ロアルドロスに転生した話   作:黒木箱 末宝

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しかも赤色ですよ! すごくうれしいです!

コメントとここすきもありがとうございます!
何がウケたの可視化出来るのでとても為になります!

そして誤字脱字報告ありがとうございます。修正しておきました。


地震に備える話

 竜車の荷台に積み込まれる大きなラギアクルス。

 その上で寛ぎながら手を振るハンターちゃんに手を振り返した俺は、ルドロス達の()()に答える事にした。

 

 本当なら発情期なんてそういった時期が来なければ起きないってのになあ? そのへんどうなのよ。

 

「オウッ? オウッ!」「ピャーン!」「アオッ!」

 

 ああ、俺が雄として魅力的で? 餌と水が常にあって? 産む場所も余裕もあるから?

 

 ……俺の所為かぁ~。

 

 ……まあ、良いか。このまま増え過ぎるようならハンター達が何とかするだろう。よく側に来るルドロス以外には、特に思い入れもないしな。

 

「ピィー!」

 

 ああはいはい……クソぉ、ルドロスにそんな気を起こす気ないのに……本能がなぁー! 本能が俺の背中を押してくるんだよな~~!!!

 

 そうして、戦後の昂りを極地的繁殖期を迎えたルドロス達で収めていると、どうも見たこと無いルドロスが混じってるのを見つけた。

 交じりあった後に誰かと問えば、強い雄を探しに来てたとのこと。……間引きは頼んだぜハンター諸君!

 

 ──ふぅ、後何匹よ。え、全員? ……持ってくれよ、俺の狂走エキス!!

 

 

 

 

 そんなこんなで孤島のエリア2。キャンプを出て直ぐの滝のあるフィールドに来ていた俺は、水分補給も兼ねて滝のシャワーを浴びに来ていた。

 

 最中に気付いたんだが、俺の(たてがみ)から妙に血の臭いが濃く臭っててな。

 壁に押し付けて絞ったら、出る水が赤いのなんの。

 たぶんラギアクルスの血を吸ってたんだろう。

 

 そうして鬣を綺麗にし終えた俺は、急いでルドロス達の元へと戻る。

 この後に来る()()に、ルドロス達はパニックを起こしてしまうと考えたからだ。

 

 そして再び狂走エキスを酷使してエリアを走り続けた俺は、どうやら()()()に間に合ったようだ。

 

 おーいルドロス達、これから──来たか!

 

 俺がルドロス達に声を掛けたその時だった。

 

 孤島全体が横に強く揺れだしたのだ。

 

 最初にドカン! と強く揺れ、後は鐘の余韻の如く、揺れは緩やかに収まっていく。

 

「オウンッ!?」「ピィー!?」「キュアー!?」

 

 はいはい落ち着いて、大丈夫ですよ~。でも岩からは離れておこうねー。

 

 パニックになるルドロスを一喝して集合させ、浜辺へと集結させる。

 その直後に岩壁が剥離し、今までルドロス達がいた場所に落ちて来た。

 

 ……間に合って良かった。

 

「ピィー!?」「ビャーン!?」「アウッオゥン!?」

 

 落ち着け──は、無理かな。

 あー、この揺れは直ぐに収まる。何せこの揺れはクソデカツノアリウミヘビモドキの所為で、それを暫くしたらちゃんとあのハンターが追い出すし、戻って来てもぶち殺してくれるからさ!

 

 そう言ってルドロス達を宥める。

 すると、揺れが収まるにつれてルドロス達も落ち着きを取り戻していく。

 

「オウッ!」「アオッ!」「ピィ~!」

 

 え、何々? 揺れの元を知ってるならどうにかして欲しいって? 無茶言うなよ、元凶は古龍だぞ?

 

 そう伝えるも、ルドロス達は揃って首を傾げ何も分かっていない様子。

 まあ、古龍なんて普通に生きてても会える確率低いからね。仕方ないね。

 

 ……そういや孤島に古龍来ねぇじゃん。やったぜ!

 

 自身は古龍と遭遇しない事に気付いた俺は喜んだ。

 

 そんな事を考えながら、俺達は何時も通りに日々を過ごして行った。

 

 

 

 ■

 

 

 

 ラギアクルス達を狩猟して帰還したハンター。

 しかし、そんなハンターを待ち受けていたのは、収まる筈の地鳴りによって滅茶苦茶になったモガの村だった。

 

「ッ地鳴り!? 何で、ラギアクルスは倒した筈ッ!」

 

 急いで村長の元へと走るハンター。

 するとそこには、慌てる皆を落ち着かせようと叫ぶ村長がいた。

 

「皆の者、落ち着け! 落ち着くのだ!」

「村長……!」

「……お前さん、一つ教えてくれ」

 

