原作時系列的にはアーシア登場あたりです。
どうも橘恭弥です。今は電車の中で駅弁を食べています。
いやー都会暮しをしばらくしていたせいで、段々と緑が増えていくと、なんだか、こう心に去来するものがありますね。木々をゆらす風、清流が流れる川も見ていて心が癒されてきますね。
さて今、俺が何処に向かっているかというと、俺の実家です。
先日のリアス先輩たち、悪魔との接触で、おれも巻き込まれてもどうにかできるように、なにか対抗手段をつけなきゃな、と思いたったわけですよ。神曰く危険な世界では、あるらしいですし。
いや、転生したときの三つの特典のうちの一つ?だと思う神器もあるには、あるんですよ。
でも……小さい時に、転生前の記憶と照らし合わせ、こっそり使う練習してたらばあちゃんに見つかって、
…そのあとの記憶がなぜかなくなっていて、そのあと使えなくなってて。なんてことがありまして。
…てなわけで、そのばあちゃんなら、どうにかできるかなーと思うに至ったわけで、まあ悪魔と接触がなければ、あんまし行きたいとこではなかったんだけどね。
というか…なんとかしてくれるよね?ほら、力ないと俺死ぬかもだし。
でも、ばあちゃん怖いんだよな、いや一生懸命に頼めばだいじょうぶだよ、大丈夫なはず!大丈夫だよね?
うん。そう考えよう。
なんかもう泣きたくなってきたな。
(新幹線で橘がいろいろ思案している2日ほど前のこと。)
???side
「ばあちゃん、なんか恭弥から今度、帰省するってメールが来たんだけど?」
「…ほう、年に少しは帰って来いとあれだけ言っておいたのに、高校に入ってから一年も音沙汰がなく、無視し続けていた、あやつがね~?」
神社のような社の縁側に座わり、月明かりに照らし出されて茶を飲み話を聞いているこの初老の女性は、顔はにこやかだが、目が全く笑っていない。むしろ青年の声を聞くほどに据わっていった。
「一体どのような風の吹き回しかね。」
静かに喋ってはいるが、怒気を孕んでいるようにしか思えない。少なくとも話しかけた青年にはそう感じられた。
「ば、ばあちゃん、後ろに青い龍が見えるんだけど、俺の気のせいでしょうk『気のせいだよ。』ソ、そうですよね。」
そんな恐々とした会話が夜の境内の中に響き渡っていった。
橘side
「さて、やっと着いたな。」
橘は、実家の門をみて、そう、つぶやいた。
橘の前には某サマー○ォーズで出てくるような、いかにも歴史のありそうな木造の門があり、その奥には、きちんと掃除された境内が広がっていた。
「お、恭弥、やっと来たか。」
橘がそんな柄にもない感慨にひったていると、後ろから声をかけられた。
「久しぶり、兄さん。」
何を隠そう、今俺に声をかけ、着流しに買い物袋を提げた彼は俺の兄貴だ。だがいつも気配なく忍び寄ってくるのは、勘弁して欲しいものだ。気配ないのに、声かけられるとか、どんなホラーだよ。
「つっても、兄貴はしょっちゅう俺のうちに来てんじゃん。」
「まあそうだけどな、おまえ、俺以外に家の場所家族に教えてないだろ?正月にも家に帰ってこないし。今回の帰省も急だったしよ。」
「まあ、いろいろ忙しくて。」
やっぱ気安く話せる、家族はいいな。姉貴としゃべると騒ぎじゃ済まなくなるし。
「でもお前が帰って来ることをばあちゃんに教えたら…。」
そう兄貴が言いかけたとき、
甲高い音を立てて………ドスがつきささった、俺の足元に。
あれ、おかしいな、ここは、まだ境内の玄関口で、石畳のはずなのに、なぜこんなに突き刺さっているのでしょうか。
ドスが投げられてきた方向を油の切れたブリキ人形のごとく振り返ると、、、なにかオーラのようなものを立ち上らせた、鬼……。
もとい、愛すべきマイ、グランマがいた。