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特殊タグで遊んでたら遅くなった。楽しいねこれ。
それと、一話六千文字書くのに疲れたので三千文字に戻します。
『物足りない!』って人は貯めてみてね。
ハンターちゃんからの密告から数日後。太陽の光が照らす孤島のエリア五番に、俺を狩猟しにきたであろうハンター達が現れた。
「いたぞ、大水獣だ!」
「ウソ、何か前より大きくなってない?!」
「大水獣も強くなったってことさ。でも俺達だって強くなった!」
「……今度こそ、勝つ!」
威勢の良い事を言うそのハンター達を俺は知っていた。それぞれの武具を亜種の物に変えているが、彼等彼女等は間違いなく、昔戦った──戦った?──ルース、ローズ、リオ、レイナだ。
懐かしさにそれぞれを指さして、お前らこう倒したよなと笑う。ルースとローズは爆弾で。リオとレイナは落とし穴に埋めたんだよな。
「な……あの動きッ!?」
「爆発……爆弾に、落とし穴!?」
「覚えてたのか……厄介だ」
「舐められてるッ……!」
覚えられてた事に戦慄し、笑われたことに怒るハンター達。しかし即座に意識を切り替えて武器を構えた。
武器を手に突撃してくるハンター達。だが、俺が最初に狙うのは当然ガンナーだ。最後方にいるレイナ目掛け、水流ブレスを放つ。
「グッ!? 狙って来るのは知っていた! 」
だがその対策は済んでいるらしい。水流ブレスは、ヘビィボウガンに取り付けられたシールドで上手く受け流された。だが耐え切れているわけではないようで、ポーチから回復薬を取り出し、俺を睨みながら飲み始めた。
「今だ!」
「ボーっとしてんじゃねぇ!」
レイナの受け流しに“凄いじゃないか!”と感心してると、それを隙だと判断して、ルースとローズが突撃して来た。だが当然見えているので、オオナズチのような張り手でそれぞれを殴り飛ばす。
「グオッ!?」
「グヘェ!?」
「ハアア! グアァッ!?」
後からリオが尻尾を斬りかかるが、それも見えている。あらかじめ上げていた尻尾で薙ぎ払う。リオは咄嗟に盾で受けたようだが、それでも弾き飛ばされてしまう。
ふむ……認可されたハンターでも、こんなもんか。
そうガッカリし始めたその時、俺の顔面に向かって、火炎弾が飛んできた。咄嗟にブレスを放ち消火するが、しかし一発目の後ろに、二発目の火炎弾が放たれていた。
火炎弾一発分を撃ち落とす程度に抑えていたブレスでは、二発目の火炎弾は撃ち落とせない。迎撃のブレスを放とうにも火炎弾は目と鼻の先、間に合わない。
咄嗟に顔を逸らす。
「当たった!」
喜ぶレイナ。初めての被弾に驚く俺に、ハンター達は言った。
「あまり俺達を舐めないでくれよ、大水獣」
「そうよ、私達は前みたいに弱くないんだから!」
「どれだけ打ち負かされても、俺達は何度だって立ち上がるぞ!」
レイナの奮闘に興奮するルース、ローズ、リオは再び立ち上がり、武器を構えた。
先程と同じ構図、前と同じ被弾個所。自分も強くなったが、ハンター達も強くなっている。昔なら今の状況に命の危機を感じ、僅かでも怯え、逃走を視野に入れ始める頃合いだ。
だが何故か、俺はとてもワクワクしていた。
それが何故かは解らないが。今はどうでも良い。俺は前脚を肩幅以上に開き、今まで舐めていた非礼を詫びるよう咆哮を放ち、戦闘姿勢を取る。
悪いねハンター達。こっからが本番だ。
レイナが放つ銃撃を、大地を駆け、舞い踊るように避けまくり、被弾しそうな弾をブレスで撃ち落とす。
「動きが変わった!? 弾が当たらないッ!」
驚くレイナだが、それも仕方ない。銃口の向きに撃つ前の動作、放たれる素直な弾道を、俺は
普通なら無理かもしれないが、モンスターの動体視力と身体能力ならそれも可能だ。……散弾は無理だけどな!
