紅い服、青い瞳
「…軍服の新調?」
年は明けて1932年1月2日、
新年早々私、アリス・マーガトロイドは
パチュリーから彼女の仕事場である
紅魔館内の大図書館に呼び出され、
新しい仕事を受領する事となった。
パチュリーは私に端的に用件を言うと、
怠そうに詳細を説明してくる。
「えぇ。レミィがどうしてもって
譲らないからする事になったわ。
全く、仕事を増やさないで欲しい物よね。」
…パチュリーは私に愚痴っているが、
その仕事を眼前の私に押し付けて
当の自分はデスクの上に5本程ある
謎の試験管の中身を凝視している。
私は思わず頭を抱えてしまう。
「…私は試験管の中身を見る程
暇な訳では無いのだけど?」
しかし、パチュリーは私の追及を
あくまでも無視して試験管に夢中だ。
…それを見て、私はパチュリーの
脳内を察してしまう。
「…分かったわ。借りは返すわよ。
これで貸し借りは無しだからね?」
私は昨年のクリスマスイブに
パチュリーにトンネル工事と言う
仕事を手伝って貰っている。
たった1日だけだったのだが、
確かにあの日はやけに進捗が早く、
暇つぶしがてら作業をしていたパチュリーが
全体の1割程の作業を終わらせてしまったので
かなりの工期短縮には成功しているのだ。
私がそう言うと、パチュリーは試験管に
新しい材料を放り込みながら言葉を寄越す。
「…正確には、軍服の新調に加えて
製造もやって貰う事になるわね。
寧ろ製造の方が主体だと思うわ。
貴女は普段から人形に着せる服を
沢山作っているから心得があるでしょ?
服飾は私の専門外の分野だし、
咲夜の手を煩わせる訳には行かない。
身内でやらないと余計な金がかかる。
まぁ、貴女がやるのは妥当な仕事でしょ。」
妥当か。まぁ、確かにそれもそうか。
軍服位なら簡易的な複製魔法でも
多分量産が可能な筈だ。
作業は人形にやって貰えば良いし、
魔力は私が供給すれば良いだろう。
面倒な事は確かだが、可能ではある。
私は具体的な説明をパチュリーに求める。
「…それで、どんな軍服を作るの?
指定が無ければ私が勝手にやるけど。」
私がそう聞くと、パチュリーは
溜息をつきながら答えてきた。
「…陸軍の軍服は深紅に染まった
派手なデザインの軍服で、
空軍は緋色に染めたデザインが
レミィの希望らしいわよ。
私は必至に説得したけど、
どうしてもって言う物だから
流石に押し切られてしまったわ?
唯一、海軍の制服だけは自由に
デザインして良いらしいけど…
まぁ、そこはアリスの好きになさい。
私はもうこの件に口は出さないから。」
…言ったパチュリーは肩を竦めて
試験管を魔法で加熱し始めた。
“私は今疲れています”
と言うオーラを隠しもせずに。
大方、レミリアのアイデアを必死に
止めたのだろうと想像がつく。
まぁ、私でもレミリアのアイデアが
可笑しい事ぐらい理解している。
火器の発展が目まぐるしいこのご時世、
派手な色の軍服を使用する等
正気の沙汰では無いのである。
敵に見つかりやすくなるだけで、
百害あって一利無しなのだ。
昔は強大な軍が派手な軍服を纏い
敵軍の兵士は恐れをなして
逃げ出したかもしれないが、
そんな常識が廃れたのも
既に私が生まれる前の話だろう。
つまり、あの吸血鬼は未だに脳内を
アップデート出来ていないのだ。
立派なおばあちゃんであるから
仕方の無い事なのだろうか。
私はせめてもの慰めとして、
パチュリーに声を掛けた。
「…せめて、海軍の軍服はまともにするわ。
じゃないと、現場から何を言われるか
分かった物では無いのだからね。」
私の言葉に黙って頷いたパチュリーを横目に、
私は図書館を後にする事にする。
…まぁ、どうせ作るならカッコ良く作ろう。
せめて、現場の兵士の士気が上がる様に。
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「…と言う事が昨日あったのよ。」
図書館を訪れた翌日、1932年1月3日、
私、アリス・マーガトロイドは
海軍大臣の席で皆に説明をしていた。
全く、海軍が私の管轄で助かったな。
海軍軍人は私に感謝して欲しい。
私の話を聞いていたマチェラリウ少将が
胸をなでおろしながら私に問う。
「…陸軍と空軍の皆さんには申し訳無いですが、
海軍の軍服はまともなデザインになりそうで
なによりと言った感じですよ。
紅は…まぁ、海軍らしくは無いですし。
所で、どんなデザインになるのですか?」
その質問を聞いた私は、“待ってました”と
言わんばかりに海軍の軍服案のスケッチを
ここに座る皆の前に高々と掲げる。
「今の所、この3種類の中から選ぶつもりよ?
