紅魔戦記~カリスマの戯れ~   作:インスタントブルー

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気軽に集まる資料に限界があるので史実考証は隙だらけです。特に序盤。内政パートです。



世界首都クリムソン(Crimson)

「…よくやったわ、咲夜。貴女のお陰よ。」

 

「私に勿体無きお言葉をありがとうございます。

私はあくまでお嬢様のご指示に従っただけですから。」

 

「咲夜の時間停止能力に関しては

英国でも話題になっているそうじゃない。

今回の件でルーマニアの威光は高まったわ?

英国との同盟はソ連に対抗する抑止力とする為にも

是が非でも欲しかった物だけに、大きな成果よ。」

 

1931年10月1日、私レミリア・スカーレットは

久し振りに紅魔館の住人全員での夕食を楽しんでいた。

久し振りとはこれ如何にと言う話だろうが、

そもそも夕食何て今年になってから数回目と言った感じなのだ。

仕事量が多い事もあって、最近は私やフランは1日1食で済ませている。

吸血鬼は少食なので、これで十分必要な栄養素は摂取出来る。

パチェに至っては食事が不要なので単なる娯楽だし、

小悪魔や美鈴も私と同じ様に1日1食で済ませる日が増えた。

人間である咲夜は流石に3食摂取している訳であるが、

仕事量の多さから休日以外は大抵外食で済ませている様である。

そんな訳で、全員での夕食は相当久し振りなのである。

因みに、紅魔館での夕食ではメイド長である咲夜は

私達の食事中も後ろで控えたりはせずに、夕食の席を共にしている。

咲夜は私達にとって単なる使用人では無く、家族の一員なのだ。

 

「所でお嬢様、傍らで進めていらっしゃった計画の進捗は如何ですか?」

 

「あ、それ私も気になる。私もアイデア出したけど計画に採用してくれた?」

 

咲夜とフランが質問した計画とは、新首都開発計画である。

私は昨年のクーデター時に首都を従来のブカレストから

ラジム湖畔の紅魔館周辺へ移転する事を決定した。

その関係でまず手始めに政府機関や官庁を移転する事を決定し、

咲夜が紅魔館の近隣に立派な庁舎を建築したのである。

しかし、依然として民間経済の中心地はブカレストであり、

新たな首都の早急な開発が求められていたのである。

しかも、依然として恐慌で混乱状態にあるルーマニア国内では、

今日食べる食糧を確保する事だけで精一杯と言った惨状であり、

雇用対策としても工業化と並行して進める事が決まっていた。

私は都市開発等全くの未経験者なので大変苦労したが、

つい最近やっと原案がまとまったのである。私は胸を張って答える。

 

「えぇ。つい最近、やっと構想がまとまったのよ?

ついでに、宙ぶらりんになっていた名称問題にも

遂に終止符を打つ事に私は決めたわ?」

 

名称問題。これも地味に重要な問題であった。

現在ルーマニアの首都は便宜上紅魔館と言う

一建築物の名称が採用されているが、当然これは仮の物。

開発計画の目途が立てば、当然新しい名称が付く事になる。

 

「…えぇ。私、お姉様のネーミングセンスは信用出来無いのだけど。」

 

私の名付けに対して不満タラタラのフラン。

しかし、聞いても無いのに否定されるとは心外だ。

 

「…いいから、聞くだけまずは聞きなさい。」

 

私が諭すとフランは不満な顔をしたが、私は無視する。

 

「ルーマニアの新しい首都の名前は、クリムソン(Crimson)よ!」

 

私が自信満々にそれを述べると、パチェが口を開いた。

 

「…まぁ、安直だけど悪くは無いんじゃ無いかしら?シンプルだし。」

 

「…特別ダサいって訳では確かに無いね。」

 

フランも何とも言えない反応をする。

私が提案したクリムソン(Crimson)は、

ルーマニア語で「紅の」を意味する言葉だ。

将来の世界首都として、簡潔に発音出来る

名付けが出来たと私は満足している。

 

「まぁ、ネーミングについてはそれで良いわね?