「ちょこまかとッ! だったら殴ってでも動きを止める! ローズ! リオ!」
「おー!」
「行くぞ!」
レイナに視線を向け、ブレスを放ち牽制。大剣を振りかぶってくるルースの攻撃を、振り切る前に攻撃することで防御を誘発させる。案の定、ルースは突然の攻撃に驚いて大剣を無理やり盾にする。
「なにっ! ぐあっ!?」
そして咄嗟の事で不安定なガードの上から、大剣ごとレイナの方へと殴り飛ばす。レイナは俺を攻撃するかルースを助けるか迷っている様子。だがどちらを選ぶにせよ、僅かに余裕が出来た。
「ルース!? こんのぉ~!!」
ローズの攻撃は余裕をもって避ける。紫水獣の素材で作られたハンマーには毒がある。野生での毒はホントにキツイからな、このまま一緒に遊んでいたいが、致し方ない。
「いい加減当たれ! ぶぎゃっ!?」
ハンマーの一撃は強力だが、どうしても振るう度に隙ができてしまう。それに合わせ、ヒラリヒラリと舞い踊る様に攻撃を避け、ハンマーを振り切った事で生じた隙に合わせて殴ったり、ブレスを放つ事で大振りの攻撃を牽制する。
「うっ重い!? あ、ちょっと──いやぁ~!?」
水を吸ったことで動きの鈍くなったローズを掴み、レイナへと投げ付ける。ちょうど回復や研ぎを終えたルースにぶち当たり、二人は重なる様に倒れた。
そんなトラブルが目の前で起きたレイナだったが、流石にリオを一人で相手させる訳にはいかないと判断したようで、もたつく二人の前に出て援護射撃を開始した。
「ウソ、俺だけ!?」
慌てるリオを誘導する様にブレスを放つ。分かりやすく攻撃の動作を見せてやれば、ほら──
「ッリオ、避けて!」
「え──痛たっ!?」
俺に向かって放たれた火炎弾の射線に、リオが飛び出して来た。そして被弾して怯んだリオに向かって、ただの水ブレスを放つ。
「ぶへぇ……煙が……」
火属性の剣に水が当たると水蒸気が立ち上り、霧が発生する。とはいえ霧の範囲は狭いが、ボウガンの射線から身を隠すには使えるだろう。
「クソ、よくも……あれ、剣が!?」
そして、俺の狙いはもう一つあった。
びしょ濡れのリオが霧の中で喚いている。理由は、その手に持つ武器に宿る火属性の光が弱まっているからだろう。
過去にレイナから受けた火炎弾。それによって思い出した
ロアルドロスの弱点は、ハンターにとって周知の事実。なら当然、俺を狩猟するハンターも火属性の武器を手に現れる筈。そしてその対策に編み出したのが、リオに放った水ブレスだ。効果は見ての通り、火属性をしばらく無効化するというもの。
「火属性が無くったって!」
それでもリオは斬りかかる。だが火属性がなければその攻撃は欠片も怖くもない。鉤爪で剣撃をあしらい、弾いて殴る。
「まだだ!」
それでもリオは戦う。盾の裏からアイテムを投げ付けたり、剣に火属性が戻って来たら、小タル爆弾を片手剣で着火して投げつけるとかいうトリッキーな攻撃でダメージを与えた来たのだ。
ッ! ……やるじゃない……楽しくなってきたねぇ~!
薙ぎ払うように水流ブレスを放ち、本気で行く事を知らせるように思い切り吼える。その時に衝撃波が発生したらしく、近くにいたリオがふっ飛ばされた。
ちょうどいい、
レイナへ水流ブレスを放ち牽制し、リオにトドメを刺すよう右腕を振り上げる。
「マズっ!」
「リオォー!!」
仲間のピンチに、ルースが駆け付ける。だが俺は、その行動を狙っていたんだ。
「ルース危ない! 狙いはアンタよ!」
リオへと向けていた右腕を、駆け寄って来たルースへと振り下ろす。しかし、俺の狙いに気付いたローズがルースへと警告を飛ばした事で、攻撃は大剣を盾にすることで防がれてしまった。
「なにっ、ぐおおっ!」
大剣越しにルースと押し合う──だがこれで良い。ただのハンターとモンスターでは、力の差でモンスターの俺に分がある。
そこでちょっと、大剣を押す力の向き下へ向けてやると……?
「マズッ!?」
押し合っていた力が大剣を地面へと落とす。そして盾である大剣から、剥き出しかつ前のめりになったルースの顔面目掛けて水ブレスを放つ。
「オボボボボボ!?」
こうすることで、ルースは武器を手放す筈──ん? ルースが大剣から離れて行かない……あ、大剣とルースの手に紐が結ばれてる。武器を奪うことを警戒してたのか? 良いじゃん。
水ブレスを止め、ルースと大剣を結ぶ紐を水流ブレスで切る。これで大剣をゲットだ。
……まあ、ルース付きで大剣を振り回してもよかったが、それだと死んじゃうしな。それに──
カッコいい木の枝を見せつける子供の様に大剣を掲げ、俺はハンター達に向かって、無邪気な笑顔を見せた。
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■オマケ【依頼書】
何か足りなかったり違ったりしたら教えてください。
狩猟環境隙不安定
主なモンスター ルドロス
クエストレベル★★★★★★☆☆
成功条件
大水獣の狩猟または撃退
失敗条件
タイムアップ
報酬金ゼロ
特殊条件隙間クエスト受注・参加条件
隙間埋隙間埋特別狩猟許可書所持者
隙間隙間隙間依頼主
依頼詳細