紅魔戦記~カリスマの戯れ~   作:インスタントブルー

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ブラッディ・ワイン

静寂に包まれし大図書館の中心。

日夜研究に明け暮れながら

この大図書館を管理している

彼女、パチュリー・ノーレッジは

書類を読みながら紅茶を飲み干し、

感情が抜けた様な顔をして私に問うた。

 

「…貴女の初仕事がそれ?」

 

「そうよ。何か問題でも?」

 

1930年9月1日。私、アリス・マーガトロイドは

ルーマニア海軍の新造艦の建造の為、

幾ばくかの資源の融通をお願いしていた。

…まぁ、暗号通信可能な通信機を除いては

全て自前で用意する方針で考えているのだが。

 

「…アリス、鉄はどうやって調達するつもり?

請求する資源には通信機器しか無いけれど。

まさか、錬金術で鉄を創るとか言わないわよね?」

 

パチュリーは怪訝な顔をして私に聞く。

 

「そのまさかだけれど?」

 

「…悪い事は言わないわ。やめときなさい。

必要な資源量を考えると、1か月は鉄の調達で

スケジュールが埋まってしまうわ。」

 

パチュリーの言う通り、錬金術は手間がかかる。

私が不慣れな魔法である事も加味すれば、

もっとかかる可能性だってあるだろう。

しかし、ルーマニアは鉄の産出量が少なく、

わざわざ軍縮が叫ばれるこのご時世に

大量の鉄を消費する軍艦建造目的で

融通して貰えるとはとても思えなかった。

 

「けど、流石に鉄を回して貰うのが

難しい状況と言う事位私にも分かるわ?」

 

「…半分であれば、調達して見せましょう。

思ったよりも必要量が少ないからね。

その代わり、一つ条件があるわ。」

 

パチュリーは人差し指を立てて言う。

 

「…旗艦に、大口径の砲を載せなさい。」

 

「…そんなの載せたら機動性が落ちるわ?

それに、資源も多く必要になるでしょう。」

 

私の主張にパチュリーは溜息をつく。

 

「そりゃ、当然機動性は落ちるわ。

必要な資源の量も増えるでしょう。

だけど、これは軍艦なのよ?

当然敵艦を叩く兵装がある筈。

アリスの軍艦の設計図を見ると、

そうした物が何も無いのだけど。」

 

「兵装は私自身なのだけれど。

それで十分事足りるとは思わない?

敵艦は自爆特攻タイプの上海人形で

どうにかして見せる自信があるわ。

そもそも、船に乗るのもかっこつけ。

後は多少楽に移動出来るってだけの話よ。

何せ、私は空を飛ぶ事が出来るのだから。」

 

パチュリーは思わず溜息をつき、

頭を抱えてしまった。失礼だ。

パチュリーが私に言う。

 

「アリスは旗艦に人間を乗せ無いつもり?」

 

「当然でしょう?通信機があるのだから

連絡用の人材だって必要が無いわ。」

 

「…呆れた。私も人の事は言えないけど、

随分な考えをしているみたいね。

私の中で気が変わったわ?

その設計に対して鉄は提供しない。

通信機オンリーの提供よ。」

 

パチュリーの言葉に私はがっかりしてしまう。

確かに通信機さえあれば軍艦は完成するが、

それはそれとして錬金術は面倒なのだ。

 

「…それは残念ね。だけど、通信機さえ貰えるのなら

私としては満足な結果と言えるかもね。」

 

踵を返し、帰ろうとする私。

…しかし、パチュリーに裾を掴まれた。

 

「…一体何かしら?」

 

私はさっさと帰りたかったので

少々声に苛立ちを込めた。

しかし、パチュリーは意に介さない。

 

「話は最後まで聞きなさい。

私から貴女に命令を課すわ。」

 

命令とパチュリーは言うが、

彼女の主な仕事は研究だ。

私の仕事に口を出す程

偉い立場にいる訳でも無いだろうに。

 

