遡った過去は現代へ
優樹の追憶の物語は終わりを迎える。
『優樹、こっち見て』
『っ……!』
事故で亡くなったはずの父さんと母さんがカメラを構えて笑っていた。そして僕の隣には、姉さんもいる。
もう居ないはずの両親の顔を見て、瞬時にこれが夢なんだと気付かされる。
何故、この夢なのか……。
『ほら、真鈴も笑って笑って』
僕の隣で佇む姉さんがそう言われて苦笑いを浮かべている。この時の姉さんは今よりも笑顔を見せてくれたんだっけ……。
『それじゃあ、行くよー!はい、チーズ!』
父さんの掛け声に僕は僕の意志とは無関係に笑顔を浮かべた。
◆◇
「ん……やっぱり夢か……」
目覚めと共にあの光景がやはり夢であったと認識する。確かに夢だった……けど、とても懐かしくて温かい夢だった……。
幼い時の記憶は朧げだ。父さん達が生きてた頃の記憶が完全に無いわけではないが…………いや、起きようか。
この事を考えていると、また辛い気持ちになるから……でも、いつまでも記憶に蓋をするわけにはいかない。いつかはこの記憶を思い出して……向き合わなければならない時が来るだろう。それがいつになるのかはわからないけど……そんな気がする……。
◆◇
「おはよう銀」
「ゆ、優樹!おはよう……!」
学校へ向かう途中、偶然出会った銀に挨拶すると、銀の顔が少し赤い気がした。
「どうしたの銀?風邪でも引いた?」
「い、いや……そんなんじゃないよ……!」
「そう?なら良いんだけど……」
ここで会ったのも何かの縁という事で、学校までの道中を銀と歩く事にした。
「そういえばさ、銀とこうして学校行くのって初めてだね」
「うん?確かに言われてみればそうだな」
「今日は僕もいるから、いつもの巻き込まれ体質でも間に合いそうだね」
「そうだと良いんだけどなぁ……」
銀はどこか諦めたような表情を浮かべた。
そんな事を話しながら歩いていると──
「わっ、”古烏“」
ポケットの端末から僕の精霊が出てきた。
「優樹の精霊……勝手に出てくるんだな」
「そうなんだよね。まあ迷惑じゃないから良いんだけど」
僕の精霊である古烏は僕の意思とは関係なく勝手に出てくる事がある。
精霊ってこんなもんなのかなと思って園子達に聞いてみたけど、どうやら須美の”青坊主“と銀の”義輝“は勝手に出てくることはないみたいだ。
「そういえば、園子の精霊も出てくるって言ってたよな」
「うん、確か……セバスチャンだっけ?」
「そうそう。優樹の古烏もだけど、園子と仲が良さそうで羨ましくなるよ」
園子の精霊は“烏天狗“ 僕の古烏とはちょっと違うけど、同じ烏という名が入った精霊だ。そして園子はセバスチャンとも呼んでいてとても仲が良さそうだ。
「そう言う銀だって義輝がいるじゃん。唯一言葉を発する精霊だし」
「まあね、でも言葉を話すたってアイツ『諸行無常』か『外道め』しか言わないんだぞ?」
「でも可愛いと思うよ」
精霊にも個性があるみたいだ。古烏やセバスチャンみたいに勝手に出てくる精霊や義輝みたいに喋るのもいる。まが須美の青坊主はよくわからないけど。
「か、かわっ……」
「ん?銀、また顔が赤いけど……」
また銀の顔が赤くなった気がした。
「だ、大丈夫!なんでもない!」
「そう?」
今日はなんだか変な銀だな……。
◆◇
「間に合ったー!」
「せ、セーフ……?」
「アウトです。三ノ輪さんはともかく安芸君は珍しいわね」
道中で様々なトラブルに巻き込まれて遅刻してしまったけど、誰かの為になれるのなら、たまにはこういうのも悪くないと思う。
◆◇
「優樹……私のせいでごめんよ」
銀が両手を合わせて頭を下げた。
「銀は悪くないって。だから頭上げて」
「もう10分くらいこのやり取りしてるね〜」
「二人ともそろそろ行くわよ」
放課後になり、須美の鶴の一声によって銀と僕のやり取りは終わりを迎えた。
「今日はどこに行くの〜?」
園子の間延びした声が僕らの顔を緩ませる。
バーテックスの襲撃がいつ起こるかわからないけど、ひと時の平和を感じられる気がする。
「イネス?」
「イネスだな」
「イネスね」
「イネス!」
満場一致だ。やっぱりイネスだね
◆◇
「あれ?新しいお店かな?」
イネスを回っていると、園子が何やら発見をしたみたいだ。
