どうやら俺はアメイジングでデジタルなサーカスに来ちまったらしい   作:黄金アオキ

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ポムニちゃんはは曇らせ顔が一番似合うかもしれないけど、それはそれとして笑ってるポムニちゃんも絶対可愛いと思いますね。

今回、まだこの主人公の名前はまだ出てきていません。


この世界を案内してくれるらしい

 

一悶着あったが、今はだいぶ落ち着くことができた。いまだにこのおもちゃ箱のような景色には違和感を感じ慣れることがない。しかし、これからここで過ごすのであればこの景色に慣れなければならないのだろう。今はとりあえずこの世界について教えてもらいたい。

 

「えっと、ここのことを教えてくれないか?」

 

さっきまで手を握ってくれていたポムニに尋ねてみる

 

「それならケ「それなら私から説明しようッ!」

 

ポム二の言葉を遮りながら発せられた後ろからの声にびっくりして振り返る

そこにはいたのは、明るげで活発的な声からは想像できない異色な姿形をした奴だった。ド派手な赤いタキシード。さらにその上を飾るのは歯茎であり、その中にある二つの目玉からそれが顔に値する部分だとなんとなく分かった。その姿を見て反射的に口が開く

 

「え、X→$☆(キモッ)

 

しかし、言葉を放った瞬間、謎の効果音が発生し、声がかき消された

 

「うん?X→$☆(キモッ)X→$☆(キモイ)X→$☆!(キショイ!)

 

「アーッダメダメ、ここでは汚い言葉は禁止されてるんだ!」

 

言葉を乱射する俺の口を赤いタキシードを着た歯茎が抑える。

咄嗟になぜ禁止なのか問おうとしたが、その前に発言の先手をそいつに取られた

 

「私の名はケイン!このサーカスを取りまとめる舞台監督だ!これから君にここの説明をしたい!それじゃあ早速案内しよう!」

 

ケインに体を掴まれた瞬間景色が切り替わった。目に映っているのは浮島の全体であり、巨大なテント、プール、遊園地が見える。次に島の周辺に目を向けると、何にもなくただ白い空間が広がっていた。どうやら浮島がポツンと一つあるだけらしい。そして次に自分の足元に目を向けてみる。もちろんなにもなかった。そう。なにもないのである...

 

「いやッ高すぎッ高すぎッ!落ちるッ!死ぬ死ぬッ!」

 

叫びながら咄嗟に近くにいたケインに落ちないようにしがみ付く

 

「おっと、安心してくれたまえ!このデジタル空間では高いところから落ちても死ぬことはない!例え、どんなスリリングな事をしても大丈夫だァッ!!......ある一つを除いてね...」

 

「いやッそういうことじゃないッ!早く降ろしてくれってことだよッ!」

 

「それじゃさっそく説明しよう!」

 

的外れなことを言い、そして俺の言葉を無視してケインはこの場所について説明した。まるで言葉のキャチボールが成立していない

後で絶対に奥歯をガタガタいわせてやることを心に誓った

 

「それじゃあ、次に行こう!」

 

それぞれの施設、テント、グラウンド、デジタルプール、デジタル遊園地について説明されるとすぐに次の場所へと移動した。しかし、そこは全くなにもない空間だった

 

「ここは虚無空間だ!まず、ここに出かけることはない!私ですらなにがあるか分からないんだ!」

 

「何もないな」

 

この虚無空間はいわゆる後々マップが追加される場所なのだろうか。それともマップを追加しようとしてできなかった名残りなのか。この世界は開発途中なのか、それとも完成しているのか。なんとなく気になりケインに尋ねる

 

「なあ、ケイン。この世界はテスト版か?それとも製品版か?後、ケインってどのくらいここにいるんだ?」

 

「------」

 

「ケイン?」

 

沈黙が場を支配する。なにも言わないケインの顔を見てみると、目がテレビの砂嵐のようになっていた。肩を揺さぶっても、歯を引っ張っても、ケインはうんともすんとも言わない

 

「え、ヤバくないかこれッ!おーいケイン!」

 

耳元?で叫んでもなにもケインはなにも反応を返さない。

 

「どうすんのこれ?」

 

—————————————————————————————————

 

ケインに新入りが連れて行かれた後、残されたサーカス団員らは新入りのことについて話していた

 

「それにしても、ポム二に続いてまた新しいのが入ってくるなんてね。今回の新入りが楽しめる奴だったらいいけど」

 

「ちょっとジャックス初日から新入りにイタズラなんかしないでよね!」

 

「君に指図されるいわれはないな。その指をくわえてうるさい口を閉じてなよ」

 

いつも通りのジャックスとラガタ

 

「仲良くなれるといいな...」

 

「大丈夫だガングル!心配する必要はない。彼からはなにも悪いものは感じ取れなったからな!ほっほうッ!」

 

「キンガーの言う通り、心配する必要はないよガングル。またケインの冒険があるだろうしね」

 

ガングルを勇気づけるキンガーとズーブル

 

そして、

 

「ポムニ!あなたにとっては初めての後輩ね!私たちでちゃんとサポートしてあげなきゃね!」

 

「...」

 

ラガタの問いかけを返さずポム二は複雑な表情を浮かべていた

 

「ポム二、どうしたの?」

 

