バンビーズみんなのバスターでバインバインしたかっただけなのに 作:カナダ次元
と言うわけで第十四話。元々自分がブログ形式でこの小説を書くことに至ったのはバトル描写が苦手でこの形式だと大部分を省略できるからなので、今回の主人公視点のバトル描写が物足りないという方は、ごめんなさい、これが自分の精一杯です。どうぞご了承ください。
それでも良いという方はどうぞ楽しんでいってね!
BLEACH579話「The Undead 6」感想
さてさて、今週もやってきましたBLEACH579話!
ついに決着!最強の滅却師VS最強の死神!その勝者は護廷十三隊十一番隊隊長、更木剣八でした!
しかしこういう最強同士の戦いを描く時、その決着は意外な形で終わってしまう事が多々ありますが、今回の決着も例に洩れず切ないものになってしまいましたね。どんな攻撃でも、切っても叩いても爆発させてもなお倒れない剣八。化け物相手に手を尽くしてしまったグレミィ、それを倒す為に彼がとった手段はその化け物より強くなる自分を想像する事。しかし彼の中でその化け物は余りにも強く、想像した自分の強さは自分自身さえも殺してしまうものでした。
今週の話はその決着の直後、グレミィの独白から始まります。
『ぼくの想像力に殺されたのか・・・?』
『いや』
『違う』
『ぼくはたしかに』
『奴の力を想い描けていた』
このグレミィの独白、ものすごくオサレに表現してますねぇ!流石師匠と言わざるを得ない。
地面に落ちたグレミィを追うように血だまりの上に着陸する剣八。ボロボロになってしまったグレミィを見下ろす目はどこか寂しそうに見えます。それを理解してか、グレミィは剣八に話しかけます。
『ぼくの想像力は正しかった。正しすぎたくらいさ。ぼくはキミの力の全てを正しく想像できていたんだ』
『ただ一つ』
『ぼくが想像出来なかったのはキミの力に耐えられるのはキミの体だけだった・ってことさ』
『・・・キミに負けたのはぼくの想像力じゃなく、ぼくのこの体さ』
『・・・いや、言い訳だね。それだってぼくの想像力が敗けたことに違いはない』
『・・・?』
彼の言に疑問を感じる剣八。対するグレミィはただただ悔しそうに。
『ちくしょう・・・・・・』
『勝ちたかったなあ・・・・・・っ』
突如弾けるグレミィの体!そしてそこから現れたのは、なんとカプセルのような何かに入っている脳髄でした!
『・・・・・・何だ、こりゃあ・・・?』
『・・・・・・言ったろ』
『指一本だって使わずにキミを殺してみせよう、ってね』
『ぼくのこの体も、全てはぼくの想像の産物。言葉通り確かにぼくはキミに指一本だって使っちゃいない』
『まあ、死ぬのはぼくなんだけどさ』
なんと!まさか彼自身も想像の産物だったとは!まあ戦いのさなか自分の体を治したり複製したり増殖したりしてたので自分の体を作る事は出来るのは承知してたけど、まさかのまさかでした!しかしどうしてこんな姿になってるのでしょう?というかどうやって生きてるんだコレ?そもそも今までの姿って自分の昔の肉体の姿なのでしょうか?
・・・実は自分を少しイケメン化してたり?自分だったらそうしますけど!(笑)
と、軽い冗談はさておき、グレミィの最後の時がやってきました。
『・・・ごめんね、リルトット。みんな』
『楽しかったよ』
『この先の世界は、君たちにまかせた』
うわー、本当に切ない。最後の言葉が彼と何らかの関係を持ってたリルトットと、みんなとは情報開発部隊の仲間の事でしょうか?というかもうちょっとグレミィとリルトットの描写がほしかったです師匠!全然絡みがないんだもん!消化不良ですよこれじゃあ!過去回想とかで追加描写してくれるよね!?頼みますよ師匠!
