バンビーズみんなのバスターでバインバインしたかっただけなのに 作:カナダ次元
と言うわけで第十二話。ブログ記事部分では相変わらず原作と2話分のズレが発生していますので、その点にはご注意ください。
BLEACH560話「狼の心臓」感想
さてさて、今週もやってきましたBLEACH560話!
前回のラストでついに狛村隊長VSキャンディスの決闘の決着がつきました!狛村隊長の人間形態、そしてその術への代償とその覚悟。そして前話最後のセリフである「命はとうに置いて来た」!いやー、しびれますね!
しかしそれに対してのキャンディスの抵抗、そして彼の覚悟に対してのセリフも色々と思わせるものがありますよね。特に「戦いは勝って生きることに意味がある!死んだら何も残らねーんだよ!」というセリフ。キャンディスら威力偵察部隊は統括隊長のバンビエッタの能力の影響で何度でも蘇る事が出来るのに彼女は「死」に対して異常な恐怖感・・・はちょっと違うか。拒絶感?みたいなものを感じました。もし彼女のソレを威力偵察部隊全員が持ってるのなら彼女らの過去が凄く気になります。彼女らの過去話、書いてくれませんかね師匠?今後に期待しましょう!
さてはて、今週はセンターカラー!冒頭は狛村隊長の大爺様の独白らしきものから。
『左陣』
『よくやった』
『それでこそ我が一族』
『儂は今のおぬしを』
『誇りに思うぞ、左陣や』
そしてここで見開きカラーのイラストが!一護と恋次が吸血鬼に?というか一護が吸血鬼のイラストってこれで二回目でしたっけ?師匠ってこういうプチホラー系イラスト書くの好きなのでしょうか?
さてはて、場面は今度は前回ラストで狛村隊長の一撃を食らう直前のキャンディスの視点へと移っていきます。迫りくる狛村隊長の剣、それに対して彼女は・・・
『雷撃が貫通していくだと?』
『むしろアイツの刀にまとわりついて、あたしの中にねじ込まれていく・・・?』
『クソッ!こうなりゃ―――・・・!』
あたしの中にねじ込まれていくってセリフに興奮した人は手、上げなさい。先生怒らないから。
というか師匠、絶対狙ってやってるでしょう!(笑)
さて、最後の最後でキャンディスも何かしようとしますが、結果は前回ラストで見た剣の爆発がそのまま彼女を体を焼き尽くします。その爆発跡から落下するのは彼女の腕一本のみ。
狛村隊長の卍解、その最終形態である断鎧縄衣は地面に着陸したあと遠くにあるユーハバッハの居城へと注目を移します。そこへ進もうと一歩前に踏み出しますが途端に膝を屈してしまいます。崩壊が始まる断鎧縄衣。そして狛村隊長もたまらず崩れ落ちてしまいます。どうやら限界が来てしまったようですね。
『まだだ・・・まだ・・・』
『今少しもってくれ・・・
『儂の心臓よ・・・!』
『奴等の居城に辿り着かねばならぬ・・・!』
『黒崎遊子を救い出し・・・なにより・・・!』
『ユーハバッハを・・・倒さねばならぬのだ・・・!!』
一歩。また一歩と城へ進もうとする狛村隊長。その合間に大爺様の独白がまた入ります。
『良いのう左陣や』
『のう』
『気づいておるか左陣や』
『おぬしのその感情が』
『"復讐"じゃという事に』
『おぬしが友に散々と説いた、命を捨てた復讐じゃという事に』
『じゃがそれで良い』
『復讐こそ、我が一族の真の姿』
『おぬしも
『我が一族の
そして
『そうか、これが・・・・・』
『これが代償か』
『左陣や』
『じきにお前の人としての命は終わる』
『復讐の獣へと身を堕とす』
『その
『その
『儂はまた永らえる』
『左陣や、かわいい左陣』
『儂のために、ありがとうよ』
『物言わぬ畜生となり果てるまで』
『儂のために』
『ありがとうよ』
悲報:大爺様、畜生だった。孫の心臓を食べるとか、エグすぎぃ!