 村長の前にハンターが到着すると、村長は確認する様に、強くラギアクルスの事を聞いてきた。

 

「先ほどの狩り、ラギアクルス二匹を仕留めることはできなかったということかの?」

「いいえ! ちゃんと仕留めました!」

 

 そうハッキリと答えるハンター。

 分かりやすく討伐証明として剥ぎ取った、大きさの違う二本の角を見せると、村長は信じてくれた様子で言った。

 

「なに? 間違いなく二匹とも狩ったとな? ……この二本の角……ふむ、間違いないだろう。だが……それでは、今の地鳴りはいったい……?」

 

 そう言って座り、何やら考える村長。

 その漏れ出た独り言を聞くに、地鳴りの原因はラギアクルスではなかったらしい。

 

 村長もラギアクルスが二匹もいたから、もしやと考えていたのだろう。

 伝令がラギアクルスによる爆発の話も先んじて伝えていただろうから、尚更そう思っていたはずだ。

 

 だが、地震の原因はラギアクルスでは無かった。

 

 すると、村長が唸り声を上げる。

 

「このままではまずいぞ! モガの村が危機に見舞われるやもしれぬ!」

 

 そう言って、村長は成すべきことを考え始めた。

 

「ッ……!」

 

 私は悔しくて仕方がなかった。

 自分がこの村に派遣されたのは、未知の地鳴りの調査のためだ。

 だかそれがどうだ、自分一人で勝てたかも分からない相手に、あろうことかモンスターの手をかりて戦い、それでも使命が果たせず地鳴りは解決していない。

 

「……狩人。また、お前さんの力を借りたいことが出るやもしれん。その時は、相談させてもらいたい。頼むぞ」

「……はい、村長……」

 

 私を頼ると言った村長の言葉が、今の私には痛く滲みるのだった。

 

 

 

 しかし、落ち込んでばかりはいられない。

 私は、装いをラギアクルスの防具に変え、新たなクエストへ向かっていた。

 

「……ラギアクルスの捕獲……今回はチャチャもいないし、あのロアルドロスの助けも無い」

 

 私の側で騒ぐオトモは今日はいない。

 二匹のラギアクルスとの戦いの中、いつの間にか居なくなっていたのだ。

 

「無事だと良いけど……」

 

 そう呟きながら、私はラギットランスを背負い直した。

 

 その後、私は一人でラギアクルスにリベンジした。

 個体も場所も違うが、見事に捕獲に成功。

 ちゃんとソロで倒せた事に、私は漸く自信が付いた。

 

 その後私は、ドボルベルクを倒し、オトモとしてカヤンバが増えたりしながらクエストを熟して行く。

 そうしてラングロトラを倒し帰ると、なんとチャチャが帰ってきていた。

 

 

 

 チャチャとカヤンバの言い合いを他所に、チャチャが見たという巨大な存在について話し合う。

 

 アイシャから地震の原因が分かったため退去指示が一旦なくなったと聞き、セガレからは海底調査用のお面の修理を依頼された。

 

 直ぐに納品しようとしたが、古代鮫の皮が足りなかった。

 獲ってくるとセガレに言ってモガの森に来ると、そこにはまたしてもあのロアルドロスがいた。

 

「オウッ?(どしたのハンターちゃん)」

「ロアルドロス……これでね、鮫を狩りに来たの」

 

 何をしに来たと問われた気がしたので、銛を見せて古代鮫を狩りに来たと伝える。

 

「キュアー(あ、皮が足りなかったのね)。オウッオウッ(分かる、俺も前世の時に鮫狩りに出ることになったもん)。ピィー……(しかも体力調整がまー面倒で……)。オウッ!(あ、ごめんごめん。道塞いでたね)」

 

 するとロアルドロスは銛を見て何かを考えた後、喋っているかのように、頷きながら鳴きだした。

 

 ……ロアルドロス(モンスター)が喋っている?

 

「ピュイィ~~!(おーいルドロス達、ハンターちゃんが鮫狩りに行くってさ。道開けたげて)」

 

 ロアルドロスは何かを思い出したかのように鳴くと、ルドロス達に指示を出して道を開けてくれた。

 

「……ありがとう」

「オウッ!(じゃあねハンターちゃん)……アウッアウッ(……ナバルデウスをよろしくね)。」

 

 ロアルドロスやルドロス達に見送られながら海に飛び込む……待って、ロアルドロスは銛を理解している?

 

 ……しかし、今考えることでは無い。

 

 湧いた疑問を振り払い、私はエリア11番に潜って、海底の隅で泳いでいる古代鮫へ銛を突き立てるのだった。




ハンターちゃん視点の原作と変わりない部分はカットしています。
気になる方は本編をやろう!



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