僕たちはそのお店を見る為に近づいた。
「えっと……”筋トレ始めるならウチの店で“らしい……」
筋トレ……店の中は見える範囲だとダンベルとかの器具が沢山置いてあるみたいだ。
「あっきーって筋トレとかするの?」
「いや……僕は最低限しかしないよ……」
大きくなりたいというよりは勇者の鍛錬の一環だからね……。
「なんだろう……もしも優樹が筋トレに目覚めたら凄いことになってそうだな」
「そうね、私もそう思うわ」
「そういうもんなの?」
もしも僕が筋トレに目覚めたら……? いや、想像つかないな……。
それから僕たちはいろんなところを回った。例えばハロウィンのグッズが売り出されているところ。園子のセバスチャンが帽子を被り出したせいで、精霊の見えない人たちからしたら帽子が宙に浮かんでるように見えて誤魔化すのが大変だった……。
あとはいつものようにフードコートでジェラートを食べた。
銀オススメのしょうゆ豆ジェラートも悪くなかったけど、やはり僕はバニラが好きだ。
そんなこんなで楽しいひと時を過ごす事が出来た。
だが、幸せというのはいつまでも続くものではなかった。
「──こう何度も来ればわかるもんだね」
「ええ」
「樹海化警報……?ってのも出てるな」
「これもアップデートされたからなんだね〜」
アラームが鳴り響く。それと同時に古烏が僕の端末を脚で掴んで目の前に見せてくれた。
表示されているのは──『樹海化警報』
「あっ、そうだ!」
園子が頭に付けていたリボンを解き、須美に手渡した。
「これ、わっしーが持っててよ」
「おっ、良いじゃん須美」
「わっしーならきっと似合うと思うんよ〜頭に付けてくれても良いんだぜ〜?」
「うん、須美ならきっと似合うよ」
「ありがとう、戦いが終わったら付けるわね。もし似合ってたら褒めてよね?」
そう言いながら、須美は園子のリボンを手首に巻きつけた。
「もちろんだよわっしー」
「ねぇ、優樹……」
「うん?」
「この戦いが終わったら、優樹に話したい事があるんだ」
「藪から棒にどうしたんだい?」
突然の事に僕は首を傾げた。
しかし銀はすぐには答えず、一瞬の静寂が訪れた。
「まぁ、ちょっと……ね」
銀の頬がほんのり赤みを帯びた。
「……わかった。銀の話を聞くためにも生きて帰ろう」
そんな声も大橋の風鈴にかき消され、世界の色が変わっていく。
神世紀298年
後に”瀬戸大橋跡地の合戦“と呼ばれ語り継がれる戦いの火蓋が切って落とされた。
◆◇
「4体……!?」
「ちょうどアタシ達と同じ数か」
「新しい力を試す時だね〜」
「絶対に……生きて帰ろう!」
樹海に現れたバーテックスは
それぞれの端末に『牡羊座』『魚座』『乙女座』『獅子座』の名が表示されている。
「そうだね……みんなで生きて帰るんだ」
生きて帰るという『やくそく』を果たすために……絶対に勝つ
「敵を倒してみんなで帰りましょう」
「わっしーとミノさんとあっきーと過ごすこの日常は壊させない」
銀の生きて帰ろうという言葉に僕たちは共鳴した。
それと同時に新しい勇者システムを起動した。
僕たちの勇者服には新たな花が宿った。
須美はアサガオ、園子は蓮、銀はサツキそして僕はアネモネだ。
僕の勇者服は前の黒一色とは異なり、黒の勇者服に白の羽織を纏い、髪が白く染まった。
「これが新しい勇者の力……」
僕の両手両足に宿る青緑の光を見て呟いた。
「すっげぇ!アタシの斧が双剣になってるぞ!」
銀は興奮気味に双剣を振っている。
「私の槍は前のより性能がアップしてるんよ!」
園子は新しい槍を振り、嬉しそうに笑う
「私の新しい武器……よろしくね」
そして須美は静かに狙撃銃を撫でた。
僕の武器である両手と両足を纏うオーラは初めて使うけど、なんとなく使い方はわかる。
僕は戦うための武器をイメージした。
「来い!」
両手のオーラが武器を具現化させた。その武器は──刀だ。
「大鎌以外も使えるんだなそれ」
「うん、他にもいろいろあるよ。それじゃあ、行こうか」
「まずは私が!」
須美狙撃銃の音がまるで戦闘開始の号砲のように聞こえる。
弓矢から狙撃銃に変わった須美の武器の威力は以前とは比べ物にならない。
「あのお魚は私が相手するよ!」
次の瞬間、僕たちが飛び出した!
