どうやら俺はアメイジングでデジタルなサーカスに来ちまったらしい   作:黄金アオキ

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アメイジングデジタルサーカス視聴後
「ポムニちゃん可愛すぎ」
「ハーメルンに二次創作ないかな」
なかったのでこの気持ちを発散するために書くしかないな...
初投稿です


デジタル空間に来ちまったらしい

 

 

「 ———今日もこれといった情報はないな」

 

会社へ向かう電車の中でスマホをスワイプしながらひ

とりごちる。もう9年あまりと続いている結果になん

の感慨もなく、すぐにイヤホンを耳につけ音楽を流し

 

この世界はごくごく()()の世界だ

もちろんどこかの国が戦争をしていたり、おっかない

事件があったりもする。でも、当事者でもない限りそ

んなものは日常的なものでしかない

 

この世界には特別な力をもつものはいないし、人外な

ものもいない。謎の集団失踪があるわけでもないし、

俺を好きな美少女がいるわけでもない

 

俺は転生者だ。前世でなんだかんだあって死んだらい

つの間にか赤ん坊になっていた。神様的な存在に会っ

ていなかったため色々と不安はあったが、それでも俺

は期待と興奮を胸にこの世界を生きてきた

 

しかし、この世界は普通の世界だった。加えて俺にも

チート能力のようなものはなかった

最初は、転生先も転生特典も選べせてくれなかったこ

とにむかついたが、今は今で楽しんで生きている

 

俺は人生2週目ということもあり小、中、高ではそれ

なりに充実した生活を送れた。高校卒業後の進路を大

学か専門学校かで悩んでいたが、前世から大好きであ

るゲーム開発を仕事にするために東京にある専門学校

を選んだ

 

そして齢23にして中小のゲーム会社に入社することが

できた。

自分で言うのもなんだが俺はゲーム開発の技術は誰に

対しても負けない自信がある。会社からも期待の新人

であるとされている

俺はこの普通の世界で生きることが、今やなによりの

幸せとなっている

 

「さて、今日も一日頑張って、帰ったらゲームでもす

るか」

 

こうやって今日も終わっていく

 

そのはずだったのに...

 

————————————————————————

 

「ふう...今日も疲れた疲れた」

 

会社から帰還後、早々に自分の部屋のイスに座りパソ

コンの電源を入れる。机の上にはコーラとポテチが置

いてあり、すでにゲームを楽しむ戦闘体勢が出来上が

っている。

しかし、今日はいつもと違いもう一つ机の上に置いて

あるものがある。

 

「これってちゃんと使えるVRゴーグルなのか?」

 

手にとってそのVRゴーグルを改めて見てみる。いやに

メカメカしく無骨な外見で、頭がすっぽりと入ってし

まいそうなほどの大きさ。もはやSF映画に出てきそう

な洗脳装置と言われても納得しそうだ

 

「いつアマ◯ンでこんなの頼んだか覚えてないけど、

注文履歴はちゃんとあったし大丈夫だとは思うけど」

 

視線をVRゴーグルからパソコンのモニターに移し、今

日やるゲームを吟味する。俺のパソコンに入っている

のはほとんどがエロゲーである。昨今Rー18もののビ

デオが見れる時代において俺がエロゲーをやる理由は

変態どもが突き詰めた究極のマニアックなフェチ

堪能できるからである。

そう、俺はもはや一般的なエロに満足できなくなって

しまったのだ

 

「VRエロゲー早速やるか!」

 

ゲームを起動し、あらかたの設定を終え、あとはVR

ゴーグルの設定のみである。初めてなのでどう設定

すればいいのか分からないがとりあえずかぶってみる

ことにする

 

「お、しっかり頭にフィットするな」

 

かぶり心地は堪能し、一度外そうとVRゴーグルに手

をかけた時、不意に瞬きをしたくなった。いや、した

くなったというよりただの生理現象だ。なんのためら

いもなく瞬きをしたその瞬間———

 

 

 

 

 

〜ルンッルンルンルン,ルルルン♪

 

ルンルンルン,ルルルン♪

 

ルルルルン,ルンルンルンルンルン♪〜

 

 

 

 

 

         ガング〜ル♪

 

 

         ズーブ〜ル♪

 

 

       あ〜とキンガーも〜♪

 

 

 

 

         ラガ〜タ♪

 

 

        ジャック〜ス♪

 

 

        それに()()()〜♪

 

 

          毎日

 

