バンビーズみんなのバスターでバインバインしたかっただけなのに   作:カナダ次元

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 大変長らくお待たせしました。

 第十九話です。今話も楽しんでいってくれれば幸いです。


とある並行世界のBLEACH感想ブログ⑲

BLEACH602話「The Ordinary Peace」感想

 

 

 さてさて、今週もやってきましたBLEACH602話!

 

 いやー、最近のBLEACHは本当に盛り上がってますね!怒涛の展開に続く更なる驚愕の展開!まさかユノワールである遊子ちゃんが霊王宮への鍵を持ってたとはだれが予想できたでしょうか!洗脳から解かれたとは言え、彼女はそれでも石田と共に現世の家族との決別の覚悟を決めた。一護と夏梨への別れを告げたシーンなんかは本当に心が痛みましたね。そして彼女は「開錠」の能力を使い天への扉を開き、聖章騎士全員が霊王宮へと突入!ユーハバッハが子供達と呼ぶ兵を鼓舞するシーンを持って前回は終わりました。まさしく転換点ともいえる回でしたね!

 

 前回のブログ記事でも少しお話しましたが、前話601話タイトルも「The Closing Chapter Part Two」と、まさに最終章第二幕の開幕を予感させるタイトルでした!ちなみにパート1である「The Closing Chapter Part One」は494話にて掲載された回で、その回も同様に巻頭カラー、そしてカラー内容は護廷十三隊全隊長の集合絵でした。つまり同じく巻頭カラーだった601話の星十字騎士団の聖文字持ち全員の集合絵と対になってたのです!まさしく圧巻!師匠の最終章への気合の入りようが物凄く伝わってきます!

 

 では早速今週の話を振り返って行きましょう。今話は前回ラストでの音頭を飾ったユーハバッハが霊王の居住地である霊王宮大内裏を意味深に見つめているところからスタート。やがて決意に満ちた目で視線を逸らすと傍らに居るハッシュヴァルトへと命令を発します。

 

 

『ハッシュヴァルト』

 

『はい』

 

 

 その命令を受けハッシュヴァルトは手をかざすとその手のひらから影がまるで水のように溢れ、やがて細い六芒星を描きます。そしてそこからはなんと星十字騎士団の聖兵があふれ出てくるではありませんか!これは霊王宮自体へと侵入を果たした事で影から侵入できる領域を拡大できるようになったって事なんですかね?仕事が早い。

 

 大量に侵入を果たした聖兵たちはユーハバッハを含む聖章騎士を顧みず、自らの使命であろう敵の殲滅を目的に前へ前へと進み霊王宮表参道を占領すべく進軍します。しかし霊王がおわす宮殿へとそう簡単に侵入させんとその守護者の一人・麒麟寺天示郎がその神速をもって立ちはだかり、自慢の湯かき棒を振り回し聖兵を蹴散らします!

 

 

『おっとっとォ!』

『ゾロゾロとまあ!』

『テメエらここがどこだか知らねェのかい?』

『ここは天下の霊王宮』

『どんだけ大人数で来ようが一見サンはお断りだぜ』

 

 

 派手に登場した事に興味ないのか、ユーハバッハは彼に沈黙を貫きます。

 

 

『・・・・・・』

 

『おやぁ?反応なしかい?それはそれで傷つくぜ!』

『っと』

 

 

 その天示郎の挑発に対して反応したのはユーハバッハの皇帝候補者の一人、虚圏狩猟部隊の統括隊長である蒼都でした。一歩前に出て天示郎と相対します。

 

 

零番隊(ゼロばんたい)第一官、東方神将(とうほうしんしょう)麒麟寺天示郎(きりんじてんじろう)とお見受けする』

 

『お?俺サマの事を知ってるのか?』

 

『・・・情報開発部隊(インフォリオンアルメー)情報(ダーテン)は眉唾物が多いが、流石に人物像に関しては信用してる』

『特に特記戦力が一、王族特務零番隊に関しての情報はその重大さ故に万が一その情報が間違っていたらとてつもない失態だからな』

 

