昭和の力のアカデミア   作:妖狐アルル

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24話

ヒーロー名を決めるなどを行った放課後、指名の中から決めるべきではあるが体を動かさないのも落ち着かないので訓練所を借り体を動かしている

 

「はぁ!」

空気を切り迫る尻尾を左手で抑えた右腕で防ぎ押し返す

「まだまだ!」

尻尾で地面を叩き空中で回転を加えた一撃を放つ

尾空転激!

 

「っと! これは受けるのはまずいか」

バックステップで躱し腰に巻かれたタイフーンに風が取り込まれ体を変身させる

「個性把握テストの時の!……とはまた違う」

 

赤い目が光り黒が強めの深緑のボディ赤いマフラーが風に舞う

仮面ライダー1号桜島ver.

「行くぞ尾白!」

 

「来い!」

尾白は尻尾をバネのように縮め伸ばし勢いをつけた飛び蹴りを放ってくる

「おおおおおお!!」

 

開いた右手に力を込め迫る尾白に振り下ろす

ライダーチョップ!!

振り下ろされた手刀と放たれた高速の飛び蹴りがぶつかり合う

 

「ぬぅ!」 「くっ!?」

お互い勢いを殺しきれず後ろに下がる、やはり尾白格闘戦となると他のクラスメイトとは一線を画しているな

 

「まだまだ行く…ぞ?」

お互い体制を立て直し向かい会おうとした時自分の右手に違和感を覚え己の右手を見て言葉を失う

 

本来の1号と異なりマッシッブとした腕となり緑に輝いている、この腕は…!?

「どうしたんだ筑波!その手…」

「いっ いや俺にもさっぱり」

しばらくすると腕は元の1号の物に戻った

 

「大丈夫の様だ続けよう」

「そうか?」

その後も尾白と手合わせを時間いっぱい続けた

 

「流石にあれだけ動くと腹減るな」

「何か食べて帰るか?」

いいね何食べる?と笑う尾白、おやっさんに晩飯食べて帰るって連絡しとこう

 

「近くに美味いカレーを出す和風喫茶があるみたいだよ」

「いいじゃないかカレー動いた後に食べるの美味いよな」

調べた尾白の携帯を見ると本当に近くのようだ

「よしっ ほら」

カブトローを呼び出しヘルメットを尾白に投げ渡す

 

「おっと…なぁ筑波」

「なんだ?」

「俺とバイク二人乗りってできる?」

尻尾をフリフリと揺らす、ふむっ

 

「尻尾が後輪に巻き込まれないし大丈夫だろう」

少しバランス感覚が違うが何とかなるだろう

 

カブトローを走らせ目的地の和風喫茶〝恐竜や〟に到着する、はて何か聞いたことのある名前のような?

「いらっしゃいませ どうぞ空いてる席におかけください」

 

店の戸を開け入ると頬に爪?のようなものが付いた青年が接客に出てくる

カウンターに座るとお冷を置き去っていく

 

「恐竜カレーに恐竜カツ丼…」

「店内の雰囲気もそうだったけど店主さんは恐竜が好きなのかな?」

 

「はいここの店主スケさんは恐竜を愛してるお方なんです」

コップを拭いていた店員さんが話に入ってきて教えてくれる

「今は世界中を回る旅に出ていまして……御歳90歳とは思えないほど元気な方なんです!」

「「90!?…それはすごいですね」」

 

「って値段安い…今どきサラダセットでカレーが900円」

「あっ100円プラスで大盛りにもできますよ!」

それでも1000円なのは安いと思うんだがな……

 

その後2人で恐竜カレーを頂き店を後にする

「ありがとうございましたー!」

「いい店だったな」

「あぁ しかも美味しかったし」

結局2人して大盛りを頂いたがかなり美味だった、やはり老舗というのは強いな

 

「じゃあ俺はここで また明日な筑波!」

「あぁ また明日」

改札口に入っていた尾白を見送りカブトローに跨り帰路に着く

 

「あの腕……あれは間違いない」

帰る途中放課後の特訓中に変化した腕を思い出していた、あれは間違いない

 

「ネオ1号の物だった…」

ネオ1号これは通称で本来は仮面ライダー1号なのだが登場したのは昭和でなく平成、そう平成なのだ

俺の個性は昭和ライダーとばかり考えていた、だが今日のあの腕は平成1号の物だ

 

正直予兆はあった……あの襲撃の際におった瀕死の経験あれから俺の力つまり個性が強くなったように感じた

もしあの瀕死の体験が俺の個性を進化させたというのなら……

 

「ものにしなくては…新しい力を」




尾空転激
空中で縦回転を加え尻尾を頭上から叩きつける技

次回は職場体験先に行きます
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