投票を行って一番支持されたデザインを
正式な軍服に採用するつもりだから、
何が良いかそれぞれが考えて頂戴。」
私が提示したデザイン案は、
それぞれ濃紺色、白色、砂色を
採用した無難な物である。
とは言え、折角新調すると言う事で
帽子には蝙蝠の意匠をあしらえてある。
蝙蝠はスカーレット家の象徴であり、
新生ルーマニアの象徴でもある。
私はレミリア・スカーレットの事を
特別尊敬している訳では無いのだが、
軍服はその国の象徴を表す意匠を
取り入れる事が多いであろう筈。
私としても可愛らしくて
気に入っているポイントだ。
…いずれにしても、自信作だ。
睡眠を必要としない私が言うと
説得力も落ちてしまいそうだが、
昨日徹夜で考えたデザインである。
そのデザインを見たマチェラリウは
真剣な顔で私見を述べてくる。
「…この中から選ぶのであれば、
私は濃紺色が良いと思います。
他の2色と比較した際に、
海面と同化出来ると思うので。
特段派手さはありませんが、
戦場に華美は不要だと考えます。」
マチェラリウの発言に頷く私に対し、
別の士官が声を上げた。
えーっと…確か彼の名前はマリウスだったか。
この部屋で私の次に若そうな男だ。
「突然の発言をお許し下さい。
私は白色が良いかと思います。
軍服は戦闘服であると同時に礼服です。
常日頃から身に着ける軍服を見て
少年がルーマニア海軍に憧れ、
入隊を志す様になる事は重要です。
それに、優れたデザインの軍服は
士気を高揚させる効果もありますから。
…兵士は戦場で命を賭けて戦います。
命を落とした時、せめて自らの遺体は
立派な戦士の姿でありたいと思うのです。
無駄に華美にする必要までは無いにしても、
より魅力的なデザインを採用するべきです。」
…マリウスの発言に私は大いに頷く。
その通りなのだ。何色になるにせよ、
魅力的なデザインを採用した方が
モチベーションも上がると言う物だ。
私もこの主張には一理あると思う。
しかし、合理的に考えるならば
マチェラリウの主張も捨てがたい。
大体、海軍の戦闘は陸軍の様に
敵に突撃を繰り返す様な物では無いし、
そもそも濃紺色が白色と比較して
魅力に欠けると言う前提は存在しない。
私は立ち上がり、告げる。
「…まぁ、取り敢えず投票で決めるわ?
現場の水兵にもちゃんと希望を聞いて、
1ヶ月後位に結論を出せれば良いわね。」
さ、伝えるべき事も伝えたし、
私はさっさと掘削に励みますか。
なんとなしにそう考えながら
退室しようとドアを開ける私に、
例の艦長が声をかけてくる。
未だに私に惚れているのかな。
「…因みに、大臣は何色が希望で?」
…そう言えば、今までは私服だったから
全く気付かなかった訳だが、
新しい軍服が完成した暁には
私も着こなせばならないのか。
今までは女性用が無いから別に
着用しなくても良かったのだが、
私自身がデザインするのに
今まで通り私服と言うのは…
まぁちょっと考えられないな。
微笑みながら聞いてくる
艦長に対して、私は口を開く。
「この中から選ぶなら白かしらね?