『むっ・・・』

 

『けっ。失態ばかり犯してる奴が言うと説得力があるねぇ!』

 

 

 蒼都の嫌味に反応するユノちゃん可愛すぎんか?(迫真)

 

 そして彼女をすかさず庇うキャンディス!彼女もいい嫌味を返します!確かに今の所蒼都はまったくと言っていいほどいい所がありませんからね!(笑)

 

 しかし蒼都はキャンディスのその嫌味をガン無視。強引に話を進めようとします。

 

 

『・・・陛下、ここは』

『どうか虚圏狩猟部隊(われわれ)にお任せを』

 

 

 蒼都の脇を固めるのは彼の部隊の所属メンバー達。エス・ノト、ニャンゾル、そしてペペの三人。エス・ノトとニャンゾルどうやらやる気満々のようですが、その中で唯一ペペのみ人知れず内心汗ダラダラのようです。

 

 

『くそが、くそが、くそがっ!』

『どうしてこんなコトになったんダ!』

『石田雨竜!宗弦の孫!』

『アイツが最後の最後で邪魔しに来たせいでミーの暗殺計画は台無しだ!!何たる無様!!』

『そして陛下があの場に現れたと言う事はおそらく十中八九ミーの計画も陛下にはバレている!』

蒼都(ツァン・トゥ)の奴もおそらくそれをわかっているからこそ汚名返上のために零番隊の撃破を虚圏狩猟部隊(ウェコムンドヤークトアルメー)で買って出たんだろうが、特記戦力を相手に正面戦を挑むな阿保が!いくら後継者候補とは言え、愚の骨頂ダ!!』

『エス・ノトもニャンゾルも蒼都(ツァン・トゥ)の馬鹿に乗っかるな!陛下の手前ミーも参加しなければならないじゃないか!』

『くそがああああ!!どうしてキルゲの弟子共は揃いも揃って馬鹿ばっかりなんダヨ!!』

 

 

 ざまあああああ!(爆笑)

 

 自業自得でこの状況を招いてしまったペペですが、彼の独白の中興味深い情報もありました。その情報とは蒼都と同じくエス・ノトとニャンゾルも亡くなった彼らの統括副官・キルゲの弟子だったという事実です。

 

 そしてそのキルゲですがユノちゃんの過去回想の中でペペの孤児院にて戦闘教官を引き受けていたと言う事を加味すると、ユノちゃん含む威力偵察部隊の所属メンバーとペペ以外の虚圏狩猟部隊の所属メンバーはキルゲを師とする兄妹弟子と言うことになりませんか?となると蒼都がペペの暗殺計画に乗ってしまった理由もひょっとするとコレあたりが関係してたり?うーん、断言するにはもうちょっと情報が欲しいところですね。

 

 

『・・・ん?』

 

 

 絶体絶命のピンチを前にするペペ。しかし悪運が強いのか、その窮地を脱するための機会が訪れます。

 

 

『あァん?何寝ぼけたコト言ってんだよバカが』

 

『・・・・・・ドリスコール』

 

『一番槍は俺ら突撃急襲部隊(ウーバーファルアルメー)のモンだって決まってんだろーが』

『テメーみてーな陰険はさっさと奥に引っ込んでやがれ』

 

 

 ドリスコール、乱入!その突発的な行動に蒼都は眉をひそめますが、ドリスコールは蒼都を陰険と笑い飛ばしズカズカと前に躍り出ます。やはりユノちゃんとバンビエッタの間だけが例外なだけで後継者候補は基本お互いと仲が悪いようですね!皇帝になれるのが一人である以上そりゃそうか。

 

 しかしこのドリスコールの行動はペペにとっては救いでした。

 

 

『・・・いた!』

蒼都(ツァン・トゥ)以上の馬鹿がココにいた!!』

『いいぞドリスコール!そのまま馬鹿正直に特記戦力に突っ込むんダ!』

『後はミーがキミの戦闘をじっくり解析して零番隊の弱点を探らせてもらって、後の戦いを楽にさせてもら―――』

 

