バンビーズみんなのバスターでバインバインしたかっただけなのに   作:カナダ次元

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 長らく間を開けていたにも関わらず、感想・誤字報告・高評価、ありがとうございます!前回は特に誤字が多かったようなので誤字報告には大変助けられました。やはり語学と言うのは使い続けないと使い方を忘れてしまいますね・・・

 今話についての注意事項ですが、今回は特に独自解釈が多いです。自分なりに納得できる仕様にしたつもりですが、皆様にどれだけ受け入れてくれるか未知数なので一応の注意を。いや、ここまで読んでくれた皆様にとっては今更感あるかもしれませんが・・・(苦笑

 どうか寛大なお心で読んでいただければ幸いです。
 
 と言うわけで祝!二十話!どうぞ楽しんでいってください。


とある並行世界のBLEACH感想ブログ⑳

BLEACH607話「What is Your Fear?」感想

 

 

 さてさて、今週もやってきましたBLEACH607話!

 

 4週に渡り繰り広げられていた王族特務・零番隊VS虚圏狩猟部隊(ウェコムンドヤークトアルメー) ですが、ついに今週をもって決着です!修多羅千手丸はニャンゾル・ワイゾルを、曳舟桐生はぺぺ・ワキャブラーダをそれぞれに下し、先週ラストでは刀神・二枚屋王悦自らが失敗作と呼ぶ異例の斬魄刀である「鞘伏」でエス・ノトを撃破!ここまで危なげなく敵滅却師を倒してきた零番隊、流石としか言いようがありません!

 

 そして今週の回ですが、冒頭はエス・ノトの回想から。おそらく走馬灯のようなものでしょう。最後の最後で一体彼は何を思うのでしょうか。病棟のような場所にてベッドの上で人工呼吸器をつけたまま横になってるエス・ノトが写されます。

 

 

『まだ』

『死んでない』

 

『呼吸とは苦しいものだ』

『こんな苦しいことをしなければ生きてられないなんて』

『生きるってのはなんて不便なんだろう』

 

『死んだら天国か地獄のどちらかに行くって教えられた』

『天国ってのは呼吸の苦しくない所かな』

『体も頭も痛くない所かな。そうだといいな』

 

『地獄ってのは今よりもっと苦しい所なのかな』

『そうだとしたら怖いな。行きたくないな』

 

『いやだな。怖い。地獄に行くのは怖いな』

 

『ほう』

 

『誰』

 

 

 その病室へ踏み入れるのは今は亡き彼の上司、虚圏狩猟部隊統括副官、キルゲ・オピーです!

 

 

『・・・・・・アー・・・』

 

『いやはやこれはこれは』

『陛下が例の混血統(ゲミシュト)の稚児に興味を示されたので代理としてワタクシが赴いたのですが・・・』

『まさか貴方も陛下の聖別(アウスヴェーレン)を生き残る事ができたとは』

『素晴らしいの一言です!』

 

『・・・キルゲ・オピー戦闘教官統括?』

 

『貴方の噂はかねがねと伺っており(ます)

聖兵育成学校(ゾルダートカデッテンシューレ)にて現世の信仰を細々と受け継ぐ一族が在籍していると』

『だがその信仰ゆえに周りと懇親を深める事が出来ずにいると』

『実に嘆かわしい』

『陛下は常に平等だ』

『そのような些細なことで上昇志向が損なわれることなどあってはいけません』

『しかし!』

『貴方は究極の試練である聖別(アウスヴェーレン)を生き残った!』

『故に貴方は栄光への切符を手に入れる事が出来たのです!!』

 

『・・・・・・!!』

 

 

 おおー!零番隊とのバトルに突入し、戦闘してるメンバーそれぞれの能力の詳細以外だとあまり考察が出来なかった当ブログですが、キルゲによる語りで結構色々と考察しがいのある情報が出てきましたね!やったぜ!(ガッツポ)

 

 まず、キルゲの言う「混血統の稚児」についてですが、これはほぼ間違いなく遊子ちゃんの事でしょう。状況的にこの回想はおそらく9年前の聖別直後の出来事みたいですし、エス・ノトが病院入りしたのもその辺が関係してそうです。ただここで面白いと思ったのは9年前の聖別では現世の混血統滅却師のみを対象にしたのではなく、エス・ノトみたいに「見えざる帝国」に居る滅却師もある程度対象になったっぽい所ですね。

 

 前話ではエス・ノトは彼が恐怖する「二つ」の事について語ってました。それは「キルゲに叱られる事」と「ユーハバッハに力を奪われ体の全てが奪われる事」と語っていましたね。なので元々体が丈夫なほうでなかったので弱い滅却師と判断されて聖別に掛けられた、と言う事なのでしょうか?

