バンビーズみんなのバスターでバインバインしたかっただけなのに   作:カナダ次元

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 感想・誤字報告・高評価、相も変わらずありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします!

 と言うわけで第八話。今回のブログ形式部分はあまり原作と相違が無く、かなりつなぎ回っぽい感じになり正直飛ばすことも考えましたが後々の展開の為に必要と判断しました。なのであまり面白くないと感じてしまったら申し訳ございません。それでも良いと言う方はぜひ楽しんでくれれば幸いです。


とある並行世界のBLEACH感想ブログ⑧

  

 みなさん、こんにちは!ユノワール・シュリーレーランズです!

 

 え?いつもと話の順番が違う?何のことかよくわかりませんぞ?それはともかくですね、私今ピンチなんですよピンチ!どういうピンチかって?乙女に言わせんなよ恥ずかしい。乙女じゃなくって漢女だって言った奴は後で屋上な。今ならジゼルの気持ちがちょっと解るかもしれん。

 

 ってそれは今どうでもよくて!ともかくピンチなんです!

 

 具体的にはトイレに行きたい!

 

 下世話な話になるけど、TS転生して女の体になった一つの特徴として男であった前世と比べてトイレに通う頻度が格段に増えた。美少女はトイレしないってのは所詮幻想よ。特定人種にとってはご褒美かもしれんが、私はいたってバンビーズとイチャイチャしたいだけのノーマルなのだ。

 

 で、問題なのは前世の感覚が抜けてないのか事前にトイレに行くという発想があまり頭に入ってこない事なんですよ。だから自分が何かをしている間にソレが想定より長引くと時折こういう衝動に見舞われる事に。

 

 じゃあなんで失礼して普通にトイレに行かないかって?私だって行ければ行きたいよ!でも今はそういう事を言える雰囲気じゃないんだよ!私は今銀架城(ジルバーン)にある聖章騎士会堂にて親衛隊以外の聖章騎士全員(命令を下す団長であるハッシュはともかく、なぜかアスキンもいるけど)が集ってるシリアス全開の会議の真っ最中なんです!言えるわけがないでしょう、この空気で!むしろ言えたら勇者だわ!

 

「奪った卍解でその隊長を殺す。その狙いとは?」

 

「無力化した死神など聖兵(ゾルダート)で十分だろう」

 

 その会議の内容なんですけど、第二次侵攻を目前に控えたのでその最終調整って感じですね。内容的にますます途中退出なんで出来るわけがない。原作での描写が無かったこの会議ですが、まあ裏で当然こういう事も起こっててあたりまえというわけで。今はハッシュヴァルトが私達に陛下からの命令を復唱しててそれに対してロバートおじさんとBG9が受け答えをしている場面ですね。

 

 しっかし隊長から卍解を奪った者はその隊長を殺せ、ね。何故に関してなんとなく嫌な予感がしてるとハッシュヴァルトがその答えを言ってきた。

 

「まだ奪えるものがある。希望だ」

 

 はー、希望ですか。

 

「卍解を奪われた隊長たちは短期間のうちに卍解無しでも戦う術を身につけてくるだろうと、陛下は見ておられる。卍解が無くとも我らを倒せるかもしれない、あわよくば卍解を取り戻せるかもしれない。万に一つも無い可能性を信じる心こそ、死神達の拠り所なのだ」

 

 まあ間違ってはいない。実際原作でもシロちゃんはじめ卍解を奪われた各隊長はいろんな修行に手を出して短期間でパワーアップを果たした。この世界での第一次侵攻も私が総隊長の卍解を奪ったって事と狛村隊長の相手がキャンディスって事以外は概ね原作通りに事が進んだからね。なので今度の第二次侵攻も序盤は大体同じ感じで事が進むのだろう。

 

「斬魄刀もろとも希望を叩き割り、死神共の身に、心に、真の敗北を刻み込ませる。それが陛下のご意思に他ならない」

 

 なるほどねー、原作で蒼都(ツァン・トゥ)の野郎がバズビーを差し置いてシロちゃんに止めを刺そうとした理由がコレか。相も変わらず陛下もドSな様で。あと、なんていうか。総隊長の件でも思ったけどさー、この死神に対しての執着の仕方。厄介ファンと言われてもしょうがないと思いますよ陛下!

