とある理想の異世界伝   作:爪先

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幕間2

 上里勢力内での犯人捜しは、過熱するのも速ければ冷めるのも速かった。もちろん上里本人を置いてけぼりにしていることにみな気が付いたからである。

 

いつまで経っても起きてこない上里を前に、上里勢力には重い雰囲気がのしかかっていた。彼は死んではいないのだ。脈はあるし、時々呼吸もしている。それはわかる。表情も柔らかいまま変わらない。特に病気といったものでもないらしい。だけど、このあと、もしかしたら……そんな不安が辺りを渦巻いていた。

「……寝ているとしか思えないんですけどねえ……どうしたって起きませんもの」

「……もうどうしようもあらへん」

 

 そんな中、獲冴の一言が空気を変えた。

 

「なあこれ、実は眠れる森の美女の"逆"だったりすんじゃねえのか?」

 

 すると、黙りがちだった上里勢力にもぽつぽつ会話が出始める。

「眠れる森の美女って……王子様がキスをして姫さまの目ぇ覚ますやつでしょか」

「それ茨姫じゃなかったかしら?」

「いや琉華どっちも同じ話だよ」

「いいですよねぇロマンチックで……」

 おとぎ話談義に花が咲き始め、多少空気が和らぐ。

 

「で、今回はその逆パターンなんじゃないかと思ったわけよ。大将が眠ってるから、どこかに大将を起こせるお姫様がいるってわけだ」

 

「それはそれは」

「え?」

「あら」

「ふうん」

 

 

 

 

 

「絶っ対にうちや」

 

「絶っ対に私ね」

 

「絶っ対に私ですっ」

 

「絶っ対に私っしょ」

 

「絶っ対に私だな」

 

 

 

 

 

 誰が上里を目覚めさせる王子様役か、でふたたび大闘争が巻き起こる上里勢力。そんな彼女たちを黙らせたのは、意外にも上里翔流その人であった。

 

 とはいっても彼は起きてきたわけではない。

 彼は急に、ふと、寝言のように口を動かして一言、

 

 

 

 

 

 

「……トラオリ?」

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「は?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 聞いたことのない名前だった。しかもヨーロッパ系の女の子っぽい!!

「なっ……上里はんこんな時まで女の子と……」

「大将夢の中でも人助けか?」

 ざわざわとし始める上里勢力の面々。一方の上里も寝言が続く。

 

 

 

 

「……もうどうしようもないじゃないか……」

 

 

 

 またしても彼女たちに衝撃が走る。

「上里さんが困ってますよっ。これはよっぽど恥ずかしいことでも!?」

「なにやってんのさクソ馬鹿お兄ちゃん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1000字いかないと投稿できないらしいんだよ」

「それで俺とインデックスが出てきてるのか」

「とうま、異世界には興味ある?」

「そうだな、俺なんか転生しても勇者なんかにはなれそうもないしな……」

「とうまは粉ひきでもしてそうなんだよ」




(無理して1000字にすることもないなと思ってこうなりました)
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