 

 そしてキルゲにより聖兵育成学校と言うものが「見えざる帝国」に存在してる事が確認されました。これは滅却師版の真央霊術院といった所でしょうか?そしてエス・ノトによって語られたキルゲの肩書はその学校の校長、もしくは上位の教師陣といった所でしょうか。彼がペペの孤児院にも顔を出してた事を考えるとかなり幅広く生徒を取っていたみたいなのでおそらく現場主義の滅却師っぽい。なので後者の方があってそうかな?

 

 そしてエス・ノト、まさかの十字教徒だったてことが判明。タイトルが見切れてますが聖書っぽい書物が横のサイドテーブルに置いてあるし、ほぼ確定。そして「見えざる帝国」が信仰の自由を認めていたのも驚きですね。滅却師にとってユーハバッハ自体が神みたいなものですし、陛下を最高位に据えない信仰が大多数の滅却師に受け入れられないのも納得です。ですがキルゲにとってそれは関係なく、彼はあくまで実力主義。このような性格が故にエス・ノトはキルゲに惹かれたのでしょうかね?その一端が次のシーンによって描かれます。

 

 

『私と共に来なさい、エス・ノト聖兵(ゾルダート)実習生』

『陛下は必ずや貴方に力を与えるでしょう』

『そして貴方のその力を持って』

『我らと共に見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の輝かしい未来を創ろうではありませんか!!』

 

『キルゲ統括副官』

 

『怖いよ』

『僕は、死ぬのかな』

『僕は、地獄へ行クノかな』

『許シテ、統括副官』

『怒らなイで』

『怖いよ』

『苦シイノは、怖いよ』

『痛いのは、怖イよ』

 

『怖い、怖い、怖い、怖イ』

『怖イよ、ニャンゾル』

『怖イよ、蒼都(ツァン・トゥ)

 

『キルゲ教官』

『ごめんなさ――』

 

 

 ・・・ペペについて言及が無いのにちょっと笑ってしまったのはナイショだよ?(笑)

 

 ついに散るエス・ノト、そしてここでタイトルコールです。「What is Your Fear?」を直訳しますと「貴方の恐怖は何?」となりますね。エス・ノト最後の恐怖とは全ての生命である根源的な恐怖、すなわち自身の死でした。

 

 そして場面は蒼都へ。彼の部下の死を前にして、歯に力が入ります。

 

 

『エス・ノト・・・!!』

 

『オラァ!!』

 

 

 切り結んでいた麒麟寺天示郎によって大きく吹き飛ばされ、距離を取る蒼都。彼の「鋼鉄」の能力により未だ体は無傷ですが、その精神はどうかな?

 

 

『さぁて、とお!』

『コレで残るのはオマエ一人だぜ?』

『お前さんの大将の前で大見栄切った結果がこれじゃあいただけねェな、オイ?』

 

『・・・・・・・・・』

 

『これこれ、そう挑発するでない』

『窮鼠猫嚙むとも言うだろう』

 

 

 千手丸さん、千手丸さん、それも挑発ですって!(笑)

 

 ですがその挑発に蒼都はあえて乗ります。

 

 

『まだだ』

 

『あん?』

 

『まだ』

『死んでない』

『共に生きたものとは共に死すべし』

『僕の流儀、そして信念だ』

『故に僕が生きている限り』

『僕の虚圏狩猟部隊(ぶたい)はまだ死んでないんだ!!』

 

『!!』

 

 

 ドン!と立ち上る蒼都の霊圧!まるで完聖体の解放のような霊圧を放つ蒼都ですが、彼自身の姿は従来のモノ。そしてその異常を感じ取ったのか、これまでずっと高台にて座りながら戦闘を見物してた和尚もついにピクリと反応を示します。

 

 

『これは――』

 

 

 解説を続ける蒼都。

 

 

『僕の鋼鉄(ジ・アイアン)はただの通称』

『ただの表向きの能力だ』

『見せてあげるよ』

『これが』

『僕の、本当の能力(チカラ)だ!!』

 

 

 さらに高まる圧!支配者のポーズをとる蒼都は両手に力を集め、かつてバンビエッタが彼女の真の能力を解放した際に唱えた詠唱を彼も唱え始めます!