Wi〇ipediaでは畜生とは仏教において鳥・獣・虫・魚などの全ての人間以外の動物のことを表しますが、一般的に思い浮かべるのはやはり獣ですよね。そして六道の一つとして扱われる畜生道とは人が畜生へ、つまり「人間以外の、人間以下として扱われる動物」へと転生し、強い生き物が弱い生き物を食べるいわば弱肉強食が支配する世界で生きる事を強いられます。そしてその世界へと落ちるのは悪業を造り、愚痴不平多くして感謝報謝なき者や、恥知らずな者が堕ちると言われています。
となるとBLEACHの死後の世界はある程度六道の理が宛がわれてる世界なのでしょうか?たしか狛村隊長の一族はなにかしらの罪科により一族自体が畜生に身を落としたと語られましたからね。そしてその一族を束ねる大爺様も当然畜生、と。彼の狙いは元々狛村隊長を自分と同じ畜生へと堕とし、「永らえる」って言ってましたから自分の延命が目的と言う事なのでしょうか?となると狛村隊長の一族って(尸魂界的には)寿命が短かったりするのですかね?
そしてもはや斬魄刀を握る事も出来ず、完全に獣へと化してしまった狛村隊長も力なく地面に倒れてしまいます。
『護廷の名を背負いながら、己の復讐に魂を売った報いか』
『東仙へ放った言葉を、儂自身への戒めとしなかったことの報いか』
『儂は―――・・・』
意識が遠のく狛村隊長。しかしその前にとある人物が彼の目の前に大きな音を立て着陸します。
それは彼が仕留めたと思ったキャンディスでした!流石に無傷では無く、左腕を無くした状態ではありますがそれでもなお力強く彼の前に立つキャンディス。
『最後の最後であたしの体を雷に変えてなければやられてた』
『あれ制御が難しいからあんまり使いたくないんだよ、気ィ抜くと体が四散しちまうからな』
『実際、左腕無くしちまったし』
『お互い、高い代償を払っちまったようだな』
キャンディスの能力である雷霆《ザ・サンダーボルト》は今までの描写では雷の巨大なるエネルギーを操りそれを飛ばしたり放電したりでキャンディス自身へと影響を及ぼすタイプの能力ではないと思われていましたが、どうやら切り札を隠し持っていたみたいですね!そしてそれは自身を雷に変えるというもの。この状態だと実質エネルギー体みたいなものですからあらゆる物理的な攻撃を無力化できるようになる、と言う事なのでしょうか?しかしそのデメリットもかなり凄まじいですね。気を抜くと四散するって、それって制御をミスると簡単に自滅してしまう技でもあると言う事になります。使いたくないのも理解できてしまいますね。
『けど・・・』
『・・・クソッ、こんな勝ち方、したかったわけじゃねーのによ』
キャンディスもこの決着の仕方に思う事があるのか、すっきりしない顔をしてます。まあ結局双方の自爆技でたまたま被害が少なかった方のキャンディスに軍配が上がっただけ、という何とも言えない決着ですものね。出来る事なら彼女は正々堂々と狛村隊長を打ち破りたかったのでしょう。
しかしそこへまったを掛けるのは二人の決闘を見守ってた立会人、ユノワールでした。
『ユノ!?』
『
『取引に合意すれば勝敗にかかわらず死神の皆様方の命の保証もしてあげる、と』
『!』
『そしてこの
『少しばかり出力が足りないので、ちょっと強引な方法を取らせていただきますが・・・』
『失礼しますね』
『
おおっと!まさかのユノワールちゃんの完聖体がここでお披露目!これは予想してませんでした!名前は神の不在証明と書いてアソフィエル!またの名をパーフェクトプラン。
その姿はこれまた今までの完聖体とは一味変わったものですね。頭に光輪、そして背後に天使の翼は共通してますが彼女の場合は四つの翼があり、その四つの翼は大きな鍵の形をしており、そしてその先端部分には黒い鍵穴らしき穴がすこし離れて浮かんであります。
ユノワールちゃんが完聖体を解放した姿を見て狛村隊長へとトドメが刺されると恐れたのか、今まで決闘を見守ってた射場副隊長が隊長を救うため駆け出そうとします。が、すぐにジゼルとバンビエッタに前をふさがれてしまいます。
『おのれら、そこを除け!』
『心配しなくてもいいわよ、別にアンタの隊長にトドメを刺すってわけじゃないわ』
『何っ・・・!』
一方のユノワールちゃんは何らかの術を行使してるのか、光の粒子が集まる狛村隊長の前で苦しそうな表情を見せます。
『お、おいユノ!無理すんな!お前は卍――!』
『・・・・・・しーっ、ですよ、キャンディ』
『まだ盗聴されてる可能性があるのをお忘れなく』
そういえばユノワールちゃんは総隊長の卍解を奪ってましたが、もしかして彼女、侵影薬の影響を受けてない?侵影薬が効力を発揮するためにはその元の所持者が薬に触れないといけないので、総隊長がすでに死亡している以上その可能性は0%ではないですね。さらに言えば卍解の元の所持者が死亡しても奪った卍解を使う事が出来るのは雀部副隊長の卍解を奪ったドリスコールで確認できてるので、もしかして彼女はまだ総隊長の卍解を所持してる・・・?しかし以前バンビエッタがエス・ノトに対して「卍解奪ってるのなら完聖体は使えない」と言っていたので、ユノワールちゃんは何かしらの裏技的なものを使いそれを可能にしてると言う事なのでしょうか?
