「俺がヒナの兄で、」「僕がお姉ちゃんの弟。」   作:Raitoning storm

4 / 4


UAが5000超えだと?とんだロマンチストだな!!


「I'm undead!!」

 

 

 

 

今日は10月31日、街中がハロウィンムードに包まれるこの日、

 

 

「♪〜」

 

 

「えらく上機嫌だねー」

 

 

「だって一年に一回のイベントだよ?楽しまなきゃ損だよ!」

 

 

ハルトは放課後スイーツ部の面々と共に仮装の準備に勤しんでいた。

 

 

「友達とハロウィンやったことないから、めちゃくちゃ楽しい!」

 

 

「…なんでないの?友達も多いのに…」

 

 

「お姉ちゃんが止めるの!昔ね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハルトがイタズラされたらわたしが耐えられないからハロウィンは家族内でやるわ。いいわよね?』

 

 

『え?やだ。第一そんなイタズラされないって』

 

 

『世の中の女子は危ないのよ!獣よ獣!きっとお菓子を持ってないことを言い訳にあんなことやそんなことを…』

 

 

『そんなことするのお姉ちゃんくらいだよ』

 

 

『私がするってことは他の人もする可能性があるってことでしょう?』

 

 

『なんでそうなるかなー!?ねえー!兄さんもなんとか言ってよ!』

 

 

『すまないハルト…ヒナがこうなったらもう俺でも止められないんだ』

 

 

 

 

 

 

…てことがあったからさ。」

 

 

「超ブラコン」

 

 

「もはやヤンデレですね…」

 

 

過去の回想にドン引きする面々。

 

 

「まあ今日はそんなこともう関係ないけどね!僕着替えてくるー!」

 

 

一方ハルトは元気いっぱいな様子で更衣室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃーん!」

 

 

テンションの高い声とともに姿を見せたハルトは、赤いマントに身を包み、口から長い牙を伸ばした、どこからどう見てもヴァンパイアの姿をしていた。

 

 

「どう?」

 

 

首を傾げながら尋ねるハルト。

 

 

「いいんじゃない?雰囲気もあってるし」

 

 

「角付きは似合いますねー」

 

 

スイーツ部の面々からは評価は高いようだ。

 

 

「よーし!いろんな人に見せてくるー!」

 

 

そう言って外へと駆け出すハルト。

 

 

 

「…」

 

 

「…心配してるのかい?」

 

 

「はあ!?そんなんじゃないし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン「失礼しまーす…」

 

 

「あ!ハルトさん!ようこそいらっしゃいました」

 

 

そう言ってハルトを迎えたのはシスターフッド所属の伊落マリー、ちょうどアイドルの仕事を終えた時間でいつものシスター服になっている。

 

 

 

「本日はどうなさったんですか…?もしやまたアイドルの「その話はやめて」あっ、すみません…」

 

 

「もう!見てわかるでしょ!?仮装したの仮装!吸血鬼だよ!」

 

 

頬を膨らませながら言うハルト。

 

 

「はい、とてもよく似合っていますよ」

 

 

「えへへ、ありがと!」

 

 

マリーからの評価に頬を綻ばせるハルト。

 

 

「あ、そうだ。サクラコ様っている?」

 

 

「サクラコ様ですか?今はトリニティの会合でいらっしゃいませんが…」

 

 

「そっか…まあしょうがないよね。じゃあ僕いくね!もっといろんな人に見せたいから!」

 

 

「は、はい!いつでもお待ちしておりますので…」

 

 

「うん!バイバーイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?ハルトさんっすか?」

 

 

「あ!イチカさん!こんにちは!」

 

 

「こんにちは。あれ?その服装って…」

 

 

「わかります?ハロウィンの「トリニティに転校したんすか?」違いますよ!?」

 

 

まさかの返答が帰ってきたことに驚愕するハルト。

 

 

「だって羽ついてますし…」

 

 

「だからってそうなりますか!?ハロウィンの仮装ですよ!」

 

 

「ああ、そうだったんすね。ハルトさんと一緒の学校に通えるって思ってちょっと嬉しかったんすけど…」

 

 

「気持ちは嬉しいですけど違いますから!」

 

 

イチカの返しに驚愕するハルト。

 

 

「…じゃあハルトさん、わたしに言わないといけないことあるっすよね?」

 

 

「え?」

 

 

「だってそれ、ハロウィンの仮装っすよね。じゃあ″あれ″言ってもらわないと」

 

 

「?ああ!そういうことか!トリックオアトリート!」

 

 

元気よく言うハルト、だがしかし、

 

 

「あれだけ言っておいて申し訳ないんすけど、わたし今お菓子持ってないんすよね。」

 

 

「…え?」

 

 

「なんでハルトさん、わたしにイタズラしてほしいっす!」

 

 

イチカは笑顔でそう告げる。

 

 