 

 しかしそうは問屋が卸しませんでした。ペペの思惑は絶対的な存在によって外れてしまいます。

 

 

『控えろ、蒼都(ツァン・トゥ)。ドリスコール』

 

 

 ユーハバッハによる鶴の一声によって蒼都とドリスコールはいがみ合うのをピタリと止めます。

 

 

『常々言っているだろう』

『何度繰り返せばいい』

()()()()()()()()()()()()()

『私は、争いを好まんぞ』

 

 

 このユーハバッハの「お前たちは私の前では争うな」と言う台詞ですが、彼の初登場時にユーハバッハはほぼ同じような台詞を読み上げてます。ですが今回は台詞に傍点が入っており、個人的にかなり興味が引かれる内容となりました。

 

 あくまで推測ですがユーハバッハが嫌悪するのはあくまで「彼の前」で争うなと言う点。つまりこれはある意味「彼の前」でさえなければ、つまりはペペが実行した暗殺計画のような水面下による争いを黙認してるという事にならないでしょうか?やはりユーハバッハは後継者候補をワザと争わせてより相応しい後継者を育成しているという事に?ただ戦争を吹っ掛ける本人が「争いを好まない」とは、何とも皮肉なものですね!

 

 そしてユーハバッハによるその皮肉に不快感を示す人物が登場します。

 

 

『呆れるばかりの台詞じゃの、それは』

 

 

 高下駄が高らかに地面を打つ!

 

 

『久しいの、ユーハバッハ』

 

『・・・零番隊(ゼロばんたい)第四官、北方神将 (ほっぽうしんしょう)

修多羅千手丸(しゅたらせんじゅまる)か』

 

 

 黒い仮面を被った兵を率いて修多羅千手丸、登場です!

 

 

『招かれもせぬのにこの霊王宮に立ち入るとは、元柳斎を(たお)して余程血迷ったと見える』

 

『・・・血迷って等おらぬよ』

『私はただ、私の目的の為に進むのみ』

 

『目的、じゃと?』

 

 

 ほほう?目的とな?一応彼が公言してる目的として死神・尸魂界の殲滅があり、霊王宮へと攻め入った時点でおそらく霊王の殺害も目的としてるって事なのでしょうが、それを彼から直接に聞けることになるのでしょうか?

 

 

『そうだ』

『今も』

『千年前も』

『我が悲願は常に一つ』

『その為に此処に来た』

 

『すべては世界の』

『ただの平和の為だ』

 

 

 これはこれは、まさかまさかの目的が判明しました!悪の頭領の真の目的が実は世界の平和というのは星の数ほどある様々な物語の中でもまれではありますが一度くらいは耳にしたことがある人も多いでしょう。かなりユニークかつエキサイティングな内容ですね!

 

 しかし今の所世界平和と真逆の行動をとってるユーハバッハ率いる星十字騎士団。

 

 彼の真意は如何に!

 

 というところで今週は終了です。次の回が待ちどおしいぜ!

 

 ではみなさん、また来週!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はあああああああ!?何を言ってやがるのですかこのスットコドッコイ!!

 

 おっと失礼!内なる闇ユノワールがついうっかり漏れてしまいました!反省反省!せっかく体の主導権を取り戻したのにこれではいただけません。

 

 ではみなさん、改めましてこんにちは!ユノワール・シュリーレーランズです!

 

 最近は怒涛の展開すぎてもういっぱいいっぱいですが、大団円を目指してこれからも頑張っていこうかと思います! 

 

 っていうか、今の陛下の言、聞きましたか奥さん?「ただの平和の為だ」ですって!かーっ、ぺっ!千手丸さんが言ってた通り、陛下はよくそんな台詞を吐けますね!人間の三大欲求の権化みたいな癖してさ!!(言いがかり)

 

 そう、人間の三大欲求!

 

 すなわち金!暴力!SEXである!