 

 

『掲げよ―――!!』

 

 

 しかしそれは突然終わりを告げます。

 

 腕を掴まれ、四散する蒼都の霊圧。

 

 彼の解放を止めたのは他ならぬ陛下でした。

 

 

『そこまでだ、蒼都(ツァン・トゥ)

 

『・・・・・・陛・・・下・・・?』

 

『これ以上私に』

『お前の事で失望させるな』

 

『!!』

 

 

 うわっ、蒼都凄くショックを受けてますね!いや、これまで蒼都って独断行動しまくりなんで当然っちゃ当然なんですけど、なんかちょっと可哀そうですね(苦笑)

 

 しかしその直後、鳴り響く"ズゥン"という大きな効果音。

 

 和尚、ついにユーハバッハの前へと降り立ちました!!

 

 

『なるほど、のぉ』

『まさかお主以外にもその力を使える奴が居るとはな』

 

 

 死神の頂点、ついに滅却師の頂点と相対す!!

 

 

『話を、聞こうじゃないか』

 

 

 と言った所で今週は終わりました!いやー、なかなか次の回に期待を寄せぜるを得ない終わり方でしたね!はたしてユーハバッハの言う和平は成るのか!?または決裂するのか!?それとも他の何かが起こるのか!?まて次回!! 

 

 ではみなさん、また来週! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 みなさん、こんにちは!ユノワール・シュリーレーランズです!

 

 えー、という事でですね。

 

 どういう訳かワタクシ、今死神側のラスボスである和尚さんにですね。

 

 めっちゃ見られてます。

 

 これ絶対私がお兄ちゃん達の姉妹(きょうだい)だってことバレてますよね!?いや考えてみれば当たり前なんですけどね!伊達に「真名呼和尚(まなこおしょう)」という異名で呼ばれてないですもんね!いくら私が陛下に「黒崎遊子」の名前を奪われ「ユノワール・シュリーレーランズ」と言う名を冠されたとは言え、この世すべての名を知る彼の事だ。絶対わかってるに決まってる!

 

 ん?なんか一斉に私が鈍感とかバカとかアホとか不名誉極まりない言葉をいっぱい言われた気がするけど、気のせいかな?

 

 とは言え、どうしてこうなった!いや理屈の上では解るよ?こうなった経緯をひとつひとつ振り返ればまあ確かになるほどと納得できる事ではある。でもそれは当人である自分からすれば理不尽すぎるんです!なのでこれぐらいの弱音は許されてもいいと思うんですよ!私、前世でそんな悪い事しました!?

 

 ま、まあこのままではみなさん置いてけぼりなので一応の説明をしましょう。まず、せっかく零番隊とのバトルを回避できそうな雰囲気だったのにそれを台無しにした蒼都のアンポンタンについてですが、結果は御覧の通り。彼を残して虚圏狩猟部隊(ウェコムンドヤークトアルメー)は全滅してしまいました。

 

 いえ、最初は押してたんですよ?蒼都が天示郎さんと王悦さんを同時に相手取って自分の「鋼鉄(ジ・アイアン)」の防御力をドヤってた傍ら、ニャンゾルが千手丸さん配下の神兵を原作通りねじ切って無双してたりとか。エス・ノトはその後に現れた二級神兵である「霊王の盾」さんを恐怖状態にさせ暴走させたり、追い打ちとばかりにペペが滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)を解放し千手丸さんを操ろうとしたとかもね。彼の汚い「神の情愛(グドエロ)」の姿を見てしまった私はかなりの精神的ダメージを負ってしまったと思う。他のバンビーズの皆もそれぞれ顔が歪んでたから多分同じようにダメージを受けてしまったみたい。奴をぶっ殺す理由がもう一つ増えたな、うん。

 

 ただ、ひっじょーうに、ひっじょーうに残念な事に私自らがアイツを手に掛けるチャンスは無くなってしまいました。汚い決め顔をキメたペペですが、彼が操ろうとした千手丸さんが実は布人形だったってことがすぐに判明し蒼都の部隊は混乱状態に。ニャンゾルは消えた彼女を探そうと原作では見せなかった完聖体を解放し曳舟さんの「命の檻」をねじ切る活躍を見せましたが、彼はその後すぐに千手丸さんの早着替えにより原作と同じ運命を辿り撃沈。完聖体で強化されたニャンゾルの「静血装(ブルート・ヴェーネ)」の防御を貫通するとか、マジパネェっす千手丸さん。