と言うか、仮に文句を言いたいなら代案を示しなさいよ。」

 

私がそう言うと、フランもパチェも考えこむ。

しかし、結論はさっさと出てしまった様だ。

 

「…うん、分かった。良いと思うよ。」

 

「私もそう思うわ。」

 

「じゃあ、首都の名前はクリムソンで決定ね。」

 

咲夜、美鈴、小悪魔も首を縦に振ったので、

私は話を次の段階へと進める事にする。

 

「では次に、具体的な都市開発の計画を発表するわ。

まず、世界首都を自称するのであれば、相応の物が必要よね。

勿論紅魔館やルーマニア王国政府機関官庁舎も立派だけれど、

もっと象徴的で人間を惹きつける様な何かが必要よ。

ブランデンブルク門、エッフェル塔、ビッグベンに匹敵する建築物。

そして、ルーマニア王国の技術と威信を見せつける建築物。

即ち、バベルの塔の建築計画よ。まぁ、天まで届いても実用性に欠けるから、

取り敢えずモンブランより高く5000mを目指す事にしましょうか。

悪魔の名を欲しい儘にする吸血鬼の支配している王国が建築する、

神への挑戦を謳う伝説的な塔ともなればインパクトも大きいでしょう。

耐久性とか実際の建築は咲夜とパチェに任せれば良いわよね?」

 

私は咲夜とパチェに確認を求める。実際5000mが可能なのかは私にも分からない。

私は空を飛ぶ時2000mより上には滅多に行かない物だから、

想像もつかない高さだと言う事だけは確かだろう。

 

「…結論から言うと、建築だけなら可能よ。だけど、大きな問題はある。

咲夜であれば、その問題点に気付くのでは無いかしら?」

 

パチェはそう言って咲夜に話を振る。

 

「…そうですね、お嬢様。パチュリー様の言う通り、大きな問題があります。

それは、空を飛べない人間にとって5000mの塔の頂上までの移動が困難な事です。

エレベーターの建築が必須になりますが、動力の問題が確実に生じてきます。

魔力では常時の供給は難しいので安全上人間が使う電気を使いたい所ですが、

莫大な電力を消費すると思われるのでまず発電所が必要かもしれません。」

 

…実際に使うのは大半が人間なのだ。確かにそこは考慮すべきだった。

 

「…パチェに聞くわ。魔力での発電は可能かしら?」

 

パチェは渋い顔をしながら口を開く。

 

「魔力を電力に変換すれば当然理論上は可能なのだけど、

それをする位ならば最初から発電所を建設する方が効率的ね。

まぁ、どの道魔力源となる賢者の石は私が毎日量産を続けていても

1日辺り100個程度が限界の数字になってくると言えるわ。

現実的には私も仕事や休息時間がある訳だから、上限は事実上60個程度。

賢者の石1つで供給可能なエネルギー量は件の戦闘機のフライト2回分程度。

もしルーマニア全土で必要な電力を全て魔力に置き換えると仮定すれば、

現在でも1日辺り50個程度は必要になってくる計算なのよ。

そして、この必要量は年々確実に増加すると思われるわ?

…科学技術に敗北を認めるのは魔女として癪だけど、

これを良い機会に発電所を作った方が良いでしょうね。

幸い、ルーマニアでは石油が産出されているわ。

これを使って発電所を上手く動かしましょう。

不安かもしれないけど、きっと大丈夫な筈よ。

民間にいる人間の技師に模型と送電線だけ作らせれば、

後は咲夜に丸投げしてしまえば良いのだから。」

 

