマスターはローラに
自分と同じく、大水獣によって発生した問題に、ギルドの研究員達も胃などを痛めているのだろう。
そんなハンターズギルドの悩みのタネを憂い、ギルドマスターは深く溜め息を吐くのだった。
■
夕方にギルドマスターへと届けられた伝書鳥による密書によって伝えられた、公爵による大水獣駆除作戦と密猟団の本格参戦の一報。
そうして孤島から響き渡る轟音や、薄っすらと聞こえたモンスターの咆哮に、タンジアの人々は眠れぬ夜を過ごした。
そして、孤島への渡航が禁止された日から一週間経ったある日の事。
特に指示を出すでも無いのにビールを一滴も飲まず、挙げ句トイレに立つ以外は常に孤島を睨むギルドマスターの姿に、タンジアの集会所は妙な緊張感に包まれていた。
そんな緊張感を払うかのように、ハンターズギルドのマークを掲げた船が着港した。
普段見る船とは何処か雰囲気の違う帆船。少し前に似た様な事があったなと、集会所にいるハンター達はそれぞれが記憶を掘り起こして行く。
「何だっけ、変異したイビルジョーの調査の時だっけ?」
「いや、大海龍が出現した時の事じゃなかったか?」
「あー、大水獣の調査員が来た時だろ」
そんな会話が続く中、一人のハンターが思い出した様子で立ち上がり、言った。
「妙に緊張感のあるこの気分──あ、密猟者の時!」
「あ、そうだ! ……じゃあ、あの船はッ!?」
ハンター達の言葉に答えるかのように、帆船から下ろされたタラップから、真紅の衣をまとった異装の男が降りてきた。
「ギルドナイト……」
ギルドナイト──悪質なハンターを狩るという、根も葉もない──証拠が無いだけ──噂のギルドの懐刀の登場に、集会所の空気が一気に引き締まる。
ハンター同士で茶化し合う気も起きない緊張感の中、ギルドナイトはギルドマスターの元へと歩み、厳重なカバンをカウンターへと置いて差し出した。
「これは?」
「事の顛末です」
その短い会話で伝わった様で、ギルドマスターは首から鍵を取り出してカバンを開き、中から二つある内の【孤島の王】と書かれた書類の束を取り出した。
■【孤島の王】
・今回の事件によって明らかになった大水獣の力を危惧し、ハンターズギルドは大水獣を唯一種と定め【孤島の王】と呼び名を改めた。
「孤島の王か……」
「ええ。その知恵と力によって君臨し続け、かつ人間とコミュニケーションが取れる異様さからそう名付けられたそうです」
報告書の表紙に書かれた文を読んだギルドマスターが呟くと、それに説明するようにギルドナイトが答えた。
■密猟団潜入調査報告書
・大量に集められたならず者に扮して潜入。
・ガング公爵の別荘地下を拠点として利用していた。報告では占拠されたとの通報もない。関与の疑い有り。
・地下には集まった者に共通点。金と未来と未練の無い者ばかりだった。
・前回の密猟団捕縛作戦時に仲間の裏切りを臭わせた御蔭で、警戒の目が内に向いていた。有効性確認。
・集められた人員は密猟団員の殆どと、密猟者に堕ちたハンターが八人。犯罪者やならず者、奴隷や獣人族がそれぞれ五〇人ずつ。
・密猟のターゲットは大水獣。前回の失敗を踏まえて、何かしらの作戦がある?
・ガング公爵所有の大型特殊輸送艦並びに戦艦四隻を確認。密猟団のボス、ポーチャーが独り言でガング公爵の名を呼び、密猟に関与していると取れる発言をした。その趣旨と目的、作戦位置の情報をまとめて伝書鳥を飛ばした。
・輸送艦内にて、試作対巨龍砲を確認。調査求む。
・船員より確認が取れた。ガング公爵が自領防衛の為買い付けたと。可能か?