 

 でもこれってちょっと迷惑なんですよねー。せっかくバンビーズの皆と、あとついでにお兄ちゃんと夏梨ちゃん束縛任務を共同で請け負った情報開発部隊と全員で一緒に行動するプラン組んでたのに。少なくともコレのせいで卍解を奪ったキャンディスとBG9はそれぞれ別行動しなきゃいけなくなった。幸いと言っていいのか、総隊長さんが亡くなった事により私が総隊長さんを相手にしなくてもいいのは助かるけど。実際に総隊長と戦う事になったら命がいくつあっても勝てる気がしない。

 

「実ニ悪趣味デ、楽シソウだ」

 

 ええ、ええ、アナタにとってはそうでしょうね、エス・ノト=サン!

 

「ハッ、どうでもいいわ。私は見つけ次第やるだけよ」

 

 バンビエッタ、その「やる」って具体的にどの字です?戦後交渉が難しくなりそうなので頼むから自重してクレメンス・・・

 

「最後にもう一度、陛下からの命令を伝える。瞬時に敵全軍を殲滅せよ」

 

 おっ、会議終わりですか?終わりですね、はい!もうこんなところに居られるか!私は部屋に帰るぞ!私は椅子に座ったまま影に沈み、急いで移動術を駆使し私の部屋付きのトイレへと駆け込んだ!

 

 ・・・

 

 ・・・・・・

 

 ・・・・・・ふう。

 

「ユノワール様?いらっしゃいますでしょうか?」

 

 事が終わり丁度トイレから出たら部屋のドアからノックの音が聞こえて来た。素早く霊圧を確認したらドアの外には付き人くん一人のみ。なので普通の口調で返す。

 

「マルセル君?どうしたの?あ、入ってきてもいいよー」

 

 ちなみに私の付き人、マルセル・ハルプマンって名前です。最初の自己紹介の時名前あったの!って衝撃を受けたがモブはモブでも一人一人に名前あるのは考えてみたら当たり前だった。そりゃそうだよ。創作の世界とは言っても今の私が生きるこの世界は「現実」。キャラクター全員にそれぞれの人生があり、彼らはこの世界でそれぞれに生きているのだ。

 

 ・・・いい加減、私も覚悟を決めないといけないか。今までの体験があまりにも現実離れしすぎて感覚がマヒしてたけど、逃避するのもそろそろ止めたほうがいいだろう。これから一気に最終決戦まで駆けていくのだから。

 

「はい、失礼します!ユノワール様、ユーハバッハ陛下からの個人命令(ペズン・アンヴァイゾン)が下りました」

 

 え?侵攻も間近に迫ってるのに今更個人命令ですか?それも陛下自らの?内心冷や汗かきながら恐る恐る聞き返す。

 

「・・・陛下は何と?」

 

「はい。いえ、それが「王座の間へ来い」とのお達しのみで・・・」

 

「え、もしかして私だけで?」

 

「はい、そのようで・・・」

 

「今すぐ?」

 

「はい。可能な限り迅速に、と」

 

 覚悟を決めた先なのにもう挫けそうです。まあ断れるわけが無いし、行くしかないか。

 

「・・・ん、了解したよ。じゃあさっそくだけど行ってくるね。第二次侵攻もそろそろ始まるから、マルセル君も頑張って」

 

「はっ、ありがとうございます!あ、ユノワール様、少々お待ちを!」

 

 もう一度影に沈んで移動術を発動しようとしたら彼が横のテーブルから何かを拾うと駆け寄ってきて、その何かを私に手渡してきた。

 

「これ、お忘れですよ」

 

 彼が手渡してきたのは私がいつも手首に着けてる細い銀色のブレスレットだった。そういえばトイレに入る前にいったん外してたんだっけ。このブレスレットは宗弦お爺さんから修行を始めた時に渡された、私が現世から見えざる帝国に渡って来た時持ってた所持品の中で唯一手元に残ったアイテムである。私が陛下の犠牲になった真咲お母さんや宗弦お爺さんの事を決して忘れないために可能な限りいつも着けているアクセサリーだ。あとこっちに来て初めて知ったけど実は実用性もあったお気に入りの一点物でもある。

 

 ああ、成程ね。一護お兄ちゃんと夏梨ちゃんは私がこのブレスレットを「生前」着けていた事を知ってる。つまりコレが私の正体バレイベントの為のキーアイテムって事か。実際2年前に再会した時も着けてたし。しかし付き人くんがわざわざコレを渡してきたって事は私がコレを着け忘れない為に抑止力みたいなのが動いたって事なのかな?うわー、逆に着けたくなくなって来たぞー?

