「俺がヒナの兄で、」「僕がお姉ちゃんの弟。」   作:Raitoning storm

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UAが5000超えだと?とんだロマンチストだな!!


「I'm undead!!」

 

 

 

 

今日は10月31日、街中がハロウィンムードに包まれるこの日、

 

 

「♪〜」

 

 

「えらく上機嫌だねー」

 

 

「だって一年に一回のイベントだよ?楽しまなきゃ損だよ!」

 

 

ハルトは放課後スイーツ部の面々と共に仮装の準備に勤しんでいた。

 

 

「友達とハロウィンやったことないから、めちゃくちゃ楽しい!」

 

 

「…なんでないの?友達も多いのに…」

 

 

「お姉ちゃんが止めるの!昔ね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハルトがイタズラされたらわたしが耐えられないからハロウィンは家族内でやるわ。いいわよね?』

 

 

『え?やだ。第一そんなイタズラされないって』

 

 

『世の中の女子は危ないのよ!獣よ獣!きっとお菓子を持ってないことを言い訳にあんなことやそんなことを…』

 

 

『そんなことするのお姉ちゃんくらいだよ』

 

 

『私がするってことは他の人もする可能性があるってことでしょう?』

 

 

『なんでそうなるかなー!?ねえー!兄さんもなんとか言ってよ!』

 

 

『すまないハルト…ヒナがこうなったらもう俺でも止められないんだ』

 

 

 

 

 

 

…てことがあったからさ。」

 

 

「超ブラコン」

 

 

「もはやヤンデレですね…」

 

 

過去の回想にドン引きする面々。

 

 

「まあ今日はそんなこともう関係ないけどね!僕着替えてくるー!」

 

 

一方ハルトは元気いっぱいな様子で更衣室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃーん!」

 

 

テンションの高い声とともに姿を見せたハルトは、赤いマントに身を包み、口から長い牙を伸ばした、どこからどう見てもヴァンパイアの姿をしていた。

 

 

「どう?」

 

 

首を傾げながら尋ねるハルト。

 

 

「いいんじゃない?雰囲気もあってるし」

 

 

「角付きは似合いますねー」

 

 

スイーツ部の面々からは評価は高いようだ。

 

 

「よーし!いろんな人に見せてくるー!」

 

 

そう言って外へと駆け出すハルト。

 

 

 

「…」

 

 

「…心配してるのかい?」

 

 

「はあ!?そんなんじゃないし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン「失礼しまーす…」

 

 

「あ!ハルトさん!ようこそいらっしゃいました」

 

 

そう言ってハルトを迎えたのはシスターフッド所属の伊落マリー、ちょうどアイドルの仕事を終えた時間でいつものシスター服になっている。

 

 

 

「本日はどうなさったんですか…?もしやまたアイドルの「その話はやめて」あっ、すみません…」

 

 

「もう!見てわかるでしょ!?仮装したの仮装!吸血鬼だよ!」

 

 

頬を膨らませながら言うハルト。

 

 

「はい、とてもよく似合っていますよ」

 

 

「えへへ、ありがと!」

 

 

マリーからの評価に頬を綻ばせるハルト。

 

 

「あ、そうだ。サクラコ様っている?」

 

 

「サクラコ様ですか?今はトリニティの会合でいらっしゃいませんが…」

 

 

「そっか…まあしょうがないよね。じゃあ僕いくね!もっといろんな人に見せたいから!」

 

 

「は、はい!いつでもお待ちしておりますので…」

 

 

「うん!バイバーイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?ハルトさんっすか?」

 

 

「あ!イチカさん!こんにちは!」

 

 

「こんにちは。あれ?その服装って…」

 

 

「わかります?ハロウィンの「トリニティに転校したんすか?」違いますよ!?」

 

 

まさかの返答が帰ってきたことに驚愕するハルト。

 

 

「だって羽ついてますし…」

 

 

「だからってそうなりますか!?ハロウィンの仮装ですよ!」

 

 

「ああ、そうだったんすね。ハルトさんと一緒の学校に通えるって思ってちょっと嬉しかったんすけど…」

 

 

「気持ちは嬉しいですけど違いますから!」

 

 

イチカの返しに驚愕するハルト。

 

 

「…じゃあハルトさん、わたしに言わないといけないことあるっすよね?」

 

 

「え?」

 

 

「だってそれ、ハロウィンの仮装っすよね。じゃあ″あれ″言ってもらわないと」

 

 

「?ああ!そういうことか!トリックオアトリート!」

 

 

元気よく言うハルト、だがしかし、

 

 

「あれだけ言っておいて申し訳ないんすけど、わたし今お菓子持ってないんすよね。」

 

 

「…え?」

 

 

「なんでハルトさん、わたしにイタズラしてほしいっす!」

 

 

イチカは笑顔でそう告げる。

 

 

「…って言われても…イタズラなんて出来ませんよ。そんなレパートリーもないですし」

 

 

ハルトはイチカの提案に反対する素振りを見せるが、

 

 

「まあまあ、なんでもいいっすから!わたしの首に噛み跡つけていいっすよ!」

 

 

「そんなことしたら怒られますよ!」

 

 

「むぅ…なかなか折れてくれないっすね…年頃の女子が好きにしていいって言ってるのに…じゃあわたしがイタズラするっすか?ハルトさん連れ去るくらいなら余裕でできるっすよ!」

 

 

「いきなり何言い出すんですか!?ちょ、担がないで!」

 

 

ハルトの抵抗も虚しく、イチカの肩に担がれるかたちでハルトは持ち上げられてしまう。

 

 

「こらこら、暴れないっすよ。どうせ逃げようとしたって無駄なんすから」

 

 

「離して!これが正実のやることですか!?」

 

 

「ハロウィンなんで関係ないっすよー、それに相手が吸血鬼なら狩らないといけないし…」

 

 

「屁理屈すぎる!!やばい…このままだと…!」

 

 

 

ハルトが冷や汗を流し、イチカがそれを無視したその後、

 

 

 

 

 

 

「あ」

 

突如として目の前の地面が爆発した。

 

 

砂埃が周囲を覆いつくし、それが晴れていくと、中に隠されていた2人のシルエットが浮かび上がってくる。

 

 

「…イチカさん、逃げるなら今のうちですよ」

 

 

「え?何が始まるんすか?」

 

 

状況を飲み込めていないイチカに対してハルトは出来る限りの忠告をするが、すぐに原因となる人物が現れる。

 

 

「…すぐにハルトを離しなさい。いまなら半殺しで許してあげる」

 

 

ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナが現れた。

 

銃口をイチカに向け警告するが、

 

 

「…嫌っす。ようやくハルトさんを手に入れ(トリート)られそうなんすよ。ここで諦めるわけにはいかないっす。」

 

 

「は?え?イチカさん?」

 

 

「…そう。じゃあ許すわけにはいかないわね。あなたの魂まで狩ってあげる。」

 

 

(あ、これ終わった)

 

 

そうしてハルトはこの先に起きる悲劇を想像しながら、

 

 

 

 

 

 

(あーナギサさんごめんなさい)

 

 

おそらくこの後一番苦労するであろう人に心の中で謝罪をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、好きなお菓子を選びなさいハルト。キヴォトス中からキャラメルをかき集めてきたわよ。」

 

 

「キャラメル736342317個はさすがに多いよお姉ちゃん…」

 






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