賢者の孫は探求を   作:半目真鱈

3 / 3
第三話 スキル

魔法と言う学問に触れてから思ったことがある。それは魔法が汎用性の塊だという事だ。

 

「パッと思いつくだけでも火・水・土…果てには空間干渉と、上げだしたらキリがない程に汎用性に優れている」

 

対して魔術に出来る事もかなり多い。例えば空間移動・拠点の作成、分身を始めとした。各種の魔術を俺は扱える。だが、魔法とは先人が積み重ねてきた努力…それを俺一人で敗れる物か?そう思い立っていた。

 

「いや…考えるのは後だ。今は探求こそ全て。試しに何を探求しよう。魔物?それとも付与?そうだ付与にしよう。それならば俺も明るいしな。」

 

付与魔法とは道具に魔法的効果を乗せる事を言う。と言う事は…これって人体にも付与できるんじゃね?そう思い立った。例えば兄さんが使うジェットブーツだったかな?それを人体で使えるようになるやも知れん。

 

「いや…簡単な所でスタミナの増強とか面白いかも知れん。」

 

これを仮にスキルと名付ける。だが、もしもこれを人間すべてに付与したら?俺は忽ち英雄か…はたまた魔人か?面白そうな事になりそうだ。

 

「取り合えずネズミで実験してみるか。」

 

それからネズミを用いた人体への付与魔法だが、暗礁に乗り上げたと言っても良い。何せ人体に無いパーツをくっ付ける様な物だ。拒絶反応が出るもの仕方の無い事だ。

 

「…取り合えず何で拒絶反応が出てるんだ?」

 

それが始まりだった。拒絶反応から逆算して何が原因なのか探る作業にはかなりの時間を要した。だが、遂に見つけたのだ。それは魂と銘打った。それがスキルの不具合の原因だったのだ。

 

「つまりは魂にスキルを張り付ければ拒絶反応が無い?」

 

それを試してみると、見事に成功した。初めはスタミナ増強だけだが…これが進化すればもしかしたら魔人すら超える程の怪物になるかも知れん。

 

「でも…一人一人張り付けるのって面倒じゃね?」

 

つまりは自動でスキルを付与するシステムを作れば良いという事だ。これを仮に機械神計画とする。が、これにはパッと思いつくだけでも問題だらけだ。

 

「先ずは魔力、二に制御能力、三に不滅の核」

 

この3つの問題をクリアしないとスキルの自動振り分けは叶わぬ夢だ。まぁその前に魔物に関しての実験をしてみるか。

 

それから魔物に関しての解剖、観察、解析…それら全てを熟した結果、一つの事が分かった。

 

「魔物って。生物として不完全じゃね?」

 

そう…魔物には生殖機能が無いのだ。実験の結果生まれた子供は全てが通常の生物だ。これは生物として有り得ざる欠点だ。これはどういうことか…。

 

「つまり…魔物とは生命のバグ…生まれるべきでは無いモノの事を言う。」

 

魔物化する時の巨大化も含めて要実験だな。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。