園子が魚座へ突撃する。
「やぁーー!!」
変幻自在だった園子の槍は機能が減った分威力が増した一撃で魚座を縫い止める!
「お前の相手はアタシだ!」
続いて銀が乙女座のバーテックスに向け、剣を振る。
「爆弾か……!こんなもの!」
次々と繰り出される乙女座の爆弾を双剣で切り裂き、爆風を無視して突撃する。
「僕はもう……誰も失いたくないんだ!!」
僕は刀を構え、牡羊座を正面から切り裂いた。しかし──
「分身……!?」
目の前の敵に戸惑っていると、反撃が飛んできた。
「うわぁ!」
「あっきー……きゃあ!」
「園子、優樹!大丈夫か!?」
「大丈夫だ!精霊が守ってくれてる!」
園子の方も、烏天狗が守ってくれたみたいだ
「びっくりしたぁ……ビリビリしたよ……」
「古烏、助かったよ」
お礼を言うと、小烏がお安い御用だと言わんばかりに翼を広げた。
「この……!?」
反撃に転じようとした刹那、魚座が黒煙を全員に浴びせる。
「見えないぞ……!」
「これは……まさか!」
直後、牡羊座の電撃のようなモノが大量に降りかかり地面が爆ぜた。更には乙女座の爆弾も降り注ぐ!
僕らはなす術もなく、それを受けるしかなかったが……
「なんだこれ、なんかゲージみたいなのが溜まってるぞ!?」
「銀、それは僕らの切り札だって姉さんが言ってたろ!」
「そうだった!」
姉さん曰く、僕らの体のどこかに宿っている花のゲージを貯めると、勇者の切り札が使えるらしい。
「わっしー!ミノさん!あっきー!」
『おう!』
僕らは切り札を使う為の言葉を発した。
『満開!!』
刹那、右目の奥から熱いモノを感じた。全身に力が宿り、溢れ出さんばかりに強い光が湧き出てくる。
光が収まると、全員が神々しい勇者服を纏っていた。
そして僕の右足のオーラが他のものより濃くなっていた。
「これが……勇者の切り札……」
これなら……行ける!
「優樹君!」
「おう!」
須美の満開は、複数の砲台だ。
そして砲台が狙うのは──分裂した牡羊座だ。
僕もそれに続き、もう一度刀を具現化させる。
その刀は鞘は無く、ただ大きい無骨な一振りだ。
僕は居合の要領で構え、分裂した片割れに踏み込んだ。
「「お前達の攻撃は……もう届かない!」」
須美の砲撃と僕の斬撃が牡羊座を蹂躙する。
そして攻撃が炸裂した場所にはハナから何も無かったと言わんばかりに消し飛んでいた。
「わっしーとあっきー凄ーい!じゃあ私も!」
園子の満開は大きな方舟を彷彿とさせる形態だ。
園子の合図で槍が大量に出現し、全てが魚座を貫いた。
「完全に倒した……!?」
鎮花の儀が起こるわけでも無く、魚座は砂のように消滅した。
「みんな凄いよ!今度はアタシが!」
銀の満開は4本のアームを携え、阿修羅を彷彿とさせる装備だった。
「いよっしゃー!」
銀は乙女座の爆弾を切り裂きながら、本体を6本の剣で滅多切りにした。
「あとはアイツだけだ──うわぁ!」
「優樹君……きゃあ!」
「わっ、おわああ!!」
「みんな……わぁ!」
全員の満開が解除され、地面に落下した。
幸い精霊が守ってくれたらしく、怪我は無かった──っ!