パキンと言う効果音と共に狛村隊長に集まってた光の粒子が弾けると、そこに横たわっていたのは元の大柄な獣人としての姿の狛村隊長でした!いくら決闘の約束事とはいえ、まさか本当に敵である彼の命を救ってくれるとは。これはちょっと予想外。そして同じく予想外だったのか、平子と雛森ちゃんも驚いた表情をしてます。
『狛村隊長の姿が・・・・・・!』
『元に、戻った・・・?』
『これで・・・よしっ・・・っと・・・・・・』
流石に負担が大きかったのか、ユノワールちゃんがフラッと倒れそうになりますが、キャンディスは腕が一つ無いにも関わらず彼女を後ろからやさしく受け止めます。
『世話の焼ける
ここでユノワールちゃんの威力偵察部隊姉妹の姉妹順が判明!やはり大方の予想通り末の妹でしたー!
そしてキャンディスのこぼした優しい愚痴をそう遠くない所から聞いていたリルトットとその傍に立ってた平子へと場面が写されます。
『約束、忘れてねーだろーな?平子真子』
『・・・・・・ああ』
『ここまでお膳立てされてもうたら、もうぐうの音も出えへん』
『俺らの、完敗や』
流石の平子も敵とは言え、約束事をきっちりと守り死者ゼロでこの場を納めてくれた威力偵察部隊へと不義理を働きたくない模様。素直に敗北を受け入れました。
そして少々時間が経つような描写を挟み、地面から空をぼんやりと見てた狛村隊長へ彼の副隊長である射場副隊長が近づいてきます。
『・・・・・・平子隊長は、どうなった・・・?』
『連れてかれました』
『雛森副隊長も、隊長と一緒について行く、と』
『・・・・・・そうか』
なんと!雛森ちゃん、どうやら平子と一緒について行くと言う事は、進んで彼と一緒に捕虜になることを希望したと言う事なのでしょうか?もうそうだとすればこれで囚われのヒロインが遊子ちゃん、雛森ちゃん、そしてついでの平子で三人に!(笑)
がんばれ、一護!がんばれ、冬獅郎!がんばれ・・・ひよ里?(笑)
射場副隊長は狛村隊長の前にかがむと、彼の腕を肩に回し狛村隊長が立てるように彼を持ち上げます。
『隊長は、間違うとりゃしません』
『何も間違うとりゃせんのです』
『まだ戦えます』
『なので戦いましょう、隊長』
『救いましょう、黒崎遊子を』
『救いましょう、平子隊長を。雛森副隊長を』
『そして、倒しましょう。ユーハバッハの野郎を』
『山本元柳斎殿の為に』
『・・・ああ』
『・・・・・・そうだな―――』
砕蜂に続き、また一人隊長が敵の滅却師に敗北してしまいました。しかしまだ死神達はあきらめていない。命が、希望が、まだある限り・・・といった所で今週は終了となりました。今週の話はどちらかというと結構しんみりとした回ではありましたね!色々と情報も出そろい考察のしがいもありますが、なんというか、色々と考えさせる要素があり、人間味にあふれるようなそんな回でした。
ではみなさん、また来週!