「…私に指図する権限が

どこにあるって言うのよ。」

 

「確実に事後承認で通るから

これはレミィ直々の指令よ?」

 

何と言う横暴な理屈だろうか。

確かにパチュリーとレミリアは

無二の親友であるだろうが…。

 

「…一応聞くだけ聞いておきましょう。」

 

私は迷ったが、一応内容は確認する事にした。

 

「人間だけが乗る事を真面目に想定した

”潜水艦”を設計してみなさい。

アリスの戦闘能力は私も知っているけど、

流石に海中となると守備範囲を超えるわ。

ルーマニア海軍は潜水艦を保有していない。

アリスの設計で試作艦をつくってみて、

上手くいきそうなら量産化に乗り出すわ。」

 

「確かに海中での戦闘となると

流石の私もお手上げだけれど…

あくまで人間の為の艦船、ね。

漠然としたイメージしか

今の所持っていないわ。」

 

…潜水艦か。確か、以前の戦争においては

ドイツの潜水艦が猛威を振るったんだっけ。

潜水艦のイメージを漠然と描く私に対し、

パチュリーは残酷な宣告を行ってきた。

 

「…兎に角、潜水艦についての専門知識を

今年の内に身に付けておきなさい。」

 

「…分かったわ。やるわよ、ちゃんと。」

 

私は面倒である事を隠そうともせず

これでもかと表情に出してみたが、

別にそれで命令が覆る訳でも無かった。

かくして、私アリス・マーガトロイドは

潜水艦の設計を行う事になってしまった。

幾ら潜水艦が国内に無いとしても

普通設計は専門の人間が行なう筈なのに

わざわざ私に依頼をしてきた辺り、

魔法技術の活用を期待されているのだろうが…。

私は山積する難題に対し、溜息をついた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「激動の1930年も、そろそろ終わりなのね。」

 

窓の外を見れば、雪が舞い散っている。

クラシックの旋律や弦楽器の調べが、

雪景色と暖炉の火に溶け込み、

幻想と現実の狭間にいるような

魅惑的な錯覚を与えて来る。

時は、1930年12月24日。

レミリア・スカーレットの姿は、

紅魔館の応接間にあった。

紅魔館では以前からクリスマスイブに

パーティーを行なうことが恒例行事となっていたが、

今年のそれは以前の物とは異なり、

特別なパーティーとなっている。

 

恐慌の影響に沈む世相を無視する様な

豪勢な料理が並ぶパーティー。

身内だけでささやかな贅沢を嗜む

去年までのクリスマスはそこには無く、

ルーマニア王国の大いなる成功と、

レミリア・スカーレットの栄光を象徴する

一大外交的行事の様相を呈していると言えた。

 

各国の大使館員と要人に招待状を送付した所

存外多くの国家が参加を表明した事実は、

少なくとも、現在のルーマニアが取るに足らない小国では

無くなっていた事を証明していると感じられた。

 

「お嬢様、来賓の皆様方を待合室まで案内致しました。」

 

「…ご苦労咲夜。悪いわね。去年より大変だったでしょうに。」

 

私がそう言うと、咲夜は微笑みを浮かべる。

仮にも悪魔として神等信じてはいないが、

咲夜の笑顔より神聖な物はそうは無いと感じる。

ささやかな瞬間には違い無いが、特別な瞬間の一つだ。

 

「構いません。私はお嬢様の傍でお仕え出来るだけでも幸せで御座います。」

 

涙が出てきそうな台詞をサラッと添えて来る咲夜。

私よりも従者に恵まれた主君は、歴史上存在しない。

私がそう断言したとしても、嘘だとは言わせない自信がある。

 

「…準備は出来ているわ。皆をお連れしなさい。」

 

私がそう言うと、咲夜は一礼し私の前を消える。

 

…それから程無くして、招待した人間が入場してくる。

全員が着席した事を確認すると、私は簡潔に述べた。

 

