バカな天才の学園生活   作:うさみん1121

27 / 34
意外な才能

「は、離せ! やめろ、やめろーーー」

 

戦争が終わった後学園中に根本の叫びが木霊した。

 

「根本をとりおさえろー」

 

「あんたが責任もってこれを着れば事態は丸く収まるのよ。」

 

「負けた事に責任を持ちなさい!」

 

先程まで自分の支配下にあったBクラスの仲間?に囲まれ取り押さえられていた。

 

「早く着ろ、根本」

 

「往生際が悪いぞ根本」

 

皆に口々に言われて動きを押さえられながら根本君はついに叫んだ

 

「女装はやだーーー」

 

事態はおよそ10分前にまで遡る

 

 

 

 

~およそ10分前~

 

ムッツリーニが根本君の隙をついて戦争を終らせ戦後会談の時間となった

Fクラスからは坂本雄二、吉井明久、木下秀吉、土屋康太、姫路瑞希、そして島田美波

Bクラスで戦後会談が行われるためBクラスは交渉を行う根本とそれを見守るクラスメイトたち

交渉の席に着くなりまず根本君が発言した

 

「まず初めに、完敗だよ。僕は自分の持っている力全てを出しきって勝負に挑んだ。自分の持っている情報から島田さんをこっち側に丸め込み味方につけ、戦力を見誤ることなく姫路さんを包囲して交渉、こちらはほぼ予定通りだった。まぁ、唯一の誤算はあの場に吉井がいたことだな。」

 

自嘲ぎみに苦笑いをする根本君を見て僕ーー吉井明久は理解をした。

卑怯の代名詞と言われるこの男もまた自分と共に競う仲間を求めていた純粋な奴だという事を

そしてこの今までこの男のどんな手を使ってでも勝利を手にするという価値観を共にする仲間が、友達が居なかったということなのだろう。

だからこの男は俺たちに挑んできた。

自分と本質が似ている坂本雄二という同族を見つけて

 

「さて、設備の交換は明日でいいか?」

 

根本君が真剣な顔に成ってこちらに問いかけてくる。

珍しいな、根本君がこんな簡単な事に気づかないなんて

 

「俺たちの条件を満たせば無理にクラスの設備を入れ替える必要はない。」

 

雄二が僕たちの言葉を代弁してくれた。

僕たちの目標はあくまでもAクラスだ。ここで設備の交換をしてしまってはクラスの皆の士気に関わる。

端的に言うとBクラスの設備で満足してしまう奴がクラスの大半いるという事だ。

雄二のこの言葉を聞いて先程まで絶望的な程落ち込みこれからの暗い学園生活の事を想像して顔色を悪くしていたBクラスの皆が元気を取り戻した。

 

「それで条件とは?」

 

根本君その事を聞くと雄二は悪い笑みを浮かべてこういい放った。

 

「これから一週間この服を着て俺の指示に従って貰う。」

 

 

この服ーーつまり文月学園の女子制服

 

こうして根本君はクラスのみんなに押しきられて女装をさせられているのが現在だ

さて、できを見てやろうと思って待っていると暫くしてーーー美少女がそこにいた。

 

「ーーーー」

 

みんな声もでない

それくらい優美で知的な美少女がそこにいたのである。

その顔は羞恥に赤く染まっていて見ている者に庇護欲をそそらせ、中性的な顔立ちとマッチしている。

あのキノコ頭も地毛の色と合わせたセミロングのウィッグで隠れており、それも美しさを際立たせていた。

 

「あの男らしく潔い根本君も好きですがこちらもまた…」

 

小声で姫路さんが呟いているのが聞こえたのでそちらを見ると恋する女の子の顔をした姫路さんがそこにいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 




姫路さんがまさかね…

次回、第一次ベルリンの壁崩し
お楽しみに

感想評価待っています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。