三度目の生は半妖でした   作:大枝豆もやし

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犬夜叉の父の名を闘牙王にしてますが、原作者は否定してますので称号や二つ名という扱いにします。


前の人生

60:半妖

ふ~、なんとか犠牲者なく生き残ったぜ

 

 

61:白面

マジかよ

初っ端から原作改変してるじゃねえか

 

よかったな

 

 

62:魚魚

これで迫害される危険性は低くなったね

 

 

63:半妖

いや、未だ

確かに父親は生き残ったが、竜骨精の毒のせいで長くないらしい

だから存命中に俺を一人でも生きて母を守れるように鍛えるって

 

 

64:仙水

ああ、やっぱり竜骨精の毒あったか・・・

 

 

65:半妖

けどまあ猶予が出来ただけまだマシだ

これで母親にも別れの言葉が言えるって親父は喜んでた

 

 

66:無惨

そっか・・・

 

 

67:半妖

こうなったのは仕方ない

ぶっちゃけ喧嘩売って来たのは親父の方だしそこは本人も自業自得だって言ってる

だから今は残された時間を俺たちの為に使いたいって

 

 

68:白面

良い親父さんじゃねえか

じゃあこれからの事は問題なさそうだな

 

 

69:半妖

ああ、うん。そこはそうなんだんだけど・・・

 

 

70:魚魚

ん?どうかした?

 

 

71:半妖

いや、ほら俺って前世の力使って母親守ったじゃん?

 

 

72:無惨

ああうん、確か式神作ったんだっけ?

 

 

73:闇賜

ソコ俺気になってるんだけど

式神って結界師のアレだよな?あの白くて真ん中に四角形書いてるアレ

アレって呪符がないと出来ないんだろ?なのになんで式神作ってるんだ?

しかもデザイン大分違うし

 

 

74:半妖

いや、別に呪符にこだわらなくてもいいんだ

呪符の方が呪力込められて安定しているけど、石や木札とかでやることもある

あと髪の毛。呪力を吸収しやすいから呪符が無いときは代用にしている

 

 

75:半妖

形が違うのは呪力じゃなくて妖力でやったからだと思う

呪力は結界張るのに使ってたからな

 

 

76:無惨

妖力で作った?・・・ああ、だから犬の姿してたのか

 

 

77:半妖

そう

アイツらに俺と母親抱えさせて屋敷から逃げたんだ

 

 

78:半妖

いや~大変だった

式神で移動手段確保したのはいいけど、アイツら全然運び方分かってない

俺らを荷物みたいに担いで全速力ダッシュしやがって

反動やらなにやらで俺も母親もぐったりしちまったよ

 

 

79:半妖

しかも逃げてる間は四方八方から矢が飛んでたから結界張ったんだが、これが呪力を滅茶苦茶食う

幼稚園児の頃初めて結界張った時より不安定だったし

 

 

80:半妖

全く最悪だ

赤ん坊の身体で慣れないっていうのに、呪力と妖力の併用活用させやがって

おかげで一か月近く意識無しで暮らしたんだぞ

 

81:仙水

一か月!?

まだ一日しか経ってないけど!?

というか一か月もそんな状態ってかなりの重体じゃん!?

 

 

82:半妖

この一か月間は普通の赤ん坊みたいに過ごしてたらしいぜ

寝て、乳飲んで、排泄して、また寝て

この繰り返し

 

 

83:白面

ああ、多分アレだな

身体だけが動いてる状態だな

俺もなったことある

 

 

84:魚魚

時間についてはアレだね

世界が違うから時間の流れが違ってたんだろうね

掲示板内でもそんな世界あったし

 

 

85:半妖

へ~、そういうルールあるんだ

 

 

86:半妖

まあいいや

話戻すけど今滅茶苦茶暇なんだよな

どいつもこいつも俺のこと避けて話し相手になってくれないんだよ

 

 

87:無惨

ああ、やっぱ避けられてるんだね・・・

 

 

88:半妖

まあ半妖だからな

その間ずっと妖力の使い方練習してたけどそろそろ気分転換したい

 

 

89:白面

じゃあ前世の話してくれよ

三度目の人生で結界師してたんだろ?