 

「ようこそ、ルーマニアへ。ようこそ、私達のクリスマスパーティーへ。

私は、貴方達が運命に約束された偉大な人物であると信じているわ。

人ならざる物の中で、私達は誰よりも親人間的だと考えている。

厳しい時代を乗り越える為に、全員で協調を目指しましょう。

さぁ、語り合いましょう?今宵は無礼講よ。皆、本音で語りなさい。」

 

私がブラッディ・ワインを高々と掲げると、参加者は各々がグラスを掲げる。

 

「1930年に、乾杯!」

 

そう叫ぶと、参加者は雪崩を打ったように移動する。

 

座席は用意したが、あくまで立食形式のパーティーの為

参加者同士で様々なコミュニケーションを取る事が出来るだろう。

 

「…咲夜。」

 

「如何なさいましたか?」

 

「今日一番の大物に話をつけておきなさい。

今日のパーティーの主目的なのだから。

サー・ウィンストン・チャーチル。

大英帝国の幻想に取り憑かれた大臣経験者。

そして…現在の欧州で最も信用に足る人物よ。」

 

「承知しました。」

 

パーティーには違い無い物の、あくまで外交行事。

抜け目の無さを示す事が肝心である。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

私は、この招待状を受け取った際に思わず目を疑った。

見れば、ルーマニア女王レミリア・スカーレット女史からの

クリスマスパーティーの招待状では無いか。

 

未曾有の大恐慌の混乱で多くの人々は気に留めていなかったが、

今年7月ルーマニアで発生したクーデターは衝撃的な物であった。

何せ、新たに即位した女王が吸血鬼だと言うのだから。

 

無論、彼女の写真が新聞に掲載されてからも

殆どの人間は彼女の事を精神異常者であると決めてかかり

それを信じて疑う事はまるで無かった。

かく言う私も、招待状を受け取るその瞬間まで信じて疑わなかった。

 

…しかし、招待状に同封されていた彼女の拡大した羽の付け根の写真が

私に対して強い疑念を与えるに至ったのである。

それは、とてもでは無いが飾りと思えない精緻さで、

本物の羽根である事を雄弁に語っていた。

 

私は真相を確かめるべく、ルーマニアにある彼女の館へと向かう。

…そして、彼女の姿を確認した事で、疑念は確信に変わったのだ。

私は生まれてこの方、”人ならざる物”を初めて目撃する事となった。

 

「…お食事中の所、大変申し訳ございません。

お嬢様が是非チャーチル様とお話がしたいと希望しております。

宜しければ、お付き合い頂いても構いませんでしょうか?」

 

見目麗しいメイドが声を掛けて来る。

 

「…分かった。こちらからもスカーレット女史と話がしたいと思っていたよ。」

 

「ありがとうございます。では、こちらへ…。」

 

…噂で、女史は優れたメイドを持っていると聞いた事がある。

彼女こそがそのメイドなのだろうか。

第一印象としては、私のメイドにすら相応しい品格があると言った所か。

 

「…お嬢様、チャーチル様をお連れしました。」

 

「ご苦労。下がって良いわ?」

 

「失礼します。」

 

メイドは頭を下げ、優雅に立ち去っていく。

紛れもない、一流のメイドだろう。

 

「…お初にお目にかかります、レミリア・スカーレット女史。

私の名前は、サー・ウィンストン・チャーチル。大英帝国の議員です。

本日はこの様な席にお招き頂き、大変ありがとうございます。」

 

「…敬意を払った対応に感謝するわ。私はレミリア・スカーレット。

ルーマニア王国女王にして、人ならざる物の代表者と言った所よ。」

 

羽根、牙、グラスさえ確認出来なければ、さながら幼女の様な外見。

それでいて、気品の溢れる態度と姿から滲み出る魅力。

純朴さと妖艶さを完璧に両立する魅惑的な彼女は、吸血鬼だと言う。

 