私は七色を操る魔女だから、
白は染めやすくて便利なの。」
質問に答えた私は、サッと退室する。
仕事にも慣れてきたとは言え、
私にとってこの場所は
長居する場所では無いのだ。
未だにそう言った目で見られるし、
私の本業はあくまで魔女なのだから。
普段から大抵の業務は補佐官任せだしね。
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1932年1月4日
別に、大層な事が出来る訳でも無い。
特段、優れていると言う訳でも無い。
だが、“ありふれた”と定義するには
私は余りに変わっていた。
鳩時計が午前8時を告げる音で私は目覚める。
ルーティンを消化すべく、私は顔を洗って
鏡を覗き込み、身嗜みを整える。
いつも通り、黒髪を馬の尻尾の様に結い上げ
細かい部分を適当にそれらしく整えて行く。
我ながら、美人なのではなかろうか。
特に、瞳の青さは世界一である自信がある。
残念ながら、引きこもりがちな生活が故
未だ白馬の王子様は現れてくれないけれど。
私の名前はメアリー・レーガン。
今年20になるアイルランド人だ。
職業は…表向きは占い師兼薬剤師で
一応は通しているのだが、
実際の職業は魔女である。
私の母親がそうであったから
自然と私も魔女になったのだが、
母親の場合はわざわざ言わずとも
本当に占い師と薬剤師だった。
占いは兎も角、調剤のレシピは
そう突飛な物でも無かったし。
特段魔術と言えそうな魔術を
行使していた姿も見た事は無い。
しかし、娘の私には多少なりとも
魔法の才能があったらしく、
“本物”の魔法が幾らか使用出来る。
尤も、私からすると本当に
些細な事でしかない訳だが。
何せ、私が使える魔法は
大概大した事が無い物なのだ。
永遠の命も、華美な爆発も、
光り輝く黄金にだって、
私には縁遠い物なのだ。
そんな事を考えていると、
コトコトと音を鳴らす大鍋から
甘ったるいジャムの香りが漂う。
上手く出来たジャムを確認し、
私が手をさっと一振りすると
そこから1枚のパンが出てくる。
これは私が使える“本物”の魔法の1つ。
12歳位の時に偶然手を振るったら
無からパンが出て来たのだ。
パン以外の物を出せた試しは無いが、
食うに困らないと言うのは助かる。
私はパンにジャムを塗って頬張ると、
今朝の新聞の国際面に目を落とした。
…そら、あった。ルーマニアの記事。
私はその記事を凝視する。
内容は、ルーマニアの女王レミリアが
日本との同盟を模索していると言う物だ。
別にこの記事自体はありふれた物だが、
私は昨年からルーマニアに関する情報を
熱心になって収集していた。
理由は、風の噂で聞く所によると、
ルーマニアに本物の魔女が
2人存在しているらしいからだ。
それも、かなり凄腕の魔女が。
私はかねてから、母親の様な
言ってしまえば紛い物では無く
本物の魔女に指導されたいと考えており、
”ルーマニアに行けばそれが叶う”
と言う期待に満たされていた。
既に、私は明日のルーマニア訪問の為
様々な準備を済ませてある。
流石に時間はかかるだろうが、
多少観光したりで余裕を持っても
1週間位でつくのでは無かろうか。
私は魔女の1人が女王であるレミリアが住む館の
図書館を管理していると聞いて、
先日手紙を書き綴ったのである。
その結果、1月のどこかで図書館に
訪れる様にと返事を貰ったのだ。
私が弟子にとって貰えるかは
会ってみない事には分から無いが、
私が案外役立つ姿を見せれば
十分チャンスはあるだろう。
私は顔をニマニマさせながら、
来たる邂逅に備えて鞄の中身を
最終確認する事にしたのだった。
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「…あら、来たの。」
1932年1月11日の昼時、
私パチュリー・ノーレッジは
図書館でマカロンを食べながら
読書へと勤しんでいた。
最近仕事に追われていたから、
1週間程度は私らしい生活を
送る予定だったのだが…
この仕事を片付けるのを忘れていた。
私が目線を上げると、やけに近くに
彼女の顔が見える…見える?え!?