 

 まあ大目に見てあげるのなら唯一金の部分だけはあまり該当しないかもしれない。千年前には「光の帝国(リヒトライヒ)」という世界のどっかで国を興してそこの皇帝をやってたので国家の君主としてそれはもう金持ちだったのだろうが、今の「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の政治体制を冷静に分析すると実は今はそうでもなかったりする。

 

 前にも言ったけど私が所属している星十字騎士団って言う組織は要求値は高いが福祉は意外としっかりとしてたりする。そして「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の他の行政サービスもかなり高い水準を誇りつつ、そのサービスを利用しようとしてもその料金は格安、もしくは無料に設定されている。つまり戦争を仕掛けているという部分とかつての孤児についての扱いだけに目をつむれば国家としてはかなりマトモに運営されており、陛下本人も国家の財源にほぼ手を付けてないことは情報開発部隊(インフォリオンアルメー)の統括隊長として私が調べたことがあるので事実である事が確認されている。

 

 だが暴力についてはもはや語る事もあるまいレベルでやらかしている。陛下も「争いは好まない」とかうわごとのように何回も言ってるけど、本人の言葉と行動が不一致すぎるんよ!!というか陛下の初登場シーンでその台詞を言ってると同時に破面の兵士に対して虐殺かましてる時点で信用度ナッシングなんだよ!!本人も矛盾の自覚無いっぽいし。陛下マジサイコパス。

 

 で、最後のSEXについてなんですが、皆さん、考えたことないですか?私達滅却師って意外と様々な人種が混合してるって事に。おそらく「光の帝国(リヒトライヒ)」が今のドイツあたりにかつて存在してた影響でヨーロッパ系が多いんだろうけど、私や雨竜は日本人だし、蒼都は中国、そしてバンビエッタもおそらくアジア系が少し混じってる。マスクやドリスコールは多分メキシコ、アスキンはブラジルあたりのラテン系っぽい。リジェさんとナナナ、そしてペペのクソ野郎とかに至っては黒人だ。

 

 そして陛下は()()()()()()()()()()()()

 

 あとはもうお分かりですね?

 

 そう、陛下って実は結構なヤリチンだったのだ!それも見境ないタイプの!

 

 クソッ、イケオジめ爆発しろ!

 

 あー、なんだかまたムカついて来たぞ?さっき蒼都から私の情報収集能力についても嫌味言われたばっかりだし、ストレスが溜まる一方だ。まあ蒼都の言い分も半分は正解なんだけどね。私が提供した情報って七割ぐらいは私の原作知識を参照したものだし、死神側にあまりにも不利すぎる情報もわざと伏せたり偽情報も混ぜている。特記戦力についてちょっと水増ししたりとか。そう自分に言い聞かせようとするけど私の中のイライラが落ち着かない。

 

 どれもこれも全部陛下のせいだ(決めつけ)

 

 今に見てろよ、隙を見せたらすぐに反旗を――

 

「ユノ隊長」

 

「うん?」

 

「顔がひどい事になってますよ」

 

 あっ、いけね。私ってどうも考えている事が顔に出やすいタイプらしく、おそらく今してるであろう私の不満顔を彼に見られてしまったみたいだ。だからこそバイザーを重宝してたんだけど、闇ユノワールがお兄ちゃん達に正体をカミングアウトしてしまったさいに外してしまったしね。てかそのバイザーどこいったんだ?

 

「どうぞ。俺が拾っておきました」

 

 おっ、私のバイザーじゃん!気が利くね!有能な部下を持って私はホント幸せ者だよ!私は彼から差し出されたバイザーを受け取り再び頭に装備する。

 

「助かりますシャズ様。貴方様に感謝を――」

 

 

 ・・・

 

 

 ・・・・・・

 

 

 ・・・・・・・・・

 

 

「・・・シャズ様?」

 

「はい」

 

 

 ・・・ホアアアアアアアアアアア!?(10分振り2回目)

 

 

 シャズさん!シャズ・ドミノさんじゃないですか!なぜシャズが此処に!?逃げたのか?自力で(カード化から)脱出を?