「お、おい。ミニー。それぐらいにしとけ、な?」
「だめー!おーよしよし、ユノちゃん。怖かったでしょう?お姉ちゃんにいーっぱい甘えてねー!」
「いや、いい加減ユノの奴を放してやれミニー。ソイツ呼吸できてねーぞ」
「むぅ。仕方がないですね・・・」
ぷっはあ!や、やっと息が出来る・・・
改めまして、おはようございます!ちょっと狛村隊長を助けるために無理しちゃって「
「大丈夫?ユノちゃん?」
あ、ミニーニャが心配そうな目でこっちを見てる。
「うん、大丈夫だよミニー。心配かけてゴメンね?」
「・・・むー」
納得して無いなこりゃ。そりゃ気絶するほど「
ただ、当たり前だが今はコレらの理由を彼女らに説明するわけにはいかない。今の所彼女らは私が狛村隊長を救ったのは
「大丈夫、大丈夫!私が気絶してたのはちょっと能力の使い過ぎってだけだから、ね?ほら、私卍解奪ってたでしょ?ちょっと出力必要だったから
「そうじゃないの」
「え?」
「みんな、死んじゃったの」
あー・・・・・・
「いやだよ、そんなの。わたしひとりなんて。わたし一人で、わたし、生きていけないよ・・・」
その告白に部屋の中は気まずい静寂に包まれた。
「・・・ごめん。でもね、ミニー、これだけは覚えておいて」
「・・・・・・・・・」
「たとえ本当に最悪な結果が訪れても。それでも私は、ミニーに生きていてほしいな」
「・・・・・・本当に、ずるいですよ、ユノちゃんは」
「諦めろミニー。ユノはこーゆー奴だ」
「だな。ま、コイツの頑固さは今に始まった事じゃねーしな」
リルトット、キャンディス、それ微妙にフォローになってないような?というか私ディスられてね?
こほん。な、なにはともあれ現状を把握せねば。どうやら私達は
「・・・えーっと、あれからどうなったの?」
「ユノ、もうちょっと横になっててもいいんだぜ?」
「いやホント大丈夫だってキャンディ。その辺はもうちょっと信用してもらいたいなー、なんて」
私のずるい言い方にキャンディスはちょっと表情を歪ませたが、ガシガシと頭をかきながら観念したように話し始めた。
「はいはいわかったよこの頑固娘が。とりあえずオオカミ隊長はオマエのお陰で無事だ。霊圧ほぼカラッポだったし、戦線復帰は無理そうだからそのまま放置した。一応
「おおー、キレイに繋がってる。相変わらずいい腕してるねジジ」
少々つなぎ目は見えるが直に馴染んでそれもなくなるだろう。やっぱりジゼルの能力ってほんとチートだよね。
「で、ミニーがここに居るって事はやっぱりグレミィ見つからなかったの?」
「むー。わたしはみんなの霊圧が消えたから戻って来たんだよ?」
やっべ、失言だったか。
「本当はもっと早く戻りたかったんだけど、途中で「
「あー」
アイツと出会っちゃったのか。あの人のミニーニャへの執着ぶり何とかならないかね?確かにあの人は脳筋だし、ミニーニャの聖文字である「
「それなのにグレミィ見つからなかったから戻って来たって思われるのは心外ですぅ」
「いや、ごめんて・・・」
「もー、ユノちゃんはもうちょっとデリカシーあってもいいと思うの。本当に本当に心配したんだよ?」
「反省してます・・・」
「はい、よく言えました。それじゃグレミィの話だったよね?一応ロボさんとも合流したんだけど、やっぱりあのグエ・・・グエなんだっけ?リル覚えてるー?」
「グエナエル・リー。
「うん、そうそう。どうやらソレ使ってるみたいでねー、やっぱり見つからなかったのー」
「ったく、どこほっつき歩いてるんだかアイツめ・・・」
むふふ。悪態付きながらも彼の事を心配してる事隠しきれてないですよ、リルトット。
「なんだその目は」
「なんでもないですよー。あ、そういえば城に戻って来たんだね?」
「話題そらしが露骨すぎるぞ。けどまあ、一応は捕虜にした平子真子とその副隊長の雛森桃の収容の為だ。連れまわすわけにはいかなかったしな」
「あれ、副隊長の方も捕虜にしたの?なんでまた」
「"隊長と離れたくない"ってむこう側の希望だ。平子真子は反対したが頑なに譲らなくてな・・・面倒だから両方とも連れて来た」
なんとなくだがわかる。雛森ちゃんはヨン様の事に関してはやっぱり今でも思う事があるのだろう。たとえ平子と一緒に居た時間は短くてもまた隊長が目の前から居なくなるのは彼女にとってはきっと耐え難い事なのだ。だから無理言ってでも隊長と一緒に居たかった。健気だなー、雛森ちゃん。さすがシロちゃんのヒロイン。
・・・ってまてよ。今ゾンビーズになってるシロちゃんと彼女がばったり鉢合わせちゃったら彼女、今度こそ精神崩壊するんじゃないか?やっべ、ジゼルに言い聞かせないと。少し慌てて部屋を見渡す。あれ?いない?