 

「これ、ユノワール様のお気に入りなんですよね?駄目ですよ、忘れちゃ」

 

 ううっ。付き人くんにそんな曇り無き目でそう言われたら受け取らないわけにはいかないじゃないか!おのれ師匠!なんと卑怯な!

 

「はい、私のおまじないも込めてあげましたよユノワール様!ご武運をお祈りしてますね!」

 

 はい、無理です。こうまで言われちゃ着けないと逆に不自然すぎる。おまじないなんて子供扱いされた事に関してはちょっとムカついたけど、まあ結局私は13歳の子供な訳でまだ許容範囲だ。仕方ない、彼の献身と期待に応える事も上司としての私の務めだ。彼からブレスレットを受け取り腕に着ける。

 

「お似合いですよ」

 

 そのさわやかな笑顔やめーや。お前イケメンだからその顔ちょっと殴りたくなってきたぞ?

 

「うん、ありがとう。それじゃあね、マルセル君。死ぬんじゃないよ」

 

「大丈夫ですよ!私には愛するお方が居るので!」

 

 おおおおおおい!それ死亡フラグやないけ!というかお前恋人居たんかいな!くそう、私まだバンビーズとイチャイチャしてないのに、コイツに先を越されただと!?うらやまけしからん!

 

「はいはい、ご馳走様。ほどほどにね」

 

「はい、ありがとうございます!」

 

 まあ付き人くんに関しては大丈夫だろう。すでに彼は先の集会を乗り越え死亡フラグを叩き折ったし、第二次侵攻でも彼の役割は私の付き人として私の帰る場所を守る事、つまり後方勤務だ。前線と違って戦死する可能性は限りなく低いし、安全だ。先ほどのフラグ建築でちょっとだけ不安になったけど。

 

 ややあって私は再び影に沈み、移動術を発動する。今度は銀架城(ジルバーン)への王座の間へと直接道をつなげ・・・るのではなく、その手前の大扉へ。ちなみにこうやって私は何度も影式移動術を連発してるけど、普通はこんな便利なものではなく移動は太陽の門が設置してある場所限定かつ使用するたびに一定のクールタイムが発生するのだが私の場合は「開錠(アンロック)」の能力のお陰でそういう制限が無い。ただ流石に王座の間へと直接移動すると王座の間の周りに貼ってある防御陣に引っかかるので親衛隊を刺激しないように大扉の前へと来たわけだ。

 

「・・・む、貴女か」

 

「はい、リジェ様。ユノワール・シュリーレーランズ、陛下に呼ばれ参上いたしました」

 

「話は聞いている、入りたまえ」

 

「では失礼します。お勤めご苦労様です、ジェラルド様、ペルニダ様」

 

「うむ!」

 

「・・・・・・・・・ル」

 

 親衛隊の部隊長であるリジェ・バロへと頭を下げ、彼と共に扉の前に陣取ってたジェラルド・ヴァルキリーとペルニダ・パルンカジャスへと軽く挨拶も交わし彼らの横を通り大扉を開ける。気のせいかリジェさん、機嫌悪そうだったなー。まあ雨竜が親衛隊の統括隊長になった影響でストレス溜まってるんだろう。逆にジェラルドは何故か機嫌がいいな。まあいっつもハイテンションだからそう見えるだけかもしれんが。ペルニダ?わからん!

 

「待っていたぞ」

 

 そして王座の間へと入ったら陛下が声を掛けて来た。ヒエッ。って雨竜はともかく、なんで他の後継者候補も全員揃い踏みなんですかー!私、場違い感が半端ないんですけど?バンビエッタェ!貴方だけが私にとっての(いやし)だ!

