「せ、殺生丸様~~~~~! 殺生丸様、御助けを~~~~~!」
狼野干はボロボロになった仲間と共に走っていた。
敵の本陣に切り込んでいった長男の元へと。
最初は快進撃だった。
妖怪化した犬夜叉が大暴れして、その後ろに付いて行く。
ソレだけで勝利は目前となっていた。
豹猫四天王が現れるまでは。
そいつらが現れてから、戦況はひっくり返った。
多くの仲間が殺され、犬夜叉は彼らを逃がす為に自ら囮となった。
護衛を任されたというのに、その護衛に守られ逃がされる始末。
少しでも償う為に速く急がねば。
「いたぞ、殺生丸様じゃ!」
「おお、もうあんなところに!」
空から探していた羽犬たちが叫ぶ。
そこ目掛けて全員で走っていった。
「殺生丸様ーーー!どうか、犬夜叉様をお助け下され!」
「その必要はない」
彼の返答は冷たいものだった。
「で、ですが殺生丸様!奴ら四天王、特に長女の冬嵐は強敵です!あなた以外に倒せる者はおりませぬ!」
「くどい。必要ないと言っている」
ガラガラになった声をさらに張り上げる狼野干。
しかし、返答は変わらなかった。
「一人は片付いた。残りも時期終わる」
敵の首を投げ渡す殺生丸。
四天王の一人、秋嵐の首。
彼は無傷どころか着物を一切汚さずにコレを打ち取ったのだ。
「…ほう、ソレを使う程か」
「な、何を……!!?」
途端、殺生丸以外は全員恐怖した。
強大な負の力。邪気と瘴気と妖気が、爆発したかのように発生した。
何だこれは。…いや、一度だけ似た物を感じたことがある。
これは、叢雲牙のものだ。
「せ、殺生丸様!これはもしや、叢雲牙ですか!?」
「ですが、大将無き今、一体誰が?」
「決まっている」
殺生丸の一言で全員が理解した。
犬夜叉。彼があの恐るべき妖刀の担い手なのだと。
「わかった筈だ。助けなど必要ないと」
「「「・・・」」」
彼らは自分たちが仕える兄弟たち強さを改めて知った。
50:半妖
ふ~、これで終了
後は事後処理だな
51:操霊
お疲れ~
52:ギル
戦後処理か
場合によっては戦いよりも手ごわいぞ
53:明星
そんなものか?
確かに人間が絡むとそうだが、魔族同士なら力が絶対だからそうでもなかった
話を聞く限り、妖怪もそんな感じだから大活躍した半妖さんの意見はほぼ全部通るんじゃない?
54:半妖
そうはいかない
折角父上が見逃したのに、父上の死後また仕掛けて来たんだ
部下は怒り心頭、兄上も一見すれば冷静だったが内心かなり怒ってた
二度とこんなことがないよう皆殺しだって言ってる
55:愛染
まあ…気持ちは分からんでもないよ
一度は見逃した恩を仇で返されたんだからさ
56:写輪
けど実際どうなんだ?
現実的な解決方法はないの?
57:半妖
今のところ俺が四天王全員娶ることで話がついてる
要は人質兼戦利品扱いだな
58:ギル
英雄であり人格者である半妖さんに預けられるだけまだマシだ
姫だろうが平民だろうが敗戦国は奴隷にされる
59:操霊
相変わらず世紀末みたいな世界観だな~
まあ、転生先がそうだから仕方ないけど
60:写輪
ハイスクールd×dって一見すればハーレムものだけど、ダークファンタジーなとこあるからな
61:半妖
今のところ皆殺しとかそんなことにはなってない
取り合えず婚姻を機に猫族を抱き込み、主導権を握る
何も親父に仕えてたのが全員イヌ科妖怪ってわけじゃないからいけるだろう
62:半妖
取り合えず試してみないことには始まらない
後のことは後で考えて、今は暇だから適当に駄弁ろうぜ
何か聞きたいことある?
63:愛染
まあ色々あるけど一つ目、あのデカい犬みたいな姿何?
犬の大将やお母堂や殺生丸と全然違うんだけど
口メッチャ裂けてるんだけど!?
64:ギル
あの姿どこかで見たと思ったらアレだ
神咒神威神楽の修羅曼荼羅・豺狼だ
古い厨二ゲーのキャラの能力だぞ
意識してるならかなりマイナーだな
65:半妖
いや、意識はしてない
最初からあんな感じだった
刀々斎曰く、口が裂けてるのは俺が自分より大きな力を求め、ソレを飲み込むことを望んでるからだとか
66:愛染
そりゃそうだ
確か犬妖怪の本性って牙に出るんだっけ?
切った敵の力を奪って自分の物にするっていう刀が出来たんだからそんな性質になるわ
67:操霊
けど転生者ってそういう奴多いからな~
何ならここにいる全員もそんな感じだし
68:明星
ではあの姿は何時から出来るようになったの?
69:半妖
数年ぐらい前
妖力が大分上がったら出来るようになった
これも刀々斎曰く、俺が大妖怪に近付いた証らしい
けど俺がこの姿になれるのは妖怪化してる時だけだからあまり実感はわかない
70:ギル
やはり神喰牙の妖力吸収能力のおかげで成長が早くなったという事か?