 

 そして肝心のペペですが、ニャンゾルがねじ切った「命の檻」の破片を曳舟さんがなんらかの術を使いそれらを浮遊する植物の触手っぽいなんとも名状しがたいモノに変えてそれらを使ってペペに攻撃を仕掛けました。ペペも自分の「(ザ・ラブ)」の力でその触手を操ろうと企みますが曳舟さんの「アタシはアタシの生み出した命を何よりも愛してる」と言う謎理論により無力化。いやマジでどうやって無力化したんだ曳舟さん。まあマユリ様も「私のゾンビに愛など通じぬ」とか言ってたし、そう不思議な事では無い・・・のか?

 

 と、とにかく!ここで最も重要なことはその後ペペに起こった事!そう!彼は曳舟さんの触手たちによってボコボコのボッコにKOされたんですよ!

 

 いやー、もう見ていて爽快でしたね!まるでオラオララッシュのごとく連打の後の連打を見て滅茶苦茶スカッとしました!ただ、唯一の懸念点を挙げるとすればペペはそのオラオララッシュを受けて吹っ飛んでいった際に今私たちが居る足場から落っこちていったことなんですよね。まあ私らは尸魂界の遥か彼方の上空である霊王宮にいるので普通に考えればこの高さから気絶したまま生身で落ちたら助からないモンなんですが、原作で鳥頭フォームのリジェさんが生き残った以上ペペが生き残る可能性も0ではない。なので念のためにチラリとバンビーズの方へと目配せするとその視線を受けたリルトットは僅かにうなずきました。そして消える彼女の影。

 

 ・・・うん。ここは原作にのっとってペペの始末は彼女に任せるとしますか。

 

 あばよペペ。

 

 私達の未来に、オマエはいらない。

 

 とまあ、あの汚物の事はとりあえずさっさと忘れる事にして状況の説明に戻りましょう。ニャンゾルらが続けざまにやられたことを見たエス・ノトは危機感に駆られたのか焦って完聖体を解放。私たちをも巻き込む無差別範囲恐怖アタックを苦し紛れにまき散らしました。クソ迷惑!ですがそのすぐ後チート斬魄刀である鞘伏を抜いた王悦さんにより一刀両断されました。

 

 王悦さん、鞘伏について「恐怖をも断ち切る切れ味Sa()!」とかオサレな事言ってるけど、アンタが動けたのは天示郎さんの湯のおかげですよね?鞘伏が概念さえも切れるんだったら最強の斬魄刀になっちゃうなっちゃう!

 

 で、一人残された蒼都。追い詰められた彼はどうやら聖別(アウスヴェーレン)を発動させようとしましたがすんでの所で陛下に止められました。クソッ、陛下め余計な事を!ドリスコールは自分の真の能力である「支配者(ジ・オーヴァーロード)」を隠すつもりがないようで忌憚なくバンバン使うからどういう能力なのかは把握してる。けど蒼都はこれまでまったく使ってこなかったからどのような能力を持ってるのかは不明なんだよね。聖別の能力は自分の「開錠(ジ・アンロック)」でさえも通常の状態だと解析できないのでその観測が出来るチャンスを逃してしまったのは痛い。汚物を排除した今となっては別に蒼都に対して積極的な敵対行動をとるつもりはないけど陛下へ反旗を翻す予定がある以上彼が陛下の味方をする可能性は高いからね。潜在的な敵のデータを取れる機会を逃したのは痛いなぁ・・・

 

 とういうわけで説明は以上!現在は意気消沈した蒼都の前に立つ陛下、そしてその御前には高台から降りて来た和尚を含む零番隊のフルメンバーと言う図です。えっ、これから零番隊全員との大乱闘に突入ってカンジですか?流石にそれは勘弁してほしい所なんですけど。和尚が降りて来たって事は陛下の話を聞く気になったからなんですよね?そうですよね?そうだと言ってください!あと和尚さん、私を射殺すようなその視線止めてくださいよ!私がめっちゃビビってるって事がバレちゃうじゃないですか!バイザーあってホントよかった!本当にありがとうねシャズさん!

 

「なるほど、のぉ」

「まさかお主以外にもその力を使える奴が居るとはな」

 

 おっ?

