一つ、イッセー、ライザーを倒しリアスを救い出す。
二つ、ライザー悪あがきをする。
三つ、ライザー瞬殺される。
後日談でございます
イッセー達が会場を去ったあと、やっと会場は落ち着きを見せ、各貴族も帰り支度を始め、グレモリー家とフェニックス家は会場の後片付けを始めていた。
ピエロ、もとい執事の彼も刀をしまい、主達の元にやってきていた。
「勝手な事してすいません。会長に迷惑だけは掛けませんと約束をしておきながら、あんなことに。」
彼は申し訳なさそうに頭を下げた。
「あの状況では無理もないかと思いますよ。…それに私のことを貶められたときに、その…お世辞だったとしても、あんなふうに私のことを褒めてくれましたし。」
「あれに関しては、本気で思ってることを口にしただけですけど?」
真顔で至極当然であるように、堂々と彼はいった。
「…そういうことを告げるのは、もっと大切な人に取っておいてください。」
「会長のことは大切な人だと思っていますけど?」
会長はその返答に言葉を失って、少し頬を染め目をそらしていた。
「会長、照れているところ申し訳ないのですが、執事の方と話がしたいとサーゼクス様が。」
「…別に照れてなどいません。」
少しむくれたように顔を赤くして彼女は、クイーンである真羅に答えていた。
「やあ先程は済まなかった。押さえ込めると思っていたのだが、戦力が想定外でね。助かったよ。君のおかげで妹も妹の眷属も傷つかずに済んだ。それに、フェ二ックス卿も感謝していたよ。あんな倅でも情けをかけてくれてありがとう、とね。」
「偉大なる大魔王サーゼクス=ルシファー様にそのようなお言葉が頂けるとは、至極、光栄でございます。」
あくまで執事のように振舞うようにしていたのが、
「そう畏まらなくていいんだよ、橘君?」
既に、サーゼクスには正体がバレていた。
「やはり、お気付きになっていたのですね。」
「まあね。その刀、朱雀一文字だよね?」
「どこでそれを?」
怪訝そうな表情をして恭弥が尋ねると、
「あれ聞いてない?多分、君のおばあさんかな、彼女が昔、私の客員眷属をしてた時に見せてもらったんだ。かれこれ200年前になるかな。」
「そうでしたか。」
彼としてはわりと衝撃の事実だったが、それをおくびにも出さないようにしていた。主にサーゼクスの後者の発言によって。
「まあ、今回のことがあったわけだが、また妹たちとは仲良くしてやってくれると嬉しいね。」
「もちろんですとも。」
二人の話を最後に彼らも会場を去り、一連の事件は本当に終わりを迎えることとなった。
inとあるサウナルーム
彼女達は話をするとき、決まってここをよく利用していた。さしあたって、今回の話題はというと、
「ソーナ、いい加減教えてもらいたいわね、彼は一体誰なの?」
「それは彼との約束で教えられないの。ごめんなさい。」
「ヒントぐらい、いいのでは?」
「そうよ、守って貰ったのに、お礼も言えないじゃない。」
リアスたちはソーナたちに件の事で世話になった彼は一体誰なのかを問い詰めていた。
「彼なら『助けだしたのは赤龍帝くんなのだから、そっちにお礼を言ったほうがいいのでは?なにせ、リアス先輩あなただけのために、腕を犠牲にしてまで攫いに来てくれたのですから。』と笑いながら言うと思いますよ。」
「あらあら、部長ったら顔が赤いですわ。」
「そんなことは、決してないわ朱乃、ちょっとここが暑いだけよ。」
「うふふ、そんなこと言ってこの間から暇を見つけては、『恋愛マニュアル初級編』『恋愛で相手の心を掴むには』なんて本をよんでますわよね?」
一緒に聞きに来たはずの朱乃は、素直にならないリアスをいじり始め、ある意味敵に回っていた。ここにいる皆がほとんど恋愛経験はないのだが、タイムリーな話題であるのは間違いなく彼女だった。
「っそれはいいの。それより、ソーナ、あなたのうちにいるのなら呼んでくれたっていいじゃない。」
「彼は、ウチの使用人ではありませんよ。」
「え、だって…」
「これ以上は今は教えられません、じゃないと、念願のお菓子づくりを教えてもらえな……いえ、彼との約束が果たせませんので。それではこれで。」
もう話は終わったとでも言うように、ソーナは真羅を連れ部屋をあとにした。
彼女自身がその話題に触れられ、無意識のうちに、自らの淡い想いが周りに露呈するのを避けようとしたのかもしれない。その思いは彼女のクイーンには既にバレていて、生徒会のメンバーにも知られることもそう遠くはなかったのだが。
最終的にリアスたちが彼の正体に気付くのは、それから少し後のことだった。
今回は簡単な後日談と恭弥の師匠?についての断片的なお話でした。
次回からは『幕間劇:ある日の○○』をやっていきます。
さしあたって次回は、
「ある日の生徒会part1」
となります。もちろん恭弥もばっちり登場します。