どんな風に戦ったんだ?

 

 

90:闇賜

お、いいね

二度転生ってかなり珍しいからな・・・ほっとんど死ぬし

 

 

91:仙水

転生した先でも特典付きとはいえ戦いとかあるからな

俺も何度死にかけたことか・・・

 

 

92:無惨

一回目の転生先でも十分ハードなのに二回もするんだらね

そりゃ死亡率高いわ

 

 

93:半妖

いや、俺も最後は死んだぞ?

暴走した土地神と戦って相打ちになった

 

 

94:白面

で、その後転生したのか

じゃあその神を倒すのがクリア条件だったんだな

 

 

95:半妖

話を聞く限りじゃそういうことになるな

 

 

96:魚魚

ソレで、どんな人生だったの?

 

 

97:半妖

そうだな…じゃあその話を今回はメインにするか

 

 

 

 

 

 

 

 

 一言で表すなら、二度目の人生はひたすら力を求め続けた人生だった

 

 

 最初は怖かった。

 妖も、原作も、家業も、戦いも。

 前世の記憶がよみがえった五歳ぐらいの頃から、俺はずっと怯えて泣いていた。

 

 恐怖を忘れる為、俺は修行に没頭していた。

 何かに集中していると現実のことを忘れられる。

 そうやって俺は原作からも今の自分からも逃げていた。

 けど、時の流れはどうしようもない。結局俺は原作通り烏森を守る役目を負う事になった。

 烏森初陣の日。その日が俺の生き方を決める日になった。

 

 初めての実戦。

 近くに茂爺がいるとはいえ、俺は初めて妖との戦いに勝った。

 この時の感覚が気持ちよくて仕方なかった。

 

 他者と違う力を持つという優越感。

 異形の化け物を打ち倒した達成感。

 悪い化け物を倒したという爽快感。

 

 気持ちよかった。

 戦いで得られるものがこんなにも楽しいとは思いもしなかった。

 

 俺はより修行に没頭した。

 一度この喜びを憶えると修行も楽しくなってきた。

 前の自分よりも強くなれる。昨日より今日、今日より明日と、より強い自分になる事に俺は悦びを見出した。

 

 強いものに変わる自分が好きだった。

 前世では嫌いだった自分を、今世では好きになれた。

 もっと自分を肯定する為に、好きになる為に、俺は強くなった。

 

 色んな術を覚えた。

 原作にあった術、なかった術、自分だけの術。

 

 色んな強敵を倒した。

 原作にいた敵、いなかった敵、自分から殺しにいった敵。

 

 色んな体験をした。

 原作にあったイベント、なかった事、自分からやりにいった事。

 

 

 楽しい人生だった。

 ひたすら鍛えて、好き勝手に暴れて、強い奴らをぶっ倒してきた。

 原作みたいに優しい墨村良守にはなれなかったが、原作通り色んな人を救ったとは思う。だから多少のやらかしは許されていいと思う。

 

 心残りはない。

 あの世界で俺は最後まで生き抜いた。

 けど、一つ挙げるなら最強になれなかったてことかな。

 

 

 

 あの世界には、俺より強い奴が何人かいた。

 母さんやまほら様。特に、母さんは本気で挑んだのに返り討ちにされた。

 

 悔しかった。

 世界で一番強い男だと思っていた。

 開祖の時守さんを倒した俺ならいけると。

 けど、俺の矜持は真っ向から否定された。

 

 今度こそ至ってやる。

 三度目の人生では最強の妖怪に。

 この世界の頂点に君臨してやる。

 

 俺には2つの特別がある。

 前世の呪力と結界術と経験。

 今世の妖力と大妖怪の血統。

 こいつ等があれば最強になれる。

 

 今度こそ、俺は最強に至ってやる。

 

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