…人間か。まぁ、募集をかければ集まって来る筈だ。

バベルの塔の為にも贅沢は言えないな。まぁ、良いだろう。

そもそも、今回の都市開発は雇用創出も目的の1つだ。

基礎的な建築物とインフラだけを私達が整備して、

それ以外の建築物は民間活力で作って貰う形を取る事にする。

 

「…それで、お姉様は結局私のアイデアを計画に採用してくれたの?」

 

私がパチェの提言について考え込んでいる所で、フランが聞いてくる。

 

「えぇ。採用する予定よ。道路計画と鉄道計画でしょう?」

 

フランが私に頼んだのは旧首都ブカレストと

紅魔館との間を結ぶ高架の高速道路と鉄道だった。

高架式にすると建築に手間がかかる上に

間に存在する街の恩恵が少ないと言う事情がある為

私はそこに関しては余り乗り気では無い所がある。

しかもフランは高速道路に関しては、クリムソン周辺を環状に囲い

100年後に交通量が増えても対処可能にする等と言うのだ。

私達は魔法と咲夜の空間拡張によって大抵の巨大建築物を

あっと言う間に作成する事が出来る訳であるが、

それは建物が上方向、或いは地下の下方向に

広がっている場合のみの話であって、

土地面積が必要な建築物に関しては例外だ。

と言うのも、咲夜が一度に空間拡張可能な面積は

咲夜の視界に依存するらしいからである。

高過ぎて視界に入らないとか地下で見えないとかは

無視して拡張が可能だと言うのに、横方向となると難しい。

結局、その辺りの設計は人間にやらせた方が

どう考えても効率が良さそうに思えた。

完成までどの程度かかるかは想像もつかないが。

 

「…まぁ、計画としては採用するつもりだけれど、

どうしても高架式で無ければ駄目なのかしら?」

 

「だめ。お姉様は世界首都を作る予定でしょ?

だったら、景観まで超一流を目指して行かないと。

高架式のインフラはきっと美しい筈よ?」

 

「…仕方無い。そこまで言うなら私が折れましょう。」

 

「当たり前だよ。」

 

「相変わらずフランに甘いわね。」

 

結局、私は超一流の世界首都の誘惑には勝てなかった。

パチェには甘いと言われたが、知った事では無い。

 

「…まぁ、それでもバベルの塔やフランのアイデアよりも難しい事を

私はクリムソン開発で成し遂げる予定なのだけれどね。」

 

私の言葉に咲夜の表情が曇るのが見える。

…無理も無い事だ。ただでさえバベルの塔でも

かなりの負担がありそうなのに、それ以上と言うのだから。

だが、この話では恐らく咲夜の出番は最小限の筈だ。

 

「…咲夜、そう心配する必要が無いわよ。

これは海軍大臣アリスがして来た提案だから、

海軍主導でやってくれるみたいだから。

どうやら、海軍はブカレストとラジム湖、黒海を

地下水路で接続する計画を実現したいみたいでね。

何でも、潜水艦の基地をブカレストの地下に作って

世界一安全な海軍拠点を作りたいって言ってたわ?

…どうせ、ブカレストの自宅の近くに海軍拠点を

置いときたいって話でしょうけれどね。

予算はつけるつもりだけど、遠大な話よね。」

 

私は溜息をついてしまう。この計画を通さざるを得なかったからだ。

と言うのも、アリスはこの計画の予算が降りないなら

海軍大臣を辞任すると言い出したのである。

元々彼女を強引に海軍大臣にした事の責任が私達にある以上、

多少の我儘は認めざるを得なくなってしまったのだ。

戦術的なメリットがあるとは私には思えないのだが。

 

「…それにしても、お嬢様も妹様も、皆さんは

夕食には余り興味が無いのですか?