 

「ハッシュヴァルト。彼女に例の物を」

 

「はっ」

 

 え?ハッシュヴァルト、なんでアナタ剣を抜いて私に向けてるんです?ま、まさか陛下がここに来て私が裏切ると判断してハッシュヴァルトに私の処刑を命じた!?そ、そんな、私の演技は完璧だった筈!あのクソッタレな孤児院(ヴァイゼンハウス)を卒業して私は従順だって事を今までずっと証明しつづけて来たじゃないか!そう思ってると陛下が再び口を開く。

 

「ユノワール。お前の『魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)』を抜け」

 

 ああそうですか陛下。私に最後のチャンスとばかりに抗う事を許してやると?いいでしょう!こうなったら大暴れしてやんよ!ううっ、ゴメンねお兄ちゃん、夏梨ちゃん。せめて後が楽になるように出来るだけコイツらを道連れにしてやるから!あまりにも多勢に無勢なのでなんの結果も残せないかもだけど。

 

 希望的観測だって事はわかってるけどせめてバンビエッタが私と一緒に戦ってくれればなぁ。他のバンビーズと共に孤児院(ヴァイゼンハウス)を卒業し、皆と一緒に家族になることを誓い合った仲だ。でもあそこでは洗脳教育じみた事してたから、陛下が私達を見捨ててない今の時点では彼女はまだ陛下の忠実な僕なワケで。無駄だとわかっていても悲しい。

 

 雨竜もいるけど、結局彼とは今まで喋る機会が全然無かったし。下手すると彼、私の正体に気付いていないまである。それに彼に今助けを求めてしまったら彼の計画も台無しにしてしまう。ははっ、私もここまでか・・・。せめてバンビエッタか雨竜に討たれたら少しは救われた気持ちになれるかな・・・?

 

 覚悟を決めて私が《閃刀姫ロゼ》の剣の模様を写した自慢のゼーレシュナイダーをベルトから抜くとハッシュヴァルトが私の剣の切っ先に彼の剣の切っ先を合わせて来た。これが開戦の合図ってか?って身構えていると突然私の剣先から青白い光と霊圧の風が巻き起こった!

 

 なんじゃこりゃあああ!滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)!?

 

 そして光と霊圧が集積し終わり私の剣の中に入っていくとハッシュヴァルトは自分の剣をあっさりと自分の鞘の中へと戻した。

 

「終わりました」

 

「ご苦労。確かに渡したぞ、ユノワール」

 

 え?説明を、説明をプリーズ。

 

「使うタイミングは追って知らせる」

 

 いえ、だから説明をですね・・・?

 

「よいな?」

 

「・・・はい、了解しました」

 

 なぁにこれぇ?いや、とりあえず私の裏切りバレに関しては私の早とちりみたいだったし別にいいけどね?しかし説明を聞く事も出来ない私って社畜根性が染みついてるなー。私ってこんなに押しに弱いのか。今更感あるけど。

 

「では始めるか」

 

 そして陛下のその言葉と共に周囲の霊子が急激に変色し始め、ねじれ曲がり変革していく。え、もしかしてもう行くんですか?いきなりすぎない!?心の準備がまだなんですけど!

 

「―――侵攻、完了だ」

 

 そして内心パニクってる間にあっという間に影の領域(シャッテン・ベライヒ)は瀞霊廷を塗り潰した。陛下パネェ。強いのは嫌という程熟知してたつもりだけどこんな広大な空間をこうも容易く塗り潰すなんて芸当は半端じゃない。いくら第一次侵攻で浸食をやりやすくするために瀞霊廷の各箇所で楔を入れてたとはいえだ。ちなみにその楔を打ち込む任務、私たちバンビーズこと威力偵察部隊の任務でした。ほとんどは部隊の聖兵がやってたけど。

 

「雨竜。お前は「聖帝頌歌(カイザー・ゲザング)」を知っているか」

 

 そうやってまた余計なことを考えて現実逃避していると陛下が横に居た雨竜に声を掛けていた。集中するんだ、ユノワール・シュリーレーランズ。ここからが本番だ。

 