「それにしても、女史は素晴らしいメイドをお持ちの様だ。」

 

先ずは褒める。大抵の場合社交辞令だが、

今回に限って言えば全て本音である。

 

「あら、やっぱり貴方には直ぐに分かるわよね。

仰る通り、彼女は、私の自慢のメイドなのよ。

“完璧で瀟洒な従者”と呼ばれる位にね。

折角だから、もう一度見せてあげる。咲夜。」

 

女史が名前を呼ぶと、いきなり女史の左後方に先程のメイドが出現する。

 

…いや、メイドは先程私の後方に下がった筈だ。

この短時間で女史の背後に回り込む事は不可能な筈。

私の目は嘘をついていると言うのか?

 

…私は驚き目を見開いて何度も確認するが、

現実は曖昧さでは無く、確たる事実のみを伝えて来た。

 

「…お嬢様、ご用件は何でしょうか。」

 

「…唐突にお呼びしてごめんなさい。

ちょっと驚かせてみたかっただけよ。

チャーチル氏が貴女の事を褒めていたわ?

これは自慢して構わないわよ。」

 

「そう言う事でしたか。お褒めにあずかり光栄です。

それでは、私は業務がありますのでこれにて。

また何かございましたら、お呼びください。」

 

「えぇ、ありがとう。」

 

女史がそう言うと、彼女は、私の眼前から消える。

 

「…と、まぁ家のメイドはこんな事が出来るの。

彼女は、時間を操る事が出来る人間なのよ。

吸血鬼が侍らせる最側近の従者の正体がこれ。

余りに有能だから、ルーマニア王国において

内政の半分は彼女が受け持っているわ?」

 

「…それは羨ましい限りですな。

女史は相応しい従者をお持ちの様だ。」

 

「でしょう?彼女は、私に仕えるに相応しいわ。」

 

…女史の自慢を聞きつつも、私はふと考える。

一体全体我が国の諜報機関は何をしているのだ…と。

レミリア・スカーレットが彼女を従えている限り、

ルーマニアとの敵対が我が国大英帝国の覇権を揺るがしかねないでは無いか。

この従者の能力は、たった一人でドイツ軍全体に匹敵する可能性がある。

 

「…所で、貴方はお酒を飲まないのかしら?

先程から余り口に付けていない様だけれど。」

 

女史は話題を変えてくる。

 

「アルコールに弱い訳では決して無いのですが、

この様な席上で酔い潰れ無い様にしていまして。」

 

 

「あら、私の酒は不味いかしら?」

 

顔を顰めてしまう女史。

 

「不味いだ何て、とんでもない。

この度女史に提供して頂いたこの酒も、

至高の品と呼ぶに相応しい味わいだと感じます。

素晴らしい趣向をお持ちの様ですが、

女史はお酒がお好きなのですか?」

 

私が酒の味についてフォローすると、

女史はグラスを反時計回りに回す。

 

「私?うーん。案外そうでも無いかも?

専ら、ブラッディ・ワインしか嗜まないしねぇ。」

 

私は失礼が無い様に言葉を選ぶ。

 

「…成程。女史はワインがお好きなのですな。」

 

私がそう言うと、女史は鋭い牙を私に見せ、笑みを浮かべる。

 

「あら、遠慮しなくて良いのよ?(笑)中身は貴方の想像通りなのだから。」

 

私は思わず聞いていた。

 

「…よく、嗜まれるのですかな?」

 

「まぁ、吸血鬼だからね。だけど、こう言う日にしか飲まないのよ?