・作戦の説明がされた。孤島にて巣食う大水獣の脅威から村及びタンジアの港を守る駆除作戦とのこと。艦隊と密猟者の目的にて齟齬有り。
・試作対巨龍砲の使用手順書を確認。本来の想定された対巨龍砲より小型かつ圧縮燃石炭を使用した簡易モデルと記されていた。これで大水獣が討てるのか不明。
・密猟団の会話から、大水獣の群れを捕らえ挑発すると確認。これ以上の潜入は危険と判断し、撤退する。
■大水獣と艦隊戦観測。
・大水獣と艦隊の戦闘を観測出来る場所に泳ぎ付いた。問題ない限り書き記す。走り書き注意。
・戦艦より砲撃。大水獣はブレスで迎撃。ヤバい。
・大水獣は自身に当たりそうな砲弾のみを迎撃。ブレスに無駄が無く、命中率高。
・砲撃の切れ間に大水獣が何か──強力なブレスで艦隊壊滅。戦艦は上下に分断され誘爆。輸送艦は着弾した側面が崩壊。
・大水獣は海面にて静止。強力な技に大きな反動有り。
・試作対巨龍砲が大水獣に放たれた。弾着直前に潜ったため、効果は不明。
・大水獣は沈黙。されど死骸は見られず。
・ならず者共が脱出。方角からしてモガの村へ──脱出艇消滅。見覚えのあるブレス。
・その後も脱出艇が海中から放たれたブレスにより消滅。削り取られたように見えた。
・輸送艦に反応あり。退避を急がせ──輸送艦が割れた。前後に割れた。僅かに見えたブレスの位置から、大水獣が艦の竜骨を破壊したもよう。船の弱点を理解?
・海中から爆発音。ならず者が魚のエサにな──ガノトトスによって数人が連れ去られた。
・瓦礫や人間が不自然に海中へとのまれている。恐らくチャナガブル?
・ラギアクルスにより、艦隊は残滅。生き残りは見られず。
・大水獣を確認。目立ったダメージは見られず。
・大水獣が歩みを止めた。浜辺に群れのルドロスが破壊され、撒き散らされている。恐らく密猟団の挑発行為。
・大水獣のトサカが上がった。これ以上は危険と判断し、撤退する。
「艦隊が残滅……試作対巨龍砲……うう……」
公爵の艦隊がモンスターに沈められた事。その積荷が首都防衛用に開発された試作対巨龍砲で、更にそれが無許可で使用された。
だというのに、それにもかかわらず大水獣に目立ったダメージが見られないときた。ギルドマスターの胃は限界が近かった。
「心中御察しします。ですが、本題はまだです」
「まだぁ?! ……はぁ~」
案じる様に言うギルドナイト。しかし続いて出た言葉に、ギルドマスターはつい大きな声を出してしまう。途端、集会所の空気が張り詰める。
「あ、あの~……」
「ああ、ああすまんのぉ。じゃが問題ない、気にせんでくれ」
「はあ、わかりました……」
取り敢えず誤魔化したギルドマスターは、報告書の続きを読むよう目で促してくるギルドナイトに頷きを返し、報告書を捲った。
■プランE観測並びに密猟団の捕縛報告書。
・大水獣が傷付いていた時を想定し、
・大水獣並びに密猟団の戦いを観測し、限界まで大水獣の情報を得る。その筈でした。
「…………」
「…………」
ギルドマスターがギルドナイトを見る。その筈でしたとはなんぞや? と、じーっと見る。
しかし、ギルドナイトは続きを促すだけなので、ギルドマスターは表紙を捲り、読み続けた。
■密猟団と大水獣の戦闘。
・現場の走り書き。注意して下さい。
・エリア5番。四方から見下ろす様に簡易的な櫓が立ち、そこにガンナーが配置されている。
・崖上にも簡易大砲を構えた奴隷や犯罪者と、その交換手らしき獣人族が並んでいる。
・エリア内にはバリケードが立てられており、その後ろでは密猟団員やハンターくずれ、余りの人員が待機している。
・万全に思えるようだが、あの大水獣相手では些か心許無い気がする。
・エリア9番にて砲撃音を確認。直後にガノトトスより強いブレスの発射音。砲撃の音が止む。
・しばらくして、体の下方を血に染めた大水獣が出現。怒っている。以前よりサイズも感じる圧力も大きい。
・密猟団のボス、ポーチャーが大水獣を挑発。逆に挑発され対人銃を発砲。大水獣に難無く止められた。ブレスで弾丸が止められ、真下に落ちた。なに?
・密猟団のボスは続けて大水獣に脅しをかける。人質ならぬ水生獣質──大水獣が撃った。
・大水獣により開戦。しかし、それは蹂躙でしかなかった。
・ブレスをチャージ、ヤグラがすべて薙ぎ払われた。回転しての全方位ブレス。足元が揺れた。
・バリケードがブレスでガレキになった。
・ポーチャーが低威力のブレスを撃たれ気絶。何故殺さない?
