いつも短いのにすいません
「作戦を発表する。」
今まで眉を寄せて考えていた雄二がおもむろに口を開いた。
「敵のローテーションが始まるおよそ30分後に一時的に攻めから守りに転じるタイミングがあるはずだ。そこを姫路を中心とした主力部隊で敵を叩く。正面突破だ。敵が奇策を使って卑怯に行くならこちらは正々堂々、正面から叩き潰す事にする。しかし、保険としてムッツリーニは別動隊として待機とする。」
成る程ね。敵である根本君は卑怯だからこそ奇策や不意討ちなどの意外性のある一手にはすぐに反応してくるだろう。
だが、真っ正面から殴りかかる戦争の王道とも言える戦いには一歩反応が遅れると言うことか…
根本くんの性格を考えると自分の読み通りに成らないとパニックを起こしそうだ。
そこまで行かなくても冷静な判断力を失うだろう…
姫路さんで潰せるな潰して潰せそうにないなら、別動隊のムッツリーニが動き敵を撃破する。そういうことか…
「この作戦を実行するためには姫路を中心とした主力部隊の突入の時に正確な判断が必要になる。そのために全線から合図を送る奴が必要になる。この合図を送る係を明久に頼む。」
やっぱりそうなりますよね…
「分かったよ。雄二。任された。」
「ありがとう明久。全線に援軍としてお前を送るから絶好のタイミングまで生き残ってこっちに指示を飛ばしてくれ。それと秀吉には作戦を伝えておいてくれ。全線部隊で生き残ってる奴らもひっくるめて敵を叩きに行く。また、明久が戦死した場合は一旦持久戦に持ち込む。以上だ。」
「了解、じゃあ行って来るよ。」
勝つという強い意思を込めて僕は立ち上がった。
勝つんだ、例え卑怯な手を使い、手段を選ばず、姑息な手を打ってくるような敵だったとしても…
勝つんだ、例え味方の中から情報を流しているゴミのような裏切り物が居たとしても…
勝つんだ、自分の…みんなの夢を希望を次の段階に進めるために…
勝つんだ、僕を信頼してくれる仲間のために…
この戦いは絶対に負けられない。
僕の今のこのモチベーションの高さは恐らく、信頼してくれた仲間への感謝の気持ちと活躍出来たと優子さんへ自慢するために頑張ろうと思う下心丸出しの気持ち、そして一番デカイ気持ちは今回何でかは知らないけど仲間を売って自分だけ呑気にBクラスにいるであろうベルリンの壁が服着て歩いてるような暴力屑女にこの戦争が終わった後でどう仕返ししてヤろうかという気持ちだ。
あの、塗り壁め…
色んな思いを胸に秘めて立ち上がると僕はドアの方向に進んで行く
「行ってこい、明久 」
「頑張ってくださいね、明久くん。」
「…期待しているぞ、明久。」
皆の声援に後ろ手に手を振る。
皆の思いを胸に僕は全線へと向かった…