「っ……!!い、息が……ゴホッ……ゴホッ……!」
「あ、足が……」
「え……?右目が……見えない……?」
「なっ……左腕が……痺れ……って、来るぞ!」
銀の叫ぶ声に前を見ると、目前に迫るのは巨大な火の玉!
「っ……ハッ……ハァッ……!」
一瞬息が止まったと思ったら、呼吸がしづらくなった……でも……ここで立ち止まるわけにはいかない!
「僕は……みんなを守るんだ!!」
みんなを守る大きな盾をイメージした。
「優樹!」
「うおおおお!!!!」
具現化させた盾で火の玉を防ごうと試みた──だが
「ぐっ……!」
しかしそれは焼け石に水に過ぎなかった。
僕は弾かれ、火の玉が後方で爆発する。
「っ……大橋が……!」
爆発が起きた後方には、大橋がある……。今の一撃で壊されたのか……。
「優樹!もう一度やるぞ!」
「優樹君だけに負担を負わせない!」
「みんな!行くよ!」
ほんの一瞬、胸の中の警鐘が鋭く鳴り響いた。
いや、立ち止まるな!
『満開!!』
二度目の満開だ。敵はあと一体、巨大な火球をどうやって防ぐか……。
僕のオーラは左足の色が濃くなった。行くぞ……。
敵の攻撃が更に激しくなる。さっきの巨大な火球ではなく、無数の小さな火球が僕たちを襲う。
「か、数が多いよ!」
「これ以上やらせない!」
無数の火球を防ぎ、攻撃の隙を狙おうと試みるとまたもや巨大な火球が僕らを襲う。
「ここは僕に任せて。須美達はアイツをお願い」
僕は──大楯をイメージした。それは、満開する前のものより遥かに大きくて……これなら全てを守れるような気がした。
「来い!!」
火球が大楯に着弾する。気を抜けば僕が押し負ける!気合いを入れろ!!
「絶対に……!!退ける!!」
大きく叫び、気合いを入れ直す。
「うおおおおお!!!!!!」
刹那──爆発が起こった。
僕は爆風に巻き込まれ、満開が解除されるのを感じた。
ごめんね……あとは────あとは……?
あれ?僕……なにをしていたんだっけ……?
変身が解かれ、何かを忘れながら空に浮かんでいた。
◆◇
「優樹君!」
「お、おい須美!もう一発来るぞ!」
「!?」
「ミノさん!あっきーをお願い!」
「まかせろ!」
アタシは墜落していった優樹を守るために急降下を始めた!頼む!間に合え!
「そのっち……私も優樹君みたいにみんなを守るから!」
「絶対に相殺する!」
直後、須美の砲台から砲撃が放たれた。
砲撃と火球はぶつかり合い、一際大きな爆発が起こった。
「やった……やったよわっしー!」
「え、え……あとは……お願い……ね……」
そして満開が解除された須美が地面へ落下していった……。
◆◇
「おい……優樹、しっかりしろ!」
優樹を地面に優しく下ろして肩を揺すると、優樹は少しづつ目を覚ました。
「っ!優樹、大丈夫か!?」
アタシは優樹の次の一言に背筋が凍った。
「あ、の……君は……だれ……?」
「……!?」
ど、どういう……事だよ……?