そしてこのタイトルコールよ。この場に居た二人の"Undead"、つまり不死者は剣八ただ一人を残すのみとなりました。
場面はすこし離れ、彼らの隊長の戦いを見守っていた十一番隊の隊員たちの視点へと移っていきます。
『霊圧の振動も止んだ・・・・・・』
『更木隊長の戦いが終わったんだ・・・!』
『よっしゃア!もう合流してもジャマだって怒られねえぞ!』
『急げェ!!隊長んトコへ合流だ!!』
『うおおおお!!どけどけ滅却師ども!ブッ殺すぞォ!!』
そして視点は再び剣八へ。
『げほっ、ごぼっ』
突然吐血する剣八。やはり最強とあってかグレミィとの戦いで負ったダメージは深刻のようです。
『爆発のせいで耳もろくに聞こえねぇし、まいったぜ』
『やちるゥ!』
『どこだやちる!!終わったぞォ、返事しろォ!』
やちるを探そうと周囲の探索をする剣八ですが、不意に何かを踏んだ事に気付きます。そのにあったのは死覇装。そしてそのすぐそばにあるったのは、なんと十一番隊の副官章!
え、これってやちるのものですよね?やちるの着けていたものが、一体なぜこんなところに!?もう次の敵が来てしまったのか?
その疑問について考える暇も無く、先ほど騒いでいた十一番隊の隊員たちが剣八に合流します。
『うおおお、隊長だあああ!!』
『勝ったんスね隊長おオオ!!』
『・・・おい、お前ら・・・』
『え?』
『その辺でやちる見なかったか・・・?』
『いや・・・見てないっスね・・・』
『ま~たどっか行っちゃったんスか?草鹿副隊長』
『探せ』
『え・・・』
『でも・・・霊圧も感じないし近くには居ないっスよ・・・・・・』
『それに、隊長が見つけられないのに俺たちが見つけられるワケが・・・』
『いいから探――』
やちるの探索命令を出そうとする剣八ですが、ふと背後に誰かが現れたのに気づきすぐに振り返ります!
そしてそこにいたのは、なんとリルトットでした!グレミィの脳が収められているカプセルの前に立ちすくんでいます。
『いつのまに・・・!?』
『・・・・・・グレミィ』
『ハッ、最強の滅却師が聞いて呆れるぜ』
悪態をつくリルトットですが、彼女の表情が不意に歪み、泣く寸前のような、そんな表情に変わっていきます。
『前から俺、言ってたじゃねえかよ・・・』
『本当に最強になりたいんだったら、
『・・・・・・そんなにこの世界で生きていく事が』
『―――俺と一緒に生きていく事が、そんなに怖ったのか?』
『なぁ、グレミィ』
うおおお・・・これはエモイ、エモイですよ師匠!「俺と一緒に生きていく事が怖かったのか?」って、すっごくエモイ!てかこれはもはやリルトットの愛の告白ではないでしょうか!
しかしリルトット、途中で面白い事も口走ってますね。どうやらグレミィはやろうと思えばこんなカプセルの中に詰められた本体をそのままにしておくのではなく、ちゃんとした肉体を作る事もできたみたいですがそれを彼は拒否してた、と。彼は最強ではありましたが、覚悟が足りなかった?だからあえてこのままの姿で生きていた、って事なんですかね?うーむ、考えさせられます。色々と妄想がはかどりますな!
悲しみに暮れるリルトットですが、突如キッと前を見据えるとポケットをまさぐり「何か」を取り出し、それをグレミィのカプセルの隣へと投げ捨てます。
『シャズ・ドミノ。
『さっさとコレを使って、俺たちにまたこき使われろ』
ななな、なんと!まさかのまさかのです!
あの2コマしか登場してなかった、今までその情報がまったく無く再登場も諦めていた「あの」シャズなんとかさんの情報が!ついに!そしてなんと彼の正体がグエナエルと同じ、グレミィによって作られた存在だったとは!これは予想してなかった!てか出来るかこんなもん!
あと地味に彼のフルネームも判明しました。(笑)
そしてその能力も。生存能力と書いてバイアビリティと言う代物らしいです。
剣八はリルトットのその行動を見て何か思う事があるのか、一歩彼女へと歩を進めます。
『―――まったく、ウルサイなぁ』
『せっかく気持ちよく終われると思ったのに』
『!!?』
突然周囲に鳴り響く声。ま、まさか!?
『本当の最強になるためには、相応のリスクが必要だってことをね』
『いいだろう』
『キミの言う通りに、またキミたちにこき使われてあげようじゃないか』
『どうやらぼくは、キミに殺されてあげる事は出来ないみたいだ』
復活!
復活!!
グレミィ復活!!!
