「俺がヒナの兄で、」「僕がお姉ちゃんの弟。」   作:Raitoning storm

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感想来てうれしい。


「アイドル?やるわけないでしょ!!」

 

 

 

「これ着てみてよ。」

 

 

「いやです。」

 

 

「えー。似合うと思ったのに。」

 

 

「似合うわけないでしょ!第一似合っても嫌ですよ!」

 

 

「せっかく衣装も頼んだのに…」

 

 

「僕の了承なしでね!!」

 

 

シャーレの部室。またしてもハルトはキレ散らかしていた。

 

 

なぜなら目の前の大人が自分をアイドルにしようとしていたからだ。

 

 

だが今回は少し事情が違う。なぜなら…

 

 

「ヒナはどう思う?」

 

 

「ちょっとフリフリが多いわね…もう少しボーイッシュな方が雰囲気がハルトに合ってる。」

 

 

「なんでお姉ちゃんもそっち側なんだよ…。」

 

 

ヒナもハルトアイドル化計画にノリノリだからだ。

 

 

 

数日前…、

 

 

 

『もしもしヒナー?』

 

 

『どうしたの先生?ハルトに何かあったかしら』

 

 

『うーん、まあ当たらずも遠からずってかんじ『まさか危険なことが!』そういうわけじゃないから安心して!!』

 

 

『じゃあ何があったの?』

 

 

『実はね…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…って感じなんだ。どう?賛成してくれない?』

 

 

『なるほどね…でも大事なのはハルトの意志よ。彼がやりたくないって言うなら強要しちゃ『ステージで踊るハルト、見たくない?』やるわよ先生』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決断が早すぎるだろ」

 

 

「これも露出が多すぎるわね…ハルトのことをそういう目で見る人が増えちゃう。」

 

 

「えー。結構少ない方だと思うけどな。」

 

 

「聞いてないし…」

 

 

シャーレで真剣にハルトの衣装を見定める先生とヒナ。後ろで疲れた目でそれを見るハルト。

 

 

「ダメね…こんな衣装じゃハルトの魅力を最大限に引き出せないわ。」

 

 

「いっそ特注にしちゃう?その方がサイズも調整しやすいし」

 

 

「そうね。そうと決まればハルト、早速服屋に…って」

 

 

「いない…ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本人の意見を聞かずにことを進める二人に呆れたハルトはこっそりシャーレを抜け出し自らの兄、カイトと共にトリニティの喫茶店へと来ていた。

 

 

「それは…災難だったな。」

 

 

「でしょ!?二人ともひどいよねー!僕の意見一つも聞かないでさ!あ!このケーキもう一つお願いします!」

 

 

「あ、はい!かしこまりました!」

 

 

(これは…相当キレてるな。)

 

 

ハルトはキレるとスイーツを大量に食べる特徴がある。

 

 

「まあヒナには俺から言っておくよ…きっと嫌って言えばわかってくれるさ。」

 

 

カイトは紅茶のカップを傾けながら言う。

 

 

「あ、うん!ありがとう兄さん…ごめんねいつも」

 

 

しおらしくなるハルトにカイトは頭を撫でながら言う。

 

 

「気にすんな、お前は悪くないんだから。ほら、それ食べたら行くぞ。」

 

 

「あ、えっと…」

 

 

店を出ようとするカイトをハルトは引き止める。

 

 

「どうした?」

 

 

「僕も何も言わずに出会っちゃったから…二人にお詫びとして買ってこうかなって」

 

 

「…そうか。いいんじゃないか?ほら、選んでこいよ。」

 

 

「うん!」

 

 

 

カイトに言われたとおり、ハルトはショーケースに並ぶケーキの中から二人の好みに合いそうなケーキを選ぶ。

 

 

(お前がそんなんだから、ヒナがああなった気もするけどな。)

 

 

「うーーん…じゃあこれとこれで!」

 

 

ハルトはどうやらケーキを選び終えたようだ。

 

 

 

「かしこまりました。こちら◯◯となります。」

 

 

「はい。じゃあ「カードで」え!?兄さん!?」

 

 

「…はい。カードですね。こちらにかざしてください。」

 

 

「あ、ちょっと!」

 

 

ハルトの呼びかけも虚しく、カイトが支払いを終える。

 

 

「…よかったの?兄さん」

 

 

「…?何がだ?」

 

 

「これじゃお詫びにならないよ…。僕が払わないと」

 

 

「細かいことはいい。お金を払わないとお詫びにならないわけじゃないだろ?」

 

 

「それは…そうだけどさ。」

 

 

「お前はごめんなさいが言えればいいんだよ。ほら、シャーレ行くぞ。」 

 

 

「…うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…し、失礼します。」

 

 

「…おかえり、ハルト」

 

 

カイトは用事があると言って、恐る恐る一人でシャーレへと帰ってきたハルト。そこには椅子に座りうつむくヒナの姿があった。

 

 

腕はだらんと垂れ、顔は悲しみに満ちたような気配を感じる。

 

 

「…えっと、ね。僕、何も言わずに消えちゃったからさ。二人に申し訳ないなって思って、謝ろうと思って、その「ハルト」はい!」

 

 

 

 

「…ごめんなさい。私、ハルトのことちゃんと考えてなかったわ。」

 

 

「え、ああ。もう大丈夫だよ。もう気にしてないし。それに「一人でやるのが嫌だったのね…」え?」

 

 

予想外の返答に間抜けな声を出すハルト。

 

 

「よく考えたら一人でステージに立つなんてすごく緊張するわよね」

 

 

「いや、そういうことじゃなくて」

 

 

「私が一緒にやってもいいのだけれど、男女でグループを組むのはまずいから、カイトにやってもらうわ」

 

 

「あれ?僕の声聞こえてる?」

 

 

「安心して。ちゃんと二人用の衣装を用意したから。カイトもハルトのためなら喜んで引き受けてくれたわ。」

 

 

「待って待って。本人を通さないでこんなに話が進むことある?」

 

 

「ライブも決まったから、ちゃんと一緒に用意しましょうね。」

 

 

「…はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某日、ライブ会場にて、

 

 

 

 

 

「みんなー!!楽しんでるー!?」

 

 

「ウオオオ「ハルトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 

ペンライトを両手に持った風紀委員長が弟の名前を叫ぶ姿が確認された。

 







内容的にタイトル詐欺では?
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