「・・・はい。封じられし滅却師の王は900年を経て鼓動を取り戻し、90年を経て理知を取り戻し、9年を経て力を取り戻す」

 

 実に9年ぶりに聞く兄弟子の声。その声に痛みと、悲しみと、怒りが聞こえたのは私の幻聴か。私の妄想か。それとも。

 

「――その歌には続きがある。封じられし滅却師の王は900年を経て鼓動を取り戻し、90年を経て理知を取り戻し、9年を経て力を取り戻し、9日間を以て世界を取り戻す」

 

 そう、これが最後の9日間。

 

 

 

「ゆくぞ、我が子供達よ」

 

「世界の終わる9日間だ」

 

 

 

 ―――もう、後戻りはできない。

 

 私はルビコンの川を、渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BLEACH549話「The Stormbringer」感想

 

 

 さてさて、今週もやってきましたBLEACH549話!

 

 先週では日番谷VSバズビーで卍解を奪われ日番谷隊長は弱体化しながらも松本さんとの連携プレーで見事勝利を収めました!バズビーの聖文字の能力も先週で判明しましたが、おそらくここで終わる男ではないでしょう。滅却師の再侵攻もまだまだ始まったばかり。これからめまぐるしく戦況が変わる予感でいっぱいです!

 

 今週の開幕描写は先週その直後から始まります。死神達が日番谷の奮闘を見て士気が上がっています。

 

 

『倒した・・・!』

『日番谷隊長が勝ったぞ・・・!!』

『戦える・・・!』

『卍解が無くても滅却師(クインシー)達と渡り合えるんだ!!』

 

 

 しかし勝利を祝う一方で、タイトルコールを挟むと相反するかのようにとある戦いに苦戦する一人の死神の視点へと場面が移ります。大前田と彼の前に立ちはだかるBG9。大前田は壁へと吹き飛ばされ、BG9の得物であるワイヤーらしきものを眼前に突き付けられます。

 

 

『うぐ・・・』

『くそ・・・っ』

『!』

 

『お前の隊の隊長はどこに居る』

『三度目の質問だ、回答を期待する」

『あいにくとこちらは暇ではない』

『任務により部隊と合流せねばならないのでな、面倒事は早めに片づけるに限る』

『そう思い前回戦闘時のサンプル霊圧からエリア内を探索(サーチ)したが発見に至らなかった』

『なのでお前に質問をしているのだ』

 

『知らねぇよ・・・』

 

『・・・回答拒絶か』

 

『バカかてめえ何回も言ってんだろ!!本当に知らねえんだって!!』

『フツーこういう時って知っててもかばって言わねえもんだけど俺はマジで知らねえの!!教えてもらってねえの!!!』

『てめー、俺の性格知らねーだろ!!俺はなァ、隊長の居場所なんて言うなって言われてもすぐペロッと喋っちまうタイプなの!!』

『テメーぐらいのやつにバレたところで』

『隊長が敗けるワケが無えんだからよ!』

 

 

 大前田は基本情けないですが、こういう決めるべき時は決めるシーンとかでは地味にかっこいいですよね。いや、でも大前田だからなぁ・・・普段の行動があまりにもマイナスでこれでようやくイーブンにもっていけるというか。まあなんだかんだで結局は憎めないキャラです。

 

 

『・・・成程』

『では質問方法を変更する』

『―――・・・東30に一人』

 

『あ?』

 

『東28に一人、南26に一人』

『そして、東5にもう一人』

 

『さっきから何言って――』

 

 

 大前田の反応を見て埒が明かないと見たのかBG9は手段を変更します。何かしらの位置情報を列挙していくと、自分の体に繋がってるワイヤーで突然近くの壁を壊します。

 

 

『ぶおっ!?』

『いきなり何しやがンだてめ・・・』

『!!!』

 

『お・・・お兄様?』

 

『ま、希代(まれよ)!まだそこに居たのか!早く逃げ――』

 

 

 その崩した壁の後ろには大前田の妹と思えないほどの美少女である希代ちゃんが!逃げろと叫ぶ大前田ですが、BG9は飛廉脚を使い希代ちゃんの後ろへと回り込み彼女の首にワイヤーを突きつけます!