「ちょ、ビックリしたじゃ無い!」
私は声に出ない悲鳴をあげると
思わず大声まで出して
少しのけぞってしまう。
食い気味に見つめてくる彼女は
今更になって挨拶をしてきた。
「初めまして…と言っても、
手紙のやり取りはしていますよね。
ご存知の事だとは思いますが、
私はメアリー・レーガンと言います。
気軽にメアリーと呼んで下さい。
私はこう見えても少しだけ
“本物”の魔法が使えまして、
今日はパチュリーさんから
魔法を学ぶ為にやって来ました。」
勢い良く笑顔で話すメアリーに
私は思わず圧倒されてしまう。
手紙で見る限り、もう少し寡黙な
大人しい奴が出てくると思ったが
存外明るい人間らしいじゃないか。
魔女らしくない雰囲気だったから
流石の私も驚いてしまったぞ。
…しかし、魔女たる物冷静で無くては。
私は小さく深呼吸をしてから、
端的に重要な点を纏めて伝える。
「…えっと、そう。ご存知でしょうけど、
私はパチュリー・ノーレッジ。
ここ、紅魔館の図書館を管理する魔女よ。
今は研究者みたいな仕事をしていて、
兵器研究に関わる事が多いかしらね。
それで、弟子入りしたいのよね?」
端的に自己紹介を済ませてから、
私はメアリーに確認を取る。
彼女は笑顔で返答する。
「そうです!これでも、私は多少
“本物”の魔法が使えるのですが、
魔法を教えてくれる人が
私の周りにはいなくって。
どうしても、パチュリーさんの
弟子にして頂きたいのです!」
頭を下げて懇願するメアリー。
…まぁ、見る限り素直そうな奴だし
纏う魔力の空気感だけを見れば
凡百の連中とは違うのは分かった。
とは言え、それは分かってはいた。
初めて届いた彼女の手紙を
焼却処分しようとした直前、
偶然レミィが運命を感じると言って
私がその手紙を燃やす事を止めたのだ。
結局、手紙のやり取りをして
1月に会う約束をした訳だ。
彼女と会って改めて証明されたが、
レミィの言う通りこれは運命だろう。
私はこのご時世欧州にいる魔女は
私以外だとアリスだけだと思っていただけに
これはかなり意外な事実であった。
…とは言え、すんなりと弟子にするかは
あくまでまた別の話なのである。
私は彼女に条件を告げる。
「…私の弟子になりたいのなら、
3つの条件を貴女に出すわ。
1つ、私とレミィに忠誠を誓う事。
2つ、ルーマニアに移住する事。
3つ、今から与える課題に合格する事。
この3つの条件を満たすなら、
私が直々に弟子に取ってあげる。」
私の言葉を受けて、彼女は問う。
「分かりました。1つ目と2つ目は、
既に覚悟を決めて来ています。
それで、3つ目の課題の内容とは
一体どんな物なのですか?」
「…まぁ、至ってシンプルな事よ。
貴女が使える“本物”の魔法を
私に3つここで見せてみなさい。
その内容次第で決めるわ。」
「了解です!」
満面の笑みで言うメアリー。
その様子は自信に満ちているが、
彼女はどう出る気なのだろうか。
私が彼女に手でそれを促すと、
彼女は早速手を軽く振り上げる。
…すると、私のデスクにパンが出て来た。
私は彼女に質問する。
「…これは、パンを出す魔法かしら?」
「はい、そうです!…絵面は地味ですけど、
こう見えても便利な魔法何ですよ?」
便利な魔法…か。
食事が必要無い私から見ると
特段意味が無い気もするが、
そこらの人間にとって見れば
食事が勝手に出てくるのは確かに
便利な物ではあるだろう。
「…まぁ、便利なのは理解出来るわ。
このパンは私が後で食べておくから、
次の魔法を見せて頂戴。」
私がそう言うと、彼女はまたしても
手を振って魔法を発動させる。
…しかし、何も起きないでは無いか。
「えっと、何の魔法を使ったの?」
まさか不発じゃなかろうな?
訝しんだ私をよそに、
彼女は大慌てて弁明してくる。
「病気が治る魔法です!