「そういえばジジと・・・バンビちゃんもいないね?」
「ああ。それに関しては平子真子と雛森桃の収容の件でちと面倒な事が起きてな・・・」
「ただいまー・・・」
ちょうどリルトットが説明しようとした矢先、休憩部屋のドアが開いてジゼルが苦虫を噛み潰したような顔をしながら入って来た。
「おっ、ユノちゃん!起きたんだね!よかった~!」
しかしその不機嫌な様子も私の元気な様子を見てかすぐに吹き飛んだ。うーん、この変わり身の早さよ。パァァァって効果音が聞こえそう。
「うん、おはよジジ。なんか機嫌悪そうだったけどどうかしたの?」
「あー、それはね・・・」
ジゼルはちらりとリルトットの方を見る。リルトットはそれに対して短く頷いた。
「丁度ユノに説明しようとしてた所だ。続けろ」
「りょーかい。えっとね、捕虜の扱いに関してだけど、それに横槍が入ったの」
「横槍?」
「そーそー。
「は?」
え?なんでそこで虚圏狩猟部隊が出てくるんです?
「死神の捕虜なんぞさっさと処刑しろって言ってきてるんだよ~」
あ、一応星十字騎士団的には正論ではあるのね。でもこの件に関してアイツらはなんも関係もないのにアレコレ言ってくるのはそれはそれでムカつくなー。そりゃ「卍解を奪った隊長の討伐」って命令は狛村隊長を見逃したことにより従ってないけど、一護お兄ちゃんたちの対処を陛下が私達に直接命令した以上そちらの為の情報収集の方が優先って言っとけばいくらでも言い訳出来る筈だ。
たとえ殺されてもジゼルのゾンビ化で彼らの命を(マユリ様経由で)結果的に助ける事が出来るとは言え、ここで平子達を生かしておいて捕虜として丁重に扱えば私達の印象は良くなり戦後の交渉でプラスに動くはず!そういう意味ではリルトットの
「あとどっちかと言うと難癖つけてるのは
そうリルトットが補足を入れると、ようやっと蒼都の狙いが私にも理解できた。
「え、まさかとは思うけど、もしかして蒼都の奴って十番隊の隊長・副隊長の件で私らが彼らの身柄確保したからその意趣返しでもしてるの?」
な、なんとみみっちい。いや、以前から蒼都の奴は私ら威力偵察部隊や情報開発部隊に色々ネチネチと嫌味や小言を言って来たけどとうとうこんな嫌がらせ一歩手前の事するまで落ちたか。もしかしてキルゲが死んだ影響でブレーキが利かなくなったのか?ケツの穴小さいやっちゃなあのエセ中華風統括隊長。
「それもあるだろーが、多分余計な入れ知恵されたんだろ」
「え?誰に?」
「ほら、虚圏狩猟部隊の参謀を気取ってるアイツだ。キルゲが死んだから蒼都に色々吹き込んで好き放題できるって思ってるんだろ」
「うわー、めんどくさい・・・」
「そうなんだよね~。バンビちゃんも今団長に対して捕虜は情報収集の為って説明してるんだけど、ちょっと流れが良くないと思うんだよね~。バンビちゃんはちょっと口下手だし、ボクがいてもあんまり手助け出来ないし、議論も堂々巡りしてるからリルを呼びに戻ってきちゃった。あ、もちろんユノちゃんの様子を見に来たってのもあるよ!」
「ったく、バンビの奴、任せろって言っときながら結局俺がいねーとダメじゃねーか。わかった、すぐに行く」
「・・・私も行きましょうか?私の能力を使って情報を抜き取るのに生きている状態じゃないとダメって言えばその時点で議論は終了でしょ?」
そう私が提案すると再び部屋の中が静かになる。え、私そんな無茶な提案してないよね?