「…って言われても…イタズラなんて出来ませんよ。そんなレパートリーもないですし」

 

 

ハルトはイチカの提案に反対する素振りを見せるが、

 

 

「まあまあ、なんでもいいっすから!わたしの首に噛み跡つけていいっすよ!」

 

 

「そんなことしたら怒られますよ!」

 

 

「むぅ…なかなか折れてくれないっすね…年頃の女子が好きにしていいって言ってるのに…じゃあわたしがイタズラするっすか?ハルトさん連れ去るくらいなら余裕でできるっすよ!」

 

 

「いきなり何言い出すんですか!?ちょ、担がないで!」

 

 

ハルトの抵抗も虚しく、イチカの肩に担がれるかたちでハルトは持ち上げられてしまう。

 

 

「こらこら、暴れないっすよ。どうせ逃げようとしたって無駄なんすから」

 

 

「離して!これが正実のやることですか!?」

 

 

「ハロウィンなんで関係ないっすよー、それに相手が吸血鬼なら狩らないといけないし…」

 

 

「屁理屈すぎる!!やばい…このままだと…!」

 

 

 

ハルトが冷や汗を流し、イチカがそれを無視したその後、

 

 

 

 

 

 

「あ」

 

突如として目の前の地面が爆発した。

 

 

砂埃が周囲を覆いつくし、それが晴れていくと、中に隠されていた2人のシルエットが浮かび上がってくる。

 

 

「…イチカさん、逃げるなら今のうちですよ」

 

 

「え?何が始まるんすか?」

 

 

状況を飲み込めていないイチカに対してハルトは出来る限りの忠告をするが、すぐに原因となる人物が現れる。

 

 

「…すぐにハルトを離しなさい。いまなら半殺しで許してあげる」

 

 

ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナが現れた。

 

銃口をイチカに向け警告するが、

 

 

「…嫌っす。ようやくハルトさんを手に入れ(トリート)られそうなんすよ。ここで諦めるわけにはいかないっす。」

 

 

「は?え?イチカさん?」

 

 

「…そう。じゃあ許すわけにはいかないわね。あなたの魂まで狩ってあげる。」

 

 

(あ、これ終わった)

 

 

そうしてハルトはこの先に起きる悲劇を想像しながら、

 

 

 

 

 

 

(あーナギサさんごめんなさい)

 

 

おそらくこの後一番苦労するであろう人に心の中で謝罪をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、好きなお菓子を選びなさいハルト。キヴォトス中からキャラメルをかき集めてきたわよ。」

 

 

「キャラメル736342317個はさすがに多いよお姉ちゃん…」

 






  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

小鳥遊ホシノの弟(作者:ひとゆゆ)(原作:ブルーアーカイブ)

とある男子生徒の日常のお話


総合評価:71/評価:-.--/連載:1話/更新日時:2025年02月21日(金) 02:28 小説情報

トリニティとゲヘナ、共通の敵が出来れば両校とも仲良くできるのでは?(作者:ミカへの愛)(原作:ブルーアーカイブ)

とある少年はエデン条約編でのゲヘナとトリニティの対立の悪化を見てからというもの、仲良くする方法はなかったのか考えていた…▼そんなある日、起きたらブルーアーカイブの世界に転生していた!▼周りの生徒と比べて神秘的なこの体でゲヘナとトリニティの共通の敵になって仲良くさせたい!▼なお、彼は鈍感なので周りからの好意に気づかないまま計画を実行してしまう模様。▼12/11…


総合評価:556/評価:6.57/連載:8話/更新日時:2024年12月31日(火) 19:40 小説情報

死に損ないの英雄(作者:HakuGozira)(原作:ブルーアーカイブ)

▼ 突如として異世界へと飛ばされた佐々木柊『ササキ・シュウ』が身の丈に合わない力を与えられちゃった。▼ 


総合評価:22/評価:-.--/連載:9話/更新日時:2026年06月08日(月) 07:20 小説情報

便利屋にオリ主を突っ込んで曇らせる話(作者:ナマス)(原作:ブルーアーカイブ)

両足片目片腕欠損オリ主が便利屋と出会って、最終的には残った腕と目をもがれた上で薬漬けされて便利屋とその他諸々を曇らせる話になる予定です


総合評価:1657/評価:7.57/連載:19話/更新日時:2024年07月11日(木) 22:56 小説情報

俺は!全力でサオリのお兄ちゃんを遂行するッ!!(作者:火飾)(原作:ブルーアーカイブ)

アリウス分校に生まれたオリ主がアリウスメンバー全員を救うために走る物語。▼なお、良かれと思ってした行動がデカい矢印になる可能性がある▼サオリのお兄ちゃんだけど、アリウスメンバー全員のお兄ちゃんでもあるから問題なし。▼サオリィーーッ!!愛してるぞーー!


総合評価:263/評価:7/連載:4話/更新日時:2026年06月16日(火) 18:59 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>