71:半妖
おそらく
コイツんおかげで大分強くなった
加速的に強くなれている
まあ、吸収した後はかなり寝なくちゃいけないが
72:愛染
じゃあ次
神喰牙が色々な姿になったけどアレは新能力?
73:半妖
そう、妖怪を切り続けて能力を獲得し、それらをつなぎ合わせた結果、新たな形態になった
74:ギル
なるほど、一つ一つはゲームで言うスキルや技みたいなものだったが、似たものをつなぎ合わせる事でシンプル且つ強力で多彩な能力になったと
75:明星
で、それらが集まって仮面ライダーみたいに形状変化して使いやすくしたのか
76:半妖
そういうこと
なんだよほぼ全言われたじゃん
これでもう説明すること無いな
77:愛染
なら次の質問
叢雲牙っていつでも使えるの?
78:半妖
使えるよ
けど悪霊も剣そのものも厄介過ぎてあまり使わない
妖怪時は妖力で、人間時は呪力で、半妖時は妖気と呪力をフル活用させる事で使える
79:操霊
妖怪時と人間時は兎も角、半妖時は両方使える手数の多さが強みなんでしょ?
なら片方を犠牲にして使うってことは、強みを捨てるって事にもなるんじゃない?
80:半妖
そう、だから最終手段
そもそも抜く事自体あまりしたくない
破壊力あり過ぎるし、瘴気だの邪気だので場の汚染が大問題
悪霊も力ずくで支配しても、今度は言葉巧みに操ろうとするし、少しでも弱みを見せたらすぐ付け込む
ちょっと手を放したら支配から抜け出して他者を操ろうとしてくるし
父上が嫌々だったのが本当に分かる
マジで厄介すぎる
81:写輪
そう言ってる割には使いこなしてたけど
82:半妖
ああ、アレ?
叢雲さんのアドバイスを参考にした
他の転生者のアドバイスも結構参考にしてるぞ
83:明星
マジ?
例えば?
84:半妖
妖力ブーストは魚魚さんから教えてもらった覇気を参考にした
妖怪としての戦い方、特に爪や牙を使ったものは白面さんから教わった
神喰牙で奪った力の使い方は一方さんや闇闇さんから教わり、形態変化は闇石さんの過去の戦い方を参考にしてる
他にも過去動画を敵の攻略の参考にしてる
アレホントに役立つ
85:写輪
へえ~、じゃあ俺らも参考にする?
86:半妖
最初からそのつもり
だから過去動画とかあったら見たい
87:明星
ああいいぞ
けどソレは後でいいんじゃない?
今はお喋り楽しもうぜ
88:愛染
じゃあ次の質問
殺生丸との仲は?
89:半妖
原作程悪くない
鉄砕牙は兄上に譲ってるし、俺も強さを示した
本来ならあの場で死ぬはずだった父上も俺が自力で助かったから延命している
兄上との間に確執が出来る理由が・・・あ
90:ギル
どうした?
91:半妖
いや、一回だけ大喧嘩した
叢雲牙を手にした直後、何故お前がソレを使えるんだって感じで喧嘩売られた
92:操霊
あ、やっぱり殺生丸って鉄砕牙使えないんだ
93:半妖
うん、天生牙は慈悲の心を、鉄砕牙を何かを守りたいって心がないと使えないみたい
だから全然使えなかった
で、普通に叢雲牙使える俺を見てブチ切れて喧嘩
咄嗟の事だかったら俺も叢雲牙持ったまま応戦して獄龍破使っちまったよ
94:愛染
殺生丸獄龍破直撃したのか!?
95:半妖
うん、あの時はマジで殺したんじゃないかって焦った
余裕なかったからこっちも本気で応戦したからな
96:ギル
ソレで、倒れた殺生丸はどうなった?
97:半妖
一旦冷静になって話を聞いてくれた
叢雲牙は父上が俺に課した試練であり、ソレを第一段階は突破したから使えるようになったと言ったら大人しくなった
98:写輪
ソレで納得した?
99:半妖
いや半分だけ
だから「父上はお前に何を課した?」って聞いたから、俺は「父上が出来なかった事を成し遂げる」って返した
そしたら「…そうか」って落ち込んだ様子で言って去った
100:ギル
おそらく半妖さんが叢雲牙を使いこなしていたのをみて堪えたんだろう
父親と同じく刀の試練を課せられ、道半ばとはいえ半妖さんは向き合っている
ここでもし叢雲牙を奪おうとすれば、試練から逃げて弟の成果を奪おうとする卑怯者に成り下がる
プライドの高い者は自分を許せなくなるだろうな
101:半妖
多分そうだと思う
あの人プライドめっちゃ高いし
102:愛染
あとは半妖さんが出来て自分は出来ないこともプライドが傷ついた原因だろう
兄である自分が出来ないって結構きついからな
103:半妖
まあ、そういう事があって今は父上の意図を知る為に旅をしているって感じ
半分は自分探しの旅って感じだけど
104:写輪
本人にやる気があるなら原作以上に使いこなせそうだな
105:操霊
原作以上にスムーズに行ってるな
これなら早くに爆砕牙が手に入るかも
106:半妖
とまあ取り合えず今話せるのはこんな感じだ
今から戦後処理
だからちょっと抜ける
107:明星
がんば~