長考の末、ようやく沈黙を破ったのはリルトットだった。
「・・・・・・ユノ、お前、今日
あ、そっちの心配だったか。
「えーっと、前にも言ったけど影式移動術の制限解除は負担が軽いからノーカンだからね?」
「ああ」
「となると3回かな。五番隊の隊長の卍解を解析しようと一回、あとは七番隊の隊長を元に戻すための一回と、卍解所持下での
「誤魔化すな。
ダメだったかー。だがまだだ!こちらにはまだ切り札がある!
「いや、それでも3回だよ。バンビちゃんの蘇生でリセットされたからヘーキヘーキ」
「ユノ!!」
「大丈夫だって。信用して?ね?」
「――――~~~~~~!!このっ、頑固野郎が!!」
「いや、リル、心配してくれるのは嬉しいけどさ、別にその場で能力を使う訳じゃないし本当に大丈夫だよ。むしろ使用制限を言い訳に使えるじゃん」
「・・・・・・・・・そうか、その手があったな」
「あん?どういう事だリル」
「要するにコイツは捕虜から情報をぶっこぬく為に能力を使う事を団長の奴に進言するが、同時に能力を多発使用したから使用回数が回復するまで処刑の保留を進言するって事だよ」
「なるほどね~。ユノちゃんあったまいい~!」
「物は言いようですねー。リル、この子隙与えたら絶対使おうとしますよー」
ミニーニャ、余計なことを言わないで!
「・・・本当に大丈夫なんだろうな?」
「能力は使わない。約束します」
「・・・・・・わかった。信用するぞ。平子真子らが捕まってる場所は騎士団第二尖塔処刑場だ。悪ィな、俺らの後始末に付き合わせちまって」
「これぐらいへっちゃらだよリル。お任せあれ!それじゃ移動術を使うから手、つかまって」
「ああ」
―――この時、私は致命的なミスを犯した。
なぜ、リルトットが
その
私は後に、ひどく後悔する事になる。
時は少し巻き戻り、場面は斑目一角、綾瀬川弓親、檜佐木修兵が謎の仮面の滅却師を倒した直後へと移る。
「さっきのスゲー爆発だったな」
「霊圧がひとつ消え・・・いや、まだかすかに残ってるか?だがあの霊圧は・・・」
「狛村隊長のだ。クソッ!」
「ミスター!!」
「第二ラウンドだよ!起きてぇええ!」
「なんだ、あのガキ?」
「いや、小さいオッサンか?」
「よせ、そいつはもう戦闘不能――」
「くっはあぁ~~~、辛れえぇ~~~~!!」
「なっ!」
「つれーつれーつれーつれーつれーわ!!」
「なっさけねー部下を持つってのはつれーなぁ!!なあオイ死神共!!」
「オラァ!ジェイムズゥ!さっさとマスクの野郎を叩き起こせ!」
「そ、そんな馬鹿な!!」
「お前は、たしかに総隊長に―――!!」
「・・・知り合いか、檜佐木?」
「あァん?」
「オウ!てめーはアノ時の副隊長じゃねーか!!」
「奇遇だなオイ!こりゃまさに運命だ!」
「はっ!つれーなぁ!前は運よく生き延びたってのに」
「結局ここでおれに殺される運命ってーのはつらすぎるぜ!!」
ドリスコール・ベルチ
Driscoll Berci
ご清覧、ありがとうございました。これにて第十二話終了です。
今回の話とはまっっったく関係ないですが、物語でよく登場する回数制限の技ってその制限が守られた事が全然無いって思いません?
次回はまた幕間を入れる予定なので次回までの投稿間隔は短いと思います。
ではまた。