…病気の人が居ないと
確かに効果は見えないですけど。
ですけど、本当に使えますよ?」
ふむ?私は黙ってデスクの棚を開くと、
弱ったネズミを彼女に差し出してみせる。
「…さっきの魔法、もう一度使いなさい。
人間にしか効かない何て事は
流石に無いだろうし。」
私の言葉に彼女は首肯し、
もう一度魔法を使う。
…すると、ネズミは元気さを取り戻す。
実験用のネズミに最近病気が流行っていて
中々困っていた所だったのだ。
存外便利な魔法かもしれない。
「…問題無いわ。3つ目を見せなさい。」
私がそう言うと、彼女は多少躊躇しながら
私にこの様な事を述べてきた。
「わ、笑わないで下さいね?」
一体何の魔法を使う気なのだ。
私が思わず眉をひそめると、
彼女はまたも手を一振りする。
すると、私の目の前には…
何と、1羽の鷲が現れたでは無いか。
成程、動物になる魔法と言う訳だ。
この手の魔法で変身するのは
その人物らしい動物であると
相場が決まっている物と思うが…鷲か。
第一印象だけで言えば似ても似つかない。
子犬にでもなるならば納得だが。
私の左手に止まってくる鷲を見て、
私はそれをハッキリと告げた。
「…分かった。もう良いわ。
人間の姿に戻って頂戴。」
私がそう言うと、鷲は右の羽を広げ
たちまちメアリーの姿へと戻る。
「…ハハ、似合わないですよね。
でも、存外気に入っているんです。
凛々しいじゃないですか、鷲。」
苦笑しながら述べるメアリーを見つつ、
私は彼女の合否を述べる。
「…まぁ、それじゃ、弟子入りの件の
結論を伝えさせて貰いましょうか。」
息を飲みながら聞き入るメアリーに、
私の中での結論を述べた。
「…半分合格よ。貴女の弟子入りは
認めるつもりなのだけど、
教わる師匠は私じゃないわね。」
私が結果をそう告げると、
メアリーは首を傾げる。
「…師匠は私じゃ無い?」
「えぇ。メアリー、どうやら貴女には
魔法の才能があるみたいね。
3つの魔法は全て有用な物だったし、
ルーマニアに大きな利益を齎す筈よ。
だけど、今の貴女の魔法を見る限り、
図書館で本に耽る私よりも
実践的な魔女に教わった方が
きっと上達も早いと思うわよ?
推薦状を書いてあげるから、
本人の所に持っていきなさい。」
「実践的な魔女と言うのは…。」
恐る恐る確認するメアリーに、
私はその魔女の名前を告げる。
「そうよ。貴女が教わる魔女の名は、
アリス・マーガトロイド。
ブクレシュティの人形師と言われる、
当代屈指の天才魔女よ。」
緋色…英訳するとScarlet(スカーレット)となる。この事からも、レミリアが空軍を特別視している可能性は割と存在していると思う。
深紅に染まる軍服…嘗て戦国時代の日本でも武田軍の赤備えが猛威を振るい井伊直正や真田幸村が強さにあやかって採用していたが、それらよりも格段に紅いと思われる。威圧感は抜群だろうが、実用的かと言われると…。
パチュリーの実験…本職は魔女ですし、今は研究を仕事にしています。
マリウス…オリキャラ。海軍の上層部だと一番の若手。ルーマニア海軍は情報が少なく、艦艇こそ出てくるが史実人物が本当に出て来ない。情報がある方は提供をお願いします。
普段の業務は補佐官任せにしているアリス…実際の所、現場の細かいアレコレは現場で処理すべきだと言う考えの下、細かい部分は現場に任せる事にした。如何せん規模が小さい海軍だから可能な事。
馬の尻尾の様に結い上げ…ポニーテールの事。昔からある髪型だが、“ポニーテール”として広まったのは1950年代以降とも言われるらしい。私は好きな髪型。
メアリー・レーガン…オリキャラの魔女。治癒魔法に潜在的な適正がある。黒髪のポニーテール、1912年生まれ、青い瞳が自慢の20歳。身長は162㎝。白馬の王子様を募集中。
【挿絵表示】
➡メアリーのイメージ画像。AIが作成した画像である事に注意。
パチュリーのアリス評…本人には滅多に言わないが、アリスへの評価はかなり高い。パチュリー自身も才能に満ち溢れてはいるが、彼女はあくまで膨大な量の知識を日々詰め込んでいる事によって実力を高めたのに対し、アリスはセンスや感覚で大まかに理解しつつ独自の理論を構築する様な魔女であり、アリスが膨大な知識を得た場合自分では敵わないかもしれないと考えている。