もしそうでしたら、残りを私が頂きたいのですが。」

 

ここで、ここまで無言だった美鈴が声を上げる。

そうだ。話に夢中で忘れていたのだが、

今は食事中だったじゃあ無いか。

 

「…美鈴、おかわりはあるから

お嬢様達の料理を食べないで。」

 

咲夜が美鈴を諌める。

私達も、改めて夕食へと向かい合う事とした。

 

 

―――――――――――――

 

「それじゃあ、今後はこの路線で行くから。

賛成の者は手を叩いて賛意を示す事。」

 

私がそう言うと、拍手の音が会議室に響く。

1931年10月2日、私アリス・マーガトロイドは

壮大な海軍整備計画を海軍省にて皆に告げていた。

ルーマニアは陸軍国家であり海軍省の扱いは雑な物だが、

それでも相応の格式と言う物は存在する。

私はパチュリーからの指示もあり、昨年から旗艦建造や魔法研究の傍ら

長い事海軍、特に潜水艦について見識を深めてきた。

潜水艦についての学習は私にとって刺激的だった。

如何に相応の戦闘力を持つ魔女とは言っても、

流石に海中の事は人間と同じ様な認識である。

である以上、人間の作った論理が役に立つのだ。

先の戦争でのドイツ軍潜水艦の通商破壊戦術を学び、

私はすっかり潜水艦信者になってしまった。

まぁ、性能面や威力面で信者になった訳では無いが。

建造コストが水上艦よりも安い潜水艦は

ルーマニア海軍でも維持が容易であるから

数を揃えやすい艦種だと言えるのである。

 

「…それにしても、地下ドッグ計画とはまた壮大ですな。

大臣の考えている事は私には分かりませんよ。」

 

以前私を口説いてきた件の艦長が零した。

 

「潜水艦の最大の強みは隠密性でしょ?

まさか内陸部のブカレストの地下で建造されて

そのまま黒海に出撃している何て誰も思わない筈。

ついでに言えば、地下にあれば空襲にも強いしね。」

 

「確かにそうでしょうが、予算はどうするのですか?

莫大な予算と時間が必要そうに思えますが。」

 

艦長は不安そうだ。まぁ、予算も時間も必要だ。

これに関しては紛れも無い事実である。

 

「大丈夫よ。レミリアに強引に要求したら

計画が無事に全て通ったからね。

それに、予算は皆が思うより少なくて済むわ?」

 

私の発言に艦長以外の者も首を傾げる。

 

「あら、分かっていないのかしら?」

 

「すいません、サッパリ分かりません。」

 

私は種明かしをする。

 

「私は魔女だからね。爆破に関する魔法も得意としているの。

今回の場合地上に何かを建築する場合とは違って、

ブカレストの地下ドッグ以外に必要な設備は単なる水路でしょう?

要するに、長い地下トンネルさえ掘れれば特に問題が無い訳よね。

これは私の計算だけど、爆破と内壁の補強が完了するまでにかかるのは

半年もかからないのでは無いかと想定しているわ?

その後の地下ドッグの建設にかかる時間が半年とすると、

合計1年位で建設が可能って事になるわね。」

 

私がそう言うと、一同目を丸くしている。

この場にいる者は私が魔女だと知っているのだから、

いい加減慣れて欲しい物なのだが。

何でも出来る訳では無いが、これ位なら余裕なのだ。

そんな中、奥に座っているホリャ・マチェラリウ少将が声を上げる。

 

「大臣の地下ドッグ計画に関しては理解出来ました。

所で、我が国には潜水艦建造の技術が不足していると思いますが、

具体的にどの様な潜水艦建造を計画しているのですか?」

 

「戦艦にも負けない潜水艦の建造を計画しているわ。」

 

場がどよめく。

 

「…それは、大きく出ましたな。端的に聞きますが、可能なのですか?」

 

「取り敢えずエンジンの技術は私達の方で何とかするわ。

魚雷についても一応は設計中って所かしらね。

ほら、貴方達も聞いてはいないかしら?空軍の新型戦闘機。」

 

「…まさか、あの戦闘機の技術を転用すると?」

 

「そのまさかよ。少なくとも、エンジン技術はね。」

 