 

「話を、聞こうじゃないか」

 

 おおー!

 

「あの時とは逆だな、兵主部一兵衛」

「お前が千年前、光の帝国(リヒトライヒ)へと攻め入った時と」

 

「だからあれは交渉の為だったと言っておったじゃろう」

「・・・まさかとは思うが、この一連の流れ」

「お主が霊王宮へと来たのは、その時の意趣返しとでも言うつもりか?」

 

「否定はせぬ」

「どうだ?これでわかっただろう?」

「他人によって自分の領域(くに)が土足で踏み荒らされるのがどれだけ不愉快な事か、と」

 

 あー、これって前に見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の歴史について調べた時に図書館の本に載ってたあの当時の話か?千年前の話なのに未だに根に持ってたのね陛下。まったく、これだから死神の厄介ファンは!

 

「くっだらんのぅ」

「さっさと本題に入らんかい」

 

「ならば遠慮なく言わせてもらおう」

「三界全てを見通し、千年先をも慧眼の眼で見据え、我ら滅却師の不遇さえ見通していた王」

「我が父、霊王『アドナイェウス』」

「彼には死んでもらおう」

 

 陛下の言により滅却師側に動揺が走る中、私も違う理由によりビックリ。いや、他の滅却師達と違って霊王が陛下の父ってのは原作の知識からも判ってたんだけど、霊王に名前あったんかい!図書館のどの本にも載ってなかったからてっきり霊王はそのまま象徴としての霊王って名前の存在だと思ってたよ!

 

 一方和尚はその答えを予測してたのか、表情がまったく変わらない。いや、心なしかなんかすこし黒くなったような・・・?

 

 それに構わず陛下は話を進める。

 

「お前も分かってるはずだ、兵主部一兵衛」

「『宝玉王』藍染惣右介」

「『護廷開祖』山本元柳斎重國」

「『死剣』卯ノ花八千流」

「相次ぐ封印と死によって三界の霊圧の均衡は崩れた」

「―――()()が、動き出すぞ」

 

 えっ、何それ。さっき言ってた世界の危機となんか関係あるんですか!?というかアレ?アレって何のことですか陛下!?もうちょっと具体的にオナシャス!これじゃアンタを倒してもまだ後があるってことじゃないですかヤダー!!BLEACHってもしてかして私が一度目に死んだ後に復活して続いてたってことなんですかコレ!?時折私が知らない設定があるのってもしかしてこれが原因だったり!?

 

「笑う所か、それは?」

「その崩れた均衡の原因の大半はお主が元凶じゃろうに」

 

 いやそれは本当にそう。うちの陛下がごめんなさい。

 

「時の針を僅かに早めたにすぎぬよ」

「少なくともこの永劫の時をただの現状維持に努めていたお前よりかは遥かに有意義な使い方だとは思わないか?」

 

「・・・・・・・」

 

 図星を突かれたのか、押し黙る和尚。そこはもうちょっと頑張ろうよ!事情はよくわかってないけどさ!

 

「そして見ての通りだ」

「私は後継者候補として此処に居る五人を揃えた」

「これにより後顧の憂いを絶つことが出来る」

「解るか、兵主部一兵衛。ただ()()に蓋をするだけの過去(いま)ではなく、前へと進むことができるのだ」

 

 一歩前を踏み出し、手を出す陛下。

 

「私と手を組め、兵主部一兵衛」

「霊王を殺し、新たな世界を作り」

「未来への道を切り開こうではないか」

 

 なんかすごくマトモっぽい事を言ってるぞこのラスボス!

 

 いやいやいや、騙されるな!世界を作り直すって、それって今の世界に居る人たちはどうなるかって所を全然言ってないぞ!下手すると強者だけが次の世界に存在する事が許されて他は切り捨てられるって事だ!同じような動機を持った創作物のラスボスって大抵こんな感じだったし!遊戯王にも似たようなのもいましたしね!おのれ!絶対に許さねぇぞドン・サウザンド!