 

 とりあえずその復活劇の原因であろう人物へと振り向く。

 

「・・・シャズ様を再召喚したのですか?グレミィ様」

 

「ん?ああ、そうかもね」

 

「そうですか・・・」

 

 まあ順当に考えればそれはそう。剣八戦の際にグレミィは自分の体全てをシャズさんの能力である生存能力(バイアビリティ)で再構築しなくてはならなかった。それを全て自分でイチから再構築するより能力の使い方を熟知してる(っていう設定がある)シャズさんに手伝わせればより確実に構築できるだろうし、そうそう不思議な事ではない。

 

 ただグレミィって創造物に対するプライドってものがあるのか、基本的に自分の創造物である人物にその人物の能力を自分に使わせることはしない。結局一度も遊戯王のソリッドヴィジョン大会に参加してこなかったしね。それだけ剣八戦では切羽詰まってたってコトなのかな?

 

「というかさ、その喋り方いい加減に止めない?元々現世にいる家族にキミの正体がバレないようにとやってた事なんでしょ?今更だし、もうどうでもいいじゃん」

 

 うっ。痛いトコついてくるなぁグレミィは。でも長い事やってたし、これは最早癖というかなんというか・・・

 

「俺は好きですよ、ユノ隊長の喋り方」

 

 うん。シャズさんってホント私に対してドストレートと言うかなんというか、ちょっとワンコ入ってるこの性格、嫌いじゃないんだけどこっぱずかしいんだよ!なにこの性格だけなら乙女ゲーのキャラに居そうな奴!グレミィは何考えてシャズさんをこんな設定にしたんだ?

 

 はっ!?いや、ちょっとまてよ!?まさかとは思うが、今の私の周りの男って、乙女ゲー視点だと――

 

 グレミィ → 最強チート副官

 シャズ → ワンコロ部下

 BG9 → 超絶生真面目ロボ

 雨竜 → 自称婚約者メガネ

 陛下 → ラスボスイケオジ

 

 ・・・・・・もしかして私って『ドキッ!!転生したら滅却師だった!?部下と上司に板挟みな私、一体これからどうなっちゃうの~!?』ってBLEACHの同人乙女ゲーに転生したんじゃないんだろうな?いや流石に無いか。あまりにも異質すぎる。

 

 でもどうせならバンビーズとイチャイチャできる百合ゲーでおなしゃす(迫真)

 

 うん?グエナエル?いや流石にイロモノすぎるしノーカンでしょ。あの人はあれだ、キモカワマスコット枠だ。もしくは乙女ゲーによくある好感度アップアイテム売ってる怪しい店の店長枠。

 

「ユノ、ちょっといい?」

 

 そうやって色々とまた余計なことを考えているとお兄ちゃん達に続いて今一番顔を合わせたくなかった人物が話しかけてきた。気まずいってレベルじゃねーぞ!

 

「おっと。どうやらここからはキミのもう一つの家族の出番みたいだ」

 

 うっ。グレミィってホント私に対して容赦がないなぁ!!たしかにいずれは向き合わないといけなかったが、まだ心の準備と言うものがですね――

 

「どうせ心の準備ができてないとか、アタシに対して暴言を吐いておいてどの面下げて会えばいいとか、そんな余計なコトを考えてるんでしょ?」

 

 ・・・私ってそんなにわかりやすいですか?今バイザーだってしてるのに。

 

「何年家族やってると思ってんのよ」

 

「・・・・・・そうでしたね」

 

「・・・口調については今は何も言わないでおく。でもね」

 

 そうやって私達の中で三女である彼女はずずずいっと距離を詰めてくると突然私を両腕いっぱいに抱きしめてくれた。

 

「アタシ達はいつだってアナタの味方、アタシ達が守るべき妹なのよ」

 

「・・・・・・・・・はい」

 

「落ち着いたら戻って来なさい。アタシ達も、アナタに伝えたいことがあるから」

 

「・・・・・・・・・うん」

 

「みんな、待ってるからね」

 

「・・・・・・ありがとう、バンビちゃん」

 