なんだコレ!敵なのになんだコレ!これはズルいでしょう!この復活の仕方、主人公すぎません!?というかアレだ、どっかで似たような所を見たことがあると思ったらこれ一護VSグリムジョー戦で織姫からの応援を受け取った一護の構図とすっごく似通ってるんですよね。あの時の一護もすっごくカッコよかったのですが、いやはやまさか敵サイドにコレをやってくるとは。脱帽ですよ脱帽。
そしてグレミィに無言で胸ドンしてるリルトットが、もうね。最高です。
そしてそしてグレミィの完聖体ですよ!神の姿見と書いてライファード。再生した彼の姿ですが今まで着てたフードがなくなりなんかトーガっぽい衣装に変更されてますね。そして彼の光輪と翼ですが、まるっきしテンプレ的な天使そのものですね。翼の質感が他の完聖体で見れたエネルギーっぽいものじゃなくてまんまテンプレ天使の翼ですし。神の姿見とはよく言ったものです。シンプルなのにすっごくオサレ。
不死者二人、ここに再び顕現す。といった所で今週は終了です!最強VS最強、まだまだ続くのか!?来週が楽しみでしょうがないです!
ではみなさん、また来週!
みなさん、こんにちは!ユノワール・シュリーレーランズです!
いや~、すごいものを見ちゃいましたね!もうキミタチ結婚しちゃいなYO!
でもなんとかなって本当によかった!
影式移動術を駆使してリルトットに追いついた皆と合流したすぐ後、私はすぐさまリルトットを落ちつけるために彼女の説得にかかりました。リルトットの焦った様子からもはや戦いへの介入は避けられないと悟った私はあまりやりたくなかったプランBを実行。皆が剣八と戦う羽目になるのでなるべくこの策は使いたくなかったんだけど、こうなってしまった以上しょうがない。
私は
グレミィに彼のカードの作成を頼まれるまで知らなかったのですが、原作での星十字騎士団究極のかませでありお兄ちゃんに瞬殺されたシャズ・ドミノ、実はグレミィによって創造された人だったんですよねー。原作での聖文字が全部出そろったのに彼だけあまる形になり謎だった存在であるシャズさんですが、なるほど、こういう事だったのかと当時は感心したものです。そして肝心の彼の能力ですが「
まあこの世界線ではお兄ちゃんと夏梨ちゃんに消し炭にされてカードに戻ってしまった訳なのですけどね。シャズさんカワイソス。
元々グレミィはリルトットにさっさとこの能力を使って本物の自分の肉体を作れって言われてたのですが、彼はあんまり乗り気じゃなかったんですよ。周知のとおり彼の本体はあのホルマリン漬けっぽくされた脳ミソなのですが、いったいなぜそんなことになったのかは彼から語られた事は無い。けど想像を絶する経験を経てああなった事だけは分かる。彼にとって想像が能力な事もあって存在するべき場所であり、肉体を得て現実に存在する事に対して苦手意識というか、拒否反応みたいなのがあったのでしょう。実際原作では彼は「
ただこの世界線ではその拒否反応は私たちと関わりを持ったことで徐々に薄れていったと思う。リルトットとの交流はもちろんの事、他の皆ともそこそこいい友情関係を築いていったし。想像力を鍛える為にどう?っていう私の欲望丸出しのリクエスト(デュエルの為のソリッドヴィジョン技術の再現)を嫌々ながらもなんだかんだで叶えてくれたし、バンビーズみんなで何度も遊戯王の大会してたら彼の笑顔も増えていった。エンタメデュエルは人を救う。はっきりわかんだね。
え、私が楽しみたいだけじゃないって?んなこたぁない!ちゃんと実利もあるよ!あれは何度目かのデュエル大会の後、カードに書かれたイラストをいちいち能力を使って創造するのをグレミィがめんどくさくなった時期がありましてね。なんとかならないかなーって色々試行錯誤した際にカードを依り代にして彼の能力を発動するとあら不思議、なんと自足する事が判明!それまでグレミィが能力で作ったモノって彼が眠ってしまうと消えちゃってましたからね。
ん?私がそもそもどうやって遊戯王カードを手に入れたって?いや、それは、その・・・自作しました。ハイ。だってしょうがないじゃないか!現世にも遊戯王カードなかったんだもん!だったら自分で作るしかないじゃないか!カードのイラストやテキストは「
そ、それはともかくだ!今は目の前の事に集中しないと!見事復活を果たしたグレミィだけどどうも動きがぎこちない。まあさもありなん。今までの彼の体はあくまで想像で作られたもの。本物とは勝手が違うのは当然だ。
ただ問題はその隙を見逃すほど剣八は甘くないって事だ。
よろけるグレミィをリルトットが支えてる光景は実に尊いが、二人ごと斬ろうと襲い掛かってくる剣八!私は慌てて影の中から飛び出して彼の剣を私のゼーレシュナイダーで受け止める!
