どうも橘恭弥です。レイティングゲーム後、事の顛末を聞いたところによると、ライザーに何度倒されても向かっていくイッセーをライザーが殺そうとしたらしい。
そんなイッセーを守るためにリアス先輩が棄権することになったというのが経緯だそうだ。
その後、リアス先輩はライザーと式を挙げることとになったのだが、イッセーは重傷のため、アーシアがイッセーに付き添い、リアス先輩の式には出ず、居残りになるそうだ。
それ以外の眷属のみんなは、出席の義務が有るため、冥界に向かう事になるみたいだ。
俺は正式な眷属ではないため式には出らないので当然、居残りなのだが。
まあ、イッセーならば諦めることはないだろうから、目覚めさえすれば、何が何でも乗り込みに行くだろう。
それに他の眷属のみんなもまだ、諦めてはいないだろう。
『…あなたは、本来なら関係もないのに、よく、やってくれたわ。私のために、ありがとう。もういいの。私達のことは忘れて、平穏に過ごしてね。』
そう、去り際に、明らかに悲しげに笑われたら、もうあのまま、絶対に終わらせるわけにはいかない。
平穏に暮らす、確かに俺は、転生するとき、そういう道もあると思った。
けどもう、
どうするか、なんて、もう一つしかないよな。
俺は、レイティングゲームの次の日、新校舎の、ある一室に向かった。
「ソーナ会長、少し、お願いがあるのですが。」
in婚約パーティー会場
「お兄様は、レイティングゲームでお嫁さんを手に入れたんですのよ。まあ、彼らにも見せ場は作ったつもりですのよ。おほほ。」
と会場の参加者に上品に笑いながら話しているのが聞こえ、リアス眷属は一様に苦笑いを浮かべていた。
「全く、言いたい放題だね。」
「中継されていたのを忘れているのでしょう。」
それを励ますかのようにグレモリー眷属に話しかけてきたのは、副会長と、もう1人、仮面をつけた執事服の格好をした男を伴い現れたソーナ会長であった。
「結果はともかく、勝負は拮抗、いえ、それ以上のものでした。」
「あらあら、ありがとうございますわ。でも…」
「…まだ終わってません。…イッセー先輩がいます。」
「本当は、恭弥くんも来たかっただろうね。彼は、茶化しつつも、部室にいるとき、決まって楽しそうにしていたから。部長が居なくなれば、今まで通り行かないこともわかってるだろうし。」
そう言い、眷属一同は少し雰囲気に影を落とした。
「そうですか…」
「ところで会長、そちらの仮面を付けた彼は?新たな眷属ですか?」
後ろに控えていた道化師の仮面をつけた男は、なにか言おうとした会長を手で制し、前に進み出て、胸に手を置き、自己紹介をはじめた。
「お初にお目にかかります、グレモリー眷属の皆様方。お噂はかねがね伺っております。ワタクシ、ソーナ様にお仕えしている執事でございます。この容貌なので親しみを込めて、ピエロさんとでも呼んでください。」
後ろで会長が呆れ顔をしているが、それに関せず、
「まあ、それはさておき…皆様も何かする気マンマンなのはワカリマスが、もう少し闘気を収めたほうがよろしいかと。バレては台無しデスヨ…赤龍帝どのが到着するまではネ。」
「あなたは、いったい?」
「ピエロさんですよ。」
「いや、そうではなくて…」
眷属全員が一様に驚きの顔を浮かべていると、今度こそ、なにか言おうとした会長を遮るかのようなタイミングで会場にライザーが現れ、意気揚々と婚約発表の口上をのべ始めた。
そして紹介により転移陣からリアス部長が現れたところで狙いすましたかのように、扉をぶち破り現れたのは、待ちに待った、眷属最後のひとり、兵藤一誠だった。