「お、おい……優樹……!?アタシの事、わからないのか!?」
なんの冗談だと問いかけるも……アタシを見る優樹の目は、本当に知らない人を見ている目だった……。
「ご、めんなさい……僕……本当に知らないんです……それより、ここは……どこ……?」
「なんで──っ!」
満開が解除され、今度は右目が真っ暗になった。
「右目が……それより須美は!?」
須美はどこかと辺りを見渡すと、近くに制服姿の須美が倒れていた。
「須美!須美!無事か!?しっかりしろ!」
目を開けた須美も……優樹と同じ目をしていた……。
「だれ……?ここは……?私は……?」
「す……み」
須美まで……アタシは一体何を見ているんだ……?幻覚とかじゃないのか……?
「ミノさん!!」
「っ……園子!!」
「ミノさん!わっしーとあっきーは……」
「……」
アタシは無言で首を横に振った。
「っ…………そうなんだ。そういう事なんだね」
園子はこれで確信したと言わんばかりに須美の前に跪いた。
「あなたは……誰ですか……?」
須美が園子の事をわからなくなっている。だけど、園子は笑顔を浮かべて須美のところへ優樹を呼び寄せた。
「私は乃木園子、こっちは三ノ輪銀」
園子に続いてアタシも微笑みを浮かべて自己紹介をした
「今紹介されたけど、三ノ輪銀だよ……」
二人の記憶は消えている……それはつまり──
「ねえ、園子……」
「なぁにミノさん?」
「この右目や左腕が動かないのって……優樹達の記憶と一緒なんだよな?」
「……多分、そうだよ」
「そっか……」
満開をすると、体のどこかが動かなくなるってところか。
このまま戦ったらどうなっちゃうんだろうな……いや、それでも大切な人達を守れるんだと思えば、きっと行ける。
「大丈夫だよ、あなた達も私たちも死なないから」
「絶対に…生きるのを諦めるないでくれよ…」
アタシは優樹と須美の目を見てそう言った。
園子曰く、まだまだ敵は居るそうだ。
「ここはアタシ達に任せて、二人は休んでて」
「──またね」
「私も、ちょっと行ってくるね!」
「じゃあね!」
二人に笑みを浮かべ別れの言葉を告げてアタシと園子は飛び出した。
『満開!!』
きっとまた会える。また会える日が来たら、今度こそアタシの想いを伝えるんだ。
アタシは優樹の事が好きだって
◆◇◆◇◆◇
「スピー……スピー……っ!!」
……いつの間にか寝ていたらしい
椅子の上で
「今って何時だ……?」
近くの時計を見てみると時刻は18時だった。
「家事……終わらせておいて良かった……」
もし残ってたら、今から大仕事だったろうな……。
「それにしても…………懐かしかったな……」
あの頃の記憶は病院で取り戻したはずなのに……今でも昨日の事のように思い出せる。
あの後の僕と須美はそのまま樹海で意識を失い、気づいたら病院だった……。
そして姉さんは……どんな思いだったのだろう……。
銀と園子は散花で体が動かなくなって……僕と須美は記憶を失って……。
「この場に姉さんは居ないけど……いつか話せる機会があれば……」
姉さん……僕が筋トレに目覚めたのも……姉さんの褒めてくれたからだ……。僕はあの何気ない一言がとても嬉しかった。
「さて、夕飯作って筋トレして明日に備えようか」
明日は友奈と東郷さんと待ち合わせがあるからね。
明日もきっと楽しく笑って過ごせる日になる。そんな予感がする。
第三章まで読んでくださり、本当にありがとうございます。この章ではほとんどが7時を過ぎる事態になってしまい申し訳ありませんでした。
今後は時間指定ではなく、序章や第一章の時のようにその日中に投稿しようと考えております。この章で私がやりたいと思った事は大体出来たと思います。銀√の分岐とか…。さて、安芸優樹の章はここで終わりを迎え、遂に最終章が始まります。優樹と勇者部の物語を最後まで楽しんでいただければと思います。それと、これは√分岐とは関係無いのですが、本編のどこかでやれたら良いなと思っているのが銀が伝えれなかった想いを今の優樹君(東郷さんと付き合ってるこの世界線)に伝えられたらと考えております。
ただし、優樹君はそんな軟派な野郎じゃないので泥沼とかは無いはずです。無い…はず…。そして次回は3日後の日曜日 日程調整の為におまけを投稿させていただきます。