「ああん?なんだテメェ?」
ヒィィィィィ!!怖い怖い怖い!というかなんとか受け止めたのはいいけどなんで私のゼーレシュナイダー半分ぐらい斬られてるの!?ゼーレシュナイダーっていわばチェーンソーだよ!?デタラメにもほどがあるよこの人!!
「どけ、ガキ」
だが退くわけにはいかない!
「それはできない相談ですね!術式解放!!」
私は滅却師技術を使い独自開発した閃刀関連の術式カードの一つ、ベクタードブラストを使い巨大な砲を特殊召喚!ゼロ距離即ブッパだ!よっし、剣八を吹き飛ばした!剣八の事だからあんまり効いてないだろうけど、とりあえず距離は稼いだぜ!
「今のうちです!リル、グレミィを早くここから――」
私が振り向いてそう彼らに叫ぶと、突如私の全身から吹き出る汗。このゾワッとした感覚!まさか剣八の奴、もう私の後ろに――
「誰に向かって手ェ、出してんのよ」
私が急いで後ろへと視線を戻すとそこはバンビエッタと彼女のパンチによってまたまた吹き飛ばされる剣八が。一瞬どこでそんなパワーをと思ったけどミニーニャの能力を使ったのか。その肝心のミニーニャも・・・うん、こっちに向かってきてるな。あとちょっとで合流できる距離までもう来てるからバンビエッタも彼女の能力を使えるようになったのか。
「た、助かりましたバンビ」
「ふんっ。なるほどね、あれが剣八って訳。グレミィとやった後であんなに動けるなんて」
「ええ。特記戦力は伊達ではないと言う事です」
よし、この隙にゼーレシュナイダーを修復っと。霊子兵装はこういう所が便利ですよね、修理が容易で。
「・・・まさか、キミたちに助けられることになるとはね」
グレミィが話しかけてくる。あ、何時の間にかグレミィ完聖体じゃなくて元の姿に戻ってるな。そしてグレミィのその言葉に対してバンビエッタは軽く鼻を鳴らした。
「気にしないでいいわよ。私たちはアンタに色々借りがあるし、それを一個返しただけよ。リルの頼みでもあるしね」
「・・・・・・うん、そうだね」
うーん、この態度よ。バンビエッタ、本当は仲間が生きてて嬉しいくせに。このツンデレちゃんめ。
「たっ・・・隊長に何しやがる!!オウ、お
あ、そういえば周りに十一番隊の隊員さんがいっぱいいたんだった。
「――ガタガタうるせぇよ。相手は更木剣八だ、そのくらいは予想の内だろ」
・・・おおう。リルトットさん、もしかしてキレてらっしゃる?
「ガキが!ジャマだブッとばすぞ!!」
いえ、十一番隊の皆さん、それは悪手だって―――
「喚くんじゃねーよ、ジャマじゃなければいいんだろ?」
リルトットの顔が変形し、襲い掛かる隊員を食い殺そうとするその直前、空から巨大な電流がカーテンのように降ってきて周囲の死神達をすべて一掃した。
「一網打尽ってカンジ?隙だらけだっつーの」
そう言いながら私の隣にキャンディスが着陸した。
「・・・一撃ですべて、ですか」
私が感心してると普段褒められ慣れてないキャンディスは若干恥ずかしそうに頬をかいた。
「まあな。ただ広範囲にブチかましたから殺ってはいねーけどな」
試しに霊圧を探ってみると本当だった。いよっしゃああぁぁーーーっ!ファインプレーだキャンディス!これでバンビーズの総キル数は原作よりかなり少なくなったはずだ!いや、来る途中で拳西とローズの死体を守ってる白にエンカウントしてジゼルが彼らをまとめてゾンビにしちゃったんだけど!