「ふんっ」

 

 バンビエッタはそうやって私を少し乱暴に離すと他のバンビーズの輪の中へと戻っていった。

 

 ・・・現状が改善したわけではないし、まだまだ問題は山積みだが、私は少しばかり心が軽くなったように感じた。

 

 本当にありがとう、バンビエッタ。

 

 私は、貴女たちに出会えて、本当によかった。

 

「ユノワール・シュリーレーランズ統括隊長」

 

 そして余裕幾許もなく、私は現実に引き戻される。

 

 忘れてはいけない。なんせ私達は敵として霊王宮に居る。

 

 ココは、戦場なのだ。

 

「何?BG9」

 

「状況が動きそうだ」

 

 私達の会話の傍ら陛下と零番隊はレスバを続けていたが、一人一人と徐々に零番隊がまるで紹介回のようにオサレに登場し、とうとう死神側のラスボスである和尚も登場した。存在感すごいなあの人!

 

 ただ、一つ原作と大きく異なる状況が目の前で展開されていて、実は今の所星十字騎士団と零番隊とのバトルが発生していないのだ。ここら辺はおそらく原作と比べ生存してる聖章騎士(ヴェルトリッヒ)全員が霊王宮へと昇ってきたので零番隊が慎重になってるとかが原因なのかな?ただ原作通りふくよかモードの曳舟さんが「命の檻」を使って樹木の檻で私達全員を閉じ込めている。ただウチら能力ビックリ箱集団からすれば破る方法なんて腐るほどあるので自分はこうやって落ち着いて現状を把握できてるわけなんだけど。

 

 しかし改めて考えると今の陛下って原作での行動と比べると結構色々と変な行動してね?原作では和尚以外の零番隊はガンスルーしてたのに今回は一人一人と丁重に会話を交わしてるし、なんかいつものアグレッシブさがかなり身を潜めている。

 

 いったい何を考えて・・・?

 

「何を考えておる?」

 

 おっ、ナイスタイミングですよ和尚さん!私がズバリ知りたかったことをピンポイントで聞いてくれてどうもありがとう!

 

「何、単純な話だ」

「我々が今生きる世界はその存在からして破綻してる」

「故に何時世界が終わってもおかしくはない」

 

 えっ?いつの間に世界にそんな危機が迫ってたんだ?知らない何それ、怖っ・・・

 

「私はそれを正すべく行動してるにすぎぬ」

「そして――」

 

 

「私はその未来の為ならば」

「争いを止め、貴様らとの対話に挑む準備がある」

 

 

 陛下、まさかの和平交渉の図。

 

 いやいやいやいや!!陛下何考えてんの!意気揚々と「行くぞ」ってさっき言ってたし、ハッシュヴァルトに聖兵を出させたじゃん!ひょっとしてアレですか、砲艦外交って奴!?てゆーかついさっきお兄ちゃん達にも「お前達のお陰で私は霊王宮へと攻め入る事ができる」って自慢もしてたじゃん!!マジ何言ってるのかわかんねー!!実際私の他全員が困惑してるのか場が完全にフリーズしてシーンってなってるし!わけがわからないよ!!

 

 あ、でも唯一ドリスコールだけが違う行動を取ってる。あいつ、脳筋かつ戦闘ジャンキーな大迷惑野郎だから零番隊と戦える機会を奪われそうになって大分不満そう。その証拠に陛下へと一歩足を踏み出そうと・・・あ、踏みとどまった。彼の隣にいるロバートおじさんに何か言われたのかな?ぐぬぬってカンジの表情と共に元いた場所へと戻って行った。

 

 というかいつも思うけどロバートおじさんはよくドリスコールをコントロールできるな。部隊のこともあって気苦労マシマシだろうにマジでお疲れ様です。しかしロバートおじさんってなんで私の最初の統括副官の誘いを断ってまであんな奴の副官になったんだろ?理由を聞けないまま結局リルトットの勧めでグレミィを私の統括副官にしてしまったけど。

 

 でもこれはチャンスだ!もし本当に陛下が零番隊との和平交渉を本気で行うつもりならその隙をついて死神側に私が離反の準備があると伝える機会があるかもしれない!どうせ和平交渉なんて破綻するに決まってるけど、このまま全員で零番隊とのバトルへと突入するよりかは遥かにマシな未来だ!あとはどうやってバンビーズのみんなを説得するかだけだけど――

 

「そのような必要はありません、陛下」

 

 へっ?

