生徒会室によって遅れそうだったけど大丈夫そうだな。お、あそこにいるのは、
「木場、イッセー。」
「「あ、恭弥(くん)!」」
「君も部室に行く途中なのかい?」
「用事も済んだしね。」
そのまま3人で旧校舎に向かうが……うん?
部室にいる人で見慣れない気配があるなあ。
イッセーに奇行をしたっていう、リアス先輩。理由のようなことは、ソーナから聞いたが。時期的にそのことになにか関係があるのかな。
「……僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて。」
部室の扉の前についたときにそう木場はつぶやいた。イッセーは未だ、なんのことみたいな顔をしているが。
部室の扉を開くと、中にはオカルト研究部のメンバーともう1人。
もう1人は、銀髪の女性でメイド服を着ていた。リアス先輩は部室にいるメンバー全員を確認すると、口を開く。
「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるの。」
「お嬢様、私がお話ししましょうか?」
リアス先輩の家の使いなのか。じゃあソーナの言ってた通り…。
「いえ、私が話すわ。実はね――。」
リアス先輩が口を開くのとほぼ同時、部室の床に描かれた魔方陣が光りだした。
転移現象が起きているらしく、その魔方陣をジッと見ているとグレモリーの紋様が変化した。
「あれは……」
「―――フェニックス。」
木場が口からそう漏らした。
フェニックスの紋様…やはりリアス先輩のことか?
まあ、とりあえず――。
「フハハ、ごぼごぼ!?ゲホッ!ゴボゴボゴボ!?」
金髪似合わない代表みたいな男が水の中に溺れている。実に滑稽である。
「恭弥先輩、魔法陣の周りに何、書いたんですか?」
「単なる結界だよ。水系の術式が付与されてるけどね。ほらうち神社だし。」
「そういうものなのかしら。」
「そういうものです。」
リアス先輩も唖然としてしまったらしい。まあこんなのができるとは、話していなかったけど。
「何しやがる貴様ァ!!」
「炎を出して登場するのはフェニックスの特徴なのか?それともお前の演出なの?まあどっちでもいいけどさ、ただ炎を撒き散らす、ダサくて汚い炎だけどな。俺はもっと
「き、貴様ッ!!」
「おっ!かかってくるのかい。」おもむろに件の剣を抜こうとしたら、
「お止め下さい、ここで戦うというのなら私も黙ってはいられません。」
……銀髪メイドに止められてしまった。
しかし、改めて見ると…なんだろう、見た目からして嫌悪感が漏れ出るな。このホストモドキを見ると。
濡れた髪を自分の炎で軽く乾かしたホストモドキはリアス先輩を見て口元がにやけた。どうしてこう、にやけると生理的嫌悪がますのだろうか?
「やあ、愛しのリ-ア-ス。会いに来たぜ。」
「………リアス先輩、男の趣味にとやかく言うつもりはないですけどね…。」
「私が選んだわけじゃないわ!」
というか誰なんだろうこいつ、検討は付いてるけど、まあ会長の話も総合して考えると、
「この方はライザー・フェニックスさま。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。」
銀髪無表情系メイドさんに思考を読まれたみたいだ。
「そして…グレモリー家次期当主の婿殿でもあらせられます。」
「……それは、つまり。」
イッセーが聞くと
「リアスお嬢様とご婚約されておられるのです。」
……まさか。
いや、流石にそれは……。
「えええええええええええええええええええええええええええええええッッ!!」
……うん、まあイッセーならあげるよね、絶叫。
しかしそれにしたって………アレはないと思うけど。
どうして奴にしたし、他にもっと良い相手は居なかったのか…。
通りでリアス先輩がイッセーに夜這い(未遂)いくわけだ…。既成事実を作ってしまえば言い訳はしやすそうだもんね。
リアス先輩は嫌がってるけど、どうすんのかねー。