そしてそのジゼルであるが、彼女もグレミィとリルトットの隣に着陸し実にイイ笑顔を振りまいてる。
「ヒュー、ヒュー、お熱いね~!おめでとー、グレミィ!」
「うん、ありがとうジゼル」
「二人とも殺すぞ」
この状況でよく悪乗り出来るなジゼル!そしてグレミィも乗っかるんじゃありません!さっき死にかけたばっかりなのに意外と余裕だなお前!リルトットめっちゃ不機嫌だよ、本当に殺しにかかるぞ!
「てめえら・・・」
って、コントやってる場合じゃないよ!剣八が瓦礫をどけて這い上がって来たぁ~!
「マジか、ミニーの「
キャンディスが呆れたようにつぶやく。
「うっわ、タフだねー」
「ならばこれならどうかしら?」
ジゼルもキャンディスに同調するように唖然としてるとバンビエッタが一歩前に出て指パッチンする。それに伴い天から巨大な電撃の柱が剣八に降り注いだ!
「が・・・・・・・・・ッ」
よ、ようやく倒れてくれた・・・。いや肝が冷えたわ本当に!
「頭ではわかってるんだけど、あたしの必殺技をこうも簡単に使われるとへこむわぁー・・・」
「悪かったわね。代わりにトドメは任せるわよ」
「えっ?今のでくたばってないのかよ!マジで規格外だな!流石は「未知数の戦闘力」の特記戦力ってか?」
「・・・他の死神が集まってきてる。荷物もあるしさっさとソイツを始末してズラかるほうがいいと思うぜ」
「荷物って、ヒドイなぁリル」
リルトットもいつもの調子に戻ってるね。うんうん、良きかな良きかな。彼女に肩を貸してもらってるグレミィもまだ自分の新しい体に馴れてない様子。だけど彼の事だ、すぐに馴染むだろう。うん、あれほど危惧してたこの件だけど、最上の結果を残せたんじゃないかな?私はほとんど何もしてないけど!
「そうね。ミニーもあとちょっとでコッチに合流するみたいだし、みんな揃ったら――」
でもね、みんな。ここからが本番なんだ。
突然鳴り響く轟音。遮魂膜から聞こえるソレに皆があわてて空へと視線を移す中、私はただ真っすぐに見つめる。
そこに居る、五人の死神を。
「大丈夫ですか!更木隊長!」
恋次。
「たわけ!これ程の怪我なのだ、大丈夫な筈がなかろう!」
ルキア。
「・・・兄がここまでの傷を負うとはな」
白哉。
「うっわ、マジでボロボロだよ。アンタがここまでやられるとはね~」
夏梨ちゃん。
「・・・お前ら・・・何しにきやがった・・・」
「・・・あんたに、こんなこと言う時が来るとはな。助けに来たぜ」
お兄ちゃん。
嗚呼・・・
嗚呼・・・!!
「・・・よろしかったのですか、陛下?」
「何がだ。ハッシュヴァルト」
「ペペの事です。蒼都様の許可があるとは言え、あの男の行動は余りにも目に余る」
「・・・確かに、騎士団の私闘は死罪と定めてる以上、奴の行動はその法に反しているとも言える。だが今回ばかりはあえて見逃す。蒼都も必死なのだ、理解してやれ」
「ハッ。差し出がましい事を失礼しました」
「それに、彼女に酷ではあるが、利が無いわけでもない」
「・・・利、ですか?」
「ああ。・・・どうやら、丁度来たようだな」
「・・・・・・!!この霊圧は、彼ら、ですか」
「そうだ。これで彼女の最後の試練を始める事が出来る」
「―――試練、ですか」
「そう、試練だ」
「さあ、見せてくれたまえ、ユノワール・シュリーレーランズ」
「あの時、元柳斎と戦った時、お前が卍解を奪うのは予想外だった」
「だがそれをすることにより、お前は今までお前に無かった死神の力を手にする事になった」
「あとは使うだけだ」
「そこでようやくお前は得ることができる」
「お前に足りない最後の力を」
「最後のピースを」
その言葉に石田雨竜は静かに、だが確かに、目を細めた。
ご清覧、ありがとうございました。これにて第十四話終了です。
次回
果たされる約束
ではまた。