          毎日

          毎日

          毎日

        おおさわぎ〜♪

 

      月も太陽もとびこえて〜♪

 

 

〜ルンッルンルンルン,ルルルン♪

 

ルンルンルン,ルルルン♪

 

ルルルルン,ルンルンルンルンルン♪〜

 

 

 

———なんだここ

 

 

まず視界に入ったのは、演劇をしている海外のカート

ゥーン風なデザインであるキャラクター達だ。紐仮面

、バラバラパーツ、チェスの駒、人形、紫ウサギ、ピ

エロ少女。全員澱みなく役を演じているがピエロ少女

の動きだけがぎこちない

 

次にあたりを見渡すと目が痛くなりそうなほど明るい

原色で彩られた空間が広がっていた。子供がブロック

を積み重ねたようなものがそこらかしこにある。デパ

ートにある幼児のお遊びコーナーみたいだ。しかし、

明るい雰囲気とは裏腹にどこか現実味がなく殺風景な

感じもする。

 

「ドコだよッここッ!」

 

あまりに以前見ていた景色との違いように思わず叫

ぶ。

俺確かにさっきまで自分の部屋にいたよな?誘拐か?

いやそんなことよりも...そんなことよりも...

 

「ねぇ、大丈夫?まずは落ち着いてみましょう?私も

あなたと同じ経験をしたからあなたの気持ちはわかる

わ」

 

「そうよ新入りさん、ポム二の言うとおりまずは落ち

着きましょ。何も心配することはないから大丈夫

よ!」

 

取り乱している俺を心配してくれたのか、ピエロ少女

と人形が声をかけてくれる。俺も言われたとおり冷静

になろうとする

 

「...ここから出る方法はありますか?」

 

「残念だけど...今はまだ出られないの、残念だけどね」

 

 

「今はまだじゃなくてこれからずっとの間違いだろポ

ムニ」

 

ピエロ少女の言葉に被せるようにニヤニヤした紫ウサ

ギが言い放つ。

え、まじで...もしも万が一にもここから出られない場

合、ものすごくまずいことになる...

 

「黙ってジャックス、でも彼の言うとおりよ。新しい

おうちと体にようこそ」

 

「ここにずっと住めっていうことですか?」

ツギハギパーツが言ったことに無意識に小さく呟く。

そんなの不可能だ。だって肉体がもつわけがない。最

先端医療技術が集結した病院に肉体が置いてあるなら

まだしも、俺は誰も何もない自宅だぞ。

 

いやよく考えれば会社が俺の異変に気づいてくれるは

ずだ!そうすればいずれ俺の頭のVRゴーグルは外さ

れるはず!

しかし、それは非常にまずいぞ...一番まずい...

 

 

大丈夫?

 

ふと、手が握られる感触がした。横を見るとピエロ少

女が俺を見つめていた

 

「私、最近わかったことがあるの、なんでも自分1人

で抱え込んじゃいけない、みんなにちょっとずつでも

いいから頼ることが大切だッてね!」

 

「今のあなたはここに来たばかりの私と同じような気

がするの。私はあなたに前の私のようになって欲しく

ないというか...とにかく頼って欲しいの...」

 

何も温度を感じていないはずの握られた手からポカポ

カ暖かいものが伝わってきている気がする。手を握ら

れることがこんなに人を安心させるものなのかと思っ

た。ずっと握っていたくなる感触だ

 

「ありがとう...ポムニさん、お願いなんだけどまだ手

を握ってもらってもいいでしょうか」

 

「ま、まあ私が頼ってっていったんだし...それくらい

お安いご用よ!」

 

ポムニのおかげで心が落ち着き、冷静に考えられるよ

うになった。

そうだよな、背に腹は変えられないよな、たとえそれ

V()R()()()()()()()()()()()()()()()()V()R()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()...な

 

 

「どうやら落ち着いてくれたみたいね!それじゃあ

自己紹介するわね。私はラガタよ!」

 

「ズーブルよ、よろしくね」

 

「ガングルだよ...」

 

「そして、あっちのイタズラそうなのがジャックス

で、あっちの少し抜けてそうなのがキンガーね!」

 

「誰か昆虫採集の話をしたか!?」

 

まだ全部受け入れたわけじゃないし、不安がないと

言ったら嘘になる。でも、まあなんとかなるか!

 

 

「みんなッ!たぶんこれから迷惑かけると思うけど

よろしくお願いします!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ケイン「私の出番は?」
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