「空中と海中では条件が異なりますが、可能なのですか?」

 

「当たり前でしょ。あの戦闘機のエンジンの内部構造は、

魔力を火力に変換して放出しているだけなのだから。

難解な変換機構すら必要とされていないわ。

潜水艦用のエンジンは火力では無く風力に変換して

推力を生み出していこうと考えているわ。

スクリューが必要無いから多分静穏性は高いわよ?」

 

「…しかし、件の戦闘機はコストが高いと言われます。

潜水艦にあの戦闘機の様なコストはかけられません。」

 

マチェラリウは不安そうに懸念点を挙げてくる。

並の大臣であればしつこいとでも言うのだろうが、

私は一連のやり取りで彼が有能な人物である事を理解していた。

楽観主義者と言うのは往々にして戦場で痛い目に遭いやすい。

しかし、彼の様に視野を広げ懸念点を考慮出来る人物は

戦場でも大きな失敗をする事は少ないに違いない。

…そして、その懸念は幸いにも杞憂なのだ。

 

「大丈夫よ。そもそも、あの戦闘機のコストが高いのは

ボディーに使う特殊な材質の加工に手間と時間がかかるからなの。

新型潜水艦は量産性を考慮してボディーに関しては

一般的な材質で揃え様と思っているから問題無いわ?」

 

「…であれば、良いのですが。しかし、水平の育成や

潜水艦の操艦技術の取得等課題は山積していますよ。」

 

「…そうね。けどまぁ、その辺は貴方達の仕事よ。

特に、私は潜水艦には乗り込まない訳だからね。

それじゃ、計画の詳細を詰めておくから私はこれで。」

 

私はそう言って、さっさと会議室を出た。

さっさとブカレストに地下ドッグを完成させて、

自宅から職場まで徒歩3分を目指したい物だ。

願わくば、海軍関係の仕事を押し付けられそうな人物を

何人か見つけ出しておきたい物である。

 

帰り際、大きく伸びをした私を

凝視する衛兵に呆れつつ、

私はブカレストへの帰路についた。

 





あっさりOKされるルーマニアとの同盟…チャーチルの根回しと英国に圧倒的有利な条件が締結を後押しした。

世界首都計画…史実での某総統閣下の妄想より相当ヤバイ計画。その他、世界首都にありそうな物、メッセージで募集してます。採用するかもしれません。

咲夜の建築…建物模型を空間拡張で実物大にして設置するだけ。強度等の細かい問題はパチュリーの魔法で整合性を取っている。バベルの塔建築にも駆り出される。はっきり言ってチート。

バベルの塔…狂気の沙汰。しかし、この際魔法で物理学を超越し高い建物を作る事は驚かない。ただ、あんな巨大建築活用出来るのだろうか?一般人が航空機に乗れない時代、5000mの建築物は全貌を掴む事すら一苦労しそうだ。天気が悪い日は頂上から雲海が見えるだろう。天気が良い日は、ブカレストが一望できる…かも?下手したらソ連領からも見えそうな建築物。

高速道路計画…フランはモータリゼーションの到来を既に見据えている。

鉄道計画…旅客需要も大切ではあるが、貨物輸送が重要。

地下ドッグ計画…文字通りの秘密基地。港湾攻撃の心配は皆無。アリスの我儘で考えられた思い付きだったが、まさかの正式採用。SFみたいな話で妄想もはかどりそう。因みに、ブカレストと黒海はかなり距離があります。

ホリャ・マチェラリウ少将…ルーマニア海軍で活躍した史実人物。情報不足なので誰か教えて下さい。

潜水艦エンジン…戦闘機エンジンの応用。構造自体は単純でコストは安い。尤も、抵抗や剛性等の面を考慮する必要があるので、確かに速度は早いものの、常軌を逸する様な速さは出ない。

凝視する衛兵…彼が何を凝視していたのかはご想像にお任せします。


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