「それで、わたしのところへこれから教会関係者が来るということでいいのよねソーナ?」
ソーナは、昨日の顛末を伝えるためにオカ研に足を運んでいた。厄介事であることは、その話を伝えれば、すぐに予想のつくものではあったが。
「そうですね。まあ昨日の様子で、恭弥君が何もしなければ…ですが。」
それとは別の恭弥という心配事もあったのだが。
「…キョーヤに何をしたのよ、その二人は。」
「…彼女達の言い放った言葉が、彼の癇に触れたらしく。」
「…それはご愁傷様ね。」
彼女たちの間では、先日の匙の一件もあり、教会の二人が被害に逢うことは、すでに確定事項のように扱われていたが。
ちょうど、そんな話をしている時にオカルト研究部の部室の扉が開いた。
そこにいたのは、件の聖剣使いの二人に変わりはなかったのだが、生徒会室に来た時とは打って変わって、借りてきた猫のようにおとなしくなっていた。
なぜなら彼女たちは、警察の服を着た男に連れられていたからだった。
「全く、困ったものですよ。駒王学園付近に、不審な人物がいると連絡を受けてみれば、ローブを羽織ってしかも、剣を携えているじゃないですか。コスプレかなにかなのですか?まあ、今の高校生には〇二病を拗らせている人もいるでしょうし。コスプレが悪いとは、私もいいませんが、時と場所を弁えてくださいね。下手をすれば銃刀法に引っ掛かりますから。幸いにも、被害が出ずに済んだので、今回は不問としますが、次回からは気を付けてください。」
そこでは、教会関係者が来るということで集まっていたオカ研のメンバーを含め、全員がソファーに座り、お小言を聞いていた。
そこに木場と恭弥の姿はなかったが。
「…はぁ、生徒会からも十分に注意しておきますので。」
警官から主に話を聞いていたのはソーナであった。本来、この学校の生徒ではない二人ではあるが、彼女が会長であり、また二人と話をするという目的があるため、応対せざるをえなかった。
教会の彼女たちも悪魔にお世話になることになるとは、夢にも思っていなかっただろうが。
「というわけで、反省しましたか?」
「…はい。」「…気を付けます。」
二人はコスプレじゃないのに、などとぶつぶつ言いながらも流石に言い返すわけにはいかず、しおらしく謝ることしかできなかった。
その様子を見て、警官は満足そうにうなずき、真面目腐った顔をしてしゃべっていた警官が、口の端を吊り上げ、シニカルな笑みを浮かべ、
「あ!そうそう、最後に、もう一つだけ。」
「…何ですか?」
「昨日、あなたたちが嘗めた断罪すべき人間とやらは、こんな顔では、ありませんかネ?」
と言い放ち、某怪盗1412号のように肩に手を当て、マントを取り払うかのように服を取り去った。
や~いったいダレナンダローw