 

「我々に委ねるだけでよいのです」

 

 蒼都の奴、何を言って――

 

「必ずや虚圏狩猟部隊(ウェコムンドヤークトアルメー)で奴等を皆殺しにし、陛下の手間を省いて見せましょう」

 

 

 ・・・

 

 

 ・・・・・・

 

 

 ・・・・・・・・・

 

 

 はあああああああ!?何を言ってやがるのですかこのスットコドッコイ!!(2回目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・おい、わかってるんだろうな?ロバートさんよォ」

 

「無論です、ベルチ様」

 

「言っておくがやめておくのは今回限りだからな」

「これでもおれはオメーのコトを結構買ってるんだぜ?」

「オメーの助言のお陰でいい戦も何回も出来た」

「だからこそオメーの望み通りにおれの統括副官にしてやったんだ」

「だがな」

「流石のおれ様も目の前に垂れ下がっているデッケー餌を前にして待てと言われて」

「そうそう留飲を下げるって事はできねェんだよ」

「オメーの言う()()()()とやらの為におれが一旦引き下がってるんだぜ」

「その意味をよ~く理解しておけよ?」

 

「・・・わかっております」

 

「ムムッ、それはあまりにも短慮ですぞドリスコール統括隊長!」

「時には溜めというものも次の試合の為のいいスパイスになる!!」

「そう、ワガハイみたいな最高の英雄(スーパースター)になるために!!!」

 

「うるせぇよマスク」

「ったく、つれーわ」

「おれの心を理解できねー部下ばっかりでつれーつれーつれーわ!」

 

「・・・・・・」

 

「不満そうだな、バズビー」

 

「ロバートさん・・・」

「いいんですか?これで」

 

「・・・・・・たしかに状況は理想的ではない」

「が、霊王宮に辿り着くこと自体はできたのだ」

「ならば今はしばらく成り行きを見守り、機をうかがうしかあるまいよ」

 

「ですが―――」

 

「控えろ、バザード・ブラック」

「陛下に聞こえてしまうぞ」

 

「・・・・・・ッ」

 

「無論、お前との約束は忘れてはない」

「もうしばらく辛抱してくれ」

「我々突撃急襲部隊(ウーバーファルアルメー)()()()()()()()の成就まであと少しなのだ」

「お前の目的も含めて、な」

 

「―――わかりました」

「・・・・・・」

「・・・あと、ちょっと」

「あとちょっとだ」

「・・・・・・まってろよ」

 

 

「ユーゴー」

 

 




 ご清覧ありがとうございました。これにて第十九話終了です。

 あらためて、長らく間を開けて申し訳ございませんでした。事故の影響で一時筆をおいてたのですが、いざ書ける環境に戻ってもなかなかモチベーションが復活せず、今まで長く待たせることになりました。心配してくだっさた方にも大変感謝しております。

 正直な所を申しますと、本来執筆作業を再開するのはアニメ千年血戦篇の四期の放送がすべて終わった後にしようかな~とぼんやりと考えてました。理由としてはアニオリ設定が盛りだくさんになるだろう四期の内容をフル活用しようと画策してたからです。それを見る前に再開すればいざアニメが放送した後に矛盾する箇所だらけになってしまうかなと心配してました。ですが・・・

 アニメ四期が・・・7月・・・だと・・・!?

 さすがにそれまで待てなかったので執筆再開となった次第です。

 これからの予定ですが、執筆を続けるにはとにかく毎日なにかしらを書き続ける事が大事だと自覚したので、前ほどの執筆ペースではないにしろ投稿を頑張りたいと思います。

 ではまた。
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