・密猟者を潰し、ランスの盾をルドロス達の前に突き刺した。恐らく壁。賢い。
・放たれる砲弾や弾丸をブレスで撃ち落としたりひらりと避けた。前回より上手い。
・たてがみがしぼんで細くなっている。代わりに動きが早くなった。
・ハンターくずれ二人を殺した。武器や戦い方を理解している様子。危険。
・大水獣が武器を持ち立ち上がった。太刀で人を斬った。怖気の走る咆哮。あれはモンスター? 別の何かだと思う。
・戦いの中で成長している。武器の扱いが上手くなってる。行動に既視感。ナルガクルガだ。
・エリア5番は血に塗れていない場所の方が少なくなってきた。
・疲労をみこして突撃したハンターくずれがまた死んだ。だが実際に大水獣に疲れが見て取れる。ちゃんとモンスターだった。
・大水獣が周囲を見回し始めた。ジャギィを確認。上空にリオレウスと亜種を確認。
・大水獣がとてつもなく大きく長い咆哮を放った。
・悪寒が走って隊長を見るも、冷汗垂らして身を潜めるだけだったので、同じく身を潜める。
・リオレウス夫婦達が火球で攻撃を始めた。大水獣が指示を出した? 違う、大水獣を狙っている。それを利用しているんだ。
・ナルガクルガと亜種が出現。怒り状態。狙いはならず者?
・ディアブロス亜種、アオアシラ、ウラガンキン亜種、ドボルベルク出現。何もかもがおかしいが、何故今この場所に? 狙いは大水獣のもよう。あの咆哮は彼等を怒らせる何かだった?
・ アオアシラは逃げた。なんで来たんだ?
・モンスター達がひしめき合い、乱戦が始まった。ならず者はそれに飲み込まれて死んでいく。
・見たこともないような大乱戦。思わず興奮している自分がいる。それと同時に、こんな事を引き起こした大水獣が恐ろしい。
・大水獣がルドロス達を逃がし始めた。この騒動はこのための目眩まし? やり過ぎだと思う。
・崖上のならず者が落ちた。ジャギィに追い立てられた様子。私達の方にも来たが、隊長が干し肉をならず者に投げる事で意識を反らせた。
・見ると、ドスジャギィの指示によるものだと分かった。大水獣となにやら繋がりがある様子。注意。
・大水獣の混じった大乱戦。血の臭いに興奮しているのか、一撃が強力に見える。隊長も「あれは無理」と言っていたので、普段より脅威度が上のようだ。
・大水獣の咆哮が再び響く。だが大水獣は困惑している様子。
・クルペッコ亜種を確認。どうやら大水獣の咆哮を覚えてマネしているようだ。
・全てのモンスターが困惑して大水獣を見る様子は面白かった。生き物って感じ。
・大水獣の咆哮を、クルペッコ亜種によるイタズラと勘違いしたモンスターが帰って行った。モンスターも勘違いする。
・大水獣が武器を投げ捨て、モンスター達を足場にしてドボルベルクへ。ドボルベルクを利用してクルペッコ亜種を強襲。相変わらず賢い。
・大水獣がクルペッコ亜種に何かをさせようとしている。鳴きマネで何をさせたい? イビルジョーを呼んだ。
・ドスジャギィが真っ先に撤退した。イビルジョーの脅威はモンスターにも分かるらしい。
・イビルジョーの特殊個体出現。クルペッコ亜種が落とされて食われた。
・ディアブロス亜種が挑むも敗北。フィールドにはイビルジョーとならず者が残る。
・このままでは捕縛任務が失敗するので、隊長に進言。閃光玉用意。
・閃光玉を投げようとした瞬間、大水獣がイビルジョーに攻撃。口内にブレスを放ち倒した。遺体の状況から見るに、龍属性エネルギーの暴走による自爆に見えた。
・大水獣は我々のいる方角に向かって咆えた。バレていたようだ。
・密猟団のボスと生き残りを捕縛。ハンターくずれの使っていた武器も回収。シリアルナンバーを確認し、調査する。
・大水獣はハンターの戦い方を理解し、武器の扱いさえ出来、挙げ句に大量のモンスターを恐らく挑発という手段で集結させる事が出来た。脅威と断定。
「む、むぉん……」
「ギルドマスター? ……やはり心労が祟ったか……」
報告書を読み終えたギルドマスターは、静かにカウンターに倒れた。
ギルドナイトは、残された【ガング=
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ガング=B・ポートガーディアン公爵の調書は……
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