 

 

『ひっ・・・!』

 

『希代!!』

 

『動くな』

 

『・・・くっ!』

 

『肉親だろう?言わなくても解る』

『外見適合率は極めて低いが霊圧適合率は50%を超えている』

『他に、お前との霊圧適合率が50%を超える個体が半径30m以内に3体確認できる』

『我らの統括隊長は野蛮な手段を好まないのでな、だからこうして文明的な交渉に持ち込んでいる』

『改めて質問する、お前の隊長はどこだ?』

『回答を拒絶すればこの個体を含め他の個体の安全は保障できない』

『言っている意味は解るな?』

 

 

 文明的な交渉とは一体・・・?(困惑)

 

 

『・・・・・・・・・!!』

 

『ショックで言語野が機能停止している可能性を考慮して30秒の猶予を与える』

『回答を期待する』

 

『・・・・・・希代を放せ』

 

『回答すれば考慮しよう』

『15秒が経過した、あと15秒だ』

 

『希代を放せって言ってんだ!!』

 

『・・・・・・30秒経過、回答拒絶と受け取るぞ』

『お前にはもう用は無い』

『残念、窮まる』

 

『クソがああああァアアア!!!』

 

 

 交渉決裂と見るとBG9は右手に大きなガトリング砲を構え、彼はその銃口を大前田に向け銃弾の嵐を発射!しかし次のコマでそのガトリングは半分に引きちぎられているではありませんか!

 

 

『!?』

 

『!!』

 

『・・・滅却師は弓矢を遣うものと思っていたが・・・』

『聞いてたより随分と文明的だな』

 

『た、隊長さん・・・!あ、ありがとうございます・・・!!』

 

『気にするな。さっさとここから離れろ』

 

『は、はいっ!!』

 

 

 砕蜂、華麗に戦場に推参!左手には先ほど折ったガトリング砲のもう半分が、そしてその右手には彼女が救出した希代ちゃんが!彼女は希代ちゃんをさっそうと逃がすと、BG9へと再び注意を向け軽く挑発します。

 

 

『さてと、前の続きと行こうか?』

 

『―――センサーに反応は無かった』

 

『隠密機動が霊圧を消せぬとでも?』

 

『だろうな。だが、やはり現れるのだな』

 

『・・・何?』

 

『我が統括隊長の同盟相手である威力偵察部隊(マークトアクレーゴンアルメー)は「家族」と言う「絆」たるものを大事にする』

『蜂家九代二番隊隊長、隠密機動総司令官砕蜂』

『私はお前も、お前達死神も同じと判断した』

『だからお前の部下が危機に陥る場面になったら助けに入ると推測を立てたら、案の定だ』

 

『・・・・・・・・・』

 

 

 あれ、このロボ以外と賢いぞ?普通こういった創作物のロボって「人の感情が理解できない」ってのが相場ですが、BG9の場合は彼の統括隊長が同盟を結んでるバンビエッタ率いる威力偵察部隊の部隊内の様子を観察してたのか、かなりの理解度があるのが分かりますね。人間の心理に関しては非論理的で納得はしてないものの、十分に理解を示しているタイプって感じ。こういうのってのは逆に厄介ですぞ・・・!

 

 

『ではお前の言う通り、前の続きと行こうか』

『・・・と言いたいところだが、一つ質問がある』

『その姿はなんだ』

 

『"何だ"?それだけの情報がありながらこの姿が何かと問うのか?』

『"瞬閧"だ』

 

『知っている』

『背と両肩に鬼道を背負って戦う最高白打戦闘術』

『だがお前の瞬閧は未完成だったはず。それを完成させたとでも言うのか?』

 

『なんだ、わかってるじゃないか』

『そうだ。私は夜一様との戦いの後瞬閧を完成させ、そして今日までそれを更に押し上げる為の鍛錬を重ねてきた』

『私の瞬閧は"風"』

『一度発した霊圧を幾度も渦のように体の周りを巡らせる術を見出し、私は一度発動すれば常に瞬閧をまとったまま戦い続けられるまでになった』

『感謝するぞ。貴様に卍解を奪われなければここまで瞬閧を極める事はできなかったかも知れん』

 

 

無窮瞬閧(むきゅうしゅんこう)

 

 

 

 彼女の新技によって吹き飛ばされるBG9!夜一発案である瞬閧をついに完成させた砕蜂!かっこいいよ砕蜂!うん、カッコイイ!