 

「・・・・・・・・・」

 

「まだ迷うか」

「ならば仕方ない」

「パルンカジャス」

 

「ルァ・・・」

 

 陛下の一言により前に出て来るペルニダ。その全身を包むローブの一部が今、外される。

 

「―――えっ」

 

「なっ・・・!」

 

HeyHeyHey(へいへいへい)、これは一体なんの冗談Dai(だい)?」

 

「あれは・・・!!」

 

 今まで無言を貫いて来た和尚以外の零番隊もこれには予想外だったのか、各自衝撃の声を上げる。

 

()()()()()

「千年前、お前が私に押し付けた、私の力を抑える為にお前が下賜した霊王の一部だ」

「私の力の封印と言う枷以上の利益を彼は見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)にもたらしてくれた故、手放す気はなかったが・・・」

「お前に返そう」

「どうせお前の事だ、万が一の際には黒崎一護と黒崎夏梨を使う気だったのだろう?」

「これにより私にすべて任せるより、()()()()が新たな世界の礎となる事が出来る」

 

 ファッ!?ペルニダって和尚が陛下にあげたの!?と言うかお兄ちゃん達を使う気だったって何!?今明かされる衝撃の真実ぅ!!

 

「―――それに、久しぶりに彼女にも会えるしな」

 

 えっ?今なんて・・・?

 

 そして突然のペルニダから発する煌々たる光!うぉっまぶしっ!予告なしは流石にやめてクレメンス!

 

 そして気が付いたときにはその人物が前に居た。

 

 コツコツと歩を進める陛下。陛下は自分のマントを外し、全裸であるその人をやさしくそのマントで全身を包み込む。

 

「・・・・・・ぁ・・・」

 

「――――長年、苦労を掛けたな」

「よくぞ戻った」

 

 

 

 

 

 

 

 

「我が懇親たる親衛隊」

「ニキータ・デスロックよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 いや誰!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――さて、そんなところで本題だ」

「こいつに座って、地上(うえ)まで運ばれてくれないか」

「久しぶりに、尸魂界の空気を吸いたかないかい」

 

「・・・京楽春水」

「私がその椅子に腰かけて外に出たところで、私が尸魂界の為に力を貸すと思うのか?」

 

「何も尸魂界の為に戦えなんて言っちゃないさ」

「ただ――」

「ボクらの利害はきっと、近い所にあるんじゃないかと思ってるけどね」

 

「――――本当に」

「面白い男だ、君は」

「・・・・・・・・・」

 

 

「断る」

 

 

「・・・あちゃー、ひょっとしてボク、読み間違えちゃった?」

 

「そうではない」

 

「だったら理由ぐらい聞いてもいいかな?」

 

「・・・必要がないからだ」

 

「うん?」

 

「この戦いは」

「君達、護廷十三隊の勝利で終わる」

 

「―――真坂(まさか)、そこまでボク達を評価してくれるなんて」

「ありがとうとでも言っておけばいいのかねぇ」

 

「不要だ」

「なんせ、君らの敵である滅却師」

「その頭領、ユーハバッハ」

「彼がそもそもこの戦いに」

「勝つ気が無いからな」

 

「・・・・・・なんだって?」

 

「―――だが、そうだな」

「特別だ、京楽春水」

「この戦いにて尸魂界が」

「勝つつもりのないユーハバッハに無様に潰される」

「唯一の道を教えよう」

「その為に一つ、質問に答えて貰いたい」

 

「・・・確約は出来ないよ?」

 

「それはそれで構わないよ」

「それならばこの無間(むけん)のように」

晦冥(かいめい)たる道を、君らが闇雲に進むだけだ」

 

「・・・・・・」

「まっ、言うだけならタダって言うしね」

「質問をどうぞ」

 

「尸魂界の五大貴族」

 

「!?」

 

「先の滅却師の侵攻で」

「その内の一家に」

「表向き、甚大な被害を被った家は有るか?」

 

「・・・・・・・・・!!」

 

「京楽隊長!」

「そのような質問に、この裏切り者へと答える必要なんぞありませぬぞ!!」

 

「その必要はない」

「その反応で十分だ」

 

「なっ・・・!」

 

「―――成程」

「思った通りだ」

「・・・・・・やれやれ」

「だから愚かなのだ」

「これは忠告だよ、京楽 次郎(じろう) 総蔵佐(さくらのすけ) 春水」

「君が本当に尸魂界を、いや」

「この世界の在り方を守りたいと言うならば―――」

 

 

 

「君のよく知る、その()()()()()を」

「今すぐ止める事だ」

 

 

 




 ご清覧、ありがとうございました。これにて第二十話終了です。

 ちなみに今回は本文にこのような透明文字が隠されてあります。是非とも探してみてね!

 ではまた次回に。
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