今回の事件をとりあえず伏黒くんと一緒に報告しておいた。
今現在隣では虎杖くんと釘崎さんが笑い転げている。
「お、おまwwww その頭、その尻尾……ww」
「に、似合ってるわよ……ww」
「うるせぇ。家入さんに素直に頼むべきだった」
「てへっ」
「てへじゃねぇ」
まあ大変プリチーになったところで。
「それにしても確かに他人事じゃないね。死滅回游以降、生き残った現代覚醒型泳者の呪詛師化か」
「術師っつーのはマイノリティだから呪術を知ってる者もそこまでいなかったんだけどな」
「昆布……」
「これまで以上に呪詛師が増えんのかよ。こちとら生き残った受肉体ですら手ェ焼いてんのによ」
このことを乙骨さんたちにも相談したが、先輩たちもそれが懸念点だったようだ。
「死滅回游で覚醒した泳者って碌なことしないんだから……」
「それお前が言うか」
「お前も元呪詛師だって話だろ」
「まぁ、やってたことは賽銭ドロらしいけど……」
私のやってたことはまだ可愛いことやろがい。
まぁ、でもひとつ感じたことは覚醒型泳者の術式、相当当たり外れが大きい。私のは多分当たり寄り。一年の志賀崎まぁ当たりだろう。
ただ……虎杖くんの知り合いには自分の糖質をプリン?にする術式みたいなのもあるらしい。それで死滅回游生き抜けとか無理ゲーすぎる。
多分、そういうハズレ術式を持ってる人は多少なりとも悪用はすれど今回みたいな目立った害は及ぼさないはず……。
「まったく。なんで術式手に入れたら悪用しようと考えんのかねー」
「無理もないよ。ある日突然超能力を手に入れたらたしかにちょっと悪用しちゃうかも」
「でもそのおかげで仕事が更に増えてんだぜ? こっちの立場からしたら溜まったもんじゃねぇ」
「現代覚醒型は当たり外れが大きくて当たりのやつほど道を踏み外しやすいのかもな」
「……いくら」
「当たりでもこんなみみっちいことやるやついるからって? あはは、ひどいな狗巻さんー」
もう賽銭ドロのことはよくないっすか?
まぁ、今もちょっと金ないから財源としてやりたいんだけど。高専の術師は給料も出るって聞くしあと少しの辛抱……。
寮はきちんと3食出してくれる分優しいし。
「まぁ、どちらにせよやれることは対症療法しかないよ。羂索だって才能ない人に術式を授けるとか出来なかったわけだし、それの逆もまた然りだと思う。来栖さんみたいに一時的に術式の使用不可はあれど完全に消し去ることは不可能だと思う」
「そうですね。ただ唯一心配なのは……」
「稲荷のように大当たりの術式を覚醒させて悪事を働こうとする輩、だろ?」
「え、私の術式って大当たりの部類なんですか?」
「当たりも当たりだろ。その式神の能力聞いてたまげたっての」
「キュウビって言ったっけ。その式神、相当ランクが高いっていうか強い。反転術式を完璧に使え、三つのモード搭載……。しかも術者本人は独学で領域を会得出来るほどの才能。それ故に大当たり」
マジ? 当たりの部類とは思ってたけど大当たり?
「まー、自覚ないのは当然だろ。でも普通、一級術師をそう簡単に追い払えたりしないんだぜ?」
「一級の中でも差はあれど、それでも腐っても一級だからな。会って見てわかったが、たしかにお前のために虎杖たちを3人で行かせた意味がわかるぜ。乙骨案件かも知れないと聞いた時はビビったけどな」
そこまで……?
キュウビ、お前もしかして私が思ってるより強いの……? 私がキュウビを見るとキュウビは少し誇り高そうに笑っていた。
「……私ってとんでもなくラッキー人間ですね!」
「お前の境遇も聞いてるがよくそれでポジティブになれるな」
「人間暗くなったっていいことないからねー」
「術師としても珍しいポジティブ人間なのも逆に異端だよな。虎杖とはまた別ベクトルの陽キャって感じがする。俺が気に食わないのはお前が狐派だってことくらいだ」
「え、パンダも可愛いですよ?」
「おまっ……!」
パンダさんはもふもふの身体で抱きついてきた。
「やはり動物は仲間なんだ……!」
「私って狐扱いされてます今」
「多分?」
「ま、その形で人間はちょっと無理あんだろ」
絶対ね、虎杖たちの物語は終わったといえど死滅回游後の影響はめちゃくちゃデカいと思ってます!
あくまで妄想です!自分の!