四六時中処女の生き血を狙って吸う様な真似は流石にしないわ?」

 

女史は残念そうな表情をしている。

やはり、吸血鬼ともなれば

相応の誤解を受けているのだろうか。

 

「…そうでしたか。いやはや、私は女史の事を殆ど知らなかった。

全くもって、自らの無知を恥じる次第です。」

 

私がそう言うと、女史の表情が突然真剣な物に変わる。

 

「所で…貴方に聞きたい事があるわ。

正直な所、大英帝国の立場としては

私達やルーマニアについてどの様に考えているのかしら。

…私はいずれ、もう一度欧州で戦争が起きると考えている。

その時、最も私が信用しているのが大英帝国であり、

そして貴方、サー・ウィンストン・チャーチルなのよ。」

 

「…それは大変有り難きお言葉です。

しかし、誠に残念な事ですが、

大英帝国からの貴国への評価は

現状余り高いとは言えない物でして。

やはり、国力の隔たりが大きいのです。

私は今宵の話を帰国後皆に喧伝し

貴国との友好関係構築を訴えますが、

私は余り好かれていない様でして。

有事の際、良い返事が出来るとは限りません。」

 

「…そう。それは残念ね。」

 

女史の表情が曇る。

 

「…しかし、私は女史に感銘を受けました。

女史は英国人ではありませんが、

大英帝国が真に必要としている騎士道精神を

その身に備えていると見受けられる。

またお招き頂ける事を祈るばかりですな。

…そして、私はルーマニアの国力についても

再検討が必要であると考えている。

少なくとも、貴国との関係は

現在の物よりも改善するでしょうな。」

 

私は明るい未来を想像し、笑みを浮かべる。

 

「…いつの日か、私達が戦場で相まみえ無い事を心から祈るわ。

貴重な時間を取ってしまって悪かったわね。

貴方はただ、自分の持っている信念を貫きなさい。」

 

「…ご助言、ありがとうございます。

それでは、私はこれにて。」

 

「えぇ。またね?」

 

…私は一礼の後、女史の下を離れた。

 

私には、ハッキリと理解する事が出来る。

ルーマニアは、しがない小国では無い。

そして最早、東欧の人ならざる物の存在は、

欧州、いや、全世界が無視出来る様な存在では無い。

 

 

 




アリスの海軍力…戦艦や重巡洋艦相手でも無ければ一撃での撃沈が可能。それらの艦を相手でも互角以上に戦う事は出来る。但し、同時に2艦、3艦の相手は厳しく、水中作戦に関しては不可能。

ルーマニア鉄衛団…私がわざわざ書くまでも無く一瞬にして粛清された。


レミリアが招待した人物…大使館員以外の要人は、多くが運命によって選ばれた人物。この年の選挙で躍進したナチ党党首ヒトラーもレミリアは招待していたが、吸血鬼を自称する精神異常者は相手にしないと彼は言い切り誘いを拒否した。

サー・ウィンストン・チャーチル…後の大英帝国首相。1930年当時は閣僚の座から外されていた。典型的な帝国主義者で、レミリアが述べた通り大英帝国の幻想に取り憑かれた人物。騎士道精神を重んじた人物であったが、強烈な差別主義者でもあった。部下にはその差別心をヒトラーのそれと変わらないとすら言われた。作者は日本人なのでどうしても好きにはなれないのだが、彼の誇り高き生き様は素直に称賛したいと考えているし、アメリカ大統領であったルーズベルト辺りと比べると、作者の評価は雲泥の差。第二次世界大戦当時の列強国の指導者の中では一番だとすら思う。

咲夜の軍事力…ドイツ軍全体に匹敵と言うのは流石に誇張表現。咲夜はナイフを攻撃に用いているので、いくら何でも火力に難がある。但し、一度後方支援をやらせれば神に匹敵する仕事ぶりを披露するのは事実。

ブラッディ・ワイン…鉄衛団の排除により、血液は豊富に手に入った。流石に直飲みでは無く、ワインと混ぜた形でレミリアは飲んでいる。

人ならざる物を軽視する他国…現代と違い、他国の情報、ましてや中小国家ルーマニアの情報等は手に入りにくい時代。記者が他国に入る事も容易では無い筈。世界恐慌で混乱中なのに、レミリアを見て騒ぎ立てるアホはいません。
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