ゴクリ
僕らの中の誰かが唾を飲んだ音が聞こえた。
今僕らーー屑女を除くFクラスのメンバーは学園長室の前に来ていた。
コンコン
雄二がドアをノックすると
「なんだい、入りな。」
室内から学園長の声が聞こえてその声の指示に従い全員でゾロゾロ入ろうとしたら、
「なんだい、そんなにいたのかい。代表の奴だけ残して他は教室に戻んな。」
学園長が顔をしかめながら言うと必然的に僕と雄二意外の皆は来た時と同じようにまたゾロゾロと戻って行った。
「それで?わざわざこんな所まで来たんだ。さっさと用件を言いな。私もそんなに暇じゃないんでねぇ。」
学園長は煩わしそうに、だが決して興味がないというわけでは無くむしろ子供が新しいオモチャを買ってもらう時のように目を輝かしながら聞いてきた。
オモチャを買ってもらう時のようにと言ったが多分この人の中ではこの学園で起きる事全てがテレビのバラエティー番組の様に娯楽なんだろう。
「簡単に言うと学園長にお願いがあって来ました。」
「なんだね?言ってみな、確実に叶えるとは言わんが出来る事なら叶えてやらんこともなきにしもあらずだが?。」
学園長は顔色や目の輝きも変えずにただその身に纏うオーラだけを変えて不敵に微笑を浮かべながら言葉を投げ掛けてくる。一般人なら気づかないレベルで少しずつ威圧してくる。目立たないようにだが相手を自分より上の存在だと認識させるように教唆術ーーメンタリズムの技術を使った言動を使ってくる。
「俺たちFクラスは近日中にAクラスに宣戦布告を行う。その時にもし俺たちがAクラスに勝つ事が出来たらもう一度振り分け試験を受ける権利を俺たちに貰えないだろうか?という事なんだが?」
学園長に対してもあくまでも高圧的な態度で問いかける雄二。
学園長は少し考える素振りを見せたがさして時間をかけるわけでもなく口を開いた。
「別にそれくらいの事なら叶えてやってもいいんだがねぇ?ただ、もう少し頼み方ってものがあると思うんだがねぇ?」
普通ならここで態度を変える所なのだろが、雄二はあくまでも態度は変えなかった。
「お断りします。」
「ほう、その理由は?」
ゾクッと背中に寒気が感じる程のプレッシャーをかけながら学園長は問う。雄二の真意を
「俺はあんたが学園長だが何だか知らないが一切もあんたの事も知らない。どんな所が尊敬できて、どんな才能を持っていて、どんな偉業を成し遂げたのか、どこまで信用できる人間なのか、知らない。知らない物は判断できない。そんな人に敬意を表する意味が分からないし、する気もない。」
ーー知らないものは判断できない。ゆえに人間は知ろうとするーー
これは学園長が著書の中で語っている事だ。
今は科学者として名高い学園長だが、昔はデカルトの再来とも言われた哲学者でもある。
そんなところを皮肉にして言うあたりが本当に雄二らしい
学園長もそんな所が気に入ったのか
「いいだろう。約束しよう。Aクラスに勝ったらもう一度振り分け試験を受けさせてやろう。ちょうどちょうせいも終わったところだからな。」
!
調整が終わったという事はつまり…
学園長は僕が聞きたい事が分かったのか頷いた。
学園長は雄二だけを退室させると詳しい説明を始めた
明久ついに解放?
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