「...えーと、なんて言うのかしらどう接すればいいのかがわからないの」

 

その言葉を目敏くジャックスは拾い上げた

 

「へ〜、その割には大胆なファーストコミュニケーションだったけどねェ」

 

「それは彼が初めてここに来た時の私のみたいだったから...」

 

「確かに、これまでのポム二とは違ったように感じられたぞ!」

 

そこにズーブル、ガングルが声を挟む

 

「ジャックス揚げ足取りをするのはやめなよ。それとキンガーも。でもポムニ、あんたが考えてることを私たちにも教えてくれないかい?」

 

「...そうだよ。聴かせてくれるとうれしいな」

 

「ズーブル、ガングル...ありがとう」

 

ラガタも声をあげる

 

「ポムニ、あなたが思っていることを私たちに話してみてちょうだい。1人で抱えて悩むよりかは全員で悩んだ方がきっといい解決方法を見つけられるわ!!」

 

「ラガタもありがとう。それじゃあ聞いてもらってもいいかしら?」

 

ポム二からのお願いにジャックスを除く全員が静かに耳を傾けて待っている

ポム二はひとつ息を吸って話し出した

 

「私はまだ心のどこかでこの世界で生きていくことを受け入れられてないんだと思うの。だから、そんな私が彼に()()()なんて言葉を言ってしまったら、私はその心に蓋をして今後生きていくことになる。それが私にとってはとても怖いの。でも、もし彼が不安や悲しみを抱えていたら私は手を握って助けてあげたい。これはみんなにも言えること。どうすればいいのかな?」

 

ポムニの心の内を皆がそれぞれ受け止める。

 

「ポムニまずは相談してくれてありがとね!私たちはそれが一番うれしいわ!ね、みんな!」

 

ラガタの声にみんなが頷いた。

 

「ジャックスも、そうでしょ!」

 

ジャックスはそっぽを向いて吐きそうな顔をして言った

 

「ハイハイ、そうですねェ〜」

 

ただ相談をするそれだけでこんなにも心が和らぐ。ここに来てからずっと抱えてきたものをみんなに知ってもらうことが、どんなにうれしいかを感じることができた

 

「ポムニ、あんたいつも周りに気にかけて遠慮ばかりしてるでしょ。あんたは遠慮のしすぎよ。もっと周りに甘えたらどうだい?」

 

「そうだよ...頼りないかもしれないけど、いつでも頼って」

 

「そうだぞ!全て1人で抱え込んで無理をするのは体に悪い!君は頼ることを覚えてるべきだな!」

 

「勝手にすればいいだろ。これ以上馬鹿馬鹿しい会話に付き合わせないでくれる?」

 

「そういうことよポムニ!ここにいるみんなであなたを支えるわ!だから、あなたのやりたいことをやりなさい!もしもうまくいかなかったら私たち全員であなたを助けるわ!」

 

みんなからの言葉を反芻する。こんなにも私を必要としてくれていること熱いものが込み上げてくる。それを言葉に変えて口に出した———————

 

 

みんな、ありがとう!

 

 

————心の底から私ははにかんだ

 

 

——————————————————————————————————————

 

 

 

 

「ケイン〜起きないと目ん玉をL@D.?#(金の玉)にするぞ〜って、これもNGワードなのか」

 

 

「ここがッ一番拳を叩き込みやすい角度ッッ!」

 

 

「領域展開、無量空処ッ!」

 

 

「ザ・ワールド!動き出せ時よ!WHっっっっっっy!」

 

俺は虚無空間でケインを元に戻すために色々なことをした。しかし、ケインはなにも反応を返してくれない。俺の声だけが虚しく響くだけであった。

 

「もう何やってもだめなんだが」

 

諦めかけた時、ふとケインの帽子が目に入った。なんとなく手に取る。すると突然何かがにゅるんと出てきた

 

「やぁ、ボクはバブル。君は新入りの子だね。ここで何をしてるの?」

 

「なぜかすごく既視感があるような気がする。君はケインの関係者かな?まあ、そんなことよりケインを元に戻してくれないか。ずっと動かないんだよ」

 

俺がバブルにそう言うと、軽快な返事と共にその体を巨大にし俺とケインの体を丸呑みした。そして次の瞬間には落下していた

 

「ウワァァッーー!!」

 

「ハッ私は今までなにをしていたんだ!状況を説明するんだバブル!」

 

「いやそんなことより助けてェェェッーー!」

 

俺の叫びも虚しくどんどん落下していく。下を見るとサーカスのみんながこちらを見上げていた。どうやらここは最初の場所らしいことが分かった。そして、次の瞬間には———————

 

ブチュ

 

「ぶげぅ」

 

———————地面とキスをしていた

 

遠くから声が聞こえ、足音が近づいてくるのが分かる。どうやらみんなが駆けつけてくれているようだ

 

「」

 

何やら言葉を投げかけられているが頭がぼーっとして聞こえない。ただ誰かに手を握られていることは分かった。

 

そして、次の瞬間には視界が真っ暗になった

 

 




次回から冒険に入ると思います。また来月に投稿しますのでよろしくお願いします!

それと、主人公の容姿を描写するか迷います。みんなは自分で主人公の容姿を想像しながら読みたい派?
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