 

 いやはや大変興味深い情報が出てきましたね!「私の瞬閧は"風"」とな?となると瞬閧には属性がある?色々な属性を付与できるのか?それと個人個人で属性が変わるのか?興味深い!色々と考察が出来そうです!

 

 そして周りの護廷十三隊も砕蜂の戦闘を感じ取っていたのか、彼女が大技を炸裂させた事により大いに沸き立ってます!流れは死神側に!でもこれってフラグですよね?

 

 

『おおっ』

『この霊圧は!!』

『砕蜂隊長だ!!』

『砕蜂隊長もやったんだ!!』

 

『いい雰囲気ですね隊長』

『他の隊長達の加勢に向かいますか?』

 

『・・・そうだな』

『・・・だが・・・』

『!』

 

『・・・・・・オイオイ、淋しいこと言うじゃねーか』

()()調()()の途中で俺を置いてヨソへ行くってのか?』

『こっちはまだ、()()()()()()()()てのによ!』

 

 

 そしてやはりやられてなかったバズビー!ですよねー!フラグ回収早すぎぃ!氷を溶かしながら不敵に笑っています。そして粉塵の中、怪しく光るBG9のモノアイ・・・といった所で今週は終了!

 

 今週もバトル回であまりストーリーに進展はありませんでしたが、BG9が所属する情報開発部隊に関してちょっと情報が出たり、瞬閧の属性についての情報とか出たりで考察厨としてはだいぶ満足感を得られました!来週ではバズビーが所属する突撃急襲部隊についての情報が出てくるといいなーって期待したいところです!!

 

 ではみなさん、また来週!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バーナーフィンガー」

(ツー)!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――そこまでにしろよ、バズビー」

「卍解を奪われた隊長は奪った本人に任せる約束だった筈だ」

「止めは僕が刺す」

 

「横取りですかい、蒼都(ツァン・トゥ)サマ?」

「兵を失った件に関して陛下に叱られたばっかじゃねーの?」

 

「『奪った卍解でその隊長を殺せ』というのは」

「その陛下のご決定だよ」

 

「・・・ちっ」

 

「―――・・・松本・・・・・!」

 

「少し離れた場所に居たから連れて来ておいてあげたよ」

「大事な副隊長だろう?」

「・・・僕も、失った」

「結局、彼の献身と期待に応える事が出来なかった」

 

「ならばせめて」

「君らは共に死ぬべきだ」

 

「僕は星十字騎士団(シュテルンリッター)、『鋼鉄(ジ・アイアン)』の蒼都(ツァン・トゥ)

「陛下から頂いた聖文字は"I"」

「共に生きたものとは共に死すべし」

「それが僕の流儀だよ」

 

 

「卍解」

大紅蓮氷輪丸(だいぐれんひょうりんまる)

 

 

「―――君の卍解だ」

「先の戦いでも少々使ったが・・・」

「あらためて、君の側から姿を見るのは初めてだろう?」

「美しい卍解だ」

「そしてこの卍解も、"君と共に生きたもの"」

「この卍解だけを君から奪い去り」

「君が死んだ後も生き永らえさせてしまう事を」

「心から、申し訳なく思うよ」

 

「・・・・・・・・・キルゲ先生」

「これは、貴方への僕なりの手向けです」

「相も変わらず不器用な弟子で申し訳ない」

 

 

 

「どうか、安らかに」

 

 

 

星十字騎士団(シュテルンリッター) "I"

見えざる帝国(ヴァンテンライヒ)皇帝候補者 序列三位

虚圏狩猟部隊(ウェコムンドヤークトアルメー) 統括隊長

蒼都(ツァン・トゥ)

Cang Du

 

 

 

 




 ご清覧、ありがとうございました。これにて第八話終了です。 

 次回、バンビーズ死す。デュエルスタンバイ!

 ではまた。
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