「つ……筑波!」
帰ろうと荷物を持とうとしていると耳郎に声をかけられた
「どうした?」
振り返ると緊張した面持の耳郎がスカートをギュッと握り言葉を続けていく
「あの…話がある!」
「あっ」
そういえば体育祭が終わった後に話があると言ってたな
「あのここじゃあれだから……屋上行こう///」
屋上か、了解した
「「……」」
夕焼けの屋上、オレンジ色に染まった空が空気を暖めている
「えっと…」
話し出しづらいのか耳のプラグをコツコツっとぶつけている、よし
「今日は大変だったな」
フェンスに体を預け空を見上げる、飛んだら気持ちよさそうな茜色だ
「!…そうだね大変だった」
ニカッと笑った耳郎も同じようにフェンスにしなだれかかる
「うん……よしっ!筑波!」
こっちに振り向いた耳郎はしっかりと目を見て俺の手を握る
「ウチと筑波はさ最初は受験の時に出会った それから色々あったね」
「あぁ色々あったな」
思えば受験の時もUSJで襲われた時も耳郎は近くにいたな
「ずっと考えてた まだ付き合いは浅いかもしれないでもこの気持ちはきっと間違いじゃない」
「ウチ耳郎響香は…筑波敬介の事が好きです!!」
…………へっ?
「えっ!? おっ俺の事が!?///」
話ってそういう事か!?
「ぷっ……もう顔真っ赤じゃん」
「そっそんな事言われてもな! 告白なんて初めてされたんだ!」
「へぇ///…じゃあウチが初めてだ」
花が咲いたように笑う耳郎、ダメだ告白なんかされたからかまともに顔も見れない///
「答えさ…聞いていい?」
「おっ 俺は「「待った!」」!?」
耳郎の事を何とか返事しようとした時屋上のドアがあき柳と小大が入ってきた
「柳さん!小大さん!?」
「やるとは思ったけど大胆に言ったね響香…」
「ん*1」
「まぁそうだよね…筑波」
「こっから大変だよ?」
大変って…
「うらめしいけど…はっきり言うわ」
「私は貴方が好き 愛してるわ」
「あっ 愛!?///」
「ん…筑波君」
「小大さん…って近い///」
気づいた時に小大は右側に近づいてきており腕に手を組むように抱きしめる
「私も好き 貴方が筑波敬介が好き」
「こっ……小大さんまで///」
なっなんで俺にこんなに人が
「なんでかわかんないって顔してるねw」
「にぶちん…うらめしいけど」
「ん*2」
ひっ 酷い言われようだ
「すぐに答えを出せなんて言わないってか言えない空気だし」
そこまで言うと耳郎は真正面まで近づいてきて胸に耳を起き俺の心音を聞くように目を閉じる
「そうね でも」
柳が左側から体を預けるように引っ付いてくる
「ん…これからは」
既に抱きしめていた腕をさらに強く握りしめてくる小大
「「「ちょっと積極的に行くから覚悟して?」」」
これはちょっとなのだろうか?……正直体育祭よりとんでもない戦いが今日始まった
「兄さん……俺は」
そんな中 1人の男は己の手を握りしめ怒りと憎悪に満ちた目で〝ヒーロー殺し〟の特集を睨みつけていた
「父さん 母さん 火伊那さん おやっさん」
「どうした神妙な顔して」
「告白されたんだがな」
「あらあら!」 「ふふっ 君にも春が来たか」
「3人からされたんだ///」
「「「「!?」」」」
↑帰宅後優勝おめでとうパーティー前に行われた会話である